2010/12/30 - 2011/01/01
113位(同エリア171件中)
AandMさん
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年末休暇を利用してマヨルカ島を訪れた際(https://4travel.jp/travelogue/11712603)、経由地としてバルセロナ空港を利用しました。バルセロナにはサグラダ・ファミリアなどの見所がありますので、マヨルカ島からの帰途、バルセロナで2日滞在して観光することにしました。初日にサグラダ・ファミリアやグエル公園などを訪れましたが、サグラダ・ファミリアでは入場制限があるなど、休暇期間中であったためかどこも混んでいました。
混みあっていないバルセロナ郊外の観光地に行ってみたくなり、急遽、世界遺産に登録されている古代ローマ遺跡のあるタラゴナと、巨岩が連なるのこぎり山に建造された修道院のあるモンセラットを訪問することにしました。宿泊ホテルの近くにあったレンタカー会社で車を借りました。運転しなれているオートマ車が無かったのでマニュアル式のマツダ車でした。随分昔にマニュアル車運転の経験もありますので、運転は何とかできますが、左ハンドルでもあり、若干の不安感もありました。
ヨーロッパのレンタカーは日本や米国とは違って、何故かマニュアル車が主流です。小さなレンタカー会社ではマニュアル車しか置いてないところもあり、大きな会社でも早めに予約しないとオートマ車の確保が出来ない場合も結構あります。オートマ車しか運転できない日本からの旅行者にとって、ヨーロッパでのレンタカー利用での注意事項と思います。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス レンタカー 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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12月30日
ホテルでの朝食を済ませ、家内が最も見たいと言っていたサグラダ・ファミリアを訪れました。市内移動では、乗り降り自由な循環観光バスを利用しました。地図を片手に手軽に移動でき、バルセロナ観光でとても便利です。サグラダ ファミリア 現代・近代建築
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教会入口には、長い行列が出来ており、教会前の広場も人が一杯でした。チケット売り場で入場までの待ち時間を聞くと、「約2時間待ち」とのこと。時間を浪費したくなかったので、行列が短くなる夕方に再度訪れることにして、他の場所を見学することにしました。
サグラダ・ファミリアは人気の高い観光スポットですが、2時間待ちには驚かされました。 -
循環観光バスで、グエル公園に移動しました。
グエル公園 広場・公園
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グエル公園も観光客で一杯です。
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階段途中に置かれているガウディ作品の「大トカゲ」の周囲は人だかりで、近づくのも容易ではありません。
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グエル公園の中で、茶褐色の石を積み上げて造った「柱状回廊」は人は多くありませんでした。同じガウディー作品でも地味な展示品より、カラフルで派手な作品の方に人が集まる傾向があるようです。
グエル公園 広場・公園
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循環観光バスで、バルセロナ市民の台所とされる「ブケリア市場」に移動しました。年末の買い物客で混みあっていましたが、何とか見学できました。
ブケリア市場 市場
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多種類の魚介類が売られている魚屋。
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マグロの大きな切り身が、ドーンと積んでありました。小さめの「赤身」に比べ、脂の乗った「トロ」は大きめですが、値段はほぼ同様です。スペインでは刺身で食べる習慣が無く、「赤身」の方が好まれているようです。
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八百屋さんには多種類のカラフルな野菜が並べられています。
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冬季にも関らず、果物の種類も豊富です。
ブケリア市場 市場
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スペイン名物の生ハムを売るお店。様々な食材が売られているブケリア市場を見学すると、スペインの人々の豊かな食生活が窺われます。料理の原材料を見ること、興味深いと感じました。
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市場巡りで様々な食材を見ていたら、お腹が空いてきました。市場の近くのレストランで昼食です。
私はスタンダードのパエリャ、家内はイカスミ・パエリャを注文しました。少し塩味を利かせすぎと思いましたが、量もたっぷりで美味しいパエリャでした。 -
お腹も一杯になったので、次の見学スポットに移動します。その前に、ブケリア市場の南にあるレアール広場の噴水前で小休憩。広場中央部にある「三美神の噴水」は、魅力、創造、豊穣の女神から成り、1867年の建立です。
レイアール広場 広場・公園
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自治統領館(The Palau de la Generalitat de Catalunya)は市庁舎のような外見ですが、カタルーニャ州の統領のオフィスで、この建物は中世に建造された宮殿で、以降、何度も再建と修復が繰り返されています。カタルーニャの歴史を象徴する建物です。
自治統領館 建造物
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少し進むと、大きな教会が見えてきました。
サンタ エウラリア大聖堂 寺院・教会
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13世紀に建造されたサンタ・エウラリア大聖堂です。中庭に大きくはありませんが見事な銅像が置かれていました。
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大聖堂の内部、豪華荘厳です。
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天井が高い大聖堂で、地下にも礼拝室(納骨堂)がありました。聖エウラリアが埋葬されているそうです。
サンタ エウラリア大聖堂 寺院・教会
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循環観光バスで、旧市街南部の高台、ムンジュイックの丘に移動しました。カタルーニャ美術館前は、下方前方に旧市街が見える展望の良い場所です。前方に見える白色の四本の柱(The Four Columns)はカタルーニャを象徴した芸術作品で、1919年に建造されたものです。
カタルーニャ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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カタルーニャ美術館は混みあっていましたので、比較的空いていた隣のミロ美術館を見学しました。入口にミロの作品が建っています。この美術館は、ミロが1968年に設立し1975年に公開されたもので、個人美術館として世界最大だそうです。
この他、マヨルカ島パルマにもミロ美術館があり、今回の旅行で前日に訪問しました(https://4travel.jp/travelogue/11712603)。マヨルカ島のミロ美術館は以前のミロの住居兼アトリエだった場所で、地中海を挟んだ二つの都市、バルセロナとパルマにミロ美術館があることになります。ミロ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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ミロの作品、巨大なタペストリーで見ごたえのある作品です。
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ミロ美術館の庭園前、バルセロナ旧市街の景観が広がっています。
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雄大な景観に注意が引かれますが、庭園にもミロ作品が展示されています。ミロは作品を見てすぐに作者名が分かる芸術家ですが、サグラダ・ファミリアを残したガウディも同様です。
バルセロナやマヨルカ島の環境は、ユニークな発想をする芸術家に特別な影響を与えているのかも知れません。ミロ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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バルセロナ市内の主だった見所の訪問を終え、再度、サグナダ・ファミリアに戻ってきました。夕方の5時過ぎ。チケット売り場の行列はありませんでした。
チケット購入の際に、「見学の残り時間が少ないけど、大丈夫?」と聞かれましたが、急ぎ足で見学すれば問題ありません。空いているのが何よりです。
サグラダ・ファミリアの内部、これまで見てきた歴史ある大聖堂とは雰囲気が異なります。モダンな芸術作品の印象です。サグラダ ファミリア 現代・近代建築
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高く伸びた柱の複雑な形状、独特の色合いの照明、素晴らしい芸術作品です。
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木々が伸びた先から下方に降り注ぐ陽光のようで、生命力が感じられます。
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照明トーンが変わると、祭壇の厳かさが増すようです。
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淡い茶色っぽい照明となると、先程の水色系照明とは印象が様変わりします。
サグラダ・ファミリアの設計者であるアントニ・ガウディ(1852-1926)は19-20世紀の人ですが、21世紀以降の未来世界の芸術を先取りして表現しているように思えます。偉大な芸術家です。 -
見学を終えて外にでると、日が暮れて、照明光が教会の窓から漏れ出していました。
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ライトアップも始まっていましたが、教会前広場の人影はまばらでした。午前中は観光客数が多すぎて見学できませんでしたが、夕方再訪では全く混んでなくて、ゆったり気分でガウディの素晴らしい作品を見学することが出来ました。夕方の再訪問、正解でした。
サグラダ ファミリア広場 広場・公園
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12月31日
急遽、レンタカーでバルセロナ郊外を観光することにしました。バルセロナは、年末休暇中であったためか、どこも観光客が一杯で、混みすぎの感がありました。郊外なら空いているだろうし、これまで行ったこともないので面白そう、といった単純な理由で決行しました。
家内が旅行案内書「地球の歩き方」を見て、「タラゴナに世界遺産に登録されているローマ時代の遺跡がある」と言ったので、バルセロナから約100km、不慣れなマニュアル車レンタカーを運転して辿り着きました。海岸沿いに、ローマ時代に建造された円形闘技場遺跡がありました。2世紀に建造された施設で、世界遺産です。ローマ円形劇場 (競技場) 史跡・遺跡
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タラゴナ旧市街の海岸沿いは高台になっていて、地中海が下方に広がっています。「地中海のバルコニー」と名付けられた遊歩道があり、ローマ時代の遺跡が所々に残されていました。
地中海のバルコニー 自然・景勝地
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「地中海のバルコニー」の陸側は、両側に石造建造物が整然と並ぶ細長い公園プロムナード(ランプラ・ノバ)で、所々に銅像や記念碑が建てられています。
ただバルセロナと異なり、観光客の姿は殆どありません。ランブラ ノヴァ 散歩・街歩き
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茶褐色の石積建造物はローマ時代の遺跡で、左側の建物は考古学博物館。世界遺産であることを示す標柱が建てられています。この付近、ローマ時代の遺跡が散在していました。ただ、昼時にも拘わらず、人影は殆どありません。
タラゴナの遺跡群 史跡・遺跡
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旧市街の通りも人影はありません。年末休暇中、世界遺産に登録されているタラゴナ旧市街が、これほどまでに閑散としていたのは予想外でした。
人が少なく静かすぎて、不気味な感じさえしました。賑やかなバルセロナと対照的です。Placa dels Sedassos 散歩・街歩き
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タラゴナ大聖堂です。ローマン・カトリック教会で、現在の建物は12-13世紀の建造だそうです。
タラゴナ大聖堂 寺院・教会
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大聖堂正面のファサード、他の都市にある大聖堂と似ている感じです。
タラゴナ大聖堂 寺院・教会
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旧市街の通りを歩いてみました。人は少なく、お店も殆ど閉まっていました。
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前方に見える立派な建造物はタラゴナ市庁舎。市庁舎前の広場には、レストランが多く、営業している店もありました。旧市街中心部にある広場で、通常はもっと賑わいがありそうです。
タラゴナ市庁舎 建造物
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市庁舎脇にあった展示品。説明版が無いので、確かではありませんが、中世の大航海時代に活躍したスペイン船を象徴しているようです。
人影が殆ど無く、寂しすぎる景観のタラゴナを後にして、100kmほど東北に車を走らせてモンセラットに向かいます。 -
有名なモンサラット修道院(Abbey of Montserrat)は、平地から高さが1236mのモンセラッタ山の頂上付近にあります。ケーブルカー駅前の駐車場に車を置いて、ケーブルカーで修道院がある高台まで登りました。
観光客も少なく、すぐにケーブルカーの乗ることができました。ケーブルカー 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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岩壁を背に、茶褐色の大きな建造物があります。修道院の関連施設です。
モンセラット 山・渓谷
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モンサラット修道院(Abbey of Montserrat)は、11世紀に建造されていますが、現在の修道院建物は19-20世紀に再建されたもの。確かに、見かけが新しい感じです。
世界遺産のローマ遺跡があるタラゴナでは、殆ど観光客に出会いませんでしたが、モンセラットには数十人の観光客がいました。混みあっておらず、ゆったり気分で修道院を見学することができました。夏のハイシーズンなら、恐らく観光客が溢れていたのではないか、と思います。モンセラット修道院 (教会堂) 寺院・教会
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修道院の背後に岩山が聳えている景観、他に類を見ません。自然風化で落石があるのではないか、と余計な心配をさせられる程の強烈な印象を与えるモンセラット修道院、見応えがありました。オフシーズンの年末訪問だったため、観光客で混んでいなかったことも好印象として残りました。
観光客が多い中でのバルセロナ観光もそれなりに楽しめましたが、追加で急遽思い立ったレンタカーによる郊外観光の方がより強く印象に残りました。モンセラット修道院 (教会堂) 寺院・教会
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