コスタネオロマンティカで西日本巡りNo.8 (5日目)　午後編　平戸 そのあと事件です

2018/09/23 - 2018/10/01

秋の台風シーズンの割には　天気に恵まれ　
晴海埠頭　神戸　釜山
と順調に周遊してきた　コスタネオロマンティカは　
５日目に入り　佐世保に寄港

午前中　九十九島を眺めながら　
平戸に向かって　海岸沿いにドライブ

素晴らしい　海と島の織りなす景色に　
圧倒されました

平戸で歴史探訪後　海鮮料理を楽しみ
佐世保に戻りました

夕陽に染まる九州の海と空に　うっとりしながら　翌日　紀州は新宮の港に向かうはずでしたが・・・

その夜　衝撃的なニュースが飛び込んできて　
船の中は　てんやわんやに!

エリア 平戸・生月島(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 船 レンタカー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

朝早く　コスタネオロマンチカは　
佐世保の国際ターミナルに　到着

停泊中のクルーズ船の姿を　
対岸から

オリックスレンタカーで　車を調達してドライブ
佐世保から平戸まで　スイスイ

展海峰の展望所から見渡したのは
九十九島の　絶景

この辺りは北松浦半島と　その海岸線

西海国立公園 九十九島 自然・景勝地

九十九島クルーズの遊覧船　
２艘　交互に出航

どっちの船が人気かな？

九十九島パールシーリゾート テーマパーク

平戸瀬戸を跨ぐ
平戸大橋は　665mの長い吊橋

平戸大橋 名所・史跡

完成は1977年　
東の田平町と　平戸島を　つないでいます

平戸大橋 名所・史跡

長崎らしい橋

眼鏡橋に似ている！

ついに見えてきました　平戸城！

観光案内所の有料駐車場に車を停めて　
まずは情報収集

有料駐車場とはいえ　
安心して下さい！
二時間までは無料です

平戸港交流広場 名所・史跡

観光案内所の建物には
フェリーの
切符売り場もありました

椅子もあり　ちょっとくつろげます

平戸港交流広場 名所・史跡

駐車場から見えていた　有名な平戸ザビエル記念教会の尖塔！
あそこまで行く予定だけど　高齢者二人　歩けないでしょうね・・・

普通の人なら10分ぐらい

駐車場が　
有料にならないうちに　
観光開始

ロケーションのとてもいいところ！

駐車場の周りには
ボードウォーク

ボードウォークを歩く　
海越しに平戸城の勇姿

平戸城　

ご多分にもれず　明治の最初に壊されてしまったお城だけど　
昭和37年(1962年)に再建されて　
今の姿に!

2019年から　改修工事が始まっており　
10月から　天守閣も入れなくなります　
工事の終了は　2021年3月の予定

ボードウォークは　旧オランダ商館の方に続いている　

海沿いに散歩(^^♪

江戸時代はじめまで　平戸は　開かれた日本の貿易港

来日していたのは　朝鮮人　支那人　スペイン人　ポルトガル人　オランダ人　イギリス人　等など　

家並みも　なんとなく異国風

歴史は1600年まで遡る！
大分の臼杵に　オランダ船が漂着　
〈リーフデ号〉というこの船に乗っていたのは　
ウィリアム*アダムス

歴史の教科書に載ってた名前　(^^)

ボードウォーク沿いで見かけた　
干物づくりの風景


あごかな？

当時の大名　松浦鎮信(しげのぶ)は　
「漂着した船の乗組員達を朱印船で送ってあげる　
その代わりに　貿易して！」と
オランダ人に　持ちかけてみたらしい

https://www.city.hirado.nagasaki.jp/kanko/rekishi/re11.html

オランダ商館が1609年に開設され　
1635年に鎖国されるまで　
アップダウンはあったものの　
海外貿易で賑わった平戸

そのオランダ商館の井戸が残っている

オランダ井戸 名所・史跡

キリスト教を嫌った幕府が　
1639年に　ポルトガル船の来航を禁止　

長崎からポルトガルがいなくなって　空いた土地に　平戸のオランダ商館を移転させた

1641年に徳川幕府がより強固な鎖国政策を実行！

この幕府のキリスト教禁止令が
この土地から　沢山の殉教者を生む

(_ _;)

御朱印船貿易が続いていたら　
この平戸が　神戸や　横浜みたいに　
なっていたのかな?

平戸オランダ商館は　
もともとオランダ東インド会社の対日貿易の拠点　

倉庫は最初四棟あったと記録されている

最初は和風の建物だったものの　
1637年以降の新築や改築時には　
火事を恐れて　全てオランダ風石造りに！

建築に関しては　バタヴィアの東インド総督の許可を取ったというから　
ここは日本であって　日本じゃなかったのかな
(ーー;)

お船手屋敷石塀　

船を操る人々の家が　立ち並んでいたあたり

イギリスの商館もあったらしい
オランダの物に比べると　遥かに小さかったとか　

まだイギリスが　後進国だった時代の話であることを考えると　感慨深い

その後イギリスは日本から撤退

商館などの発掘が
どんどん進んでいるようで　
説明書きも充実

復元された　平戸オランダ商館の入口

この当時　窓ガラスがあったとはすごい！

御朱印船の頃の　オランダ船の錨だろうか?

ガラスも運んできたのか　
日本で作ったのか?

オランダ商館のある場所は　ここ！

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

当時の帆船の模型?

当時は大きくても800トンぐらいだったそうで　
60000トンの私達のクルーズ船とは　
比べようもないです

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

古地図の展示

北海道　なんて変な！

オランダ船船首飾り　木造

１７世紀の物

展示してあった兜一式

二階の特別展示の様子

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

キリスト教徒の殉教について　
展示が並ぶ

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

有名な「元和の大殉教図」

遠藤周作の〈沈黙〉は　
この頃の話だと思う　

映画にもなっていたが　
怖そうで　見なかった

https://youtu.be/egQJx-vZVLA

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

宗教弾圧で　人種差別ではないものの　
ユダヤ人の迫害と同じようなことを　
徳川幕府がやっていたのかと思うと　
愕然とするのは　私だけ？

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

全部　迫害の様子を描いた版画

強烈な内容

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

一階は　普通の博物館的展示物

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

商館時代の様子を　再現した部屋

平戸オランダ商館1639年築造倉庫(復元) 名所・史跡

400年近く残るオランダ商館と町屋を区分ける塀

1610年代から　20年代にかけて　
数回に分けて作られた塀で　
玄武岩や砂岩を漆喰で積み上げてあり　
上部は瓦で覆ってあるのが見える

オランダ塀 名所・史跡

そのあと
駐車場へ戻りました

海岸通り
通り沿いで見かけた　キリスト関係の像

お地蔵様のように　
普通に路端にあるのが　
平戸の町

不思議な雰囲気

松浦史料博物館の駐車場　　
数台やっと停められる程度の手狭さ

松浦史料博物館 美術館・博物館

中に入りましょう

実際は　桟橋の駐車場から　
歩いて5分位のところにあります

第4代松浦鎮信の頃から使っていた　
藩主邸「御館(おたち)」跡地に　
1893年（明治26年）松浦詮の私邸「鶴ヶ峯邸」が建てられ　
のちにその建物を博物館にしたらしい

松浦史料博物館 美術館・博物館

幕末まで　国替えがなかった　
松浦藩ならではの　展示物も多い

松浦史料博物館 美術館・博物館

1955年以来　歴史資料館として　一般開放されています

松浦史料博物館 美術館・博物館

入場料は510円

でも払って中を見る価値は　
充分にあるかと　(^^)v

松浦史料博物館 美術館・博物館

旧オランダ商館見学との　セット券を利用すると　お得です

松浦史料博物館 美術館・博物館

達磨大師の置物　

七転び八起きの象徴

この館　石段も78段あり　縁起が担がれています

松浦史料博物館 美術館・博物館

それぞれの干支を象徴する　
お雛様が　沢山

松浦史料博物館 美術館・博物館

なかなか　見事!　
(^o^)

松浦史料博物館 美術館・博物館

坂の上から　下を見ています　
降りようかどうしようか　
考え中

歴史を感じさせる　石の階段

けっきょく　下りています

父達はザビエル記念教会のところに残してきました

路端に標識　
ここが撮影スポット

有名な　寺院と教会が見える坂　

階段は急です　
高齢者には向かない観光スポット

寺院と教会の見える風景 名所・史跡

ザビエル記念教会の尖塔

再び　階段を上がったところ！
教会の裏側に出ます

平戸ザビエル記念教会 寺・神社・教会

昭和六年に建てられた　
コンクリート製の教会

平戸ザビエル記念教会 寺・神社・教会

教会の正面

聖フランシスコザビエルの像が　教会正面に！

内部の撮影は禁止でした

これがザビエルさん!

高齢者でなければ　
例の階段の小道経由で　
歩いてくると　
いい散策になります


徒歩10分

フランシスコ・ザビエル記念碑 名所・史跡

再び　平戸大橋

平戸大橋 名所・史跡

平戸大橋をバックに　写真を撮っているのは　
同じクルーズ船からの　観光客

ランチにしましよう

田平平戸口にある店です

お食事の店萬福 グルメ・レストラン

刺身　お代わり自由なので　人気があるお店
ちょっと待ちました…

お魚が新鮮で　結構おいしかったけれど　
お代わりする余裕がないほど　量がたっぷりの定食

お手製ドレッシングのみかん入りマヨネーズが珍しかったので　
お土産に買いました

お食事の店萬福 グルメ・レストラン

平戸瀬戸市場

https://setoichiba.com/

コスタのオプショナルツアーで来ていた皆様は
この中でランチとショッピングだったようです

平戸瀬戸市場 市場・商店街

帰りは寄り道もせず　
佐世保まで戻ってきました

させぼ五番街
sasebo-5bangai.com/


港のそばの　総合商業施設　

TSUTAYAに　スタバ　時間つぶしに便利

させぼ五番街 ショッピングモール

真正面には　コスタネオロマンティカ

乗船客も　みんな佐世保の一日を　
思い思いに過ごしているようです

さてレンタカーをそろそろ返しましょうか

船はこのターミナルを抜けたところに　
停泊中

このぐらいの大きさの船だと　
へんなコンテナヤードに停泊させられることもなくていい

海上自衛隊の補給艦

佐世保　予想以上にきれいな風景を　楽しめました

穏やかな夕暮れに思えるのですが

実は　この陽が沈むころにはもう　
遠くにいたはずの台風が　
進路を速めて　
日本本土に接近を始めていたのです

翌日　新宮に寄港して
そのあと　東京まで行く予定だった私達　

素人考えでは　台風に追いつかれないはずの　
天気予報

安心して　ディナータイムを過ごす私達

毎食　絶対にあるパスタ　

クルーズ船のお料理が　
おいしいとか　まずいとか　
色々な旅行記に出てきますが

このコスタネオロマンティカでは　
特に感激もしないけれど　
別にまずくて食べられないものはなかった

スラブ系の言葉を話していた　
お隣のテーブルのご夫妻
　
いつもとても静かで　
席を立つときとか　ニコッとするんだけれど　
本当に　楽しいのかしら？

この子は　斜め後ろの席にいた　
大家族の一番のおチビちゃん　

ものすごくかわいい！

こちらは　女の子のお兄さん

大人たちは毎晩楽しそうに宴会　
子供たちは走り回って大騒ぎ　
大人が面倒を見ることはなかった・・・

さて　デザートを最後に　
平和な船旅は　終わりを告げました

「No.9　翌日編」に　続きます

この旅行記へのコメント （2）

• リリーさん 2019/06/22 11:16:59

  国際貿易港

  Mさん、こんにちは♪
  
  平戸って当時は異国の人たちや商人で賑わう貿易港だったんですね。今はのどかな田舎という感じですが、当時の名残りが所々に残っていて面白い。橋やボードウォークも整備されていて観光が快適に楽しめそう。あんまり人は来ていなさそうだけど。。まぁ西の端ですからね。
  平戸の場所も正確には知りませんでした^_^。学校で習ったのかもしれないけど記憶に残ってなかったです。
  
  船旅っていいですね(^｡^)。Mさんの旅行記を読むたびに羨ましいリリーでした。
  
  

  M-koku1さん からの返信 2019/06/22 15:12:53

  Re: 国際貿易港

  リリーさん　
  
  お暑いですね！
  もたもた書いている去年のクルーズ旅行記ですが　
  小原庄助さんに　「さっさと書け」と叱咤激励(⁉)されて　やっとまた一日分アップできました　
  
  
  佐世保が長崎のどこにあるのか　皆さん知りませんよね！
  （と　勝手に　リリーさんの書き込みを見て　
  私だけじゃなかったと　ほっとしているＭです）
  とにかく素晴らしい　海岸線と島々の風景に　驚きました　
  
  何となく南国っぽくて　異国情緒を感じさせるエリアでした　
  
  コスタの乗船客の白人たちが　ウロウロしていたので　
  余計にそんな雰囲気だったのかもしれませんが・・・
  
  船旅　また行きたいなと思っています
  
  Ｍより