ちいさな自転車旅　南九州【後編】鹿児島

2019/05/03 - 2019/05/04

久しぶりの飛行機輪行。
令和元年初日、爽やかな季節に4日間の自転車旅 in 南九州
こちらはその後半、鹿児島です。

3日目のルートはこちら。国分から220号線で桜島へ。　
https://yahoo.jp/GUiR2J

4日目のルートはこちら。西大山～指宿
https://yahoo.jp/x5_2-U　

エリア 鹿児島

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JALグループ JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

5月3日
アリストンホテル宮崎での朝食。
当初の計画では、嘉例川駅の駅弁を目当てに5時半の列車に乗る予定でした。しかし、嘉例川駅の駅弁にも入っている、がね、椎茸のふくめ煮、切り干し大根をはじめ、美味しいお料理が並ぶ朝食を放棄してまで早朝に出かける気になれず。
ふっくらさくさくのめひかりのから揚げをもう一度食べられて大満足。悔いなし。

出発が遅れたので、宮崎8：15発の特急、きりしま５号を利用。

9：48　国分駅着。

国分駅

国分駅から220号線を南下し亀割峠を越えると、「黒酢」の文字やこのような壺が多く見られます。

黒酢の生産者のひとつ、桷志田（かくいだ）さんに寄ってみました。

敷地には壺がびっしりと置かれています。

黒酢の郷 桷志田 グルメ・レストラン

店内では黒酢を使用したドリンクや料理の試飲や試食がたくさん！
アミノ酸注入です。

ジューススタンドでは黒酢と果肉をミックスしたスムージーや黒酢ソフトクリームが売られていました。

その中でレモンのスムージーをチョイス。
皮がたくさん入っていたのでかなりビターレモンでした。

地元の大学の自転車競技部の優勝にも黒酢が一役買ったようです。

左から、1年熟成、３年熟成、５年以上熟成もの。
味見をさせてもらったところ、やはり５年以上熟成させてものは、まろやかでコクがありました。

桷志田さんから更に南下。季節的に枇杷を売る店が多く並んでいました。
桜島をバックに絵になるバス停。

道の駅垂水を過ぎ、もうすぐ桜島入島。

桜島を右回りに走る＝崖側を走るということ。
ガードレール一枚隔てて崖っぷち。景色は良かったのですが、足がすくみました。

有村溶岩展望台に到着。
うわ～本物の噴煙がもくもく上がっている！
若洲海浜公園からディズニーシーの山が噴火するところを遠目に見たことがある程度なので、活火山に足を踏み入れただけでハラハラしました。
しかし、この島に暮らす人にとってはこれが日常なのですね。

有村溶岩展望所 自然・景勝地

桜島をバックに絵になるバス停　その2　
（ってかここが桜島だけど）

何度もアップダウンを繰り返す崖沿いを進みます。

島の至ることろに、突然の大噴火から身を守るためのシェルターが設けられています。

道の駅桜島も通り過ぎ、桜島港へ。
鹿児島市内へ渡ります。大人160円、自転車110円。

フェリー乗り場の守衛の方に、うどんを食べるなら乗ったらすぐにいかないとダメだよと念を押されたので来ました。

やぶ金 桜島フェリー店 グルメ・レストラン

桜島～鹿児島間はものの15分。
出発前に駆け込み、すぐ注文できました。

ほとんどの人が注文していた、かけうどん。
さつま揚げ、天かす、ネギ入り。

今回一周37キロのうち約14キロだけ走りました。
ハラハラしたけど楽しかったなぁ。

あっという間に鹿児島港。

鹿児島港から鹿児島中央駅までは目抜き通りを経由して約３キロ。
鹿児島は宮崎以上に大きな街。
駅前は非常に分かりにくく、バス乗り場を見つけるのに一苦労。
乗りたかった16：35発の枕崎行き特急を目の前にして逃し、待つこと１時間。
17：38のバスに乗車。

19時過ぎに枕崎到着。
この晩の宿泊はシティホテル福住さん。
その目の前にあるだいとくさんで枕崎船人めしをいただきます。
熱々の鰹のお出汁を丼に注ぎいただくのですが、お出汁が絶品。
ポットで出していただいたものを飲み干しました。
追いかつおで更に風味が増し、カツオの角切をマヨネーズとゴマで和えた小鉢も意外な組み合わせながら美味。満足満足。

だいとく グルメ・レストラン

5月4日
早朝の枕崎散歩。海沿いの通りは、カツオを燻す良い薫りが漂っています。
この辺りの猫ちゃんは幸せだろうな～と思いながら走っていると、いました。

ここにも(=^・^=)

燻しには、どんぐりや樫などの堅い薪を使うのだそうです。

ひと柵37000円もするのだと、朝の散歩をしている地元の方が教えてくださいました。

色味がとってもきれいな穏やかな朝の風景。

枕崎港。ここから全国に鰹節が出荷されるのね。

明日は5月5日子供の日ですが、枕崎では鯉のぼりならぬ鰹のぼりが揚がっていました。

枕崎駅前にある、まちの湯ひとっ風呂。
昨日、一本早いバスに乗れれば、ここでひとっ風呂したかった。

枕崎駅は、本土最南端の「始発・終着」駅。（本土最南端の駅とは別）

JR指宿枕崎線 乗り物

これ以上南に線路はありません。

稚内（最北端かつ最北端の始発・終着駅）、東根室（最東端の駅）、根室駅（最東端の始発・終着駅）に続き、南のはじっこ駅ゲット。
更なるはじっこ駅をゲットするために7：38発指宿行きに乗車。

8：31　西大山駅着。

こちらが本土最南端の駅。

西大山駅 駅

開聞岳をバックに清々しく絵になる駅です。

ここにも黄色いポストが。（青島に続き、この旅2つめ）

線路を挟んだ駅の反対側にも行ってみます。
となると、こちらは本土最南端の踏切になるのかな？

タイミングよく電車が到着。
開聞岳とともに指宿枕崎線の車両を写真に収めたところで本日のサイクリングを開始します。

本日予定していた走行距離はもともと長くなかったのですが、4日目で疲れが出てきたので、更にショートカット。こちらは、本土最南端の有人駅である山川駅。

指宿は砂風呂ばかり有名ですが、地元の方に親しまれている公衆浴場がまちのあちらこちらにあり、どこも300円くらいで入浴出来ます。こちらは砂蒸し会館砂楽にほど近いところにある元湯。サイクルラックもあります。

指宿駅から少し南に上がった住宅地にある東郷温泉。足湯があります。

指宿駅からひと駅鹿児島よりの二月田駅近くにある殿様湯。
数ある公衆浴場を探しながら、どこに入ろうか悩めるのも自転車旅ならでは。

最終的に風情ある弥次ヶ湯温泉に決めました。

こちらでは男女とも泉質の違うふたつの温泉が楽しめます。

ひとつは大黒湯。
堀った時に大黒様が出てきたことからこの名がついたとのこと。
こちらは水温調節のため、水で薄めてOK。それでもかなり熱かった。
かけ湯して体を慣らしてから入りましたが、湯舟に浸かれるのはせいぜい30秒弱。

もう一方は弥次ヶ湯。
こちらは源泉かけ流しを保つため、水で薄めないとのこと。浴場の方のお話しだと、通常こちらの方が熱いとのことだったので、恐る恐る手を入れてみると、なんとこれが適温！日によって水温が変わるのも天然ならでは。

温泉で旅の疲れを癒した後は、2階の休憩所でのんびり。

風通しの良い畳の部屋でまったり極楽気分です。

指宿に戻り、砂風呂の施設に行ってみると、なんと90分から120分待ち。
待つ気になれないので、早々に砂風呂は諦め、代わりにゆっくりランチすることにしました。
こちらは駅から徒歩で数分のところにある喜作さんの鰹丼。
あったかいさつま揚げ付き。旬の鰹は臭みが全くなくとろける美味しさでした。
こちらの若おかみさんは元気でとっても感じが良かったです。
砂風呂が混んでいて入れなかったと話すと、「あんなの何時間も待って入るのはごく数分。熱くて入ってられたもんじゃない。」と笑い飛ばしてくれました。

味処 喜作 グルメ・レストラン

指宿から鹿児島空港までは空港バスで輪行。
事前にバス会社に問い合わせたところ、トランクに余裕があれば車載可能とのこと。GWでどれほど混んでいるかわからないので、拒否された場合に備え、早目に行動。しかし心配無用でした。先客は無く、指宿駅から乗車したのは私を含め2名。途中から１名乗客があり、空港までは３名でした。

搭乗前に空港で夕飯。山形屋焼きそば。
山形屋というのは、鹿児島と宮崎にあるローカルな百貨店。
空港の飲食店の中でも常に行列ができている人気店でした。
店内の半数以上が注文していたように見えた山形屋焼きそば。
添えられてきた三杯酢をたっぷりかけ、とっても美味しくいただきました。

さようなら鹿児島。さようなら南九州。

羽田着は22時半過ぎ。
ちょうどいい時間にエアポートバスがにあったので初めて利用。
これは鉄道で移動するより数倍楽！これを知ったことで、また飛行機輪行したくなりました。