町屋の片泊まりで巡る京都の桜2019 　その10 石塀小路「旅館うえむら」

2019/03/29 - 2019/04/03

5泊6日で巡った桜の京都旅行
三日目3/31(日)の第４弾です。

朝から歩きまわって19：00少し前にチェックインです。
高齢の女将さんが一人？で切り盛りする「旅館うえむら」はまさに石塀小路ど真ん中の抜群のロケーション。
京都っぽさ満載の小さな片泊まりのお宿です。
その割には外国人が泊っていたりします。
女将さん、英会話堪能なんです。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

19：00少し前、辺りはすっかり暗くなってからの到着です。
前泊はすぐ隣の「寿栄屋」さん。
荷物は「寿栄屋」さんを朝アウトした後、出掛けに預かって貰ってあります。
丁度、欧米系の外国人客3人が食事に出掛けるのと入れ違いでした。

お宿の前の石塀小路の夜はこんな感じ。
夜中は本当に静かです。

部屋は石塀小路のハイライト、まさにここに面した

二階のこの角部屋です

玄関の格子戸を開けると

上がりはなはこんな感じ

狭くて急な階段を上がります。
ここを毎日上り下りしている女将さんは凄い。
外国人の大きなトランクなどは大変な事だと思います。

上り切った先を右に曲がります

少し傾いているように思えた廊下からのすだれ越しの景色

通されたのは２階の突き当りのこじんまりとした四畳半です。　
い草の本畳。
四畳半と言っても京間なのでそんなに狭くは感じません。

既に３段重ねの布団が敷かれていました

この部屋には普通のエアコンは無いみたいです。
電気ストーブと、窓用クーラー？がありました。
ＴＶも無いのが申し訳ないと女将さん。

ＴＶが無くても、部屋に洗面台が有る方が便利で嬉しい。
ドライヤーもあります

女将さん手作りのお手拭きタオル

ちなみに、これはチェックアウトの時に頂いたドレス型タオルです

浴衣と袢纏とタオル。
帯ではなくて腰ひもです。
宴会に浴衣で出る訳ではないし、その方が寝るのには楽ですね。

部屋の隅の飾り棚

木目込み人形

飾り棚の戸を開けると、日本髪の頭が・・・少し不気味

お風呂はタイル張りで清潔です。
シャワーはＬ字型になった浴室の左側に。
他のお客さんは食事から帰っていないので一番風呂をいただきました。

お風呂場の脱衣所の洗面台。
小さなタオルは自由に使えます。

１階にも２階にもトイレはありますが洗浄式ではないのが一番のネック。
外国人は何の違和感もないんでしょうが、日本人の私は辛いものがあります。

館内配置図

常連のお客さんが作ってくれたという廊下に飾ってあったタペストリー

館内の飾り物。
手作りでしょうか？

場所によっては石塀小路が見下ろせます

折角の景色はすだれで見えないけれど

窓を開けてすだれを無理やり向こうに押しやって撮った部屋からの眺望

食堂は１階の玄関脇にあり、掘り炬燵風カウンター席。
一度に５人くらいまでかな？
この日は４組の客が居ましたが、なるべく開始時間は重ならない方が助かると女将さんは言っていました。
6：00から対応できるそうです。

早発ちの外国人客が先に朝食を食べていました。
大抵の皆さんが和食でも完食してくれるそうです。
希望があれば洋食もOKとのこと。
女将さんはラジオ講座で英語を習得し、外国人客も受け入れているそうです。
次の宿泊を予約して帰国する人もいるとか。

食堂の中です。
お水はここのをカップに入れて部屋までも自由に持って行けますが、部屋にお茶のポットの用意が無いのは寂しいですね。
WiFiのことはまさかOKだとは思わず、チェックインの時に訊かなかったのですが、ここにパスワードが貼り出してありました。
流石、外国人対応OKのお宿です。

朝食は何時からでもいいというので6：30～にして貰いました。

食後出てきたデザートです。
一緒に出してくれたら写真も１枚で済んだのですが。
余談ですが、このお皿、41年前に就職した時、イトーヨーカ堂でコースターとして私が買ったモノと同じです。

朝の光が眩し過ぎて私の泊まった2階のお部屋は白く写ってしまいました。

１泊朝食付きで税込10,000円。
トイレが洗浄式でないこと、部屋にお茶の用意とTVが無い事を除けば、女将さんの人柄もいいし、最高の雰囲気の旅館です。
この建物を維持していくのは大変な事だと思いますが、いつまでも続けていってほしい文化遺産だと思います。

今夜のお宿　八坂神社南の「旅館富久家」さんに荷物を預けに行きます。