町屋の片泊まりで巡る京都の桜2019 　その６ 石塀小路の宿「寿栄屋」

2019/03/29 - 2019/04/04

5泊6日で巡った桜の京都旅行
二日目3/30(土)の第２弾です。
本法寺で長谷川等伯真筆の「大涅槃図」を見た後、建仁寺南側の「祇園さゝ木」でランチを頂きました。
16：00という早めの時間にチェックインした今夜のお宿、石塀小路「寿栄屋」の宿泊記録です。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

石塀小路のまさにど真ん中、この右側に

旅館「寿栄屋」はあります

玄関の引き戸を開けた正面の暖簾の先はお勝手です。
左側が出入口。

実はさっきの突然の大雨で左のスニーカーから水が沁みて来てグズグズになってしまい、上がれる状態ではないのです。
チェックイン早々、タオルやビニールのスリッパを貸していただき、丸めて靴の中に押し込んで水分を取るようにと新聞紙を頂いたりしました。
旅には ”あまりにも履き慣らし過ぎた靴” は要注意です。
女将さん、お手数をお掛けしました。

お部屋は2階で10畳もあり広々です

ただし、本畳ではありません。
日本家屋ではスーツケースのキャスターは壁方向ではなく手前に向けて置くのは常識だったんですが、つい・・・失礼しました.。

お布団を敷いても余裕の広さです

サッシの窓からの眺望は木々を透かしてかすかに見える「圓徳院」のお庭です。
「圓徳院」がすぐ北側の位置関係なんです。
石塀小路側ではない裏側なのでサッシの窓でも大丈夫なんでしょうね。
建築仕様に規制があるみたいです。

お茶うけは大きな梅干

館内配置図

注意書き。
室内での洗濯物干しは遠慮して下さいとのこと。

その代わり、裏手の物干しを使って下さいといわれました。
町屋の洗濯物干し場は景観に配慮して表からは見えない造りになっているんですね。
こういう裏側が分かって逆に怪我の功名?
靴下や外した靴の中敷きを石鹸で洗い、お借りした汚れたタオルも洗濯してお返ししようと思いますが、雨降りの日にはたとえ一日中外に干しておいたとしても乾く筈無いと私は思うんですけれどね・・・？
結局、暗くなってから取り込んで、部屋のドライヤーで乾かして事なきを得ましたが。

２階から更に階段を上がった先にある物干し場からは八坂の塔や、

東山や霊山観音が見えていい景色でした

そんなこんなで、洗濯していたり、雨は降ってはいるし、履ける靴も無いしで、外に夕食を食べに行くのも面倒になってしまいました。
飲食店の予約もしていないし今夜は夕食抜きです。
女将さんが「長靴を貸しますよ」とか、「おにぎりくらいならお出ししますよ」と親切に言って下さったのですが、ランチの「祇園さゝ木」で14：00までたらふく食べていてあまりお腹もすいていないし、持ち込みの缶ビールを飲んで今夜はそれでおしまいにすることにしました。

昔ながらの鏡台。
ドライヤーは各部屋にセットされています。
電気の蚊取り線香もありました。

座椅子も用意されていて膝の悪い人にも優しい

1階の廊下の洗面所。
夜はストーブがついていて廊下も暖かい。

お風呂場の脱衣所の洗面所。
化粧水なども置いてありましたがお宿の方用かな？

浴室は一番最初に使わせて貰いました

お部屋ごとに交代でお風呂に入りますが、入り終わると女将さんが点検するんだと思います

２階の廊下にある共用冷蔵庫

各部屋に用意されている冷蔵庫用トレイ

階段を下から見上げた感じ

階段に掲げられていた額

1階の廊下

廊下にあった額

2階のトイレは半畳ほどのスペースで狭いですが、１階お風呂場脇のトイレは広くて使いやすい。
勿論どちらも洗浄式でした。

「圓徳院」の庭園ライトアップが22：00まで行われていて、こちらに向かって強いライトが照らされています。
遮光カーテンをしっかり閉めて寝ました。

朝は5：00に起きて散歩に行きました。
石塀小路の誰も居ない朝の風情や、

殆ど人の居ない早朝の「ねねの道」や、

人もまばらな二年坂

まだそんなに混んでいない「産寧坂」の満開の枝垂れ桜なんかを見に行きました。
ここに泊まってこその特典です。

朝食会場は１階で、畳にテーブル席。
この日は３組の泊り客が居たんですね。
全員女性。

雪見障子からは坪庭が見えます。

朝食時間は8：00～とほぼ決まっています。
お願いすれば多少の融通は利いたのかもしれませんが、他のお宿のように「何時ごろがよろしおすか？」という雰囲気ではありません。

町屋に泊まる場合、朝食時間のことは予約の時点で聞いておき、希望時間があればそれが可能かどうかは必ず確かめておかなければいけないなと思いました。
あまり急ぐ旅ではないので8：00～の朝食でも大丈夫でしたが、時間制限のある予定がある場合は要注意です。

朝食はおかずも沢山で、女将さんの手作りの小皿が並びとても美味しかった。
ご飯をお代わりしたら「昨夜、食べたはりませんものね」（京都弁、これでいいのかな？）と言われましたが、おかずが美味しくて御飯が進んだせいでもあるんですよ。
いつもながら完食です。

先にお発ちになった後、チョッと覗かせて貰った隣のお部屋。

もう一つの2階のお部屋も。
(急いでいてフラッシュ焚くのを忘れましたが・・・）

ハイシーズンの桜の季節の週末土曜日、一部屋１名利用なのに料金は一律の8,000円＋新規の宿泊税200円です。
普通なら一人泊だと１．５倍くらい値段を上げてもいいのに、女将さん、欲無さ過ぎです。
お世話になりました。

次泊の「うえむら」はすぐ真向いです。
荷物はキャスターを転がさずに「寿栄屋」からぶら下げて預けに行きました。
10ｍくらいで行けるんです。

今日はこれから琵琶湖西岸に向かいます。