ラテン系を巡る旅 第3章 西班牙 トレド

2019/03/06 - 2019/03/06

スペイン人は、スペインに来たらトレドへ行け！
イタリア人はポンペイを見ずには死ねない？
どちらも見事なキャッチコピー？(笑笑)
トレドの旅行記なのに、表紙の写真はコレ↑

ローマ人はトレドを要塞都市とし、西ゴート王国はトレドを首都に、その後
もイスラム教徒、キリスト教徒、ユダヤ教徒が、共存する戦略的自然の要塞としての歴史。

ソフィア王妃芸術センター火曜日休館、の影響で、トレド滞在は限られた時間になりました。
その上、雨にも負け風にも負け、滑る石畳に志気を奪われ、思うにまかせぬトレド訪問となりにけり(;_;)

エリア トレド(スペイン)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨日下見したアトーチャ駅、朝ごはんのパンを買って、電車乗り場へ。

昨日同様、甘めのセキュリティチェック受け、中へ
カフェ、トイレもあります
しばらくして、
↑ホームが決まり

15番ホームの入り口
ここでも、もう一度係の方のチケット確認、という念の入れ方(°_°)
コレよこれ！私みたいな人には天の助け、神の手～
これなら、絶対、ホーム間違えられない！

Renfe
今日乗るのはAvant 、明日のはALVIA

鉄道乗車、に関しては強烈なトラウマ持ちの私メ、気を引き締めて乗り場へ向かう。
セキュリティチェックは、甘めで、確かに荷物は機械でチェックされるけど、人間はthrough？
もし、自爆覚悟のテロリストが身体に爆薬巻き付けてても、乗れる！

ついてきちゃった～

車窓より。
本日の天気予報、雨(;_;)
お守り、連れてきたけどな～

途中、虹色の雲が祝福してくれた！
写真では分かりませんね(ｰ ｰ;)

確かに、怪しい雲行き？

乗り間違えず、乗り過ごさず、無事、到着～^ ^
あたり前の事がフツ～に出来ない私…だけが味わえる、この喜び、特権（笑）

トレド駅

バス停

ソコトベール広場行
直ぐ来そう!

予定では、駅～市街地まで徒歩、
が、ちょうどのタイミングで目の前にバスが！
いや、これ乗らないって手はない？

さんざん道順調べてた割に、とっさに思いつきで判断。
これやって、今まで犯したミスの数々…
反省の色見えず。

古都トレドが見えてきた!

ホントは、このエレベーターに乗りたかったんだったT_T

最初の門はヒサグラ新門?
Puerta Nueva de Bisagra

ソコトベール広場の写真は?
なので、路地に入って見つけたお店
武器商人

こちらは
鮮やかな扇子

さあ、迷路のようだとの誉れ高いトレドの街歩き、方向音痴に欠かせないお供、グルぐる君に導かれ、Go~
その昔、スペイン人の侵攻防御の為、モーロ人、ムーア人が知略の限りを尽くして作ったという、迷路に挑みます。

グルぐる君によると、ココを通り抜けろ、と？
ん？ここって、もしや、cathédraleでは？
通り抜けに使っていいんかい(-｡-;

裏口入学(笑)

そ、そんな訳ない、って

東ローマ帝国時代、ここトレドにはカトリック教会の大司教座がおかれていた。それにふさわしい教会、として建造された、ゴシック様式の大聖堂。
カトリック両王時代、グラナダ陥落翌年に完成。

どうやらここから入って行く人々はミサに参列される、信者の皆様であるらし、事に気づく。

その時、肩ごしに神の声？
もしもし、おくさん、ここは観光客の通り道ではないのだよ。
ちょうど良いから、あなたもミサに参列して行きなさい、と、天の声が…
何の事はない、神父様か司祭様とおぼしき方に、抜け道にしようという邪心を見咎められ、席につかされてしまった～
邪心の塊、かつ先を急ぐ旅人は、何度も脱走を試み、それを阻む聖なる力、との闘争をかいくぐり、ようやく迷路に戻る

迷路散策、再開～^ ^

狭い道脇を車がふつ～に走る

そこどけそこどけ、車が通る

絶対、ムリ、な狭い道もお見事～^o^

歩きながら、さっきの神父さまとのやりとりについての考察。
神父さまに諭され、ちょっと罪悪感…、何だか自分が罪深い人間に思えてきた。
こうやってキリスト教は布教に成功した？
神は見ておられる、罪を悔い、改めよ！ なるほど～
カトリック教会が覇権を得るまでにやった事、手練手管、謀略智略、の限りを尽くし、暴力も辞さない、強権的な手法の数々。
ローマ帝国時代、まだ5%にも満たなかった信者が爆発的に増えたのには、理由がある。キリスト教が優れていた、とか、正しい教義が受け入れられたから、ではない。
聖コンスタンティノス帝、背信者ユステイヌス、聖アンブロシウス、この人たちが、歴史の転換点に大きく影響したのでは？と思います。
聖、とつくのは、キリスト教の勢力拡大に大いに貢献した人。背信者、はその逆、とは、分かり易～。つけたのは、もちろん、カトリック教会。
未だ、塩野七生さんの"ローマ人の物語"の影響下にある思考回路^^;
終わりがないので、ここらで次、行きましょ～

何やら、由緒ありそで覗いてみると

中には、二階に何となく日本的な木造部分

さらに、師匠直伝、路地る^ ^

エルグレゴの作品はプラド美術館で堪能させて頂きましたm(_ _)m
日程の関係上、ソフィア王妃芸術センターに今日の夜行くしかない!
なのでトレド滞在時間が限られ、故に、訪問先を厳選した結果(;_;

トランシト教会
先にサント　トメ教会に行く予定が、まだ開いてなくて、こちらへ
教会は現在、ユダヤ教会を紹介する博物館になっています。
雨が降ってきた～

ムデハル様式
初めて生で見るユダヤ教会
その装飾に目をみはる(゜o゜)
壁は唐草模様、ムデハル様式の漆喰装飾

天井
格子の木工細工

レース編みみたい

この精巧、緻密、繊細な彫刻に目が点に
(この時点ではまだ、セビーリャのアルカサルもグラナダのアルハンブラも見てない)

小さなアーチ状の窓
その数54個
幾何学模様の装飾
装飾帯にはイスラエルの神、ペドロ1世、サムエル　ハ　レビ　を讃えるヘブライ語の聖句が刻まれている

どこを切り取ってみても、細やかな漆喰装飾
ヘブライ語の聖句も刻まれている？

タイル張りのベンチ

当時の床の一部?

トレドの街の模型

地下にあるいにしえの遺跡

幻想的な空間
ムーア調の雰囲気

人物も動物も描かず、漆喰装飾、ヘブライ語文字等を駆使して、神への憧憬を表現すると、こうなる?

ユダヤ教会の装飾の素晴らしさに初めて接して呆然としたまま、教会を後に

次に訪れたのは
サン　ファン　デ　ロス　レイエス教会
Monasterio de San Juan de Los Reyes

受付の横の入口上部↑に、こんなものが?

パティオ
お約束のオレンジの木

回廊の天井

修道院回廊　
1階はゴシック様式
2階はプラテレスコ

教会内部
礼拝堂キリストの生涯が描かれた祭壇屏風

15世紀、ポルトガルへの勝利を記念して、カトリック両王が建立
建物は、ゴシック様式とムデハル様式融合によるスペイン独自のイザベル様式

クーポラ

祭壇屏風まわりの白亜の浮き彫り

ここから強まる雨風、滑る石畳、と格闘しながらの移動
サンタ　マリア　ラブランカ教会にたどり着けず、諦めてカテドラルへ
サントトメ教会にも戻らず、エルグレゴ作"オルガス伯爵の埋葬"を見逃し(TT)

今度は、真面目に正門？から入場～
チケット購入の為立ち寄った売店で、ちょっと気になる出来事が。
チケットを買うと、オーディオガイダンスをあっちで受け取ってね、と言われ、その受付に行くと、50?払えと(;_;
デポジットだけど、こんな事初めて!
しかも、直ぐ取り出せたのが40?で、不足分を隠し財布から出すのにもたついてたら、もうコレでいい!と(-_-;)
オーディオガイダンスって、もれなくついてるわけ？私には、馬の耳に念仏…
かなり不快、かつ不可解な対応。観光業化しすぎちゃう?

祭壇についの仔細はほかの方々の美しい写真と解説を数多く目にする事が出来る、昨今(^.^;
今更私ごときが、何をかいわんや?

キリストの生涯が描かれた祭壇
ゴシック様式。

↑の写真がこの格子をくぐり抜けた私の手、によって撮影されたのは、言うまでもありません^ ^

聖歌隊席
こちらも豪華

↑にはパイプオルガン

クルミ製の背もたれ↑のきんきら聖人たちが気になる

中々の細工と見た

私の写真では認識不能ですが、美しいバラ窓

同じく、ステンドグラスも

読めないのに写真、撮る(-｡-;

絢爛豪華
バロック様式の祭壇

写真とは無関係てすが、聖具室に行ってない?
"聖衣剥奪"　エルグレコ、見てない(;_;

お～
あそこに鎮座しましますは

聖体顕示台
総重量200kg 高さ3m
年に一度、これを車台に載せて街を練り歩いた(*_*;

コロンブスがアメリカから持ち帰った金も使われているとか

皆さん、かなりの重さに耐えて、頑張って支えておられる

回廊

少し傷みかけたフレスコ画
こういうの、好きです^_^

鮮やかな天井
ブレてますが(._.)

どなたの棺でしょ

安らかに眠り給わんことを

カテドラル尖塔　

やはりお天気に翻弄され、注意力散漫なままの見学。
色々と見落とした処、多し(;_;)

帰りのトレド駅行きのバスが、何だかすご～く遠回りしてる？
実際、来た時とは明らかに違う道のり(ｰｰ;)
一応、隣のおばちゃんに確認。
相変わらず、バスの中で平常心を保てない私…
とうとうとっても大きなターミナルへ入って行き、絶対こんな処通ってないし、と俄かに運転手さんに泣きを入れた！
大丈夫、次がトレドRenfe駅だよ～
は～、良かった(;o;)

駅構内の床
最近改装された感じ

駅だけでなく、トレドの街全体が修復、又は只今改装進行形で、私にはいにしえの古都、という持ってたイメージとは随分違う感じ。
観光で生き返った街の一つの定めか、振興に力入ってる観否めず。とはいえ、今修復しなければ20~30年後までの現状維持は不可能、であれば選択の余地がないのも事実。
丘から見下ろすトレドの街も、最大の見所の夜景も見てない。雨風と滑る石畳の影響を受けて、世間の評価高い、トレドへの私の心象は棚上げ～

電車待ちしてると、さっき雨宿りに寄ったスタバで、偶然ご一緒した日本人カップルが、電車の時刻を変更して貰ったと。変更不可、のチケットで、ですよ。
Renfe 中々やるんでない？！

この後、遅れる事のない優秀なRenfe にて、無事マドリードへの帰途につきました。

アップの順番に関わらず、これはスペイン編第2弾となります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました^ ^

この旅行記へのコメント （2）

• kummingさん 2019/03/23 22:25:08

  歓やり返し♪

  記念の初出会い(もも様の旅行記との)はカネゴンくん♪
  あやかって、ピグモンならぬ、ガラモン君を旅のお供に^ ^
  その効果は絶大で、各地で予想外のイベント、出会いに恵まれました。
  旅先で偶然出会う人々、出来事、を謳歌する、もも様の旅スタイル、常々憧れておりました♪
  その境地にはほど遠いけれど、極意、ちょっとだけかじれた？かも
  何処に行き、何をみたか、より、何(誰)に出会い、何を感じたか？
  心に残る旅でした^ ^
  1番乗り=最後の書き込み、大歓迎♪

• ももであさん 2019/03/23 21:18:41

  友好珍獣

  ふふふ。仕返しに一番乗り。
  
  おやまぁ。オラは一昨年のバルセロナにカネゴンを
  お供にしましたが、くみさまはピグモンでしたか。
  
  って、スペインとは関係のない書き込みを。