2018/10/25 - 2018/10/25
345位(同エリア1038件中)
クッキーさん
旅の最終日、隣の山形県にある立石寺を訪れました。
県境をまたいで仙台まるごとパスが使えるというのは、うれしい驚きでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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7:30
ホテルは 朝食なしの予約なので、この日の朝も 駅の構内で朝食。
この時間では、ほとんどの飲食店は開店しておらず、選択の余地はありません。 -
8:18発の電車で 山寺へ向かいます。
仙台まるごとパスが使えます。 -
山寺には9:13着。
駅を出た途端に こんな光景が眼前に。 -
山寺駅。
想像していた以上に 観光客が、しかも海外からの観光客が多く、私たちの方が異邦人になった気分です。
外国からの旅行者に大人気のスポットになっているのだとか。 -
駅前の風景。
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山々は角礫凝灰岩で出来ており 長年 雨風によって浸食され 奇岩怪石を形作っています。その岩肌が木々がまとわせている景観は絶景です。
昨日 松島で見た 小島を形作っていた岩山が、今度は山を形成しているような感じ。
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山寺は、その名の通り本当に山の上にあります。
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駅の前の川を渡ります。
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川にかかる橋から。
川底に横たわる岩は 半端ない大きさ。 -
通りには飲食店や お土産屋さんが並びます。
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山寺への石段。
ここで心が折れては 先が思いやられますが…
宝珠山立石寺を中心とする山寺は、慈覚大師が貞観2年(860)12月、清和天皇の勅許を得て創建した古刹と伝えられるもの。 -
立石寺本堂。
再建や修理を重ねて現在に至る「根本中堂(こんぽんちゅうどう)」はブナ材による建物としては日本最古。
ご本尊である秘仏薬師如来座像が安置される堂内には、比叡山で伝教大師(最澄)が灯した火を分灯した「不滅の法灯」もあり、戦乱など幾多の困難を越えて守られてきた明かりが、1,000年以上の時を経てなお灯り続けているのだそう。 -
芭蕉句碑。
元禄2年(1689)、俳聖松尾芭蕉は門人河合曽良とともに訪れて一泊し、『閑さや岩にしみ入る蝉の声』の名句を詠んでいます。
門人たちが嘉永6年(1853)にたてた句碑。 -
木々に囲まれた 清々しい空間です。
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御神木。
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上がってきた石段のほかにも 石段がありました。
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出羽国山寺総鎮守。
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こけし塚。
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松尾芭蕉と 門人河合曽良の像。
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真っ白い仏 万物供養阿弥陀如来。
「私たちが毎日生活していくために 自然の恵みや多くの食べものなどあらゆるものが必要です。
これらのすべてのものの声明を供養してくださるのが 正面の仏さまです。日々生かされて生きていることに感謝を捧げ、幸福を祈りましょう。」
山寺立石寺 案内図から -
ころり往生阿弥陀堂。
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立石寺案内図。
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山門。
鎌倉時代の建立といわれる山門は、開山堂などへの登山口です。
ここで 拝観料を払います。
大仏殿のある奥之院までの石段は800段を超えるそう。
ちなみに登山口からは1000段余り。 -
上へ上へと。
石段の脇には、石碑や 優しい表情のお地蔵様が祀られていて、励ましてくれているみたい。 -
石段脇の大岩にも 何かが刻まれています。
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緑の隙間から降り注ぐ 柔らかな光を浴びながら。
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覚悟はしていたものの、1000段余りの石段は 堪えます。
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杉の木立の中 凛とした空気感が漂います。
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修行者の参道。
お山の自然に沿ってつくられたこの参道は 昔からの修行者の道。
表情豊かな山肌の地形に沿って続いている石段は、「一段二段と登ることにより煩悩が消滅する」と言われている有り難い修行の石段なのだとか。
一歩一歩踏みしめて上がらければいけないのも 道理です。 -
自然のままの岩肌のほかに、
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お経か何かを彫られたような岩肌も見て取れます。
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岩と岩の隙間に 無理やり押し込んだような石段です。
上がる人と下りる人が お互い譲り合って。 -
大岩の下に置かれた お地蔵様の一団。
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見上げると、垂直に切り立った崖が 白い岩肌を見せています。
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せみ塚。
松尾芭蕉が山寺を訪れた60年あまり後、彼を偲ぶ俳人たちによって建てられました。石碑の下には芭蕉がしたためた短冊が埋められているそうです。
山門から まだ300段ちょっと。この辺りで 一息ついて。 -
緑の木立に励まされても、気持ちは萎えそうな 急な石段が続きます。
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振り返ると、木々の中に 石段がわずかに見え隠れしています。
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弥陀洞。
岩肌に戒名が刻まれた岩塔婆(いわとうば)や無数の卒塔婆(そとうば)が重ねられた場所が現れます。雨風にさらされて削られた岩壁に、仏さまの姿を見ることができた人は幸せになるという言い伝えがあるのだとか。
一丈六尺(約4.8m)の高さがあることから「丈六(じょうろく)の阿弥陀如来」とも呼ばれているそうです。 -
見上げると。
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仁王門。
けやきで造られた美しい門の左右には 迫力のある仁王尊像が立ち、邪心をもつ人が門をくぐらないよう 睨みを効かせています。 -
仁王門を見下ろします。
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まだ 石段が続いています。
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性相院(しょうぞういん)。
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右が開山堂。
大きな岩の上にある小さな赤いお堂は、納経堂。 -
納経堂の前は インスタ映えするためか、なかなか人波が引きません。
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修行者の岩場。
正面に見える岩場は、釈迦が峰といい、今では修行者以外の登山は禁じられています。 -
五大堂は、納経堂のもう少し奧にあります。
狭い石段を上がって その右奥が五大堂です。 -
五大閣という扁額がある五大堂は、板張りの簡素な造り。
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五大明王が祀られており、慈覚大師が天下泰平を祈った場所といわれています。
山寺随一の絶景が観られるポイントです。
山の斜面から突き出るように建てられたお堂の奥からは、遮るもののない絶景が広がっています -
眼下には山寺の街並みが見え、幾重にも重なる山々が続いています。
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山あいの村々を一望。
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色づき始めた木々。
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五大堂から下りて、開山堂辺りから見下ろします。
岩が落ちてこないか心配になるほど。 -
江戸時代までは、12の塔中支院があり、多くの僧が修行に励んでいました。
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今は性相院・金乗院・中性院・華蔵院の4つの院が、その面影を残しています。
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ここもその一つ?
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中性院(ちゅうしょういん)
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石段の終着地点「奥之院」は、正式名称を「如法堂(にょほうどう)」といい、御本尊には釈迦如来と多宝如来(たほうにょらい)の両尊を祀っています。
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奥の院の手前に立つ 金灯龍。
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奥之院の向かって左奥にある「大仏殿」では、高さ5mほどの黄金に輝く阿弥陀如来座像の姿も拝仏できます。
右奥が如法堂です。 -
10:49
修業の岩場。 -
11:07
一連の登山道を巡り、下りてきたところに建つ 立石寺本坊。 -
これらの大岩は、もともと ここに立っていたのかしら?
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本坊脇に建っている「十六羅漢那伽犀那尊者」。
右手から出る法水を自らの手にそそぐと知恵を授かり、長生きできると伝えられているそう。 -
立石寺本坊。
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本坊には 池や日本庭園が整備されています。
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大岩をバックに きれいに刈り込まれた植栽。
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最後に 石段を下りていきます。
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11:13
慈覚大師が山寺を開くにあたり、この地方を支配していた狩人磐司磐三郎とこの大石の上で対面し、仏道を広める根拠地を求めたと伝えられ、狩人をやめたことを喜んだ動物達が磐司に感謝して踊ったという伝説のシン踊が、山寺磐司祭で奉納される。
上がる時には あんなにも長く感じた山寺ですが、実質2時間弱の行程でした。 -
予定よりも早くミッションが完了したので、川を渡って 芭蕉記念館へ。
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こちらは レストランか何かのようですが、閉まっていたみたい。
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芭蕉記念館は、市制施行100周年と芭蕉・奥の細道300周年を記念し、奥の細道にゆかりの深い山寺の地に広域文化拠点施設として設置されました。
外観は山寺一帯の景観と調和した和風平屋建て。 -
山寺に対面する高台で東西に細長く、北には面白山を中心にした山なみが展開する景勝の地。
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館内には芭蕉の真筆のほか奥の細道関係の資料が展示されています。
芭蕉の足跡を辿る 熱心な見学者たちの中で、少し浮いてしまいました。 -
広大な敷地に建つ 贅沢な造り。
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木立とのコラボが素敵な建物。
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山寺全山を見渡せる立地。
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崖に張り出している建物は 趣きがあります。
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11:59
駅前にあるお店で、山寺の名物 玉こんにゃくをいただきました。味が染みて美味しかった。 -
仙台駅に戻って、お昼から 牛たん定食。
牛たん善治郎の方が、焼き加減、塩加減が好みでした。
留守番のする家族の為に、持ち帰り用の牛たんを買い求めました。 -
預けていたスーツケースをピックアップするために ホテルへ。
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15:27
仙台駅構内。ここでまた 気になるお土産を少し買い足しました。 -
仙台空港。
仙台まるごとパスは ここで使い納めです。
チケットが手元にあるかと探したのですが なくなっていたので、降りるときに回収されたのかも…記念に カメラに収めておけばよかった。
ずっと以前には、パンフとかチケット類を収集しておくことが多かったのですが、終活を意識し始めていることもあって、思い出は全て この旅行記の中です。 -
16:25
近頃は、どこへ行っても このようなアニメっぽいデコレーションが多いですね。 -
ステンドグラス風。
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仙台の七夕祭りには縁がありませんでした。
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仙台17:35発、伊丹18:55着。伊丹20:10発の飛行機で帰宅。
伊丹での乗り継ぎの間には、頼まれていた 551蓬莱の豚まんと焼売を買うことができました。
秋の東北旅行は、紅葉は心残りだったものの 満足なものでした。 -
東北旅行のお土産はそれぞれに大満足。
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