2018/11/24 - 2018/11/24
355位(同エリア907件中)
ニッキーさん
2日めは奈良県へ移動。談山(たんざん)神社、長谷寺、室生寺と回って紅葉を見に行きます。本旅行記はは談山神社訪問の様子です。
後で知ったことなのですが、談山神社は「関西の日光」とも呼ばれ、関西屈指の紅葉の名所なのだそうです。ところが私たち、談山神社に関しては今回のパッケージ旅行に参加するまで名前も知りませんでした。2人とも関西出身なのに、どうしたことでしょう?
この時期、私が住む千葉県ではまだ木々は青々していました。紅葉にはまだちょっと早いんじゃないか?そんな気持ちで訪れたのですが、談山神社、さすがです。3000本のカエデが植えられているという境内では、美しい紅葉が私たちを待っていました。
しかもここは、あの大化の改新にかかわる歴史の舞台でもあるといいます。
ここはお勧めです。談山神社さん、これまで知らなくてごめんなさい。
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<旅行スケジュール>
★印が本旅行記で取り上げた場所
11月23日(祝) 東京発(06:56)こだま633号で三河安城へ
ツアーバスに乗り換え、高野山へ
高野山 奥の院
夜の壇上伽藍
<高野山宿泊>宿坊「宝城院」
11月24日(土) 朝の壇上伽藍
★談山神社
長谷寺
室生寺
バスで三河安城へ
三河安城発(20:16)こだま682号で東京へ
- 旅行の満足度
- 5.0
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-
高野山を後にします。
高野山は標高900メートルの高地にあります。
境内にいるうちは高さをまったく感じないのですが、一歩外へ出ると、改めて高い所にいたのだと気づきます。
私たち、昨日はバスの一番前の席だったので、この日は後ろの方の席になりました。高野山 寺・神社・教会
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高野山を出てバスで40分ほど行くと、柿やみかんの果樹園がたくさんある地域を通りました。
かつらぎ町。
柿の葉ずしやフルーツの生産が盛んな町です。
ここの柿の木は背が低い。
これなら収穫も楽ですね。 -
紀の川を渡りました。
-
やがて奈良県に入り、北上。
明日香村へやって来ました。
窓から見えたこんもりした林。
添乗員さんが「天武天皇と持統天皇の合葬陵です」。
えっ?そんなすごい所!
急いでカメラを出して写真を撮りました。
私、百人一首ではなぜか持統天皇の歌を一番先に覚えました。
「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香具山」 -
もうすぐ談山神社に着くという頃、芝生の広場に建物の礎石のようなものが見えました。
いったい何でしょう?
添乗員さんから、この辺りに石舞台古墳があるのですよと説明がありました。
それで納得。
この一帯、きっと名のある歴史の舞台だったのでしょう。 -
きれいな所です。
観光客もちらほら。 -
一瞬ですが、バスの中から石舞台古墳が見えました。
石舞台古墳は蘇我馬子の墓だとする説もあるようですが、真相は定かではないようです。
私、学生時代に来たことがあります。
周囲はだいぶん変わったようだけど、石組みだけは覚えています。
近くには極彩色の壁画で有名な高松塚古墳もあります。
歴史の大舞台に来たのだとテンションが上がってきました。国営飛鳥歴史公園 公園・植物園
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いきなり見えた、だんだん畑のすばらしい眺め。
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午前11時前、談山(たんざん)神社に着きました。
駐車場でバスを降り、神社へ歩いて向かいます。
「途中誘惑がたくさんありますが、入口までは団体で行きます。寄り道は帰りにしてください」と添乗員さん。
歩き始めると、添乗員さんが「誘惑がたくさん」と言う意味がわかりました。
途中、食べ物やお土産を売るお店がいっぱいあるんです。
すれ違う人がみんな、串に刺した大きな里芋みたいなものをふーふー湯気を立てながら食べてます。
なんだろう?美味しそう~♪
よし、帰りにあれを買って食べよう、と心に決めました。談山神社 寺・神社・教会
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土産物屋の前の小川沿いに後醍醐天皇からの寄進とされる石灯籠(重要文化財)が建っていました。
柱の部分に元徳三年(1331年)の刻銘が入っているそうです。 -
まだ神社に入っていませんが、この辺り、なかなかいい具合に色づいています。
これなら境内は期待できそうです。 -
正面入口。
鳥居をくぐって階段を上ると本殿まで一直線なのですが、石段が140段と結構きつそう。
添乗員さんの案内で、私たちは比較的平坦な道を行ける別の入口から入ります。 -
うわぁ、きれい~♪。
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まだ境内に入っていないというのに、写真撮りまくりです。
-
神幸(じんこう)橋。
ここが平坦な道への入口です。 -
一人ずつ入場チケットをもらって、ここで解散。
60分ほどの自由行動になりました。 -
逆光に浮かび上がる紅葉。
なんて美しいのでしょう。
この談山神社は紅葉以外に桜の季節も人気だとか。
そしてもう一つ。
実は大きな歴史の舞台となった場所なんです。
歴史好きの人にはたまらないはず。
ご祭神は藤原氏繁栄のもととなった藤原鎌足。
645年5月、この裏山で、中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足)が大化の改新へ向けた談合を行ったことから、大化の改新発祥の地なんて言われているそうです。
ちなみにその裏山は後に談山(かたらいやま)と呼ばれ、それが談山神社の名前の由来になったのだとか。
中大兄皇子と中臣鎌足が当時権力を持っていた曽我氏を倒し、「大化の改新」と呼ばれる政治改革を行ったという話は私でも覚えています。 -
「けまりの庭」と名づけられた場所へやって来ました。
中大兄皇子と中臣鎌足が飛鳥の法興寺(今の飛鳥寺)の蹴鞠会で初めて出会ったという故事にちなみ、毎年春と秋の2回、古式ゆかしい装束に身を包んで、ここで「けまり祭」が行われるそうです。
法興寺の蹴鞠会の話はたしか、中大兄皇子が誤って沓を飛ばしてしまい、中臣鎌足がそれを拾って皇子にささげたという話でしたよね。
どこかで読んだことがあります。 -
この場所は右手に神廟拝所、左奥に権殿、中央奥に十三重塔が見えるため、絶好の撮影ポイントになっています。
業者による無料撮影もやっていました。
小型サイズの写真を1枚無料でプレゼント、気に入ったら引き伸ばした大判写真を買ってくださいというもの。
とりあえず1枚は無料だから、撮ってもらっている人も多かったです。
私たちは他の人にお願いし、2人入ってここでカメラのシャッターを押してもらいました。
足元をトリミングしたらとてもいい写真になったので、2019年の我が家の年賀状にしました。(*^^)v -
イチオシ
少しズームすると、紅葉に埋もれるような十三重塔の写真が撮れました。
-
権殿(ごんでん)(重文)。
現在の建物は室町時代に再建されたもの。
左手の大木は、まっすぐな幹の長さが長いとか何とか書いてあったような記憶があるのですが、何と書いてあったか忘れました。(-_-;) -
まだ本堂にお参りもしていませんが、まずは十三重塔を見に行くことにしました。
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藤原鎌足の追悼のため、678年に息子たちにより建てられたという十三重塔。
現在の塔(重文)は1532年(室町時代)に再建されたものだそうです。
高さは17メートル。
それほど大きくはありませんが、他に例を見ない独特の姿。
十三層になった檜皮葺きの屋根に重厚感が漂います。 -
イチオシ
紅葉とのコラボ。
紅葉には早いかも、なんて心配は無用でした。
重々しい十三重塔と紅葉の競演が見られて、大満足です。
この塔の脇に裏の談山(かたらいやま)への登山口があり、大化の改新の密談がなされたという場所へ行くことができるのですが、私たちにはそんな時間もないので、このまま本殿の方へ行きます。 -
この建物は拝殿(重文)です。
回廊から大勢の人が写真を撮っています。
きっと眺めがいいに違いありません。
私たちも拝殿へ上がってお参りすることにしました。 -
この建物は本殿と拝殿の間に建つ楼門(重文)です。
左手にご朱印受付所がありました。
私もできればご朱印をいただきたいと思っていたのですが、大勢の人が並んでいて、できあがりは30分後になるとのこと。
それでは集合時刻ぎりぎりになってしまいます。
仕方がない。諦めました。
右手に拝殿への入口があり、靴を脱いで上がりました。 -
これは拝殿から見た本殿(重文)です。
ご祭神の藤原鎌足公にお参り。
ここでは拝殿も本殿も撮影オーケーです。
嬉しい! -
本殿は701年の創建ですが、現在の建物は1850年(江戸時代)に建て替えられたものだそうです。
うしろの山の紅葉とマッチして美しいです。 -
拝殿は畳敷きの広間のようになっていて、刀剣の展示などもやっていました。
人が一杯だったので、内部の撮影はやめておきました。
さっき皆が写真を撮っていた回廊へ出てみると、この眺め! -
イチオシ
すご~い!
これはみんな写真を撮るでしょう。
紅葉をバックに、装飾的な吊り灯籠が美しい。 -
下を見下ろすと、こんな感じ。
談山神社自体、山の斜面に建っているため、見下ろすと結構高さがあります。 -
お参りを終え、外へ出て拝殿を見上げると、こういうの、舞台造りとでもいうのでしょうか、拝殿の一部は床下がすかすか。
柱だけで支えられているのでした。 -
来る時には通らなかった140段の石段。
私たちは添乗員さんの誘導でなだらかな方の道を来ましたからね。
帰りはこっちを下りようかな?
でも、その前にもう少し紅葉を楽しみたい。
あちこちに寄り道しながらゆっくり下りて行くことにしました。 -
きれいなビューポイントを見つけては写真を撮ります。
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ここもきれい~。
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緑と黄色のグラデーションも好きです。
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引いて撮ったり・・・
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見上げてみたり。
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社殿の朱色とマッチしてます。
この配色にうっとり。 -
イチオシ
おおーっ!
日が当たると一層きれいに輝きます。 -
落ち葉まできれい。
赤いじゅうたんを敷いたようになっています。 -
イチオシ
ここは特に私が気に入った場所。
石垣がまるでお城のようです。
関西屈指の紅葉の名所と言われる談山神社。
紅葉はすばらしかったし、こんなピークシーズンの休日でも激混みというほどではありません。ここはお勧めです。
旅行を終えてから、千葉のうちのマンションで談山神社へ行った話をしたら、たまたまこの地域出身の人がいて、この辺りは子どもの頃の遊び場だったと。
びっくり。
世間は狭いものですね。 -
お待ちかね~。
行きに目をつけていた大きな里芋みたいなもの。
実は串に刺したこんにゃくでした。
夫は柚子みそ、私は七味山椒みそ。
1個100円と、大きさの割に安いです。
こんにゃくだから、がぶがぶ食べられます。
みんながやってたみたいに、ハフハフしながら食べました。 -
バスへ戻ると、お昼ご飯のお弁当が座席に届いてました。
柿の葉ずし弁当です。
柿の葉ずし、大好きです。
やっぱり奈良へ来たら柿の葉ずしは外せませんね。
おかずや甘いものも入っていて、なかなかバランスの取れたお弁当です。
次は長谷寺へ向かいます。
娘時代に訪れて以来、2度めになる長谷寺。
ぜひ、再訪してみたかった場所です。
その理由は次の旅行記で。
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旅行記グループ 高野山と紅葉の奈良3社寺へ
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