フランス・ドライブ 3,236km - #15 : 美しきバラ色の街 トゥールーズ

2018/06/06 - 2018/06/06

6月 6日（水）
曇り
フランス・ドライブ 3,236km - #15 : 美しきバラ色の街 トゥールーズです。フランス国鉄のストライキのため、全行程、レンタカーでの移動となった今回の旅。今日はトゥールーズの朝散歩を楽しんだ後、オクシタニー地域圏の美しい村を巡ります。

トゥールーズはオクシタニー地域圏、オート・ガロンヌ県の県庁所在地で、人口45万人のフランス第4の町です。エアバスの本拠地があって航空・宇宙産業が盛んな町でもあります。街にはテラコッタ レンガを使った建物がたくさん立ち並んでいて、ラヴィルローズ（バラ色の都市）と呼ばれています。

表紙の写真は、フランス最大のロマネスク建築「サン・セルナン・バジリカ聖堂」です。3世紀、この町にキリスト教を伝導したガリア人の殉教者、聖セルナンの遺徳を偲ぶロマネスクの大聖堂だそうです。

＜参考サイト＞
歴史と美食のフランス南西部「トゥールーズ」の楽しみ方
https://www.travel.co.jp/guide/article/20520/
フランス人おすすめのバラ色の街トゥールーズ！人気観光スポット20選
https://retrip.jp/articles/31746/
トゥールーズの旅 - フランス観光開発機構
PDF jp.media.france.fr ? files ? press_release
NHK 世界ふれあい街歩き バラ色の塔の街 トゥールーズ／ フランス
https://www6.nhk.or.jp/sekaimachi/archives/arukikata.html?fid=171017

以下、フランス・ドライブ 3,236km の７泊９日の旅程です。

□ 6/01 (金) 羽田 22:55 発 AF293 → パリCDGへ
□ 6/02 (土)　パリCDG 04:30 着
（AVISレンタカー シトロエン ディーゼル車）
パリCDG → オーセール（198km、1時間52分）
#1 https://4travel.jp/travelogue/11369048
オーセール → ヴェズレー （50km、50分）
#2 https://4travel.jp/travelogue/11371707
ヴェズレー → ボーヌ (118km、1時間7分)
#3 https://4travel.jp/travelogue/11372987
ボーヌ → リヨン泊（156km、1時間23分）
（当初、パリCDG→リヨン間は、TGVで2時間）
□ 6/03 (日)　リヨン
#4 https://4travel.jp/travelogue/11374939
リヨン → アヌシー （138km、1時間28分）
#5 https://4travel.jp/travelogue/11376396
#6 https://4travel.jp/travelogue/11377504
アヌシー → クレルモン・フェラン泊（303km、2時間46分）
#7 https://4travel.jp/travelogue/11381443
□ 6/04 (月)　クレルモン・フェラン
#8 https://4travel.jp/travelogue/11387180
クレルモン・フェラン→ ミヨー橋 （225km、2時間）
#9 https://4travel.jp/travelogue/11389035
→ モンペリエ空港 （AVISレンタカー 車両交換、フィアット ガソリン車へ）→ アルビ泊
（ミヨー橋からコンク訪問は、翌日リベンジ）　
□ 6/05 (火)　アルビ
#10 https://4travel.jp/travelogue/11394021
アルビ → コルド・シュル・シエル
#11 https://4travel.jp/travelogue/11394577
コルド・シュル・シエル → コンク
#12 https://4travel.jp/travelogue/11397944
#13 https://4travel.jp/travelogue/11400330
コンク → アルビ
#14 https://4travel.jp/travelogue/11403061
アルビ → トゥールーズ泊 （75km、42分）
（コンク リベンジのため、カルカソンヌは割愛）
■ 6/06 (水)　トゥールーズ
#15 https://4travel.jp/travelogue/11403737
トゥールーズ → サンシルラポピー → カオール → ロカマドール → ラロックカジャック → サンテミリオン → ボルドー泊
□ 6/07 (木)　ボルドー → ロワール古城 （シャンボール城、シュヴェルニー城 他）→ パリ泊
（当初、ボルドー→パリ間は、TGVで2時間）
□ 6/08 (金)　パリ→ジェルブロワ→ジヴェルニー→パリ泊
□ 6/09 (土)　パリ→ヴォー・ル・ヴィコント城→パリ→パリCDG空港
空港前で満タン給油後、AVISレンタカーへ返却
パリCDG 17:20 発 AF272 → 帰国の途へ
□ 6/10 (日)　12:15 羽田着

フランス国鉄のストライキのため、全行程、レンタカーでの移動となった今回の旅。走行距離 3,236km に渡る半端ない長距離運転になってしまったのに加え、途中、ミヨー橋のサービスエリアでエンジンがかからなくなり、整備工場までレッカー移動。何とかエンジンはかかるようになったものの、別の車両上の大問題が発覚し、結局、シトロエンからフィアットへの車両交換となり、半日、潰れ。。。旅のスケジュールがガタガタになり、散々な目に遇いました。

でも無事、帰国できたので、何よりです。

エリア トゥールーズ(フランス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテル メルキュール トゥールーズ サントル ウィルソン キャピトル
トゥールーズでの宿泊先は中心部のキャピトル広場に近いホテルで、赤レンガの建物でした。左が駐車場への入口で、中がとても狭く、何度も切り返しをしました。

朝食後、朝の散歩に出かけます。

ホテル メルキュール トゥールーズ サントル ウィルソン キャピトル ホテル

ホテル メルキュール トゥールーズ サントル ウィルソン キャピトル
昨晩は、ホテルの場所が分からず、何度も前の道をぐるぐるしました。

ホテル メルキュール トゥールーズ サントル ウィルソン キャピトル ホテル

ウィルソン広場
美しい楕円形で、周りを赤レンガの建物が取り巻いています。

ウィルソン広場
大きな噴水とメリーゴーランドがあり、市民の憩いの場となっています。

ギャラリー・ラファイエット
トゥールーズ店

キャピトル（市庁舎）裏

キャピトル（市庁舎）裏

キャピトル（市庁舎）裏
この主塔は観光案内所として使われています。

キャピトル（市庁舎）
Le Capitole
町のシンボル「キャピトル」、焼いたテラコッタ・レンガを積み重ねた代表的な建物です。

キャピトル広場／市庁舎 広場・公園

キャピトル（市庁舎）
トゥールーズの現役の市庁舎で、劇場も入っていて、大広間の見学は無料だったそうです。時間の関係で見落としました。

トゥールーズの歴史を描いた壁画や天井画は、たいへん豪華で雰囲気があったようなので、残念でした。

キャピトル広場／市庁舎 広場・公園

キャピトル（市庁舎）
時刻は、朝8時。

カピトール広場
トゥールーズの中心広場で、この日は露店が出ていました。

正面奥の建物は、向かって左側が市庁舎、右側はオペラ上演で有名なキャピトル劇場だそうです。

キャピトル広場
3方を囲む建物は1階がアーケードになっていて、多くのカフェがテーブルを並べています。

赤レンガで統一された街並みは「バラ色の街」と呼ばれています。

タウール通り
Rue du Taur
途中、右手にカトリックのノートルダム・デュ・トール教会、Notre-Dame du Taur があります。

タウール通り
Rue du Taur
キャピトル広場から、サン・セルナン・バジリカ聖堂へ

タウール通り
Rue du Taur
どこかの雑誌で見た構図ですね。

サン・セルナン・バジリカ聖堂
続いて、トゥール通りを、素敵な塔を持つサン・セルナン・バジリカ聖堂へ。

キリスト教を伝えた聖セルナンを祀る聖堂だそうです。

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・セルナン・バジリカ聖堂
赤レンガと白い石のツートーンカラーが美しいサン・セルナン聖堂は東西の長さ115m、現存するロマネスクの聖堂では最大の規模を誇っています。

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・セルナン・バジリカ聖堂・後陣
半円形の周歩廊から放射状祭室が突き出し、交差廊と身廊の交差部には八角形の塔をいただいています。

いやー、美しい外観の聖堂だ！

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・セルナン・バジリカ聖堂
サンティアゴ・デ・コンポステラの巡礼者が集う薔薇色の教会です。

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・セルナン・バジリカ聖堂
キリスト教の聖地の一つであるサンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂にならって造られたと言われています。

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・セルナン・バジリカ聖堂

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・セルナン・バジリカ聖堂
ミエジェヴィル門

サン・セルナン・バジリカ聖堂
ミエジュヴィル門
まだ開館前。中が見れなかったのは残念！

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・セルナン・バジリカ聖堂
フランス最大のロマネスク建築で、世界遺産にもなっています。

サン セルナン聖堂 寺院・教会

サン・レイモン博物館
Musee St. Raymond

サン・レイモン博物館
Musee St. Raymond

タウール通り
Rue du Taur
ジャコバン修道院へ。

ジャコバン修道院付近の地図
街の所々に、このような分かり易い地図がありました。

ジャコバン修道院
ラカナル通り沿い、ドミニコ会最初の修道院で、カタリ派の異端審問の中心となったところだそうです。

後ろに塔が見えていますが、トゥールーズの旧市街には、約80の塔があるのだそうです。

あいにく、こちらも開館前。10時開館だったようです。

ジャコバン修道院
歴史と美術の展覧会場と言われています。

ジャコバン修道院
修道院には、「ヤシの木」のような長くそびえ立つ支柱や立派な回廊があるそうですが、時間の関係で見逃してしまいました。

ベルニュイ家の館
Hôtel de Bernuy
ラカナル通り沿い、16世紀に作られたベルニュイ家の館です。

入場できませんでしたが、中庭と塔は、観光局が不定期に開催するガイドツアーに参加すれば見学可能との事です。

ベルニュイ家の館
Hôtel de Bernuy
現在は、COLLEGE PIERRE DE FERMAT、単科大学として使用されているようですね。

ジャン・シュオー通り
街の至る所で、工事中の現場がありました。

ドラード広場
La Daurade
ガロンヌ川沿いの公園に出ました。

大西洋に注ぐガロンヌ川
スペインのカタルーニャ州北西部に発し、 フランス南西部を流れる長さ約647kmの川だそうです。中央奥、サンピエール橋の左にあるドーム型の建物は、グラーヴ病院付属のサンジョゼフ礼拝堂です。

グラーヴ病院と
サンジョゼフ礼拝堂
巡礼者たちの憩いの場となっているようです。

グラーヴ病院と
サンジョゼフ礼拝堂
トゥールーズを代表する光景の一つです。

ガロンヌ川
大西洋側のボルドーへ至る大河で、対岸の横長の建物はサンジャック施療院のようです。

このガロンヌ川とセットで地中海を結んでいるのがミディ運河で、1666年より15年の歳月をかけて完成したそうです。

ガロンヌ川と
ポン・ヌフ（ヌフ橋）

ポン・ヌフ（ヌフ橋）
Pont Neuf, Toulouse
「新橋」の名を持つこの橋はパリのボン・ヌフと同様に、トゥールーズで最も古い橋です。

ポン・ヌフ橋
Pont Neuf, Toulouse

橋桁の所に、誰か座っていますね！見ーつけた！

こんなインスタ映えする光景、素敵ですね！

アセザ館／バンベルグ財団美術館・入口

ガロンヌ川にかかる「ポン・ヌフ」橋のすぐ近くでしたが、入口が狭くなっていて見落としそうでした。

アセザ館／バンベルグ財団美術館 博物館・美術館・ギャラリー

アセザ館／バンベルグ財団美術館
ゲートを潜ると、広い中庭がありました。

アセザ館／バンベルグ財団美術館 博物館・美術館・ギャラリー

アセザ館／バンベルグ財団美術館
16世紀のルネサンス期、パステルなどの藍染料や穀物の交易で財をなした大富豪ピエール・アセザが建てた邸宅だそうです。

アセザ館／バンベルグ財団美術館 博物館・美術館・ギャラリー

アセザ館／バンベルグ財団美術館
現在では、バンベルグ財団が運営する美術館として使われていますが、煉瓦作りの建物も素晴らしく、素敵な写真が撮れます。

アセザ館／バンベルグ財団美術館 博物館・美術館・ギャラリー

アセザ館／バンベルグ財団美術館
建物は、イオニア、ドーリア、コリントの各様式を取り入れた凝った造りになっています。

アセザ館／バンベルグ財団美術館 博物館・美術館・ギャラリー

アセザ館／バンベルグ財団美術館

メス通り
Rue de Metz
地下鉄の入口がありました。

オーギュスタン美術館
トゥールーズは街中の至る所で、リニューアル、建築ラッシュでした。

オーギュスタン美術館
14世紀に建てられた修道院に、初期キリスト教芸術や石棺、ロマネスクの柱頭など宗教芸術を集めた美術館です。

Toulouse Renaissance

オーギュスタン美術館 博物館・美術館・ギャラリー

オーギュスタン美術館
こちらも修復中だったのかな？

14世紀の美しい回廊を持つ修道院に、絵画や中世の彫像、柱頭彫刻が展示されているそうです。特に、柱頭とガーゴイルの展示が見所だそうです。

柱頭とは、建築物の柱の頭部ですが、ガーゴイルは怪物などをかたどった彫刻で、雨樋の機能を持つものだそうです。

メス通り
Rue de Metz
トゥールーズの街角

サンテティエンヌ大聖堂
844年頃からトゥールーズの司教座（カトリック教会において教区の中心となる教会）として使われた聖堂です。

外見は普通の聖堂と違って、非対称的かつ複雑な形をしています。入口から左手がゴシック様式、右手がロマネスク様式になっています。

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式の聖堂入口です。

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式の聖堂入口内です。

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式・内陣
翼廊部分（聖堂入口と主祭壇の間にある直角部分）から内陣は、ゴシック様式になっています。

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式・内陣

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式・祭壇前

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式・主祭壇
上部には、トゥールーズで最も古い13世紀末～14世紀頃のステンドグラスが明かりを取り入れています。

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式・主祭壇

サンテティエンヌ大聖堂
ゴシック様式・主祭壇
アルビ大聖堂に負けないくらい豪華な祭壇ですねぇ！

サンテティエンヌ大聖堂
美しいステンドグラスは必見ですね。

サンテティエンヌ大聖堂
ステンドグラス

サンテティエンヌ大聖堂
ステンドグラス

サンテティエンヌ大聖堂
ステンドグラス

サンテティエンヌ大聖堂
ステンドグラス

サンテティエンヌ大聖堂
ステンドグラス

サンテティエンヌ大聖堂

サンテティエンヌ大聖堂
パイプオルガン
ここまでがゴシック様式のようです。

サンテティエンヌ大聖堂
ロマネスク様式・身廊
こちらの身廊部分（聖堂入口から翼廊までの部分）は、ロマネスク様式で建てられ、ゴシック様式との2文化融合型となっています。

サンテティエンヌ大聖堂
ロマネスク様式・身廊
上部には15世紀～16世紀のローズウィンドウがあります。

サンテティエンヌ大聖堂
ロマネスク様式側から、ゴシック様式の内陣を見たところです。

サンテティエンヌ大聖堂

ブルボンヌ通り
トゥールーズの街角

Fontaine Boulbonne
噴水

ブルボンヌ通り
トゥールーズの街角

ウィルソン広場
トゥールーズの街角、ホテルの近くに戻って来ました。

先日の車両故障による車両交換で、12時間、ロスしたため、建物内部が見られず、痛かったです。

今日はボルドーまで行くので、トゥールーズを発ち、サン・シル・ラポピーへ向かいます。

サン・シル・ラポピーは、France 2 というテレビ局が行った「フランス人が選ぶフランスの好きな村」という投票で、2012年に第1位に輝いた村だそうです。ここでランチの予定。期待できますね！

続く・・・

（今月はこれで3冊目の旅行記なので、次の旅行記投稿は11月に入ってからの予定です。）