2)乗換え、また乗換え、、、鉄ちゃん以外にはおすすめできない鉄道利用ヨセミテ観光ツアー

2018/06/21 - 2018/06/23

アメリカ西部のヨセミテ、イエローストン＆グランド・ティトンそしてグランドサークルを一人旅で回ってきました
今回はそのうちヨセミテ国立公園にたどり着くまでの乗り換えの多い、長～い旅の記録編です

大部分のツアーは折角ヨセミテを訪れても数時間過ごすだけ、、、
そこでヨセミテで2泊3日ゆっくりと過ごすツアーをVELTRAで探したところ以下のツアーが目に留まりました

世界遺産ヨセミテ国立公園 鉄道の旅2泊3日観光ツアー
ヨセミテビューロッジ（公園外）日本語案内書付き！＜1人参加OK／往復アムトラック利用＞

そこで直接ツアー催行会社である California Parlor Car Tours に予約、多少の早割りの恩恵はありましたが、、
ツアーを体験した結果の結論を先に述べると(あくまで個人の見解です）

1)乗り鉄やよほどの変人（自分はその両方に該当）以外には鉄道利用のヨセミテはおすすめできない　理由は乗換えが多すぎて時間のロス、ストレスが多い・・・新しくできたシュケジュール表にてご確認下さい

2)宿泊が公園外と公園内では便利さが大違い　高くても公園内ホテルに是非宿泊すべし

実体験として帰路は同伴者がいる予定だったが公園からのバスに乗り遅れて私一人でサン・フランシスコまで帰る羽目になった

3)California Parlor Car Tours のツアーを利用するのであれば公園内ホテル宿泊ツアーを選らばないと意味がない

同社は公園内ロッジを押さえているようなので公園内宿泊が確約できるツアーであれば利用価値はあるだろう

以下同ツアーがいかに乗換えが多くストレスの多いものか実体験として紹介します

エリア ヨセミテ国立公園周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: デルタ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

6月21日出発の「鉄道の旅2泊3日観光ツアー　ヨセミテビューロッジ（公園外）日本語案内書付き！」は自分以外の参加者がいなかったため通常のホテルピックアップはなくAMTRAKの連絡バスが出る Trans Bay Terminal まで自力でタクシーに乗って行く（タクシー料金はツアー会社から支給された。これでは自分で全て手配するのとあまり変らない

行ってみて分かったことだがTrans Bay Terminal は Grayhound などの長距離バスもここから出ており、周囲には浮浪者も多く雰囲気は良くない。治安には注意が必要かも、、　(06:45)

やがて連絡バスがやってきた（06:56)

連絡バスにはラゲージ収納スペースが備えられている　(06:57)

AMTRAKの切符　往復切符で連絡バスも含む通しの周遊券となっている（07:04）

なおこの切符は California Parlor Car Tours からEメールでも送られてきたし、ホテルにタクシー代のキャッシュバック分とともに現物も届けてくれた

切符の左上にはQRコードがあり、乗車時これを見せるとスキャナーで読み取る方式（07:04)

San Francisco Bay Bridge を渡り一路 AMTRAK 駅　Emeryville へ

なお地図を見れば理解されるがサンフランシスコは湾を取り囲むように発達しておりAMTRAKはダウンタウンまで来ておらず対岸の Emmeryville まで連絡バスあるいはタクシーを利用する必要がある

Emmeryville までのタクシー利用は時間帯により混雑あるとのことで　Trans Bay Terminal までにとどめたが実際は混んでいなかった　(07:15）

低く垂れ込めた雲の合間から Golden Gate Bridge が一瞬拝めた
やはりサンフランシスコのイコンのひとつだ。見れて良かった　(07:17）

バスから降りて荷物を降ろす乗客もいた　(07:26)

これがAMTRAK Emeryville駅　(07:27）

駅のカウンター、横に券売機が見える

なおここの駅のロッカーに荷物を預けることも可能（07:29）

やがてほぼ定刻に列車が来た　(07:41)

アムトラック（AMTRAK）とはアメリカ合衆国で1971年に発足した全米を結んでいる鉄道旅客輸送を運営する公共企業体

路線ごとに愛称をつけており、今回利用する　San Joaquin（サン・ホアキン 、スペイン語読み）はカルフォルニアを走る列車である

列車は機関車が牽引するタイプで機関車が push する格好で後から入ってきた

最初は車内はガラガラだった　(07:46）

今回の旅行に備え入手した SIM フリー iPhone6s の画面

GPSにより現在位置が分かるが。、、

AMTRAKのHPよりアプリをDLするとこのように現在位置、次の駅及び到着予定時刻、天候などの情報が得られる

なお車内には Free Wi-Fi が飛んでおり快適　(07:58)

しばらくはベイ・エリアを走る　(07:59）

♪遠くに船がかすんでる～、貨物船のようだ　

そういえばこのあたりには工場もあった

落ち着いたら腹が減ったので食堂車に行った　(09:02）

マフィンとコーヒーを買った　(09:06)

領収書も珍しいので写真に撮っておいた　(09:06)

乗客も増えてきた　(09:59）

窓際には120Vのコンセントがあった　(10:04）

線路の両側には果樹園が延々と続いた　(10:15）

後日 YARTS のドライバーにそのことを尋ねたらアーモンドヤピスタチオだろうと答えてくれた

AMTRAK にも1階にラゲージスペースが設けられている　(10:33）

手荷物を引きながら降車する乗客　(10:33）

Merced 駅舎　(10:34）

停車中の AMTRAK と Merced 駅　(10:35）
そばにピンクの花が満開の木が植えられていた

ほぼ同じ場所を iPhone6S で撮った　(10:43）

青い空をバックにピンクの花が美しく咲いていた　(10:36）

San Joaquin 号先頭車両の機関車　(10:40）

速くはないが流線型でかっこいい

San Joaquin　号の台車部分をアップ　(10:40)

カラーリングはアメリカらしく派手で美しい

AMTRAK Merced 駅からは YARTS* のバスに乗り換え Yosemite Valley Lodge まで行く

*Yosemite Area Regional Transportation System の略、HPは　https://yarts.com/

これが YARTS の運行するバス　やはりラゲージスペースはある　(08:51）
HPにも以下の記載あり

Bags are allowed on YARTS buses, including backpacks of any size. Some backpacks may need to be stored in compartments under the passenger seating.

6月21日11:28　ケータイ電波も届かず、圏外　(11:26）

それでもGPSのおかげで現在位置は分かる
バスは一路ヨセミテを目指す

周りの景色が一変し、果樹園から一面の荒野に変身　(11:24）

やがてバスの進行方向左側に川が見てきた　(12:25）

これがヨセミテを流れるマーセド川か、、

Yosemite Cedar Lodge と書かれた看板が見えた　(12:40）

ヨセミテ・シーダー・ロッジ、公園外のホテルのひとつだ

バスが進むにつれ谷は益々深くなり両側に険しい崖が迫ってきた　(12:55）

アメリカ国旗・星条旗が掲げられていた

料金所のようなところを通過した　(12:55）

これがヨセミテ国立公園の西口だった

Meadow と呼ばれる、谷底が広くなり牧草地のような草原も現れた(13:04）

ジャーン、存在感抜群の大きな岩も針葉樹の森の合間から顔を覗かせた　(13:06）　

そしてめくりめくような高さから落ちる滝の姿が目に入った　(13:12）
これがうわさのヨセミテ滝か、、

滝の下の方は水滴が霧状になって飛び散っていた　(13:12）

川で水遊びに興じる人の姿もバスから目に入った（13:13）

バスの右手にガイドブックやTVで見たことのある半球状の巨大な岩山が見えた（13:22）

ハーフドームらしい

こんなハーフドームが二つ並んだような巨岩も見かけた（13:22）

バスを Yosemite Valley Lodge 前で降りた　(14:01)

Yosemite Valley Lodge のフロント前からこの写真のようなオープントラムが出ていた

ガラスがないので写真撮影には最高だ(ただし夏のみ運行、雨天時は通常のバス）

これが Yosemite Valley Lodge のフロント＆ロビー（後日撮った写真）

ツアーバスはこの前から出発するので便利
ヨセミテを満喫したいならこのホテルを真っ先に予約すべきだった！

ただし便利なだけに予約は取りづらく昨年の10月時点で6月の宿泊予約はほぼ埋まっていた

上の写真の左手奥にあるツアーデスク

ここでネット予約した　Grand Tour の切符を発券してもらった

Yosemite Valley Lodge のフードコート

切符も入手したので一息ついて食事でもしようと思ったがあまりの暑さに
水分補給としてミネラルウォーターを買った

よく見なかったのと未だ当地に慣れていないのでガス入りを買ってしまって失敗した

水分補給して少し元気も回復したので近くを歩き回ることにした
公園内には要所にこのような案内所があり、行き方などを教えてくれる

「日本から来た」と言ったら親切なオバちゃんガイドは日本語のパンフレットをくれた（14:53）

道案内に沿って付近を歩いてみた（14:55）

近くを歩いていると Visitor Center に着いた(15:06）

Visitor Center 前にはセコイヤの大きな断面が展示されていた(14:07）

年輪を見ると中心部にAD923とあるので樹齢は1,000年を越えている(14:08）

Yosemite View Lodge 及び Merced 方面行きバス時刻表 (15:17)

未だ日も高く、もう少し歩き回りたかったが重い三脚や着替え＆洗面具などが入ったトートバッグなど持参した荷物が多すぎた、完全に失敗だ

ここ Yosemite Valley Lodge に来る前に バスでひとつ手前の我がホテル Yosemite View Lodge にチェックインし、身軽になってから　ヨセミテ公園内に入るべきだった　（California Parlor Car Tours の日本語説明書にはなるべく身軽に公園内に入るよう指示があったが説明不足だとも思う）

バスでたった一駅ではあるがバスの本数は少なく夏は 20:42 が Yosemite View Lodge 行きの最終バスだ。これを逃すと恐ろしいクマがでるかも知れない（？）公園内で野宿だ！

ここで宿泊場所が公園内と公園外で大違いであることを今更ながらに知ったが時既に遅し、後悔先に立たず、、、

後は与えられた条件で最善を尽くすことを考えて明日から行動しよう！
（以降　次号）