東北が好き！（５）釜石線ＳＬ 銀河で乗り鉄（後編）終点釜石へ～沿線の多くの人が手をふって歓迎してくれます

2018/06/02 - 2018/06/02

遠野駅を出発したＳＬ銀河。クライマックスの仙人峠越えに入ります。高低差のある区間を走るために線路がＵ字型に曲がり、さっき通った線路が車窓の真上に見えたりする楽しい区間です。沿線ではわざわざ外に出て手をふって歓迎してくれる人がたくさんいて、乗ってるこちらも感激してしまいます。そして終点釜石駅に到着。４時間３０分におよぶ楽しかったＳＬ銀河の旅もおしまいです。

エリア 釜石(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

６月２日１３時３１分。大休止した遠野駅を出発します。
反対側のホームでは観光協会の皆さんがお見送りしてくださいました。

遠野駅 駅

遠野駅を出発すると２枚目の記念乗車証（遠野～釜石間分）が配られます。

猿ケ石川の支流の川を渡ります。

車内には宮沢賢治にちなんだ釜石線各駅の絵エスぺランド語の愛称名が飾られていました。

牛

牛牛うしー

勾配区間に入って機関車の黒煙が濃くなりました。

ＳＬが黒煙を吐く姿こそ写真に収めたいと思うのは撮り鉄さんでなくてもわかります。
よい撮影ポジションには多くのカメラマンが。

足ケ瀬駅
この駅でおよそ８分の運転停車。（ドアを開けず乗降はできない）
「ＳＬ点検のための停車」と車内アナウンスがあります。
この後の急勾配と長いトンネルに備えての停車かと思われます。

足ケ瀬駅 駅

足ケ瀬駅を出発すると多くの撮り鉄さんたち。
ＳＬって乗ってる間はその雄姿が見えないんですよね。

ゆっくりと標高を上げていきます。

上有住駅に停車。
上有住と書いて「かみありす」と読みます。

上有住駅 駅

車内アナウンスで滝観洞の最寄り駅と観光案内がありました。
駅のエスペラント語の愛称名はカヴェルノ（洞窟）。

上有住駅を出ると滝観洞の関係者の方でしょうか？みんなで手をふってくれていました。

滝観洞 自然・景勝地

上有住駅から先、線路は逆Ｕの字形に進みます。
仙人峠の勾配を緩和するため迂回して作られた線路です。
こういう区間は車窓の眺めも素晴らしくなるのですが、トンネルが多いのが玉に瑕です。

新緑がまぶしい山間の区間に入って来ました。

このあたりは長いトンネル、短いトンネルの連続です。

これから通る線路が車窓右手のはるか下の方に見えてきました。
時間をかけて迂回しながら高低差を克服していきます。

だいぶ高度を下げて陸中大橋駅に着きました。

陸中大橋駅 駅

７分の停車時間を利用してホームに降ります。

峠越えご苦労様でした。

ホームの反対側には上りの盛岡行きの快速はまゆりが入って来ました。

ＳＬ銀河の車両の車体の飾りが強い日差しに反射してホームに形を投影しています。
車掌さんに教えてもらって気づきました。
車掌さんいわく、そうそう頻繁には見られないそうです。今日はラッキーです。

こっちも

左の車体からも

反対方向の快速やまゆりが先に発車していきました。
ちなみにこの列車遠野駅で追い越して釜石駅に先に着いて折り返して戻って来た列車みたいです。（時刻表からはそう推測されます）
ＳＬ銀河がどんだけゆっくり走っているかがわかります。

陸中大橋駅を出発するとここにも撮り鉄さんたち。

しばらく走ると右手上の方の鬼ヶ沢橋梁を先ほどすれ違った快速はまゆり号がさしかかるのが見えました。
ほんのわずかなタイミングでしたがなんとか写真に撮ることができました。

次にシャッターを押したときにはもう列車の姿はありませんでした。

釜石湾に注ぐ甲子川（かっしがわ）を渡ります。

洞泉駅を通過。

洞泉駅 駅

グラウンドではゲーム中の人も手をふってくれました。

松倉駅、通過。

松倉駅 駅

列車の通過のタイミングにあわせてわざわざ手をふって迎えてくれる人も。

ある家では窓を開けて手をふってくれていた人もいました。

沿線では数えきれないくらいの人が手をふって温かく迎えてくれます。

釜石線ＳＬ銀河に向ける思いがひしひしと伝わって来て胸が熱くなります。

小佐野駅、通過。

小佐野駅 駅

甲子川河川敷でも親子で手をふってくれていました。

ＳＬ銀河はゆっくりと釜石駅に入って行きます。
線路のすぐ隣のシープラザ釜石でも出迎えの方々。

たくさんの幸せを運んでください！！

釜石駅に到着。
大漁旗で歓迎！

釜石駅 駅

駅員さんも

今日お世話になる駅前のホテルフォルクローロも歓迎してくれています。

線路のすぐわきにあるのがこれから向かうホテルフォルクローロ。

ＳＬが切り離されて

去っていきました。
翌日の出発に備えて転車台で向きを変えたり整備したりするのでしょうか。

ＳＬ銀河で過ごした４時間３０分の旅。本当に素敵な列車の旅でした。

（つづく）

SL銀河 乗り物