飛騨・富山・長野を周遊 (10-8) 黒部峡谷 トロッコ列車のある風景

2018/05/03 - 2018/05/06

ずっと前からやってみたかった、廃線跡を自転車で走る「レールバイク」。
ずっと前から乗ってみたかった、黒部峡谷を走る「黒部峡谷鉄道のトロッコ列車」。

どちらも家から遠いので、そんな簡単には行けません。でも、大型連休なら．．．

と言うことで、今年のゴールデンウィーク旅行は、この2つのアトラクションをメインにすえた旅となりました。

それをなんとか前後編の2編の旅行記におさめようとしましたが．．．旅行中に撮った写真はなんと約5,000枚！

写真を厳選しているうちに力果ててしまい、とうとう10編の大長編となっていまいました。

アホみたいに長い旅行記ですが、どうぞ最後までお付き合いください。

《総走行距離:989.9km》

［こちらは 10-8 です］

エリア 宇奈月・黒部峡谷(富山)

[これより前は 10-7 をご覧ください]

外に出てみました。駅前の広場です。

かなりの山奥ですが、思ったより綺麗で整備されています。

欅平駅 駅

欅平駅周辺の案内図。

あまり遠くまでは行けないので、近くの奥鐘橋と人喰岩へ行ってみるかな。

この階段を下りると欅平温泉と、《猿飛峡》へ続く遊歩道に出られます。

猿飛峡 自然・景勝地

この端わたるべからず、と言わんばかりに赤い《奥鐘橋》の真ん中を渡る妻。

奥鐘橋 名所・史跡

西方の景色。左下方には《欅平温泉》があります。

欅平温泉 温泉

東を見ると、右に「黒部川第三発電所」。

どちらの方角も絶景です。

橋を渡りきると、岩壁をえぐり取って作られた《人喰岩》が。

歩道を歩く人を大きな口で飲み込むように見えるのが、その由来だそうです。

人喰岩 自然・景勝地

そこから見上げると、断崖絶壁の《奥鐘山》がそびえていました。

奥鐘山 自然・景勝地

奥鐘山の下方には、勢いよく流れる「祖母谷川」。

そろそろ駅の方へ戻ります。

駅前の《欅平ビジターセンター》は、この近辺に関する情報の発信基地にもなっています。

欅平ビジターセンター 美術館・博物館

駅構内に戻ってきました。

次の列車も到着し、さっきより人が増えてきてます。

僕「お腹空いたから、そばでも食べようかな」
妻「鱒の寿司は？」

はっ！忘れてた！

食う場所を探して屋上展望台へ。

僕「おお！いい眺め！」

奥鐘橋と奥鐘山を眺める絶好の場所。

さあ、笹の包みを開いて、鱒の寿司のご開帳っ！

なんて綺麗な色なんだ．．．

変な箸の持ち方になっちゃった。

でも美味しそう！てか美味しい！

もうすぐ入札が始まるので、改札前でボーっと待つ妻。

改札近くの待合所では、黒部川第三発電所建設にまつわる話が。

すごいな、これ．．．

こんな山奥だもんなあ。

売店も活気が出てきました。

入札が始まり、ホームへ向かいます。

10:01発のトロッコ列車が入線してきました。

帰りはガラガラだったので、景色に合わせて席を右へ左へと移動しまくりでした。

《小屋平駅》で、欅平へ行く下り列車とすれ違い。

あっちの列車は満席です。

小屋平駅 駅

《鐘釣駅》に到着。

左端の絵に釣られ、思わず写真を撮ってしまいました(とうとう半獣半人にまで．．．)

《笹平駅》に到着しましたが．．．

笹平駅 駅

ドアの前にホームが無い！

妻「うわっ！ホーム足りてないし！」

黒薙駅の手前で見えた「水路橋」。

観光疲れ？みんな寝ちゃってます。

まもなく終点、宇奈月駅。

列車旅の終わりを告げる《山彦橋》が見えてきました。

山彦橋 名所・史跡

定刻通り11:20に《宇奈月駅》に到着。

宇奈月駅 駅

駅構内は、朝よりもさらに混雑しています。

そして駅前では、5月5日限定の《黒部峡谷こどもフェスタ》が開催されていました。

トロッコ列車のゆるキャラ、ニホンザル兄弟の兄「くろべえ」が記念撮影に引っ張りだこ。

妻「ねえ、くろべえって放送禁止用語じゃ．．．」
僕「そっちの意味じゃないでしょ！」

今朝来た時はまだ閉まっていた《黒部川電気記念館》へ。

黒部川電気記念館 美術館・博物館

これぞナローゲージの傑作！

館内は無料で見学できます。

僕「なにやってんの？」
妻「これ面白い！本当に乗ってるみたい」

さっき乗ったやん。

水力発電の解説。

これ読み始めると、止まらないんだよなあ。

休憩所のベンチにあるモニターには、黒部ダムのライブ映像。

いつか立山黒部アルペンルートも制覇するぞ！

周辺マップをみると、宇奈月温泉周辺にも見どころはたくさんあります。

水のテーマシアター。

黒部川流域のダムの地下構造を再現するミニチュア。

さっきの擬似トロッコに、ゆるキャラ兄弟の弟「でんちゃー」が登場。

一緒にモニターを眺めるでんちゃー、それにどう絡めばいいのか戸惑う子供たち．．．

がんばれでんちゃー！お前のポテンシャルはこんなものじゃないはず！

でも兄貴のくろべえは、相変わらずの人気。

この差はいったいなんだ？中の人の差なのか？(中の人とか言うな)

でも後で見たらでんちゃーも写真攻勢にあってたので、どちらも人気があるようです(よかったね、でんちゃー)

宇奈月駅前には、こんな記念撮影台も。

誰もいないことをいいことに、台に乗ってトロッコの模型を接写。

これ欲しいなあ。

妻「んなもん邪魔」

唐突に、

妻「アイス食べよー！」

抹茶ソフトですが、バニラと抹茶の風味が良い加減で調和されていて、なかなかの美味です。

なぜか僕だけ、すぐ隣の富山地方鉄道「宇奈月温泉駅」へ引き寄せられます。

妻「ちょっと、どこいくのー？」
僕「わかんない。ちょっと待っててー」

駅前の足湯まで来て、ようやくその理由が分かりました。

宇奈月温泉駅 駅

僕「．．．久しぶりだね、こんなところにいたんだ．．．」

とは言ってませんが、僕が子供の頃から慣れ親しんだ京阪電車の3000系。複々線の真ん中を疾走する姿を、いつもホームから眺めていました。

遠く関西を離れたあと、ずいぶん昔に引退したと聞いていましたが、まさかこんなところにいたとは。

思いを伝えられないまま卒業して離れてしまった子に、20年振りに会った気分(例えがきもい)

そろそろ新山彦橋に次の列車が通る時刻。

《やまびこ展望台》で待ち構えていると、列車が見えてきました。

やまびこ展望台 名所・史跡

そして《新山彦橋》を通過。

新山彦橋 名所・史跡

もういっちょ。

おまけにもういっちょ。

いい眺めだなあ。

念願だった黒部峡谷鉄道のトロッコ列車、ようやく乗ることができて大満足！今度来たときは一駅ずつしらみつぶしに観光し、一日かけて乗車してみたいと思います。

さて、本日の宿はここから少し離れているため、そろそろ出発です。

黒部ICから北陸道を東へ走行、上越JCTからは上信越道を南下し、13時過ぎに長野県の《妙高SA》に到着。

妙高サービスエリア 道の駅

こちらのフードコートで昼食を摂ります。

どれも美味そう！

でも妻は無難に醤油ラーメン。ごく普通のありふれた味でした。

てか、妻は3日連続で昼食がラーメン。

そして僕も無難に天ぷらうどん。こちらもオーソドックスな味でした。

無難尽くしの昼食を済ませたら、速やかに出発です。

再び上信越道を南下し、信州中野ICからは県道を東へ。

14時半過ぎには本日の宿、長野県 信州高山村温泉郷 山田温泉の《緑霞山宿 藤井荘》に着きました。

[続きは 10-9 をご覧ください]