2017年晩秋のハンブルク、ベルリンへ　その１4　森鴎外記念館を目指して歩く。

2017/10/09 - 2017/10/09

10月9日（月）
今日も快晴のいいお天気。
ずーっと気になっていた、「森鴎外記念館」へ行くことにします。
一時期改装の為閉鎖していましたが、2017年に再開しました。
ホテルから歩いて行ける距離です。
前年（2016年）の11月、散歩の途中に文京区にある森鴎外資料館に行った時、たまたま生誕155年の日にあたって、イベントに参加しました。なにか縁を感じます。内部は撮影禁止なのですが、ここに行くまでにもゆかりの場所を見つけることが出来ました。「犬も歩けば棒にあたる」です。

https://ameblo.jp/edinburgh-c/entry-12242282174.html

9月30日（土）羽田空港から出発～ミュンヘン～ハンブルク
10月1日（日）ハンブルク観光
10月2日（月）ハンブルク観光～リューネブルク観光
10月3日（火）シュベリーン観光
10月4日（水）ハンブルク観光
10月5日（木）ツェレ観光～トラブル発生！（ツェレ泊）
10月6日（金）ハンブルク滞在
10月7日（土）ハンブルク→ベルリン移動
10月8日（日）ベルリン観光
★10月9日（月）ベルリン観光
10月10日（火）ベルリン観光～ベルリン～デュッセルドルフ～成田
10月11日（水）成田到着

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0
• グルメ: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道

10月9日（月）
10月5日（木）の嵐で鉄道網がマヒしたドイツ鉄道でしたが、当初予定していた火曜日の全面復旧を一日前倒しで、月曜日にはICEが復旧した模様。
朝のニュース番組では、ベルリン中央駅からの中継が何度か流れました。

ドイツ鉄道の人にインタビューしてます。
でも、映像に出てきた掲示板には早速「遅れ」の表示が。まあ、これは普通の事なんですよ。

皆さんの声を募集しています。あー、日本語だったらたくさん言いたい！

森鴎外記念館をグーグルマップに表示させて、それを頼りに歩いていきます。
インヴァリーデン通りを西へ向かいます。

ちょっと古い感じの建物が並んでいます。
このあたりにあるホテル「ガーデンリビング」は気になっているんですけど、なかなか場所が分からないですね。

政府関係の建物のようです。

あれ？シュプレー川まで来てしまいました。手前にあるルイーゼン通りを曲がらなくてはいけないのに。

引き返します。

ルイーゼン通りを歩いていくと、ロベルト・コッホの銅像があります。
この場所はその名も「ロベルト・コッホ・プラッツ」
森鴎外とも縁の深い、ノーベル賞受賞者のロベルト・コッホさんの広場がここにあるなんて。
ロベルト・コッホ（1843-1910）ドイツの医師、細菌学者。ルイ・パスツールとともに、「近代細菌学の開祖」とされる。炭疽菌、結核菌、コレラ菌の発見者である。純粋培養や染色の方法を改善し、細菌培養法の基礎を確立した。寒天培地やペトリ皿（シャーレ）は彼の研究室で発明され、その後今日に至るまで使い続けられている。1905年にノーベル生理学・医学賞を受賞。
森鴎外は、北里柴三郎と共に、ドイツ留学中に彼の教えを受けました。

森鴎外の住居を目指して歩いている途中で、この場所にたどり着いたというのも「縁」ですよね。これが、逆サイドのフリードリヒストラッセから来たら、わかりませんでした。

フンボルト大学付属の医学部、病院も見えてきました。

1879-1897年にロベルト・コッホがこの施設で働いていました。

実は・・・うろうろしてます。

ようやく見つけました。「森鴎外記念館」

森鴎外記念館 博物館・美術館・ギャラリー

森鴎外（1862-1922）は、1884年～1888年にドイツへ留学し、最初にベルリンに到着。その後、ライプツィヒ、ドレスデン、ミュンヘンなどに滞在し、1887年にベルリンへ。北里柴三郎と共に、ロベルト・コッホの衛生試験所に入りました。

森鴎外記念館 博物館・美術館・ギャラリー

ドイツで見る日本語。

森鴎外記念館 博物館・美術館・ギャラリー

ここを鴎外さんが歩いていたのですね。ベルリンでは4か所に滞在した森鴎外ですが、ここが唯一現存している場所だそうです。
この時代の経験をもとに書かれた小説が「舞姫」。舞台となるベルリンの印象は私が読んだ限りでは、「暗くて、寒い、冷たい」と言った感じです。現代はそんなことは無いですよ。

見学者は私一人でした。ゆっくり見て歩いて記帳してきました。
ところが、私の1日前に記帳した人が日付を2018年と間違えて記入しており、
「おお。未来からの訪問者だ！」と一人で勝手に盛り上がってました。

森鴎外記念館 博物館・美術館・ギャラリー

森鴎外記念館 博物館・美術館・ギャラリー

ああ、この看板が見えたらすぐ分かったのに。
私は通りの奥の方から歩いていたのでわからなかったのでした。
それにしてもこの建物の１フロアだけのものですが、外壁にこれだけのスペースを取って、「鴎外」の二文字だけ。インパクト大ですよね。

森鴎外記念館 博物館・美術館・ギャラリー

それに、留学中は「森林太郎」でした。２０代そこそこの青年が見たドイツ、ベルリン。当時はどんなだったのでしょうか。

周辺を歩きます。変わった形のビル。

連邦議会議事堂に向かいます。これも政府系の建物です。

ここは「パウル・レーベ ハウス」という名前がついています。
ドイツの政治家パウル・レーベのことを少しだけ調べてみました。
1875年プロイセン王国シュレージエン州に大工の子として生まれる。
後に西ドイツの初代首相となるアデナウアー等と共に「汎ヨーロッパ運動」を指導。
1920年からドイツの国会議長を務める。
ナチスの権力掌握後に刑務所や強制収容所に送られた。
戦後、ドイツの新しい憲法を定めるための議会会議の議員となる。
1955年にベルリン名誉市民となる。

見えてきました。連邦議会議事堂。

あの、透明のドームが特徴的ですね。
でも、この時は気づきませんでした。ドームの中に入れないのです。

それにしてもいいお天気です。
そこで、これから申し込んであのドームまで行くことにしました。
写真付きのIDがあれば(パスポート等)すぐに申し込む事が出来ます。

左の男性二人組に、写真を撮ってくれ、と頼まれました。

このあと、この建物の上にいく申し込みをすることにしました。受付をする建物はこの反対側にあり、本日の申し込み具合がわかります。まだ夕方には空きがあるので、パスポートを持って申込みすることになりました。
そこで並んでいると、係員から「今日は上のガラスドームの中にははいれません。屋上へは上がることが出来ます。」とのこと。残念だけど、ガラスドームは行ったことがあるから、いいか。

昼間のブランデンブルク門にも行くことにします。
ていうか、昨日、迷って行けなかったので。ってどんだけ、方向音痴なんでしょうね、私。

ナポレオンがパリに持って行ったという、銅像。
普仏戦争に勝って、これを取り戻したのですね。
ということで、この場所は「パリ広場」

馬車が通ります。

新しい地下鉄55号線に乗って、ベルリン中央駅まで行ってみることにしました。
いろいろなコメントが、ドイツっぽい。

ホームも新しい。

しかしまあ、車輛は他の地下鉄と同じタイプ。

ベルリン中央駅

ベルリン中央駅 駅

一日乗車券があるので、適当にとにかく電車に乗ったりしています。
ランチを食べる場所はどこにしようか考えて、フリードリッヒ通り駅へ。高架の下に歩行者用の橋があって、そこを渡ったところのシュプレー川沿いに、レストランが立ち並ぶエリアがあります。

あれこれ悩んで、このお店に。シーフードのお店らしい。
向こうのグループでは、生ガキをシャンパンで食べてました。
でも、結構なお値段。

黒板にかいてあるランチメニューでしたが、終わってしまうメニューが続出。
どうしよう。

サーモンのサラダにすることに。

だんだん小食になっていく自分が悲しい。

このレストランのトイレでみた、トイレットペーパーホルダー。お皿に穴があいていて、そこからペーパーが出る仕組み。

優雅なドア。

さて、夕方の議事堂入場までに一度ホテルに戻って休憩します。
ここはホテルの最寄り駅「Naturkundemuseum駅」
ここの駅の看板もメッセージが書かれていて。

あ、英語だ。

この旅行記へのコメント （4）

• frau.himmelさん 2018/02/03 18:08:09

  森鴎外記念館に行かれましたか～。私も行きました。

  ペコリーノさん、こんにちは。
  
  森鴎外記念館、懐かしい～。ペコリーノさんの旅行記で、あそうだ！私も行ったんだったって思い出したくらい、随分前のことのように思えます。
  私が行った日はあの最中で、ベルリンが混沌としている日でした。
  女性の学芸員さん（日本語が話せる）に、どうやってここまで来られましたか？って聞かれました。
  ペコリーノさんがいらっしたのはその後ですね。2018年未来からのメッセージは私かもしれませんね（笑）。夫が何か書き込んでいましたから。
  
  写真撮影の件、私も一応学芸員さんに聞きました。
  そしたら、ご自分で楽しむのはいいですが、公共の場で発表しないでくださいと言われました。世間に未発表の重要なものもあるから、とのことでした。
  
  他に2組ほど日本人の訪問者がありましたが、その方たちも撮影していらっしゃいました。
  美術館や博物館、写真がダメだったら本当につまりませんね。
  
  でも、やっぱりベルリンって素晴らしいです。
  
  himmel
  

  ペコリーノさん からの返信 2018/02/04 15:47:28

  Re: 森鴎外記念館に行かれましたか～。私も行きました。

  frau.himmelさん、こんにちは。
  そうでしたか～、あの時にいらっしゃいましたか～。
  写真を撮れないのは、最近記憶力が衰えてきた私には辛いですね～。
  日本は殆どか撮影禁止なので、そちらの方が特殊なのですかね。文京区の方にあった、ドイツで誕生日のお祝いに鴎外がもらったビアマグが印象深かったです。
  私の旅行記はそろそろ終盤となります。
  
  ペコリーノ

• empenguinさん 2018/02/03 15:53:27

  森鴎外記念館は2016年8月は内部撮影可でした

  ペコリーノさん：
  私は2016年8月に森鴎外博物館に行きましたが，内部撮影可でした．
  学芸員の人と（日本語で）話したりしましたので，隠れて撮影したという訳ではないです．改修後に変わったようですね．
  https://4travel.jp/travelogue/11168422
  は私の長いベルリン旅行記ですが，森鴎外記念館は一番最後の方です．
  --Empenguin
  

  ペコリーノさん からの返信 2018/02/03 23:26:20

  Re: 森鴎外記念館は2016年8月は内部撮影可でした

  empenguinさん、こんにちは
  
  そうですか、2016年は撮影可だったのですね。旅行記、見させていただきました。内容はほとんど変わっていなかったと思います。
  まあ、いいんです。文京区の記念館も見ましたから。
  empenguinさんはベルリンの見所をしっかり押さえて見ていらっしゃいましたね。そのなかに、森鴎外記念館がしっかり入っているので、すごいですね。私なんか、5回目でやっとでしたから。
  
  ペコリーノ