Mrs.kirinのアフリカ紀行 (12) 南ア・ワイルドフラワールート

2017/09/05 - 2017/09/07

今回、ケープタウンに来た目的その２、それはケープタウンから北へ、ウエストコーストからナマクアランドにかけて咲き誇るワイルドフラワーを見る事でした。そのために、ちょうどいい拠点となる宿を１年も前から予約しておいたのです。

なのですが。。。。。

エリア ケープ半島周辺(南アフリカ共和国)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: 南アフリカ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

しっかり寝てすっきりめざめ、まずは朝のお散歩です（といっても実際は車での移動ですが）。行き先はこちら、聖ジョージ大聖堂。南部アフリカ聖公会に属する教会です。

ケープタウンにカルカッタ大司教が到着したのが1827年だそうですが、この教会自体は基礎ができたのが1901年ということなので、特に古い教会というわけではありません。でも、ゴシック様式のなかなかきれいな教会です。

ステンドグラスが四方の壁にありとても美しい。

前の広場も落ち着いた感じです。まぁ、早朝だからなのかもしれませんが。

宿に戻るとすっかり朝食の用意ができていました。フルーツ類が充実しています。今日はロングドライブですから、しっかり朝食を食べておきましょう。宿のご主人や、隣のテーブルの人達によれば今日はお天気が悪いので私達が見たいものはないかもしれない、とのこと。

雨ですねぇ。。。。

豪快な送電線です。

宿を出て40分、行く手にはただひたすらまっすぐな道路が続きます。

南アフリカは世界でも有数のワイン産地の一つ。見渡す限りの葡萄畑が広がっています。なんだか我が家の近所をドライブしているような風景です。

宿から90kmほど走って、West Coast 国立公園に到着しました。
しかし、この先にある入園ゲートで係員に聞くとやはり花は全然咲いていないとのこと。まぁ、気温も低いですし、何よりもこの雨ですから。仕方ないので回れ右。

仕方なくそのままR27を北上していると、こういう光景に出会えました。結構咲いているではありませんか。

11時半頃、Velddrifという街に到着しました。ベルク川近くにある、人口１万人ほどの街です。

観光案内所で花を見に来たのです、というと女性職員がとても気の毒そうに、しかしきっぱりと「今年は花はない」と・・何でも今年は近来稀にみるほど雨が少なく、ここから北には花はない、と言われてしまいました。一応、いくつかのスポットは教えてもらいましたがどうやら望み薄のようです。

川のほとりにレストランがあるようなのでそこで昼食にしましょう。

DIE VISHUISというレストランです。
http://dievishuis.co.za/

寒い日ですから、やはりまずは暖かい野菜スープ。

しっかりした味（ちょっと甘め）のハンバーガー。

店の前が川で、こんな鳥が桟橋の手すりにたたずんでいます。Pied Kingfisherかな？

オオフラミンゴの群れもいました。

昼食を終えてさらに北へ向かいます.途中、おおきな看板の上に猿が。。

写真を使い回しているわけではありません。

東に進み、７号線をひたすら北へ。

ただただ、この国の広さを実感するドライブでした。

快調に走っていましたが目的地の少し手前でかなり大規模な工事が有り、交互通行に。これの待ち時間が結構長くてちょっとイライラ。

宿についたのは夕方５時前でした。
Vredendalという街にあるPick a RestというＢ＆Ｂです。

宿は朝食だけなので、教えてもらった近くのレストランへ。宿のマダムは「タイレストラン」と言っていましたが。。。Thi Art Restaurantという店です。

場所はMASKAM MALLというショッピングセンターの敷地内。

タイ料理店ではないですね。
リブアイステーキはkirinが注文。あらら、ソースがぺったりとかかっています。300ｇで150ランド。

私はラムのローストをいただきました。
ビールと赤ワイン（南アは赤ワインの大産地です）をグラスで飲んで、合計442ランドです。

結構人気がありそうですし、ここへ来る前に街を一回りしてきた様子では他に夕食を食べられそうな店もなかったので、明日のテーブルを予約して帰りました。

実は宿に到着した時に、宿のマダムからおやつを戴いていました。これと、来る途中で仕入れてきた赤ワイン、ドバイから持って歩いているウィスキーで晩酌といきましょう。

ぐっすり眠り、ぱっと起きて朝食です。この日もロングドライブになることが予想されますから、しっかり腹ごしらえをしましょう。前の日の夜に、朝食の卵料理についてリクエストを聞かれたので目玉焼きをお願いしておきました。まずはグラノーラたっぷりのカスタード。大きくて甘くて結構お腹一杯になりますね。パンはトースターがないので、ハムとチーズを挟んでサンドイッチにしてみました。

やがてマダムがやってきました。どーん！と、した朝食です。オーストラリアのカフェなどで「Big Breakie」と言われているのとそっくりです。そしてトーストが２枚・・・・

頑張って全部食べましたが、いつもの2日分です。お腹ぱんぱんです。

宿のマダムにも「今年はここより北には花はないわ、West Coast国立公園にならあるみたい」とは言われていたのですが、一応街の観光案内所にも行ってみることにしました。しかし、結果はやはり同じ。干ばつのせいで今年はまったく花が咲いていない、とのこと。仕方ない、かなり長距離ドライブになりますが、行くしかありませんね。

そして走り出してすぐに工事現場に。できれば避けたいのですが、ちょうどいい迂回路というものがありません。

かなり長い区間にわたって工事中なので、片側相互通行の待ち時間が長いのです。

南下するにつれて、お天気が良くなってきました。

きれいな住宅街が見えてきました。

PENGUIN PLACEという名前がついていますが、ちょっとした住宅街のようです。地図で見ると国立公園まであと少し。

車も増え、あちこちに駐車して写真を撮っている人達がいます。どうやら到着のようですね。もうお昼近くになってしまいました。

いい感じで花が咲いています。この分なら大丈夫でしょう。

昨日行ったのとは反対側、北側のゲートから入園です。

鮮やかなオレンジ色の花が沢山咲いています。

薄紫色の絨毯のように見えるところもありました。

植物にはまったく無知なのでなんという花なのかはわかりませんが。

青い空に緑の草原、そこに色とりどりの花が咲いていてとてもきれいです。

ところどころにこのように野生動物も現れます。

国立公園内に、レストランもあります。もう時刻は２時、いくら朝ご飯がたっぷりだったとはいえ、お腹も空いて来ました。

とにかく客が多く、こんな簡単な食事が来るまでに30分以上かかりました。中にはもっと長い時間待たされていた人もいるようです。

人手が足りず、こんなことにもなっています。

なにやら食堂の中庭で撮影会がはじまっています。

中庭にある大きな木に、黄色い鳥が沢山の巣を作っていました。

なかなか可愛らしい、黄色い鳥です。英名Weaver、和名ではハタオリドリでしょうか？これは建設が始まったばかりの巣ですね。

こちらは完成間近のようです。

例年よりかなり少ないとはいうものの、晴天にも恵まれて、海の花と動物を堪能することができました。さて、あまり遅くならないうちに宿に帰りたいのでそろそろ引き返すとしましょう。

帰りは違う道を通ろう、と内陸部に入り込んだら、こんな未舗装路に入ってしまいました。レンタカーなので、傷でもついたらどうしよう、と気が気ではありません。牛が放牧されていて、牧歌的ないい雰囲気ではありますが。。

相変わらず、まっすぐな道がどこまでも続きます。
広い国ですねぇ。。。

そしてN７に戻り、１時間ほど走ると例の工事現場へ。今回はかなり長い待ち時間です。

前の日にもそうでしたが、長い車列ができると、物売りの人達がわらわらとやってきます。売っている物は雑多なもので、チリトリがあるかと思えばベルトを売っている人もいます。前日は無視していたのですが、この日はkirinが背筋を伸ばしに車外へ出たところへ話しかけてきた青年が。

写真、写真～、というのでパチリ。後でモデル料でも要求するのか、と私は少し警戒したのですがそんなこともなく。いや、疑ってごめんよ。

昨夜と同じレストランで夕食です。なんと店は完全に満席、予約をしておいて正解でした。地ビール、ピッツァマルガリータ、リブアイステーキで夕食。

翌朝、再びケープタウンへ戻るために宿を出ました。二人で２泊して、宿泊料は2280ランド＝22800円ほど。最初の夜にもらったおやつ代も、たっぷり貰った氷代も請求されませんでした。おまけにお土産までいただきました。小さな宿だし、フラワールート巡りの拠点になる街なので、早くから予約が必要ですが、本当に気持ちのいい宿でした。今度はしっかりと花が咲く年にもう一度来る事にしましょう。それまで、この子にも元気でいて欲しいですね。

マダムと、同宿の客から奨められたので、海沿いの街へ。

案内所で確認すると、海沿いの遊歩道を散歩できるようです。釣りも楽しめるようですが。。。

なんだか海は荒れているし、釣りをするわけにもいかないし。。。

またまた未舗装道路に入ってしまいました。そしてまたまた、はるかかなたまで続くまっすぐな道。。。

１時間半ほど走って、休憩所を発見しました。

いい眺めですねぇ。でも風が強く寒いのです。

お土産も売っています。南アフリカの伝統的なビスケット。でも買いません。何故ならば宿のマダムからどっさりと戴いたものと同じものです。

さて、ドライブを続けましょう。広大な農地が広がるのを横目に、ひたすらケープタウンを目指します。

午後１時ごろ、ケープタウン市内に到着。今日のお昼ご飯はここ。日本居酒屋MATSURIです。

路上駐車できる場所を探していたら、お兄さんがこっちこっち、と。どうやら見はっていてくれるようですね。（本当に？）もちろん、有料です。

寒いので鍋焼きうどんと焼きそば。マグロの握りを一貫だけ。
車なのでビールはなし。

まぁ、こんなものなんでしょうね。

ケープタウン最後の夕食はインド料理にしました。
結局のところ、英連邦で食べるならインド料理が１番安定して美味しいような気がします。ラムのカレーと海老のカレー、そしてビール、思ったよりずっと辛かったので珍しくもラッシーも頼んで全部で405ランドでした。

翌朝、朝ご飯を食べて空港へ向かいました。こちらはすいすいと行けますが、街へ向かう側は大渋滞。バスがとても多いです。

空港に到着。しかしここにはラウンジがありません。なんてこったい。ケープタウンは国際空港ですが、南アフリカ航空の国際便は飛んでいないので、ラウンジがないのだとか・・仕方ないので免税店で缶ビールを買おうとしたら、「ボツワナ行きに乗るお客様にはアルコールはお売りできません」とつれない店員。ならばと軽食堂にいくと朝はビールは出していないと。。。ビール難民になってしまいました。

飛行機は沖止めですが、バスがキリン模様でした。

そして私達はとぼとぼと、歩いて飛行機へ。

これで一旦、南アフリカとはお別れです。干ばつのせいでフラワールートの花を楽しむ事はできませんでしたが、念願の喜望峰にも行けましたし、２軒の宿はどちらも素敵な宿でした。いつかまた、再訪する日を楽しみに、次の訪問国、ボツワナへ旅立ちます。