2017/12/16 - 2017/12/16
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ウェンディさん
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2017年の日本での歩き納めは、友人Gとの二人旅。
クリスマス女子会と称して、鎌倉と江の島を歩いてきました。
鎌倉は関東地方の中では温暖な気候で、12月が紅葉のピークと言われています。
その中でも特に鎌倉宮の裏山である獅子舞谷のエリアは12月下旬でも紅葉が残る特異的な地域で、今回の旅のターゲットはそんな初冬の鎌倉・紅葉ハイキングと、江の島のイルミネーション。
モミジが美しいハイキングコース【永福寺跡-天園-瑞泉寺】を歩き、じっくり20分をかけて焼き上げるとことで有名な老舗珈琲店のホット・ケーキを味わい、生シラスを食し、江の島のウィンターイルミネーション【湘南の宝石】を愉しんできました。
鎌倉は日本人だけではなく海外からのゲストにも人気の観光地なので、現地での行動は、朝できるだけ早くから動き始める先手必勝がポイント。
だから私たちも朝8時に歩き始めたのですが、歩き出したら止まらないのが友人と私の旅。
おしゃべりしながら楽しく歩いて、ふと気づいたら夕方前には歩行距離は2万歩を超え、最終的にこの日の総歩行距離は、約22km(34000歩)となっていました。
紅葉・グルメ・イルミ・・・とプラニング時には女子力満載の内容を投入してみたのですが、22kmの数値はどうあがいても可憐な女子が一日で歩く距離ではないみたい…ですね。
友人Gと私に【女子旅】という可愛らしい単語が似合うようになるには、まだまだ修行が必要そうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
友人Gと私が知り合ったのは、高校時代の部活が縁。
大学以降の進路は二人とも全く異なっていたのだが、高校卒業後も不思議と縁が続いている。
そんな彼女とは年に数回、女子旅と称して日帰りの旅に出るのだが、毎回の旅が女子旅というにはハードな内容ばかりで今回もまた然り。
計画当初は鎌倉で美味しいものを食べ、夜は江の島のウィンター・イルミネーションを楽しむ王道女子旅となる筈だったのだが、いつの間にか計画は鎌倉紅葉ハイキングへと変わり、更に当日に「歩き足りない!」と、大仏ハイキングコースを追加する無茶振りで、1日、ほぼ歩き通しとなった。
そんな私たちの旅の始まりは、鎌倉駅からバスで10分のところにある鎌倉宮。
まだ、紅葉見物の観光客も少ない朝8時に歩き始める。早くも緋寒桜が開花! by ウェンディさん鎌倉宮・鎌倉宮宝物殿 寺・神社・教会
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土曜の朝の鎌倉宮は、人の気配もなく静か。
鳥居の前では緋寒桜が花を咲かせていた。 -
今回の鎌倉・紅葉ハイキングのコースは永福寺跡をトレイルヘッドとして天園まで登り、瑞泉寺へと下ってくるルートで、通称:獅子舞もみじ谷ルートと呼ばれている。
ルートを簡単に記すと、
大塔宮バス停→永福寺跡→獅子舞→天園→広場→貝吹き地蔵→瑞泉寺→大塔宮バス停となり、そのコースタイムは2時間(逆ルートでも歩ける)。
道はそれなりの登りだが、山へ行くような本格的な装備は必要なく、底グリップのしっかりした靴と雨具と非常食のおやつがあれば何の問題もない。
風のない朝だったので、永福(ようふく)寺跡の遺跡公園の池には山の紅葉が映りこんだ水鏡が出来上がっていた。水鏡に写るモミジが見事 by ウェンディさん永福寺跡 名所・史跡
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鎌倉の紅葉は12月がその本番とは聞いていたが、12月も中旬が過ぎてしまったこの日は、実はそんなに紅葉には期待していなかった。
しかし噂は本当で、トレイルの途中にある獅子舞の谷にはモミジの美しい紅葉がまだ残っていて、ちょうどそれも終わりの頃。12月の鎌倉の紅葉と言えば、獅子舞のもみじ谷-2017年のピークは例年よりも早め by ウェンディさん獅子舞 自然・景勝地
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イチオシ
ハラハラと舞うモミジの中を歩くトレッキング道は、とても気持ちが良かった。
【ここで、ハイキング一言アドバイス♪】
-12月中旬に真っ赤なモミジ目当てでこのエリアに来るならば…-
2時間のトレイルの中で獅子舞の谷の通過時間は10分ほど。
トレッキング道沿いで美しい紅葉があったのは獅子舞の谷だけで、他は落葉した木々と常緑樹の森だった。
12月中旬でモミジだけを愉しみたいのであれば、ハイキングコースを1周せずに獅子舞の谷だけ見にピストン往復するのもアリだと思う。 -
ハイキング道はただ山の中を歩くだけではなく岩が迫った切通しのような道や竹林の中などバラエティに富み、歩いていても飽きない道。
この場所が鎌倉の町の直ぐ裏山で100mも下ればそこには住宅街が広がるとは思えない自然の豊かさで、なかなか面白い道だった。お気楽ショートカット・紅葉ハイキング by ウェンディさん天園ハイキングコース 公園・植物園
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獅子舞のモミジ谷を抜けた友人と私は更に上を目指して、鎌倉市の大平山の山頂へ。
山頂からは七里ガ浜方向や横浜市方向が一望できる。
今回、友人と私が歩いたこのハイキングコースはもともとが鎌倉アルプスの天園ハイキングコースの一部で、天園ハイキングコース自体は北鎌倉の建長寺や明月院を始点として瑞泉寺まで歩くコースだ。
そして、この大平山が天園ハイキングコースのちょうど中間点。
ここから、2km進めば北鎌倉方面へと出るのだが、私たちは大平山の山頂でぐるりと踵を返し、今まで来た方向へと戻る。
ただし、目指すのは同じ道ではなく、ちょっと遠回りの道。
その理由は…、 -
鎌倉で一番モミジが美しいと言われる瑞泉寺を訪れる為。
瑞泉寺は鎌倉で一番遅くまで紅葉を楽しめる寺としても知られている。鎌倉で一番遅くまで紅葉を楽しめるお寺 by ウェンディさん瑞泉寺 寺・神社・教会
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瑞泉寺の門に着いたのは、10時頃。
モミジで有名なお寺なので混んでいるのかと思いきや、観光客の姿はまばらで、人がいる!と思ったら、お寺の関係者の方だった位だ。
参道では、黄色と赤のグラデーションを描くモミジが私たちを迎えてくれた。 -
山門までの階段を登る参道にも、モミジの木々。
緑、黄、紅のモミジ。 -
12月も中旬を過ぎたのに、まだこんな美しいモミジが見られるとは…。
鎌倉の紅葉は侮れない。 -
イチオシ
山門の瓦の畝に、舞い落ちる紅のモミジが色を添える。
静寂のお寺の中の静かなひと時。
鎌倉でこんなにゆっくりとお寺の静けさを愉しめる場所があったなんて…と友人と私は驚きを隠せなかった。 -
瑞泉寺の庭は本堂の裏に聳える山自体をそのまま借景として取り入れていて、山の斜面の紅葉が静寂なお寺の空気に色を添えていた。
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瑞泉寺は臨済宗のお寺なのだが、その紋はお寺の門としては珍しい形。
瓢箪なのか、栗なのか・・・?
少し調べてみたが、分からなかった。 -
庭園のモミジは、見頃の最後の時期。
風が吹くと、はらり・はらりと葉が舞い落ちてくる。瑞泉寺庭園 寺・神社・教会
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瑞泉寺はモミジだけではなく花の寺としても知られていて、庭園内にはかなりお年を召した木々も多く、よくこんな状態で生命を維持し続けているとビックリするような状態の木もあった。
この写真の木もそんな生命力が逞しい樹で、その根元には大きな亀裂が入り、とても幹の中の導管と師管が機能している様には見えない。 -
樹の根元はこんな風に空洞化していた。
これで生命を維持していることができるなんて、まるで仙人のような樹だ。 -
お寺のある山から降りてくると、此処へ来た時には日陰だった周囲の山にもお日様が入り、モミジの色合いが更に鮮やかになっていた。
-
瑞泉寺を囲む山は、紅葉ヶ谷(もみじがやつ)と言われるモミジの多い地域。
本当に、その通りだ。 -
鎌倉宮のバス停(大塔宮バス停)へと戻る途中で、永福寺跡の遺跡へと立ち寄ってみる。
永福寺は源頼朝が建立したお寺で、源義経・藤原泰衡等の頼朝の手で殺された怨霊の魂を鎮めるために建てられ、当時は鶴岡八幡宮と匹敵する規模のお寺だったそうだ。
阿弥陀堂と薬師堂を従えた伽藍があり、雰囲気的には平等院鳳凰堂みたいな造りだったらしい。
永福寺の建物自体は1400年代の火災で焼失し、現在は建物跡しか残っていないのだが、当時の池が再現され、昔の栄華が想像できる。
鎌倉宮前を歩き始めて、山を1周して瑞泉寺を拝観してちょうど2時間。
バスで、鎌倉駅へと戻る。 -
イチオシ
沢山歩いた後のお楽しみと言えば、甘いもの。
この日は、以前からとっても気になっていたあの有名なホットケーキを食べると心に決めていた。
私たちがやって来たのは、鎌倉駅から徒歩2分にある老舗の喫茶店:イワタコーヒー。
イワタコーヒーのホットケーキは昔ながらの作り方で焼かれる素朴な味なのだが美味しいと評判で、一度は来てみたいと思っていた。
でも大抵はお店の前に長蛇の列でいつもはその列を目にしただけで諦めていたのだが、この日はまだ早い時間だったので待つこともなく入店できた。老舗のホットケーキは至福のひと時♪ by ウェンディさんイワタコーヒー店 グルメ・レストラン
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案内された席は中庭が良く見える座席。
ホットケーキは焼き上げるのに20分かかるという事なので、ゆっくりとお庭を眺めながら待つ。 -
そして、出来立てのホットケーキが運ばれてきた。
1枚の厚さが3cmもあるホットケーキの二段重ねだ。
バターを乗せて、シロップをトロリ・・・。
ナイフを入れると、もっちりとした生地の中にシロップが吸い込まれていく。
味は確かに素朴だが、ギュッ詰まっているのに硬くないスポンジの食感はなかなか家庭では出せないふんわり感で、さすが美味しいと有名なだけはある・・・という感じだった。
ホットケーキが800円で、イワタ・ブレンドのコーヒーが600円。
ケーキセットというには若干高めかも知れないが、此処でしか味わえない老舗の味だろう。 -
栄養を補給した後は鎌倉散策の再開。
鎌倉駅を起点に歩きだし、向かった先は銭洗弁財天だ。お札はジャブジャブ洗いません! by ウェンディさん銭洗弁財天宇賀福神社 寺・神社・教会
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銭洗弁財天には言い伝えがあり、この神社で湧く清水でお金を洗うと金運がアップして、お金が増えるという。
では、早速・・・実践。 -
ザルにお札を入れ、聖なる湧水をざざっとかける・・・のではなく、お札の端をちょこっと水で濡らす。
銭洗いというのでジャブジャブもみ洗いなのかと思ったら、濡らすのは端っこだけで良いそうだ。
洗ったお札は水分を拭き取って財布へとしまうが、大事なのはその後。
洗ったお札は大事にとっておかずに、使うことが重要。
お金を世の中へと回すことで、自分自身の金運もアップする・・・ということらしい。
(なんだが、経済学の基本みたいな話だよね) -
お札を洗い運気をアップした後は、今度は鎌倉随一のパワースポットであり出世の神様として名高い佐助稲荷神社へと向かう。
赤い鳥居が並ぶお稲荷さんは異世界への入口っぽいので、どこで見かけてもドキっとしてしまう。
佐助稲荷神社の謂れは、源頼朝が平家討伐を決意するきかっけとなった予言をしたお狐様を祀ったのがその始まりだと言われている。
でも神社の中にあった看板でちょっと気になる小話を見つけたので、佐助稲荷に伝わるもう一つの伝説としてここで紹介したい。昔話の中に闇を見た… by ウェンディさん佐助稲荷神社 寺・神社・教会
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その昔、この辺りに佐助という男がいて、ある日、佐助は犬に追いかけられている狐を助けてやった。
狐は命を助けてもらったお礼にと、佐助にある特別な薬草から作る薬の作り方を教えた。
そして、数年後に鎌倉の都に疫病が流行った(多分、ペスト的な致死の病かな)。
その時、都の人達の夢枕に立ったのが妖しの狐。
その狐は、村はずれに住む佐助と云う男の作る薬を飲めば疫病が治ると宣託した。
その後の話は、想像通り。
都の人達は佐助の元に殺到し、佐助は狐に教えてもらった薬を作り都の人に売り、大金持ちになり幸せに暮らした・・・という話だ。
何となく狐の恩返し的話で、誰かに親切にしたらいずれ自分も幸せになれる・・・という感じでほのぼのしそうだが、よく考えると本当にそうなのか・・・と思えてくる。
都に疫病が流行った理由、それは何であったのだろうか。
もし、都に疫病が流行らなければ狐が佐助に教えた薬の処方は役立たずとなっていたはず。
狐には予知能力があり、何年か先に都で蔓延する疫病の事を知ることができたのか?
それとも、佐助に出世させるため(お金をもうけさせるため)、疫病を都へと持ち込んだのは狐本体だったのか?
佐助の話はただの伝説的な話なのだが、突き詰めると闇が見えてきそうなお話だった。 -
佐助稲荷はお稲荷さんだけあり、出世したい人や商売をやっている方など御狐様を奉納する方も多く、その奥の院は御狐様でぎっしり埋め尽くされていた。
-
イチオシ
灯篭の足元にも御狐様たちが一杯。
でも、この時期は黄色い銀杏の落ち葉に埋もれちゃって、なんだかその顔が苦笑いをしているようにも見えてくる。 -
この日の朝に二時間のハイキングコースを歩いた私たちだったが、ホットケーキで十分に栄養も摂取して体力が有り余っている状態だったので、このまま山越えのハイキングコースを歩き鎌倉大仏の居る高徳院まで歩こう♪という話になり、佐助稲荷神社の裏山に繋がる大仏ハイキングコースを歩き始めた。
けっこうな山道 by ウェンディさん葛原岡 大仏ハイキングコース 公園・植物園
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そして、到着した高徳院で鎌倉大仏と初対面。
大仏様ってもっといかつい顔をしているイメージだったが、鎌倉大仏は女性的な顔立ち。
優しげな感じだ。大仏様はスマホ首 by ウェンディさん高徳院(鎌倉大仏) 寺・神社・教会
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鎌倉大仏は奈良の大仏に比べるとそのサイズは小さいが、台座から頭の先までの高さが13.35mあるので、やはりデカイ。
口の幅は82cmで耳の長さが1.9m。
耳と言えば、大仏様の両耳の下部には大きな穴。
まるでアフリカの部族のようなオシャレ感だが、仏教的な意味があるのかな。
大仏像の説明書きを読んでいて不思議だったのが、日本語版と英語版で、説明してある部位が微妙に異なる点だ。
英語版に全ての説明が乗っていないのは、まあそんなものだとは思うのだが、日本語版には載っていない長さの説明が英語版にあるのは何故なのだろう。
日本語版には膝間や親指の周囲の長さなどの説明はないが、何故か英語版にはKnee to kneeやCircumference of Thumbの長さの説明がある。
海外の方にとって膝間や親指の周囲の長さは重要なのだろうか。 -
大仏像はその背面から内部へと入り、内部構造を見ることもできる(有料20円)。
鋳型を作り、青銅を流し込んで下から順番に作りあげたという大仏。
内側から見ると、その製造過程が良くわかった。 -
イチオシ
そして今回発見した新たな大仏の一面は、大仏様ってけっこう現代っ子だったのかもしれない。ということ。
大仏様を横から見た時、最近の若者の間で問題になっているある事象を思い出さないだろうか。
座った時に首が少し前になり、顎を突き出すこの姿勢。
そう、スマホ首と呼ばれている姿勢だ。
ちょうど大仏様の掌のあたりに大きなタブレットを持たせたら、現代っ子そのものになりそう。 -
・・・なんて思っていたのだが、大仏様のスマホ首の姿勢には理由があり、視線を斜め下に向けるように作ることで、大仏を見上げる参拝者とお互い視線が合うように作られている様だ。
大仏が参拝者に語りかける様な角度を製作者は意識したのではなかろうか。 -
高徳院が鎌倉最後の訪問地で、その後は江ノ電で江の島へと向かう。
湘南江の島駅 駅
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時刻は15時。
冬至前のこの時期は1年間で、お日様が出ている時間が一番短い時期。
大抵の観光客は、そろそろお家へと帰る時間?
いえいえ、江の島に関してはそんなことはなく、まだまだ多くの観光客が江の島方向へ橋を歩いて行く。江島神社の社紋から見る政治の癒着 by ウェンディさん江の島 自然・景勝地
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江の島は鎌倉同様に源頼朝により作られた神社の島だ。
(頼朝君は風水に非常にこだわり、鎌倉の町の適所に効果的に寺院を配置している)
江の島に祀られているのは弁財天で、日本三大弁財天の一つであるということは一般的に知られているが、実はこの弁才天は三姉妹の女神様集合体で、政府の神仏融合政策により無理やり一人としてされているだけだ。
だから島の中には、現在でも3人の女神さまを祀る神社が残されている。 -
女神さまの1人目は、辺津宮(へつみや)に祀られる田寸津比賣命(たきつめのみこと)。
祀られている弁財天さまは裸体の弁財天として有名で、音楽や芸能を司る女神だという事だ。何処から見ても、亀の視線とバッティング by ウェンディさん江島神社 寺・神社・教会
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そして辺津宮の社紋は、そのデザインが面白い。
三角形の組み合わせと波のような形。
この紋は、北条家に子孫繁栄の予言をもたらした白蛇の鱗と白蛇が現れた波間を表しているという事だが、源氏と北条家(頼朝の奥さまは北条政子さんだものね)の切っても切れない癒着の関係性を表しているのだろう。 -
中津宮(なかつみや)は市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀っていて、女性の参拝者が多い神社だ。
市寸島比賣命は恋愛成就の神様で絵馬にはハート型が描かれ、将来を誓い合った二人の甘い愛の言葉が書きこまれていた。
市寸島比賣命に関する説明文には女性心をくすぐる説明書きがあり、より綺麗になりたい、より美しい恋をしたい方に・・・と書いてあったのだが、綺麗の定義も美しいの定義も難しく、さらに、より美しい恋・・・とは言ったどんなものを指すのだろうか。
私には人生の命題に匹敵するくらい、難問かもしれない。何処から見ても、亀の視線とバッティング by ウェンディさん江島神社 寺・神社・教会
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江の島の最奥にある奥津宮(おくつみや)は、江の島三女神の長女で海の安全を守る神様である多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)をお祀りしている。
そのお宮は三宮の中でも一番標高の高い位置にあり、海を見下ろす場所に建てられている。 -
そんな三女神のお社を巡っていたら、時刻は16時。
少し早いが、夕食の時間だ。
今回の旅先で、江の島を選んだのには理由がある。
江の島と言えば、シラス。
シラスご飯は私の好物の一つだが、私がいつも食べているのは釜揚げシラスで、生シラスというものを食べたことが無かった。
だからシラスの身の引き締まる冬に、獲れたての生シラスを食べてみたかったのだ。
(1月から3月はシラス漁が禁漁期間で、生シラスは食べられない)海に沈む夕日を見ながら食べる生シラス丼がお勧め/魚見亭 by ウェンディさん魚見亭 グルメ・レストラン
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シラスは身が柔らかく痛みやすい性質を持つため、生シラスは流通過程においてその鮮度を保つのは難しく、通常の魚屋さんに並ぶことはない。
生シラスを食べたいならば漁港のある地方に行かなければならないのだが、東京近郊で生シラスと言えば江の島。
江の島では、その日の朝に揚がったシラスが島の食堂に並ぶ。
友人と私が選んだお店は南西の高台にある磯料理専門の魚見亭。
太平洋に沈む夕日と富士山が見える抜群のロケーションに立っている。
運が良ければ夕焼けの景色を眺めながらの夕食となる筈だったが、あいにくこの日は薄い雲が空を覆い富士山の姿も裾野の一部が見えるだけ。
でも、新鮮なシラス丼定食(1050円)は美味しかった。
釜揚げシラスしか食べたことの無かった私にとって、生シラスの透明感のある甘さは予想外。
大盛りのご飯もバクバク進む。 -
イチオシ
そして17時。
今回の女子旅のフィナーレ。
江の島にある庭園、サムエル・コッキング苑のイルミネーションを見に行く。
この庭園は明治時代の貿易商のコッキング氏が江の島に別荘を作り、そこに花が溢れる庭園を造園したのがその始まりだということ。
現在は江ノ島電鉄株式会社がその運営を行っている。
冬の期間はお花こそ少ないが、それを補うかのように集客をあげているのが夜のイルミネーション。
11月末からバレンタインの頃までイベントごとにテーマを決めて、江の島の夜を光で演出する【湘南の宝石】を開催している。江の島サムエル コッキング苑 公園・植物園
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イルミの色は基本的には青を基調とした大人の雰囲気。
江の島の海の色をイメージしているのかな。 -
ガーデン内には花は少ないが、観葉植物が植えられその間を落ち着いた色の電飾が包み込み、遠くから見ると海の波のさざめきの様にも見える。
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イルミの中心は灯台的役割も果たす、シーキャンドル。
シーキャンドルはその上に登り展望台から眼下のイルミの見下ろすことも出来るのだが、この日は土曜日だったので上に登るための待ち時間は30分以上。
シーキャンドルの色は時間の経過と共に紫・白・オレンジと変わっていく。 -
私たちはシーキャンドルの上にある展望台には登らないので、シーキャンドルの足元にある展望台からイルミネーションを見下ろす。
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庭園内はそれなりに混雑はしているが、都内のイルミに比べたら全然空いていて人ごみによるストレスは感じないくらい。
個人的には、規模は小さくてもこの位の混雑が限度かな。
都内のイルミの人ごみに入り込むと、あまりの人の多さに人酔い状態となり頭痛を感じてしまう。 -
7万個のクリスタルビーズを用いたという光のアーチは、群青色の世界。
深海の中みたいだよね。 -
関東三大イルミにも選ばれたことのある江の島のイルミネーション【湘南の宝石】。
このイルミネーションが、友人との旅2017の旅納め。
友人との旅は、家庭や仕事を離れて私個人という一人に戻れる大事な時間。
また来年も楽しく遊べたら、いいね♪規模は小さいが混雑していないところがGood/関東三大イルミにも選ばれた【湘南の宝石】 by ウェンディさん湘南の宝石 祭り・イベント
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この旅行記へのコメント (4)
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- morino296さん 2017/12/18 21:28:56
- パワフル!
- ウェンディさん
こんばんは。
鎌倉~江の島、随分歩かれましたね。
この時間にスタートされたということは、
相当早くご自宅を出発されたのでしょうね。
獅子舞と瑞泉寺の紅葉も楽しめて良かったですね。
鎌倉の紅葉はもう終わっていると思っていましたが、
結構残っていたのですね。
イワタコーヒーのホットケーキも、
並ばずに食べられて良かったですね。
早い出発のお蔭でしたね。
「ホットケーキで栄養摂取して体力が有り余っている状態」
とは、これまた凄いですね。
銭洗い弁天から大仏までも結構歩きますが、大したものですね。
そして最後は、江の島の奥津宮まで行かれたとは、パワフルですね。
お天気も良く、お友達と充実したトレッキングとなりましたね。
morino296
- ウェンディさん からの返信 2017/12/19 00:30:53
- RE: パワフル!
- morino296さん こんばんは。
12月と言えばもう冬ですが、比較的温暖な鎌倉ではまだ季節は秋。
名残の紅葉を楽しんできました。
鎌倉の中でも紅葉ヶ谷は特異的に紅葉が他の地域よりも遅いみたいですね。
山が風を遮り、暖かい空気が溜まっているのかもしれません。
今回の友人との旅のコンセプトは女子旅でしたが、プランニングを進めていく内にどんどんアクティブな方向に話が行き、結局夜も明けぬ朝の6時前に家を出て、鎌倉へと向かう事になりました。
早起きはちょっと大変ですが、そのお蔭で朝の美しい紅葉の水鏡や緋寒桜、そしてモミジを見れ、さらには並ばずにホットケーキを食べられたので、やはり早起きは三文の徳なのでしょう。
江の島では、岩屋の中を見るのも楽しみにしていたのですが、台風で岩礁が痛んでしま、暫くは立ち入り禁止ということで、岩屋の中は見ることができませんでした。
江の島は今回が初めてで、有名な弁財天さんが実は三姉妹の複合体だと知ったのも今回が初。
江の島はいわゆる観光地ですが、歴史という観点から眺めると江島神社の社紋と源氏の関係性など当時の政治事情も分かってきて面白いと思いました。
鎌倉もそうですが、ただの観光だけではなくチョットした部分に興味を持つだけで、旅の楽しさはグンと広がりますね。
ウェンディ
-
- きなこさん 2017/12/18 08:28:39
- 生シラス
- こんにちは~
「えっ?そこ?」ですよね(笑)
そう「生シラス」丼
私も釜揚げしか頂いた事ありません。生臭いのかな?と思っていましたが甘くて美味しいんですね
以前 淡路島でチャンスがあったのに釜揚げを選びました バカでしたーー損しました(笑)
「生シラス」で一気に第2位(私の中の勝手ランキング)に落ちちゃった「大仏様のスマホ首」
ふむふむ確かに 思わず笑っちゃいました~
あの角度から見ないと分からないですよね
何故あの角度になったかあり「大仏様のスマホ首」
- ウェンディさん からの返信 2017/12/18 19:01:08
- RE: 生シラス
- きなこさん こんばんは。
コメントをありがとうございます。
ラストの文章を書いている途中で何故か送信してしまったとのことですが、私もよくやらかします。
スマホは便利ですが、誤送信とかを防止するのが難しいですね。
いただいたメッセージとラストの文章を繋げると、こんな風↓になるのかな?
「大仏様のスマホ首は有難い角度なんでしょうが、何故あの角度になったか私には分からないです…」
まさか今から800年前の鎌倉時代に大仏を作った方々も、後世にあの姿勢を【スマホ首】呼ばわりされるとは思ってはいなかったと思いますが、どう見てもあの姿勢は【スマホ首】ですよね。
【スマホ首】は肩こりの原因にもなりますし、ひどくなれば頭痛だって出てくる筈。
次回の大仏修復時には、大仏様の背骨の健康の為にももう少し姿勢を正してあげると良いのかもしれません。
江の島の食堂で食べた生シラスは釜揚げシラスとは全然別モノでした。
アンモニア臭さや生臭さは一切なく、海の香りと仄かな甘さ。
漁師料理なのだと思うのですが、生シラス丼は最高の贅沢です。
今度機会がある時には、食べてみてくださいね♪
ウェンディ
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