2017/02/12 - 2017/02/12
4位(同エリア185件中)
ウェンディさん
- ウェンディさんTOP
- 旅行記382冊
- クチコミ2269件
- Q&A回答130件
- 2,390,632アクセス
- フォロワー354人
毎日の通勤の道。
忙しなく行き交う人の背中は寒さで丸まる。
人々の顔に笑顔は無く、厳しい表情。
そんな中を歩いていると、私の表情までがつられて硬くなってしまう。
ヒトの波に流されながら辿り着いた駅の構内。
ふと視線を上げた先にあったのは、暖かな色合いのポスター。
赤・黄・橙・緑・青のカラフルなイルミネーション。
虹色の光の帯が目の前で風船の様に膨らみ、私に誘りかけた。
元気色の光の祭典を見に行こうよ♪・・・と。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
-
ポスターに誘われるようにしてやってきたのは、東武動物公園のウィンターイルミネーション2016-2017。
この日の一番の目的はキラキラのイルミネーションだが、やってきた時刻は午後3時。
イルミを見るには、まだ少し早い時間だ。 -
東武動物公園は、ハイブリッド・レジャーランドと呼ばれる動物園と遊園地が一体化した公園で、その園内は広い。
園内をてくてくと歩いて、目的地へと向かう。
子供たちで賑わう遊園地エリアを通り抜ける時に、可愛らしい動物たちを発見!
パステルカラーの花で彩られた動物たちだ。 -
イチオシ
ゾウ、キリン、ペンギン、シマウマ、バク・・・。
ピンクや黄色の花でデザインされた花の動物たち。
春を思わせる様なポップな色合い。
これを見ているだけで元気になってくる。 -
そんな花で飾られた動物たちの向かい側には、赤いフラミンゴの姿。
でも、こちらは花では飾られていなく、どう見てもプラスチック製の飾り物。
そして、フラミンゴが立つ場所も乾いた茶色い土の上で砂漠みたいだ。
砂漠にフラミンゴとはどう見ても不釣り合いだ…と、この時は思った。 -
イチオシ
この日、イルミの時間である夕刻よりも早めに東武動物公園へと来た理由。
それは、ホワイトタイガーに会う為。
ホワイトタイガーは世界でも希少種の虎で、その繁殖も難しく、日本でもその姿を見ることのできる動物園は限られている。
この日は、東武動物公園で生まれたホワイトタイガー兄弟の2歳のお誕生日お祝いがあるという情報をネットで見つけ、その時間に合わせてやってきた。
この日の私のデートのお相手は、高校3年生の娘。
高3にもなって親とお出かけ♪もないとは思うのだが、受験生でもある娘のここ数カ月は塾と家と受験会場の行き来ばかりで、おひさまを浴びている時間が非常に短かかった。
人間は光合成をしないが、でも、お日様に当たって外の空気を吸う事はとても大切なこと。
そんなこともあって、動物の大好きな娘を誘ってやってきた。駐車場は動物園付属のPよりも私設Pの方が安い by ウェンディさん東武動物公園 テーマパーク
-
2歳の誕生日を迎えたホワイトタイガーの兄弟は、スピカとアトム。
この写真はスピカ君だ。
誕生日プレゼントにスピカとアトムが貰ったのは、生まれて初めての超巨大な骨(少しだけ肉片がついている)。
元々が夜行性で昼間の活動は鈍い虎なのだが、スピカとアトムは骨を貰って大喜び。
それぞれが自分の落ち着く場所へと骨を咥えて移動し、大きな骨にむさぼりつく。 -
ホワイトタイガーと私たちの間には分厚いガラスがあり、彼らが骨を齧る音は獣舎の外には聞こえては来ないが、骨を咥えて持ち上げたり手で抑え込んだりしながら格闘している様子は良く見える。
ガリガリ、バリバリ・・・という骨をかみ砕く音が聞こえてきそうな程の迫力だった。 -
コチラの写真はアトム君。
ネコ科独特の大きな前足の掌を使って骨を押さえ、骨に残る腱や肉を鋭い牙で剥がしていく。
ホワイトタイガーを見るのが初めてだった私も娘も、その美しい縞模様と色合い、そして精悍な体つきに惚れ惚れ。
2歳といえば虎の世界ではもう立派なオトナ。
躰の縞もクッキリと浮き出ていて、その優雅な身のこなしにうっとり。
その所作もネコ科の動物そのもので、思わず頬すりをしたくなってしまう。 -
ホワイトタイガー舎の隣にあるのは同じネコ科の動物であるライオン舎。
ライオン舎の地下には地下通路があり、見学者はその通路の中を潜りライオン舎の真ん中のガラス窓から顔を覗かせ、外側から見ることのできないライオンの様子を観察することができる。 -
ライオン舎は雄を中心としたハーレムで、ちょうど2月は恋の季節。
あたたかな夕日を浴びながら、ライオンさん達は仲良しだった。 -
ライオン舎の隣にあるのが、ミーアキャット舎。
何でこんなところにミーアキャットの棲家があるのだろう…と思ったのだが、コレはライオンの生息するアフリカの草原の再現だそうだ。
ミーアキャット舎の地下には秘密の地下通路であるミーアキャット・トンネルがあり、その地下通路はライオン舎の地面の上へと通じていて、ミーアキャットはライオン舎と自分の家の間を自由に行き来することができる。
アフリカの赤い大地に生息するミーアキャット。
ライオンはミーアキャットの天敵であり、ミーアキャットが地面から顔を覗かしているのをライオンに見つかってしまったら、あっという間に餌食となってしまう。
そんな自然の風景を再現している。 -
でも、動物園ではミーアキャットは決してライオンには食べられることはない。
その理由は、ドーム天井。
ライオン舎の中へと続くミーアキャット・トンネルの一番上はガラスのドーム状になっていて、ライオンはミーアキャットが地面から顔を覗かしているのを見つけることはできても彼らに噛みつくことはできない。
だから、ガラスを1枚隔てた向こうに天敵のライオンがいるというのに、ミーアキャットの表情にはどこか余裕がある。 -
アフリカ舎にはサバンナの大地の動物たち。
シマウマの縞模様もホワイトタイガーに負けず美しい。
そして、シマウマを見ていて初めて気が付いたことがあった。
シマウマのタテガミの縞は見事に体の模様の縞模様とリンクしていて、その毛先だけがこげ茶色。
自然が作る芸術作品だ。 -
イチオシ
シマウマのそのお尻だって、プリンとした形と体の縦縞が横縞へと変わっていくデザインがとってもキュート。
-
首の長いキリンもいる。
奥に居るキリンはアミメキリンで、手前が多分ロスチャイルドキリンだろう。
キリマンジャロ山を背景にステップを走る白と黒の集団であるシマウマ。
その脇で、のんびりと草を食べるアフリカ象。
丘から見下ろす湖はフラミンゴの色でピンク色に染まり、大地を流れる赤い川ではワニが獲物を待ちその身を潜める。
ガゼルが白いハート型のお尻を跳ねさせながら逃げまどい、精悍なチーターがその集団を追う。
アフリカの動物たちの姿を眺めていたら、10年以上前に訪れたケニアでの記憶が鮮明に蘇ってきた。 -
アフリカ舎の脇の池にはフラミンゴの姿。
ピンク色の羽根のグラデーションがオシャレ。 -
フラミンゴのイメージはピンク色。
でも、その羽根を広げた内側が黒色の羽根だってことは、知らなかった。 -
ペンギン舎には皇帝ペンギンの姿。
皇帝ペンギンは歩くその後ろ姿が可愛いけれど、あの鋭い目つきがどうも…なんて思いながら眺めていたら、その言葉が聞こえたかのように手前のペンギンにぎろりと睨まれてしまった。
フンボルトペンギンは多くの水族館でよく目にするのでその姿かたちも見慣れていたが、皇帝ペンギンをマジマジと見たのは今回が初めて。
皇帝ペンギンのその足がまるで恐竜の足の様に太いことに気づき、びっくり。
確かに、皇帝ペンギンの丸々としたあの大きな体を支えるためにはこれくらいのしっかりとした太さが必要なのかもしれないが、予想外に太い。 -
久しぶりに歩く動物園。
目にするものが面白くてあっちへふらふら、こっちへふらふら・・・と動物たちの姿を見ていたら、時刻はあっという間にイルミネーション・タイムへ。 -
まだ夕焼けの残る空の下、最初に向かったのはハートフルガーデンと呼ばれるエリア。
昼間は芝生の丘であった場所は、煌びやかな光の海へとその姿を変えていた。
約200万球のLEDが芝生を埋めつくし、キラキラと輝く。 -
今年の冬はイルミを見に行く機会が無かったので、冬の終わりとはいえ、見られたことが嬉しい。
-
光の川とライトアップされた観覧車。
動物園らしさを押しだしたイルミネーションはなかなか☆イルミが目的ならば、15時から1000円のチケットがお得 by ウェンディさん東武動物公園 ウィンターイルミネーション イルミネーション
-
昼間、花で彩られていた動物たちも夜は光の衣装に衣替え。
-
光の川を反対側から眺めると、また違った模様に見える。
-
赤のエリアの次に現れたのは青く輝く湖。
中心が濃い青色で外円になる程、青の色がコバルトブルーに近くなる。 -
輝く湖面の上には白鳥の姿。
-
キラキラと輝く噴水と、その後ろには赤いフラミンゴたち。
そう、ここは昼間見た砂漠の様な茶色の大地だった場所。
闇夜の魔法が、荒涼とした砂漠を水がこんこんと湧き出るオアシスへと変えていた。 -
夜の闇色がゆっくりと景色を包み始めている。
-
イチオシ
青く輝く湖の傍らにはお花畑の世界。
-
光の花壇の中を散歩する。
-
こんな花型のLEDライトを見るのは初めて。
-
冷たい風が吹く大地に咲くWinter Flower。
ひと足早い春気分だ。 -
広場の一番奥にはLEDビジョンが設置されていた。
LEDビジョンの映像には3パターンあり、私が見たのは動物の世界の映像と、ももクロのライブイルミ。
動物の世界の映像は迫力があり良かったのだが、ライブ映像のイルミははっきり言って微妙だと思う。 -
お花畑の片隅に硝子の薔薇を見つけた。
硝子の薔薇の花色は時間と共に変わっていく。
花びらの中に電球が仕込んであるのだとしたら、その色は一色だけの筈。
光ファイバーのようなモノで色をコントロールしているのだろうか。 -
闇の中のイルミネーションを堪能した後は、再び動物園エリアへと向かう。
この日は通常は16時頃に閉園する動物園エリアも19時頃までライトアップしていて、夜の動物たちの様子を観察することができる。
昼間は物憂げにしていたフタコブラクダさんも、なんだか胸をはって堂々としているように見える。 -
娘と私の夜のターゲットは、やはりホワイトタイガー。
スピカとアトムの兄弟は骨遊びも終わり、二頭が仲良く石の上で毛づくろいの真っ最中。 -
獣舎内には黄色いライトが当てられてるので、ホワイトタイガーの真っ白い毛皮が少し黄色味を帯びて見える。
ホワイトタイガーはインドのベンガルトラの白変種で、その特徴はその毛皮の色が黄色ではなく白色で、目は青く、その肉球の色が肌色であること。
でも、夜に見るとその瞳は瞳孔が開き黒味を増し、もともとのベンガルトラの雰囲気に近くなる。 -
イチオシ
優雅に横たわる大きなネコ。
猛獣だとは分かっているが、その背中に顔をうずめたい…。 -
北風の吹き抜ける寒空の中を歩いたので、体が冷えてきた。
イルミネーションを横目に眺めながら、公園のゲートへと向かう。 -
遊園地エリアの遊具もライトアップされ、メリーゴーランドも女の子の夢を乗せてクルクルと回っていた。
-
ミュージックボックスと呼ばれる光の回廊も有り、ももクロの音楽に合わせて、光が点滅するイルミネーション。
-
池の周りの桜並木には、春の桜をイメージしたピンク色のLEDライト。
-
ピンク色の桜の回廊の中を赤い電車が走り抜ける。
春を夢見る桜が奏でる光のシンフォニー。
その幻想的な光の中を歩き、家路についた。 -
旅行記の最後に、東武動物公園のウィンターイルミネーションについて役立ちそうな情報を纏めておく。
【入場料】
午後3時からはオトナ1000円
◎さらにマル秘情報◎
イルミネーションの最終営業日は女性無料となる可能性が高い。
娘と私が訪れた2017/2/12はこの冬のイルミネーションの最終日で、女性限定で入場無料だった。
【お勧めの時間帯】
完全に陽が暮れて真っ暗になってからよりも、少し夕焼けが残る時の方が景色としては綺麗。
しかし、イルミそのものを愉しみたいのならば暗闇が空を覆い尽くしてからの方がお勧め。
参考までに…
2017/2/12の場合、17:30頃が夕焼けと闇が共存する時間帯だった。
【夜の動物園】
イルミネーション期間は動物園も19時頃までライトアップしているので夜行性動物の姿も楽しめる。
【夕方のカフェテリア】
動物園側のレストランは16時半頃に閉店してしまう為、夕方の遊園地側のカフェテリアは非常に混雑して、席を確保できない可能性が高い。
夕方にカフェテリアで軽く食事をしてからイルミを見たいと考える場合には、16時半前にはカフェテリアで席を確保しておく方がいいかも。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
KIRA★KIRA☆イルミネーション
-
前の旅行記
Tokyoネコ歩記☆猫好きホイホイ&闇夜の万華鏡-バレンタイン・ナイト
2016/01/23~
神田・神保町
-
次の旅行記
貴婦人の幻夢/夜景鑑定士が選ぶ☆2017年イルミ・ランキング 第1位♪あしかがフラワーパーク
2017/11/21~
足利
-
幻想列車の旅/銀河ステーションの見た夢 【東京ミチテラス・皇居・KITTE・Lighting Objet】
2013/12/25~
丸の内・大手町・八重洲
-
魚に化身した夜 【Mid Night Blue - 光の饗宴☆Winter Illumination / な...
2014/11/15~
桑名・長島
-
Tokyoネコ歩記☆猫好きホイホイ&闇夜の万華鏡-バレンタイン・ナイト
2016/01/23~
神田・神保町
-
高3の娘とバレンタイン・デート☆闇夜の魔法 Winter Illumination☆彡
2017/02/12~
蓮田・白岡
-
貴婦人の幻夢/夜景鑑定士が選ぶ☆2017年イルミ・ランキング 第1位♪あしかがフラワーパーク
2017/11/21~
足利
-
34,000足跡の女子旅♪ 鎌倉 紅葉ハイキング【獅子舞のモミジ谷・瑞泉寺】& 江ノ島イルミ【湘南の宝石】
2017/12/16~
鎌倉
-
冬のファンタジー☆クリスタルな煌めきにドキドキ♪【秩父 三大氷柱(つらら)巡り】
2018/01/28~
秩父
-
微睡みからの目覚め/異世界に揺れる花房
2018/04/28~
足利
-
紫仔の輪舞-淡く儚い 蝶の夜会-【日本三大イルミ☆2018 第1位★光の花の庭/あしかがフラワーパーク 】
2018/11/10~
足利
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (2)
-
- fujickeyさん 2017/02/14 14:58:35
- ステキなデート☆
- ウェンディさん、こんにちは!
娘さんと素敵なデートを楽しんだみたいですね。
こういうイルミネーションって栃木県とかもう少し遠くに行かないと
観られないのかと思っていたけれど東武動物公園で観られたんですね。
ホワイトタイガーが食べている大きな骨って・・・どの動物だろう。
大きくて太いな。。。バリバリ食す音は聞きたいような、聞きたくないような。
ライオンさんたちの写真は程よい仲良し具合で良かったです(笑)
分かります。ペンギンって実物はあまり可愛くないですよね。
目も赤いし、子供のペンギンも顔のわりに体が大きくて可愛らしくないし。
歩く姿だったらまぁまぁ可愛らしいけど。
イルミネーションのお花畑は観覧車からも観られるんですか?
ウェンディさんがその写真を撮っていないということは営業終了しているのかしら。
上からの景色も眺めてみたいですね。
fujickey
- ウェンディさん からの返信 2017/02/15 22:41:55
- RE: ステキなデート☆
- fujickeyさん こんばんは。
東武動物公園のイルミはけっこう凄いとは聞いていましたが、実際に足を運んでみて納得。
広大な敷地を利用して200万球のLEDを使ったイルミは圧巻でした。
観覧車から見ていたら更にイルミを楽しめたかもしれないですね。
娘と私が行ったこの日は風が強くて、日中は遊園地側の絶叫コースターや観覧車は動いていませんでした。
でも、夜になり風が弱まり観覧車は運転再開。
18時頃に乗り場に行ってみたのですが、みんな考えることは同じようで乗り場には観覧車待ちの長い行列。
寒さが苦手な私はすぐに諦めました。
埼玉県はイルミの綺麗な場所ってほとんどないかも知れませんね。
狭い都内に行けばイルミの見られる場所は沢山あるのに、土地が広くって自然の豊かな埼玉県にはイルミで有名なところは数える程。
そんな中で、東武動物公園のイルミはけっこう良かったです。
動物園でホワイトタイガーをタップリ観察して(食べていた骨は牛さんかな〜)、ライオンさんのレアな仲良し光景も見られて更にイルミまで愉しんで、15時からならば1000円ぽきり。
コレはけっこうお得かもしれません。
東武動物公園は毎年イルミが進化しているらしいので、また次の冬には違った美しい光景がみられるのではないでしょうか。
ウェンディ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ KIRA★KIRA☆イルミネーション
2
44