移民の都市シドニーで世界中のお祭りを楽しむ 2017年春 (Festivals from all over the world in Sydney, Spring 2017)

2017/11/02 - 2017/11/03

オーストラリアのシドニーで民族系のフェスティバルを見てきました。オーストラリアは世界中から移民が集まって来るマルチカルチャーな場所なので、それらの人々が集うフェスティバルはよく開催されています。特に春と秋はほぼ毎週末にどこかでやっており楽しめます。シドニーの観光で、少し変わった体験をしたいならばお勧めです。周りの人々もほぼ現地の人のため、まるでその国のフェスティバルに参加した様な気分になれます。2017年春(9-11月)に訪れた、ウルグアイ、ギリシャ、台湾、ベトナム、フィジー、トルコ、タイのフェスティバルの様子をまとめて旅行記でお伝えします。

エリア シドニー(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 4.0

Uruguay Independence Day @ Fairfield showground
シドニー中心部から1時間、南西部のフェアフィールドまで旅して、ウルグアイ独立記念日フェスティバルに参加しました。写真はちょっとしたサンバパレード。周りはラテンアメリカンばかりでシドニーに居る気分がしません。

ゲスト参加のコロンビアのダンス。

ペルーのダンス。

白い服を着たおじいさん、おばあさんのダンスは、ウルグアイ独特のもの。

ドラマーが迫力あるリズムを刻み、場は最高に盛り上がります。

サンバダンサーの登場です。南米からの移民はオーストラリアではあまり聞かないのですが、結構現地人が多く(ウルグアイなど南米系が99%)ラテンの陽気で楽しめました。

Lets Go Greek Festival @ Parramatta
パラマタはシドニー西部の中心の町です。ここにあるギリシャ教会は普通のオーストラリアの教会(イギリス系)とは明らかに雰囲気が違います。

マントラ パラマッタ ホテル

ここでギリシャのフェスティバルが開催されました。

それぞれの地方の民族衣装のダンスが楽しめます。

男性によるアクロバッティングなダンス。ギリシャ系の移民はシドニーには沢山いるので、フェスティバルはいつも盛り上がります。ギリシャ移民がオーストラリアに来たのはかなり昔の話で、今参加しているのは殆どがオーストラリア生まれですが、ギリシャのアイデンティは健在です。

Taiwan Festival @ Chatswood
チャッツウッドはシドニー北部のアジア人が多い町。台湾というと中華系かと思いますが、少数民族も多く中華系とは違う独特の文化を持っています。顔つきも南方系の感じです。

チャッツウッド駅 駅

よーく見ると何かが違う、これは鼻で吹く笛、鼻笛です。

台湾での定番の人形劇ですが、火を噴くパフォーマンスも。

怖い顔をしたダンス。振宗藝術團(振宗芸術団)という高雄から来たグループです。子供が泣いていました。

Moon Festival @ Cabramatta
ベトナム人街として知られるカブラマッタでムーンフェスティバルです。シドニーにはベトナム移民はとても多く、ムーンフェスティバルは民族系フェスティバルでシドニー最大級の規模です。写真は中国のライオンダンス、中華圏のフェスティバルの定番です。

カブラマッタ 散歩・街歩き

今日来た目的はダミ イム (Dami Im)の歌を聴くため。彼女は韓国出身のオーストラリア人で2016年のユーロビジョンで準優勝して世界級の知名度となりましたが、未だ地域のフェスティバルにも出演する庶民派でもあります。ライブで聴いても彼女の歌はすばらしかったです。

ダミ イムがメインイベントで今日はこれで終わりかと思っていましたが、その後ポリネシアンダンスショーが。ムーンフェスティバルでは場違いな気がしますが、これも結構良かったです。写真はクックアイランドのダンス。

タヒチのダンスはフランスの影響もあり?洋服を着たポリネシアンダンスでした。

Fiji Day @ Parramatta Riverside
フィジーの独立記念日のフェスティバルです。フィジーも近隣国なのでシドニーに移民は多いです。ご覧の様にシドニーに居ながら南国の島に来た気分になれます。

ファイヤーダンス。これもフィジーの伝統文化です。

かっこよすぎです。

女の子もファイアーダンス。

クックアイランドもゲスト参加。男性による迫力のダンスの後は

女性のゆるゆるのダンスで、気分はすっかりポリネシア。

クックアイランドのダンスはハワイで見かけるフラダンスに近いです。音楽はウクレレはなく、ギターとドラムベースで少し違いますが。

地元オーストラリア(ケアンズ)のアボリジニのダンス。人数が少なくちょっと迫力に欠けましたが。

トンガのダンスは初めて見ました。他のポリネシアの島と違い、盆踊りの様に手だけ使ったダンスです。肌にワックスを塗っているのがトンガの特徴の様です。

ニュージーランドのダンスです。最初はゆったりした歌で平和的なダンスだったのですが、

突然顔つきが怖い顔に変わります。どうしたのかと思いました。

そして戦闘のダンスへ！ラグビーのオールブラックスの試合前のハカと同じダンスです。

男性は舌を出して(プカナ)、女性は目を見開きます(プテ)。こんなに近くでハカを見れて迫力満点でした。ニュージーランドでは学校でハカの踊り方を教えるそうです。ラグビーやフェスティバルの時だけでなく、悲しい事が起きた時もハカを踊ります。

Taste of Turkey @ Darlingharbour
シドニーのシティ内にあるダーリングハーバーは民族系フェスティバルのキャピタルです。今日はトルコの独立記念日のフェスティバルです。ダーリングハーバーは一般観光客も多く、普通は色々な人が来るのですが、この日に限っては熱狂的なトルコ人ばかりの様です。トルコ人移民もシドニーに結構います。

ダーリングハーバー 散歩・街歩き

くるくる廻るダンス。トルコからエジプトまで中東では良くあるダンス。ひたすら廻っています。

トルコのダンスは馴染みがないのですが、男女ともにスカートの様な衣装をひらひらさせて踊る様です。

トルコの少数民族の衣装でのダンス。

男性グループのダンス。なにかギリシャに近い、といったらトルコ人に怒られそうですが。

かなり完成度の高いダンスを1時間ほど楽しめました。

Loy Krathong @ Parramatta riverside
タイのお祭りで有名なロイクラトンが11月上旬にここシドニー西部のパラマタで再現されます。私のお気に入りのひとつです。タイの伝統の踊りにうっとり。

マントラ パラマッタ ホテル

パラマタ川にクラトン(灯篭)を流します。

川に浮かぶクラトン。ごらんの様に多くの人が訪れています。他の祭りと違って現地人(タイ人)以外も多く訪れている様です。

タイの定番料理ソムタム(パパイヤサラダ)です。勿論現地人向けの激辛の味付け。

古典舞踏である仮面をかぶって戦闘シーンを演じるコーン(仮面舞踊劇)。

定番のムエタイのショー。

豪華絢爛のダンス。他にも沢山のショーがあってどれも完成度は高く素晴らしかったです。やはりタイはいいなと思わせてくれます。

殆どの移民はシドニー西部に住んでいるため、フェスティバルはその中心地のパラマタ近郊かシティのダーリングハーバーで開催されることが多いです。シドニーのシティから1時間以内の移動で行ける異文化旅行でした。ちなみに最初のウルグアイ以外は全て無料でショーが楽しめます。マルチカルチャー都市シドニーにはまだまだ知られていない魅力があります。