トスカーナ辺りの休日 その13

2017/08/09 - 2017/08/14

日程
8/9深夜羽田空港発　フランクフルト経由フィレンツェ着9：30頃
8/9　フィレンツェ
　　　シエナ
　　　サン・ジミニャーノ（泊）
8/10　サン・ジミニャーノ
　　　サン・クイリコ・ドルチャ
　　　ピエンツァ
　　　（モンテプルチアーノ）
　　　キウージ（泊）
8/11　カスティリオーネ・デル・ラーゴ
　　　コルトーナ
　　　アレッツォ（今回はここの後編）
　　　フィレンツェ
　　　ボローニャ（泊）
8/12　モデナ
　　　ボローニャ
　　　ラヴェンナ
　　　ブリジゲッラ(泊）
8/13～8/14　帰国　ボローニャ発フランクフルト経由羽田着12：00頃


ドクトルミ～タの役に立つ（かもしれない）メンタルヘルス講座　シーズン2その２（？）
「1時間動いたら10分の休憩。こまめな休憩が疲れを溜めないコツ」と、
他人にはよくアドバイスしているような気がします。

エリア アレッツオ(イタリア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

アレッツォは、『芸術家列伝』のヴァザーリ（フィレンツェのウッフィツィ美術館の「ヴァザーリの回廊」のヴァザーリさん）、詩人のペトラルカ、最近では映画『ライフ・イズ・ビューテフル（La Vita e Bella)』の監督ロベルト・ベニーニと、大勢の文化人を輩出しています。
それほど大きな町ではないけど、見どころ満載。
本当は1泊ぐらいしたいところですが、2時間で廻ります。
（2時間のうち30分近くがサン・フランチェスコ教会見学でした）

町の中心のグランデ広場に行こうとしたのに、
何故か通り過ぎてドゥオーモに到着。

ドゥオーモ (アレッツォ) 寺院・教会

ドゥオーモの内部。

イタリアの教会は壁にフレスコ画が描かれていることが多く、
ステンドグラスはフランスやドイツの教会に比べ少ない気がします。
このステンドグラスは、ギヨーム・ド・マルシアの作だそうです。
名前からしてフランス人ですね。

ステンドグラスの手前にある祭壇。
なかなか立派な感じですね

上の祭壇の裏側だったかしら。

アレッツォは、サン・フランチェスコ教会だけでなく、
ドゥオーモにもピエロ・デッラ・フランチェスカの絵があります。
しかし、こちらは祭壇近くの左側廊にひっそりとあるので、
うっかりすると見落としてしまいそうです。
画面の中央よりやや右下にその絵はあります

ピエロ・デッラ・フランチェスカの『マグダラのマリア』。

磔にされたキリストの足元にはドクロ。

14世紀の詩人ペトラルカの生家。

グランデ広場を探し求めていたら、鐘楼が見えてきました。
広場の入り口に建つピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会の鐘楼です。

グランデ広場。
結構、傾斜があります。
この建物はヴァザーリの設計による「ロッジアの宮殿」だそうです。

グランデ広場 (アレッツォ) 広場・公園

「ロッジアの宮殿」の回廊。
カフェのテーブルが並んでいました。
こんな所でのんびりお茶を飲みたかったです。

映画『ライフ・イズ・ビューテフル（La Vita e Bella)』のポスター。
アレッツォを舞台にしたユダヤ人親子の物語。
父親は強制収容所の中でもユーモアを忘れずに、
子供を守り、希望を与え続けたという様な内容だったはず。

ロマネスク様式のピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会。

ピエーヴェ ディ サンタ マリア教会 寺院・教会

柱頭にはロマネスク様式らしいユニークな彫刻が施されています。

ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会の横の扉口。
（ここからは入れません）

扉口の彫刻（左側）。
人が何かを抱えていますが、
顔は魚の様、体には鳥の様な羽（？）、かなり太い脚、
本当にこれは何でしょうね。

反対の扉口の彫刻。
これまた良く分からない生物の顔です。
この素朴でユーモラスな感じがいかにもロマネスクです。

ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会の正面（広場とは反対側）。
ピサ・ルッカ様式で柱の間隔は上に行くほど狭くなっています。
（『地球の歩き方』参照）

正面入り口の彫刻。
キリストと神と天使たちかしら？

ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会の内部。

『東方の三賢王（三博士）の礼拝』の像。
キリストの誕生祝いに遠くから三賢王が駆け付けたところですね。

短い滞在時間だったので、ヴァザーリの家などは見学できませんでした。
16：44の電車でフィレンツェを目指します。
約1時間でフィレンツェに到着です。

続く。

この旅行記へのコメント （7）

• くろねこだりゅんさん 2017/10/04 13:45:11

  教会の見比べ

  前回ちらっと今回じっくり写真を拝見させて頂きました。
  
  面白いですね~
  あまり大きな都市ではないのにそれぞれの教会に特徴があって…
  ドォーモの祭壇の細工はミラノの大聖堂を思い出しました。流石に中心の教会だけあって豪華です。
  ~様式は解らないのですけど、ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会の内部がとても落ち着いた雰囲気で気持ちが安らぎます。
  
  1時間につき10分休憩ですか？
  ミ~タ様、今回は20分休憩しないと(笑)
  

  ミータさん からの返信 2017/10/04 20:50:04

  Re: 教会の見比べ

  ドゥオーモの祭壇を見てミラノの大聖堂を思い出すのは、
  どちらも「ゴシック様式」だからだと思います。
  クリスさんの受け売りですが、
  「ゴシック様式」は尖がった尖頭アーチで、
  レースの様な繊細な彫刻も良く見かけます。
  （ゴスロリ＝ゴシックロリータはここから来ています）
  「ロマネスク様式」は丸い半円アーチ。
  ロマネスク様式の方が古い時代で、
  彫刻も稚拙というか味わい深いものが多いです。
  
  自分には全く役に立たない「メンタルヘルス講座」です。
  

• クリスさん 2017/10/01 06:47:50

  アレッツォ

  先週はPCでログインできなくて、書き込みできませんでしたが、アレッツォの2か所の見学で見るべき所は抑えたのかなと。大聖堂には寄れなかった様子ですが、更に坂を登らないとならないので致し方なしでしょうね。
  ロマネスクのタグを使ったようですが、今までなかったなと。クリックするとこの旅行記だけです。今度使ってみようっと。
  ミ～タさんの旅行記でもロマネスクアートの写真がだんだん増えてきましたね。

  ミータさん からの返信 2017/10/02 07:20:28

  RE: アレッツォ

  あれ、大聖堂（ドゥオーモ）には行ってます。
  今回の旅行記の最初のいくつかがドゥオーモの写真です。
  クリスさんが言っているのは、サン・ドミニコ教会の事でしょうか？
  あちらは時間がないので行きませんでした。
  
  新しい機能で、タグは自分でつけることが可能になりました。
  ロマネスク、良く分からないけど、面白いです。
  聖書を知っていれば、あの奇妙な生物たちが何か分かって、
  より面白いのかもしれません。
  
  

  クリスさん からの返信 2017/10/02 09:44:47

  Re: アレッツォ

  おかしいなと思ってました。
  12の最初の写真は、ドゥオモぽいのに説明では、記述がなくて聖フランチェスコだったので。
  大聖堂は、サンピエトロですから。
  十字架像がチマブーエだったかな。
  サンドミニコまではさすがにいけません。

  ミータさん からの返信 2017/10/02 17:59:05

  RE: Re: アレッツォ

  その12の写真は全てサン・フランチェスコ教会です。
  クリスさんが大聖堂と思っているのは、
  やはりサン・ドメニコ（ドミニコは間違いでした）教会の様です。
  チマブーエの十字架像はサン・ドメニコ教会です。
  
  

  クリスさん からの返信 2017/10/02 23:13:11

  Re: アレッツォ

  ああやはり勘違いしてた。もう時間がたっせいか２つの教会を混同してました。自分は大聖堂で終えたような気がしてたけれど大聖堂だけでなくドミニコの方も見てたんだと思いだした。
  聖フランチェスコもお金を払った気がしないんですが、昔はどうだったのかな？少なくとも予約はしなかったと思いますが。