2017/08/09 - 2017/08/14
35位(同エリア72件中)
ミータさん
日程
8/9深夜羽田空港発 フランクフルト経由フィレンツェ着9:30頃
8/9 フィレンツェ
シエナ
サン・ジミニャーノ(泊)
8/10 サン・ジミニャーノ
サン・クイリコ・ドルチャ
ピエンツァ
(モンテプルチアーノ)
キウージ(泊)
8/11 カスティリオーネ・デル・ラーゴ
コルトーナ
アレッツォ(今回はここの前編)
フィレンツェ
ボローニャ(泊)
8/12 モデナ
ボローニャ
ラヴェンナ
ブリジゲッラ(泊)
8/13~8/14 帰国 ボローニャ発フランクフルト経由羽田着12:00頃
ピエロ・デッラ・フランチェスカの『聖十字架の伝説』。
ピエロと言っても道化師のことではないよ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
カムチャ=コルトーナ駅から電車で20分余りでアレッツォに到着。
この日は色々な町に立ち寄っていますが、
ここまでの各町の間隔は電車で10~25分程度。
それ程魅力的な町がこの路線上にはあるのです。
アレッツォの観光の目玉はサン・フランチェスコ教会の『聖十字架の伝説』。
30分毎に25名限定の予約制なので、日本からネット↓で予約しました。
http://www.pierodellafrancesca-ticketoffice.it/en/
私は15:00からの回です。
予約時間の5分程前にサン・フランチェスコ教会に到着したら、
すぐに中に入れてくれました(荷物預けのロッカーもありました)。
教会横の入り口から入ります。サン フランチェスコ教会 寺院・教会
-
『聖十字架の伝説』に入る前にステンドグラスなど。
真ん中のひざまずいている人は聖フランチェスコでしょうか? -
サン・フランチェスコ教会の後陣に『聖十字架の伝説』は描かれています。
予約の15:00より5分程早く中に入れたので、人がまだ少ないです。聖十字架の伝説 文化・芸術・歴史
-
『聖十字架の伝説』の前に、横の壁のフレスコ画など。
真ん中は竜と戦う大天使ミカエルですかね。 -
横の壁の絵の下の部分。
切れ長の特徴的な目の描き方はジョット風ですね。
聖フランチェスコはアレッツォから電車で1時間半程のアッシジの出身。
アッシジののサン・フランチェスコ聖堂は、
ジョットとお弟子さんたちによる壁画が有名です。
だから、アレッツォのサン・フランチェスコ教会にも
ジョットのお弟子さん辺りの壁画があるのでしょうか。 -
では、いよいよ『聖十字架の伝説』です。
1452年~1466年にかけて描かれたフレスコ画です。
ピエロ・デッラ・フランチェスカは1412年 ~1492年10月12日の生涯なので、40代から50代にかけての円熟期の作です。
(ちなみにジョットは1267年頃~1337年1月8日だそうです) -
本題に入る前に天井画もどうぞ。
右側に『聖十字架の伝説』の始まり、「アダムの死」が見えます。 -
ここからは『地球の歩き方・フィレンツェとトスカーナ』の解説より。
アダムは死ぬ間際、息子を大天使ミカエルのもとに遣わして、
原罪の木の種をもらいます。
(だから横の壁に大天使ミカエルの絵があるかしら)
アダムが死んだとき、口元にその原罪の木の種が埋め込まれました。
やがて、アダムの墓から木が生えてきます。 -
アダムの墓から生えた木はソロモン王によって切り倒されますが、
その材木はどんな用途にも適しません。
仕方がないので橋にしました。 -
シバの女王がソロモン王を来訪する途中、この橋にさしかかりました。
シバの女王はこの木に将来救世主が磔(はりつけ)にされると予言します。 -
ソロモン王とシバの女王の会見の場面。
ソロモン王はシバの女王からそのことを聞いて、
ユダヤ人の王国に終末をもたらすかもしれない木を埋めることにしました。 -
窓の右側の絵に移ります。
上から聖木の運搬の場面。
これから木を埋めるところでしょうか。
(ピエロ・デッラ・フランチェスカではなく弟子の作という説があります)
どの様な経過だったのか不明ですが、
結局木は発見されて、キリストは十字架に磔にされます。 -
更に時は経過して3世紀。
ローマ皇帝コンスタンティヌスは夢の中で
「敵(マクセンティウス)に勝つためには十字架の印のもとに身を置くように」と、神のお告げを受けました。 -
再び右の側壁に戻り、シバの女王とソロモン王の場面の下の絵です。
夢のお告げ通り十字架の印のもと、コンスタンティヌス帝は敵に勝利します。 -
続いて、窓の左側の絵に移ります。
勝利した皇帝の母ヘレナは奇跡の木を取り戻すためにエルサレムに発ちます。キリストが磔にされた十字架の隠し場所を知っていたのはユダという男です。しかし、ユダは秘密を明らかにするのを拒み、井戸で拷問を受けます。ついにユダはヴェヌス神殿にキリストが磔にされた十字架が隠されていると、白状します。
(ピエロ・デッラ・フランチェスカではなく、弟子の作だそうです) -
ユダの拷問の絵の下は、何故か受胎告知の場面。
-
続いて、左の側壁の絵に移ります。
-
聖十字架の賞賛。
-
ヘレナは神殿を打ち壊させ、三つの十字架が発見されます。
-
死んだ若者に十字架が触れた時、若者が生き返ったので、
その十字架が本物の聖十字架だと証明されます。 -
さらに時が過ぎ615年。
ペルシャ王はローマ帝国から聖木を奪い礼拝していました。
しかし、ビザンチンの皇帝がペルシャ王を攻撃し、勝利します。
ビザンチンの皇帝が聖木をエルサレムに持ち帰ろうとしますが、
エルサレムに入場しようとすると不思議な力により遮られます。
ビザンチンの皇帝は、キリストの様に栄華を示すものをすべて捨て去り、
聖十字架を高く掲げて町に入ることができました。
(ピエロ・デッラ・フランチェスカではなく、弟子の作という説もあります) -
『聖十字架の伝説』以外のフレスコ画も。
サン・フランチェスコ教会なので、聖フランチェスコに関する絵も多いです。
右の中央の絵は顔の部分が欠損していますが、
聖フランチェスコが「聖痕」を受ける場面だと思います。 -
聖人たち。
-
聖フランチェスコの生涯かな。
-
聖フランチェスコ像。
-
サン・フランチェスコ教会の正面。
あの入り口からは入場できませんが、
『聖十字架の伝説』の絵の一部が見えます。
入場料(6ユーロ)と予約料金(2ユーロ)、
さらに"Management fee"(0.77ユーロ)がもったいない方はどうぞ。
ただし、ここからは写真撮影は禁止されています。
アレッツォは見どころ満載なので、後編に続きます。
続く。
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この旅行記へのコメント (2)
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- くろねこだりゅんさん 2017/09/29 16:35:35
- 優しいタッチで描かれた壁画♪
- 文字が読めない人々が多かった時代絵に表わして司祭様が説明しながら物語を進める…今回のミ~タ様の旅行記は当にそんな感じで読ませて頂きました。
アレッツォの教会はそんなに大きいわけではなさそうですけどこういったフレスコ画が壁一面に描かれていたのでしょうか?
修復の具合からそうかな?とちょっと思いました。
入場制限のある教会…人気が高いのですね~
- ミータさん からの返信 2017/09/29 19:53:09
- RE: 優しいタッチで描かれた壁画♪
- 「優しいタッチ」・・・
デジカメの画素数を200万に設定しているので、
ややぼんやりした写真になっております。
せっかくお金を払って見学したのだから、
ここだけは私のデジカメ最大の1600万画素でも良かったかしら?
もし、『地球の歩き方』の解説がなければ、
私も何となく絵を眺めただけで終わったと思います。
絵の意味が分かると一層面白いですね。
『聖十字架の伝説』の絵は後陣部分のみです。
教会全体の様子は表紙の写真を参照してください。
サン・ジミニャーノのドゥオーモ(参事会教会)の方が壁一面の壁画でした。
あちらは写真撮影禁止だったので残念です。
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