2017/09/07 - 2017/09/07
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sallyさん
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スペイン旅後半、5日目
グラナダからコルドバへ移動。
この日の旅行記のタイトルを何にしようかと考えたとき、メスキータという建物の時の止まったかのような静寂の空間と、その”包容力”を思い出した。
包容力? そんな言葉でよい?
このイスラム教とキリスト教が特異なかたちで結びついているこの建物”メスキータ”(スペイン語でイスラム教の礼拝堂”モスク”)は、キリスト教を受容していると捉えていいんだろうかと考えてしまった。そもそも建物には主体的な感情はない?
メスキータは何も語らないけれど。
来る予定のなかった町、コルドバが一番印象に残る町になりそうだというのも不思議なものです。
=============================
◇9/2(土)成田発 香港経由
◇9/3(日)バルセロナ 泊)バルセロナ
◇9/4(月)バルセロナ 泊)バルセロナ
◇9/5(火)バルセロナからグラナダへ 泊)グラナダ
◇9/6(水)グラナダ 泊)グラナダ
◆9/7(木)グラナダからコルドバへ 泊)コルドバ
◆コルドバメスキータ見学
◇コルドバ街歩き・煮込み料理
◇ 9/8(金)コルドバからマドリッドへ 泊)マドリッド
◇ 9/9(土)マドリッド発 香港経由、 9/10 羽田着
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
グラナダ3日目、そしてコルドバへ移動日。
ホテルで2回目の朝ごはん、イベリコ豚のペーストに挑戦してみた。うーん、味は豚というより穀物系の甘味が、、やっぱりドングリのせい?
この食堂は食事後に6ユーロを食堂のお兄さんに払うのだけど、「あ、17号室のひと?」って言われて「ごめん、ホテル代に食事代込みだったんだ。昨日のもらっちゃったから返すよ」って払うどころか6ユーロが返ってきた。
あれ? 食事込みの予約じゃなかった気がするけど、って思ったがまぁいいかと貰っといた。それに、返すんだったら昨日のうちにフロントに頼むとかないんだっても思った。
なんか変なホテルだったな。 -
グラナダの街中の通りのプレートと同じ形のルームナンバープレート。
”ROMERO”ってどういう意味なんだろうな。
このお部屋ともお別れ。
9時すぎにチェックアウト。
予定より少し遅れていたからバスステーションまでは思い切ってタクシーで行くことにした。 -
10時すぎ、コルドバのバスステーション。
ALSAというスペイン全土を走るバス会社のバス駅だ。
ホテルから乗ったタクシーの話をすると、スペインで乗る初めてのタクシーだったからちょっと緊張していたが、車種が日本のプリウスであることに気付いて、”悪い事はなかろう”と勝手に思うことにした。
助手席に座ったから、覚えた数少ないスペイン語で「あの建物は何?」って運転手に聞いてみたが、戻ってきた返事が当然スペイン語で全くわからなかった件・・・。
チップを足して代金を払ったらニッコリされた。 -
10時30分発、コルドバ行きALSAスープラエコノミーバス、発車。
”スープラエコノミー”って「スーパー・エコノミー」って事だと思う。スーパーなエコノミーって言ったら、とっても安いって思ってしまうのは私だけ?
実は普通バスよりちょっと豪華で、ゆったりシート、あと何がメリットだったかな? ”ちょっと上のエコノミー”ってのが実態です。
コルドバには13時すぎに着く予定。
窓の外は、延々と続くオリーブ畑。 -
13時30分、コルドバに到着。
コルドバのバスステーションから、再びタクシーに乗ってホテルまで。
この黄色の建物が今夜の宿。
美人のマダムが温かく迎えてくれた。 -
メスキータにやってきた。
時刻は15時をまわっていた。 -
「椰子の門」から眺める鐘楼。
今ここはキリスト教の建物なので、あそこには鐘がくっついているのだが、もともはミナレットというイスラム教の塔だった。日に5回だったかのお祈りのタイミングで、お祈りの時間ですよと知らせるアザーンを流していたものだと思われる。
そう、ここは、昔はイスラム教の、今はキリスト教の教会なのだ。
イスラム教のモスクとして3回の増築があり、その後この地がキリスト教徒に征服されたあと、キリスト教会として利用するための”リフォーム”があった。
モスクの真ん中に、キリスト教会があるという構造。
日本語のパンフレットがあって、とても分かりやすいものだったので古い所から順番にみていくことにした。 -
メスキータで最も昔に建てられた部分。
柱頭のデザインがとてもシンプルだ。 -
2重のアーチは、建物に高さを出すためだった。
赤と白のシマシマは、赤い部分はレンガで、白い部分は切石。
このあたりが一番古くて、ええと紀元800年ごろだというから、ざっと1,200年前のものか。
よくみると柱頭のデザインも違うし、この写真のところみたいに、柱が左右で材質も違う。寄せ集めの材料だったという。素朴だ。 -
この時間帯、人がまばらだった。
ジリジリと暑くて、汗がタラリタラリとしばらくは止まらなかったな。 -
いちばん古い部分の床の下に遺跡がある。
初期キリスト教を表すアルファベット文字がある石棺が発掘されたそう。
”西ゴート族”ってパンフレットにあるけど、それはもうこの建物の前、イスラム時代のさらに前のキリスト教時代なわけで、、、
奪われ、奪い返した地、コルドバ。という事か…。 -
-
天井は木製のようだ。
日本のお寺の格天井みたい。
これはグラナダのアルハンブラ宮殿にもあった。 -
知らなかったのだけど、イスラム教のモスクはそもそも外壁がない建物だそう。
だから、あそこの木のドアは、キリスト教の教会になって外壁が出来てからのものだろうと思われる。 -
イスラムの文様がある壁のこちら側に、キリストの”最後の晩餐”の絵が。
イスタンブールのモスク、アヤソフィアを思い出す。
あそこは、もとはキリスト教の建物であとからモスクになった。
それで、壁のキリストの絵が漆喰で塗り込められたのが後年発見されたのだ。 -
天井はムデハル様式ってやつかな。
イスラム教のデザインにキリスト教のセンスを取り入れたものだ。
これを違和感と見るか、調和と取るか。
ただ受容すれば良いのか。 -
そして、ミフラーブ。
メッカの方向に壁に掘られた凹みのこと。ここはイスラム教の部分。モスクで最も重要なところ。
この壁の向こう側が川だからこれ以上南に拡張できないとなった南側の最後の拡張部分。
このあたりは1,000年前くらいか。
柵があって近くまで行けない空間だったが、馬蹄型のアーチ、その奥の壁から放たれる光が美しい。
神は光なり、って奴か。 -
モハラベ? モカラベ?
装飾の名前なんだったかな。
これはイスラム教、キリスト教、どちら側の天井だったかな? -
王室礼拝堂。
この白い壁の向こうは当時のスペイン王、、じゃなくて、歴史的にはまだスペイン統一されていない頃の王国の祖先が眠る場所。
ここは公開されていないが、このわずかな窓から見える王様の左手に地球がポンと載っている。王国の繁栄の時代だったのだろう。 -
そしてじわり、じわりとキリスト教の空間になってきた。
モスク時代の2重アーチのリズムを壊さないように、キリスト教のゴシック様式に解釈をし直したように思えるデザインのアーチ。
いや、わからないな。もともとのモスク時代のものかもしれない。
イタリアのベネチアにあるようなビザンチン様式に似ているようにも見える。
わからないけど、美しい。 -
左側が元のイスラム教のモスク、
右側がキリスト教の教会。
合体具合がわかりますか? -
イスラム教の建物にキリスト教が上手く合体しているのか、モスクの建物に無理やり教会を組み込ませたのか。
いろんな解釈、感想があると思う。 -
ここからの写真は、すっかりキリスト教の大聖堂だものね。
このまわりに、あの紅白の二重アーチの柱が森のように続いているとは思わないよね? -
主祭壇の正面には聖歌隊の空間。 -
キリスト教の参列席の後ろの方に、紅白アーチ。
ヒジャブを被った女性。
少し予想と違ったのは、グラナダでもコルドバでもムスリムの観光客をほとんど見かけなかったこと。
イスラム教徒の人からみて、この建物はどんな風にうつるのだろう? -
-
この回廊の奥の窓のデザインが美しかった。 -
13角形の星?
この形はグラナダのアルハンブラ宮殿でも見た。 -
モスクの最後に増築された部分(右側)は、赤いレンガと漆喰を組んだものではなくて、ペンキだった様子。
左側はキリスト教の教会になったときに塗り込められてしまった昔のアーチの部分だろう。
この建物を研究したら、キリがなくて楽しそうだ。 -
最後に公開されていない南東の角の礼拝堂。閉まった柵から垣間見る。
特別なときにだけ、もしくはある一族にだけ提供されている空間なのだろうか。
モスクはもともと壁がない構造というのは今回初めて知った。室内と屋外で分けず礼拝の場として空間が連続していたそう。
キリスト教では、中庭の意味は中庭であって屋外であり、礼拝の空間は室内だ。
宗教の考え方の違いはとても興味深いものがある。 -
メスキータの建物を出たところに、規則正しく並んだオレンジの木々。建物のなかの二連アーチの柱に平行するように植えられているそうだ。
イスラム教のモスクは、室内も外も一体の空間と考えているから、お祈りのひとが室内前方から横に順番に並び、それが溢れたらそのまま庭に延長し、再び横に並んで行き、礼拝をするそうだ。
というのは、モスクには壁がないから屋外からもメッカの方向”ミフラープ”を臨むことはできたのだろう。だからこのオレンジの木は、室内から溢れ出たひとのために、二連アーチから連続する空間に見立てることができるように植えられているのだそう。 -
今は壁になってしまった、かつてのモスクのアーチ型が残る外壁。
-
噴水、そして鐘楼。
イスラムの時代は、手足を清める泉水とミナレット、って組み合わせだったわけか。 -
オリーブの古木があった。 -
鐘楼の塔をでたところ。
楽器のケースを持った人がパラパラ入っていく。
夕方の18:30からミサがあるそうで、そのときに音楽を奏でるのだろう。
”わたしはブディズム(仏教徒)だが入れるだろうか”と試しに聞いてみると、問題ないという事だったので、その時間に出直すことにした。
(コルドバ・夕暮れ時の町歩き編に続く)
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この旅行記へのコメント (4)
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- 寅さん 2018/06/14 08:24:29
- 写真が上手いですね
- Sallyさんへ
わたしのような面白みのないブログをフォローしていただきありがとうございます。
同じ風景を撮っているのですが、センスと技術はわたしより数段上ですね。
自分の写真が恥ずかしい限りです。
参考のため、カメラはなにをお使いですか?
寅
- sallyさん からの返信 2018/06/14 18:49:08
- 文章が読みやすくてフォローさせていただきました
- 寅さん、初めまして。書き込みありがとうございます。
>同じ風景を撮っているのですが、センスと技術は・・・
寅さんの旅行記初めの”カガミ”の文章を読んでいると情景が思い浮かぶのと読みやすいのとで思わずフォローさせて頂きました。
メスキータの写真、わたしのは見上げる視点のが多くて、連綿と続く”柱の森”を撮るのを忘れてしまい、普通の目線の写真が欲しかったです(とほほ)。
カメラは何でもないコンパクトカメラなんです。
またお邪魔させてください。
-
- ひびき56さん 2017/10/18 09:50:54
- 現地に足を運んでみたくなりました
- 写真の構図も良く、建物の説明も要点が述べられ、旅行番組より現地を実際に歩いている姿を感じ取ることが出来ました。
私はニューヨークから帰ってきっとこですが、ヨーロッパのような歴史がなく、時代を経た遺物の面白さに欠けたところがどうしても旅行の楽しさを減点させています。わかり切ったことなのでどうしようもないのですが。こうしてヨーロッパの町を見るやはり時の重みはお金では買えられないと改めて思います。
前の旅行記をSallyさんのブログと気付かず読んでいました。失礼しました。
- sallyさん からの返信 2017/10/18 19:12:03
- Re: 現地に足を運んでみたくなりました
- ひびき56さん、ニューヨークからお帰りなさい。ひそかに旅行記が更新されてないか、ちょこちょこお邪魔していました。
>旅行番組より現地を実際に歩いている姿を感じ取ることが出来ました。
またまたぁ、、褒めすぎです。
写真の構図は見上げて撮ったものばかりで、”連続する柱の森が静寂の空間へ誘う…”といった誰もがイメージするメスキータらしい写真を1枚も撮っていなかったのが少しばかり残念です。
>ヨーロッパのような歴史がなく、時代を経た遺物の面白さに欠けたところがどうしても旅行の楽しさを減点させています。
おっしゃることは経験あります。
最初にアメリカ旅から初めたわたしは、素晴らしい建物の全てがニューヨークから始まったのですが、パリ、ローマに行ったあとにニューヨークに行ったら、神殿風のメトロポリタン美術館であれ、こんなにアッサリした装飾だったかな?と感じてしまい、それが時を経ているかどうかの明らかな違いだってわかってしまって少し残念な事実に気付いてしまった感じでした。
しかし、ニューヨーク旅のお話、聞きたいです。旅行記とかクチコミとか、、。
(あ、そういえば、スペインからお葉書出したんですが4枚中3枚着かないという・・同じポストから出したのに・・・。)
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