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朝9時すぎにアルハンブラ宮殿に着くと、意外にもその景色が緑豊かなことにまず驚き、草花や木々に朝もやがかかっていてなんだか幻想的だった。<br /><br />”カラカラに乾いた大地”を求めてアンダルシアに飛んで来たのだけど、ここが緑に溢れた宮殿だったのはまったく予想外だった。<br /><br />、、、と書いてみて気付いた。<br /><br />その、朝靄に包まれた緑の庭園の写真がないことを。<br /><br />と、いうわけで、旅行記を書いてみて気付いた二つ目の「予想外」だった事をタイトルにしました。エキゾチックなナスル宮殿よりも、乾いた土壁が続く要塞、”アルカサバ”に惹かれたっていう。<br /><br />前半「ナスル宮」編です。<br /><br />=============================<br />◇ 9/2(土)成田発 香港経由<br />◇ 9/3(日)バルセロナ 泊)バルセロナ<br />◇ 9/4(月)バルセロナ 泊)バルセロナ<br />◇ 9/5(火)バルセロナからグラナダへ 泊)グラナダ<br />◇ 9/6(水)グラナダ         泊)グラナダ<br />  ◆アルハンブラ宮殿「ナスル宮」<br />  ◇アルハンブラ宮殿「アルカサバ」<br />  ◇王室礼拝堂、大聖堂、老舗バル<br />◇ 9/7(木)グラナダからコルドバへ  泊)コルドバ<br />◇ 9/8(金)コルドバからマドリッドへ 泊)マドリッド<br />◇ 9/9(土)マドリッド発 香港経由、 9/10 羽田着<br />

グラナダ2日目_ナスル宮よりアルカサバに惹かれたアルハンブラ宮殿・前編_201709(7)

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2017/09/06 - 2017/09/06

284位(同エリア1552件中)

sally

sallyさん

朝9時すぎにアルハンブラ宮殿に着くと、意外にもその景色が緑豊かなことにまず驚き、草花や木々に朝もやがかかっていてなんだか幻想的だった。

”カラカラに乾いた大地”を求めてアンダルシアに飛んで来たのだけど、ここが緑に溢れた宮殿だったのはまったく予想外だった。

、、、と書いてみて気付いた。

その、朝靄に包まれた緑の庭園の写真がないことを。

と、いうわけで、旅行記を書いてみて気付いた二つ目の「予想外」だった事をタイトルにしました。エキゾチックなナスル宮殿よりも、乾いた土壁が続く要塞、”アルカサバ”に惹かれたっていう。

前半「ナスル宮」編です。

=============================
◇ 9/2(土)成田発 香港経由
◇ 9/3(日)バルセロナ 泊)バルセロナ
◇ 9/4(月)バルセロナ 泊)バルセロナ
◇ 9/5(火)バルセロナからグラナダへ 泊)グラナダ
◇ 9/6(水)グラナダ         泊)グラナダ
  ◆アルハンブラ宮殿「ナスル宮」
  ◇アルハンブラ宮殿「アルカサバ」
  ◇王室礼拝堂、大聖堂、老舗バル
◇ 9/7(木)グラナダからコルドバへ  泊)コルドバ
◇ 9/8(金)コルドバからマドリッドへ 泊)マドリッド
◇ 9/9(土)マドリッド発 香港経由、 9/10 羽田着

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
交通手段
徒歩
  • 8:30グラナダ、ホテルヌエバプラザ。<br /><br />朝ごはんはささやかなビュッフェスタイルで、ちょっとずついろんな種類が置いてあった。生ハムとベーコン、デニッシュが美味しかった。<br /><br />9時すぎにホテルを出て、アルハンブラバスという小さなバスで城に向かう。<br />

    8:30グラナダ、ホテルヌエバプラザ。

    朝ごはんはささやかなビュッフェスタイルで、ちょっとずついろんな種類が置いてあった。生ハムとベーコン、デニッシュが美味しかった。

    9時すぎにホテルを出て、アルハンブラバスという小さなバスで城に向かう。

  • こんな写真をどこで撮ったのか忘れていたけれど、これは、すでにアルハンブラ宮殿の城内です。<br /><br />小さな民家が数軒、軒を連ねていた。<br />イスラムの時代、”城内に仕える民”が住んでいたあたりだろうと思う。<br /><br />入場する門を間違えて、10:30予約の「ナスル宮殿」に遅れてはならじ、とモリモリ歩いていた途中に撮った1枚。<br /><br />せっかく本チケットを入手していたのに、チケット売り場がある一番西側の入場口でミニバスに乗っていたひとがみんな降りるので、なんだかフラフラと降りてしまった。<br /><br />(本チケットに引き換え済なら「ナスル宮」に近い入場口「裁きの門」で降りれば良かったのに)<br />

    こんな写真をどこで撮ったのか忘れていたけれど、これは、すでにアルハンブラ宮殿の城内です。

    小さな民家が数軒、軒を連ねていた。
    イスラムの時代、”城内に仕える民”が住んでいたあたりだろうと思う。

    入場する門を間違えて、10:30予約の「ナスル宮殿」に遅れてはならじ、とモリモリ歩いていた途中に撮った1枚。

    せっかく本チケットを入手していたのに、チケット売り場がある一番西側の入場口でミニバスに乗っていたひとがみんな降りるので、なんだかフラフラと降りてしまった。

    (本チケットに引き換え済なら「ナスル宮」に近い入場口「裁きの門」で降りれば良かったのに)

  • 「ワインの門」<br /><br />城内に住む人たちは免税でワインが買えたのだそう。<br /><br />門のこちら側に民家が連なり、あちら側の突端に”アルカサバ”と呼ばれる軍事施設と、”ナスル宮殿”という王の居住施設がある。<br />

    「ワインの門」

    城内に住む人たちは免税でワインが買えたのだそう。

    門のこちら側に民家が連なり、あちら側の突端に”アルカサバ”と呼ばれる軍事施設と、”ナスル宮殿”という王の居住施設がある。

  • <br />あ、ネコ。


    あ、ネコ。

  • 10:00「ナスル宮殿」前。<br /><br />ナスル宮殿入場時間は10:30で予約しておいた。<br /><br />アルハンブラ宮殿の敷地の西側の端っこにあるチケット売り場から入場してしまって、敷地内の東側にあるここまでくるのに20分歩いた。<br /><br />ちょっと早めに列に並ぶことになった。<br /><br />写真の左にいるのはセキュリティの男性たち。大きなシェパード犬を連れていたが警察官なのか。

    10:00「ナスル宮殿」前。

    ナスル宮殿入場時間は10:30で予約しておいた。

    アルハンブラ宮殿の敷地の西側の端っこにあるチケット売り場から入場してしまって、敷地内の東側にあるここまでくるのに20分歩いた。

    ちょっと早めに列に並ぶことになった。

    写真の左にいるのはセキュリティの男性たち。大きなシェパード犬を連れていたが警察官なのか。

  • 列に並んでいるところからの風景。<br /><br />あれが後で登ることになる「オナメッヘの塔」、軍事施設”アルカサバ”の一番北側の部分だ。<br /><br />

    列に並んでいるところからの風景。

    あれが後で登ることになる「オナメッヘの塔」、軍事施設”アルカサバ”の一番北側の部分だ。

  • 城の内側に視線を向けると、あれが「カルロス5世宮殿」、<br />そして、手前にバラ園がある。<br /><br />アルハンブラ宮殿に来てまず驚いたのは緑が多いこと。<br /><br />もっとカラカラに乾いた赤い壁の建物群の風景を想像していた。ガイドブックの写真の部分はなるべく見ないようにしているので、その緑豊か景色には、かなり、かなり驚いた。

    城の内側に視線を向けると、あれが「カルロス5世宮殿」、
    そして、手前にバラ園がある。

    アルハンブラ宮殿に来てまず驚いたのは緑が多いこと。

    もっとカラカラに乾いた赤い壁の建物群の風景を想像していた。ガイドブックの写真の部分はなるべく見ないようにしているので、その緑豊か景色には、かなり、かなり驚いた。

  • <br />ええと、地図。<br /><br />大きな戦艦のような形をしたアルハンブラ宮殿の敷地。<br /><br />右(東)の突端の尖った三角形が「城塞-アルカサバ」<br /><br />真ん中あたりにある真四角の建物の真ん中が丸く抜かれた建物が「カルロス五世宮殿」<br /><br />そして、これから見ようとしている「ナスル宮」は「カルロス五世宮殿」の上(北)側にある幾つかの棟が続いた建物、、。<br /><br />ちなみにアルハンブラ宮殿の戦艦のような城内の左側(西側)は、緑、緑の庭が拡がっていて、その西端に、私が入場してきた門がある。


    ええと、地図。

    大きな戦艦のような形をしたアルハンブラ宮殿の敷地。

    右(東)の突端の尖った三角形が「城塞-アルカサバ」

    真ん中あたりにある真四角の建物の真ん中が丸く抜かれた建物が「カルロス五世宮殿」

    そして、これから見ようとしている「ナスル宮」は「カルロス五世宮殿」の上(北)側にある幾つかの棟が続いた建物、、。

    ちなみにアルハンブラ宮殿の戦艦のような城内の左側(西側)は、緑、緑の庭が拡がっていて、その西端に、私が入場してきた門がある。

  • 10:30 ナスル宮殿に入場です。<br /><br />質素な狭い入り口にドキドキする。<br />

    10:30 ナスル宮殿に入場です。

    質素な狭い入り口にドキドキする。

  • >>メスアールの中庭<br /><br />この後に続く「コマレス宮」という空間に対する”ファサード”の役割だそう。<br /><br />以後、この”長方形の空間の真ん中に噴水”という中庭が続くのです。<br /><br />部屋の意味あいはもちろんそれぞれ違うし、材料や壁に施された意匠が違うから印象も変わるんだけど、部屋のコンテンツは同じなんだよね。

    >>メスアールの中庭

    この後に続く「コマレス宮」という空間に対する”ファサード”の役割だそう。

    以後、この”長方形の空間の真ん中に噴水”という中庭が続くのです。

    部屋の意味あいはもちろんそれぞれ違うし、材料や壁に施された意匠が違うから印象も変わるんだけど、部屋のコンテンツは同じなんだよね。

  • >>アラヤネスの中庭<br /><br />”水鏡”の効果で、水面に美しく建物が映し出されている。<br /><br />ここは外交や政治の間だったそう。外交官がスルタン(イスラムの王様)に謁見する待合空間であったり、政治的な集まりにここを利用した、と。<br /><br />それと、思わぬ刺客が紛れてることだってあるから、弓矢を引いて敵を射抜く”胸しょう”も常にいたんだって。<br /><br />あの向かいの塔の小さな四角い窓が、そのための窓だったらしい。

    >>アラヤネスの中庭

    ”水鏡”の効果で、水面に美しく建物が映し出されている。

    ここは外交や政治の間だったそう。外交官がスルタン(イスラムの王様)に謁見する待合空間であったり、政治的な集まりにここを利用した、と。

    それと、思わぬ刺客が紛れてることだってあるから、弓矢を引いて敵を射抜く”胸しょう”も常にいたんだって。

    あの向かいの塔の小さな四角い窓が、そのための窓だったらしい。

  • <br />>>黄金色に連なる柱の林の空間、ここが「ライオンの間」<br /><br /><br />


    >>黄金色に連なる柱の林の空間、ここが「ライオンの間」


  • >>ライオンの中庭<br /><br />ここからはスルタン(王)のプライベート空間らしい

    >>ライオンの中庭

    ここからはスルタン(王)のプライベート空間らしい

  • 連なる細い柱の軽快さ、レース編みのようにみえる緻密な装飾。<br /><br />上にのっている屋根を支えるためのものである事を考えれば、そのバランス、見た目の繊細さ、発想が凄いと思う。

    連なる細い柱の軽快さ、レース編みのようにみえる緻密な装飾。

    上にのっている屋根を支えるためのものである事を考えれば、そのバランス、見た目の繊細さ、発想が凄いと思う。

  • 中庭にあるライオンの噴水が、この空間の名称の由来なんだろう。<br /><br />そしてここも、ライオンの噴水から溢れた水が床を伝って次の間へと流れてゆく仕組みが、床にある一本の窪みからわかる。<br /><br />噴水は地下水を引いていて、床を流れ、部屋から部屋へ循環し空間を涼しく保つ工夫だったというから凄い。

    中庭にあるライオンの噴水が、この空間の名称の由来なんだろう。

    そしてここも、ライオンの噴水から溢れた水が床を伝って次の間へと流れてゆく仕組みが、床にある一本の窪みからわかる。

    噴水は地下水を引いていて、床を流れ、部屋から部屋へ循環し空間を涼しく保つ工夫だったというから凄い。

  • ただ、ライオンのは表情がちょっとパロディなのは、ツッコミどころだと思う。<br /><br />

    ただ、ライオンのは表情がちょっとパロディなのは、ツッコミどころだと思う。

  • >>アベンセヘラッスの間<br /><br />「ライオンの中庭」の南側に面する部屋。<br /><br />”アベンセヘラッス”という一族が、同じく王に従える別の一族による陰謀で、この空間で皆殺しにされたそう。<br /><br />あの水盤、この大理石の床がその血で真っ赤になり、ライオンの中庭に逆流したんだろうなと思うとゾっとする。<br /><br />

    >>アベンセヘラッスの間

    「ライオンの中庭」の南側に面する部屋。

    ”アベンセヘラッス”という一族が、同じく王に従える別の一族による陰謀で、この空間で皆殺しにされたそう。

    あの水盤、この大理石の床がその血で真っ赤になり、ライオンの中庭に逆流したんだろうなと思うとゾっとする。

  • アベンセヘラッスの間の天井。<br /><br />この空間は、客人の寝床があったところらしい。<br /><br />この部屋に限らず、今公開されている宮殿にはなんの家具もないから、どういう目的の部屋だったかが、ちょっと見ただけではわからない。もともと家具類は持たず、絨毯と小さな物入れだけが一切の家財道具だという民族だとしても。<br /><br />ただ、この天井に設けられた窓は部屋を適度な温度に保つ仕組みだったそうで、三方が壁に囲まれた部屋で唯一の開口、中庭に面した部分の扉を閉めれば、ライオンの噴水からの水は地下水で常に冷えていて、床を伝わり入り、部屋の暑い空気を押し上げ高い天井の窓から抜ける、という。<br /><br />確かに、この日も35度という気温だったが、宮殿内部は涼しく快適だった。

    アベンセヘラッスの間の天井。

    この空間は、客人の寝床があったところらしい。

    この部屋に限らず、今公開されている宮殿にはなんの家具もないから、どういう目的の部屋だったかが、ちょっと見ただけではわからない。もともと家具類は持たず、絨毯と小さな物入れだけが一切の家財道具だという民族だとしても。

    ただ、この天井に設けられた窓は部屋を適度な温度に保つ仕組みだったそうで、三方が壁に囲まれた部屋で唯一の開口、中庭に面した部分の扉を閉めれば、ライオンの噴水からの水は地下水で常に冷えていて、床を伝わり入り、部屋の暑い空気を押し上げ高い天井の窓から抜ける、という。

    確かに、この日も35度という気温だったが、宮殿内部は涼しく快適だった。

  • この蜂の巣の中みたいな、<br /><br />イスラム教のモスクの天井にあるこれを見たかった。<br /><br />でも、、なんていうんだっけ。。。<br /><br /><br /><br />

    この蜂の巣の中みたいな、

    イスラム教のモスクの天井にあるこれを見たかった。

    でも、、なんていうんだっけ。。。



  • この部屋は「二姉妹の間」という。<br /><br />何が二姉妹かというと、この床に敷かれた大きな大理石、2枚。<br /><br />それを”姉妹”と呼ぶ感覚がエキゾチックだ。

    この部屋は「二姉妹の間」という。

    何が二姉妹かというと、この床に敷かれた大きな大理石、2枚。

    それを”姉妹”と呼ぶ感覚がエキゾチックだ。

  • いまだ「ライオンの中庭」まわりを見学中。<br /><br />ここはその西側の天井、修復してました。

    いまだ「ライオンの中庭」まわりを見学中。

    ここはその西側の天井、修復してました。

  • >>諸王の間 <br /><br />「ライオンの中庭」の西側部分、ここの天井には珍しく人の顔が入った物語の絵画がある。<br /><br />修復中で実物が見られないが、レプリカがあった。<br /><br />こんな物語だった。<br /><br />ひとりのキリスト教徒の娘を巡って、イスラム教徒の若者とキリスト教徒の若者が一騎打ち。イスラムの騎士が恋敵であるキリスト教の騎士を槍で一突きし幕を閉じるという話。<br /><br />キリスト教徒の娘が驚きの表情で高楼から眺めている。”ケンカをやめて~。二人を止めて~♪”って感じではなく、お姫様はただ驚いている。<br /><br />偶像崇拝は禁じられているイスラムの宮殿ではかなり異色で、でも、”人間いまも昔も一緒。”な話が、この宮殿を一気に身近なものに感じさせる。

    >>諸王の間 

    「ライオンの中庭」の西側部分、ここの天井には珍しく人の顔が入った物語の絵画がある。

    修復中で実物が見られないが、レプリカがあった。

    こんな物語だった。

    ひとりのキリスト教徒の娘を巡って、イスラム教徒の若者とキリスト教徒の若者が一騎打ち。イスラムの騎士が恋敵であるキリスト教の騎士を槍で一突きし幕を閉じるという話。

    キリスト教徒の娘が驚きの表情で高楼から眺めている。”ケンカをやめて~。二人を止めて~♪”って感じではなく、お姫様はただ驚いている。

    偶像崇拝は禁じられているイスラムの宮殿ではかなり異色で、でも、”人間いまも昔も一緒。”な話が、この宮殿を一気に身近なものに感じさせる。

  • こういう細かい装飾が連綿と続いていて、”解釈不能だ、キャパシティオーバーだ”と思った。<br /><br />美しいとか、キレイとかそういう表現を超えてる感じ。<br /><br />あとで買ったアルハンブラ宮殿のガイドブックには、”これらの装飾は、ある意味、いかなる解釈や鑑賞を拒み、もっと超越した存在である”みたいなことが書いてあって、さもありなんと思った次第。

    こういう細かい装飾が連綿と続いていて、”解釈不能だ、キャパシティオーバーだ”と思った。

    美しいとか、キレイとかそういう表現を超えてる感じ。

    あとで買ったアルハンブラ宮殿のガイドブックには、”これらの装飾は、ある意味、いかなる解釈や鑑賞を拒み、もっと超越した存在である”みたいなことが書いてあって、さもありなんと思った次第。

  • この天井の意匠は、「鍾乳石飾り」というんだった。

    この天井の意匠は、「鍾乳石飾り」というんだった。

  • この”鍾乳石飾り”とは、、、?<br /><br />買ったガイドブックに寄れば、<br /><br />イスラムの預言者ムハンマド師が、敵から逃れ逃げ込んだ”洞窟”で、大天使ミカエル(キリスト教でも聞く天使の名前だね? このへんがイスラム教とキリスト教が”同じ神の啓示を受けた民である”と言われる所以かな。)から、直接コーランのインスピレーションを授かったんだそう。<br /><br />さらにその洞窟は蜘蛛が糸を無数に張り巡らせていてくれたおかげで追っ手から逃げおうせた。<br /><br />で、その洞窟(鍾乳洞だったとは書いてないんだけど、蜘蛛の巣+洞窟=鍾乳洞?)から、鍾乳石飾りはイスラム教徒にとって”言葉に尽くせない装飾様式”になったのだそう。<br /><br />初めて知りました。学びました。

    この”鍾乳石飾り”とは、、、?

    買ったガイドブックに寄れば、

    イスラムの預言者ムハンマド師が、敵から逃れ逃げ込んだ”洞窟”で、大天使ミカエル(キリスト教でも聞く天使の名前だね? このへんがイスラム教とキリスト教が”同じ神の啓示を受けた民である”と言われる所以かな。)から、直接コーランのインスピレーションを授かったんだそう。

    さらにその洞窟は蜘蛛が糸を無数に張り巡らせていてくれたおかげで追っ手から逃げおうせた。

    で、その洞窟(鍾乳洞だったとは書いてないんだけど、蜘蛛の巣+洞窟=鍾乳洞?)から、鍾乳石飾りはイスラム教徒にとって”言葉に尽くせない装飾様式”になったのだそう。

    初めて知りました。学びました。

  • アルバイシンという、白い家々が連なる地域を臨む。

    アルバイシンという、白い家々が連なる地域を臨む。

  • リンダハラの中庭の間。<br /><br />天窓のステンドグラスから反射したカラフルな光が落ちている。<br /><br />この窓の上の装飾をアップすると、、、

    リンダハラの中庭の間。

    天窓のステンドグラスから反射したカラフルな光が落ちている。

    この窓の上の装飾をアップすると、、、

  • 逆さのハートマーク。<br /><br />どういう材質の組み合わせで、どんな風な仕組みでこういう装飾物ができあがっているのかわからないね。

    逆さのハートマーク。

    どういう材質の組み合わせで、どんな風な仕組みでこういう装飾物ができあがっているのかわからないね。

  • &gt;&gt;リンダハラの中庭。<br /><br />ライオンの間の周りの部屋が、重量感たっぷりの内容だったから、緑が見えるとホッとする。<br /><br />やっぱり緑はいいね、緑は。

    >>リンダハラの中庭。

    ライオンの間の周りの部屋が、重量感たっぷりの内容だったから、緑が見えるとホッとする。

    やっぱり緑はいいね、緑は。

  • このポコポコと天窓を設けた独特な屋根の下がハマム、浴室。<br /><br />なんだかここだけ近未来的な形状に見えたりする。

    このポコポコと天窓を設けた独特な屋根の下がハマム、浴室。

    なんだかここだけ近未来的な形状に見えたりする。

  • 宮殿の中心から少し離れたところ。<br /><br />木材の天井が豪奢。

    宮殿の中心から少し離れたところ。

    木材の天井が豪奢。

  • ここに、アメリカ人で”アルハンブラ物語”を書いたワシントン・アービングの部屋があった。<br /><br />彼はここで執筆したということ。<br />残念ながら非公開。<br /><br />あ、ちなみに、オーディオガイド(日本語)を借りたのだけど、あれだな、オーディオガイドってなんていうかあんまり記憶に残らない、と今回思った。<br /><br />情報量は結構あるんだけど、耳で聞いてわかりやすい単語じゃない、文語的な表現が多いからかな。そんなことを思った。もちろん、そういう面を工夫したオーディオガイドだってあるだろうけど。

    ここに、アメリカ人で”アルハンブラ物語”を書いたワシントン・アービングの部屋があった。

    彼はここで執筆したということ。
    残念ながら非公開。

    あ、ちなみに、オーディオガイド(日本語)を借りたのだけど、あれだな、オーディオガイドってなんていうかあんまり記憶に残らない、と今回思った。

    情報量は結構あるんだけど、耳で聞いてわかりやすい単語じゃない、文語的な表現が多いからかな。そんなことを思った。もちろん、そういう面を工夫したオーディオガイドだってあるだろうけど。

  • また中庭。<br /><br />カップルをちょっと入れると、空間が生える気がする。や、カップルでなくてもいいが、人を入れた方が遠近感が出るね。<br /><br />噴水、敷石で作られたイスラム風の模様が浮き上がる石畳。<br />

    また中庭。

    カップルをちょっと入れると、空間が生える気がする。や、カップルでなくてもいいが、人を入れた方が遠近感が出るね。

    噴水、敷石で作られたイスラム風の模様が浮き上がる石畳。

  • アルハンブラ宮殿の何がすごいって、水ですよ。<br /><br />こんな高地に水を引くシステムがその時代にあったということ。<br /><br />そして、その一番貴重な水を部屋から部屋へ循環させたこと。

    アルハンブラ宮殿の何がすごいって、水ですよ。

    こんな高地に水を引くシステムがその時代にあったということ。

    そして、その一番貴重な水を部屋から部屋へ循環させたこと。

  • オレンジがなっていた。

    オレンジがなっていた。

  • ナスル宮殿、、、異次元感&amp;異空間で、なんだか頭がボーッとしてしまった。<br /><br />あの緻密な装飾をみているとクラクラした。<br /><br />宮殿を出たところで、現世にもどってきた感。<br /><br />しばし遠景の赤い建物を眺める。

    ナスル宮殿、、、異次元感&異空間で、なんだか頭がボーッとしてしまった。

    あの緻密な装飾をみているとクラクラした。

    宮殿を出たところで、現世にもどってきた感。

    しばし遠景の赤い建物を眺める。

  • 庭に出た。<br /><br />そしてここも床に1本の溝が掘ってあって水が流れていて、真ん中に水盤がある。<br /><br />「ライオンの間」で見たのと同じ仕組み。<br /><br />空間や材質が違うだけで、室内でも室外でも同じ仕組みが繰り返される、この構造の意味は、、、?<br />

    庭に出た。

    そしてここも床に1本の溝が掘ってあって水が流れていて、真ん中に水盤がある。

    「ライオンの間」で見たのと同じ仕組み。

    空間や材質が違うだけで、室内でも室外でも同じ仕組みが繰り返される、この構造の意味は、、、?

  • あ、12角形の星型のトピアリー。<br /><br />これ、この形は、あとで訪れるコルドバのメスキータでも見ることになる。<br /><br />どういう意味を持っているのだろう。

    あ、12角形の星型のトピアリー。

    これ、この形は、あとで訪れるコルドバのメスキータでも見ることになる。

    どういう意味を持っているのだろう。

  • <br />柿もなっていました。


    柿もなっていました。

  • 真っ青な空、ヤシの木、全面オープンの”東屋”。<br /><br />え、東屋じゃないのかな。<br /><br />スカっとした風景。<br /><br />・・・あとでみたら、ここは”あずまや”ではなく「貴婦人の塔」っていうんだそう。<br /><br /><br />「ナスル宮」のエキゾチックな雰囲気に「あれ、今どこに来てるんだっけ?」と何度か錯覚したが、ようやくここらへんで地に足が着いてきた感じ。<br /><br />感覚が戻ったら小腹が減った事を思い出し、周りの皆さんに追随して、美しくも暑い夏の日の下、ベンチに座り自前サンドを頬張った。<br /><br />アルハンブラ宮殿って敷地が広く売店は少ないのだ。<br /><br /><br /><br />さて、次は「軍事基地ーアルカサバ」に行こう。<br /><br /><br />(「ナスル宮よりアルカサバに惹かれたアルハンブラ宮殿・後編」に続く。)

    真っ青な空、ヤシの木、全面オープンの”東屋”。

    え、東屋じゃないのかな。

    スカっとした風景。

    ・・・あとでみたら、ここは”あずまや”ではなく「貴婦人の塔」っていうんだそう。


    「ナスル宮」のエキゾチックな雰囲気に「あれ、今どこに来てるんだっけ?」と何度か錯覚したが、ようやくここらへんで地に足が着いてきた感じ。

    感覚が戻ったら小腹が減った事を思い出し、周りの皆さんに追随して、美しくも暑い夏の日の下、ベンチに座り自前サンドを頬張った。

    アルハンブラ宮殿って敷地が広く売店は少ないのだ。



    さて、次は「軍事基地ーアルカサバ」に行こう。


    (「ナスル宮よりアルカサバに惹かれたアルハンブラ宮殿・後編」に続く。)

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この旅行記へのコメント (4)

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  • ひびき56さん 2017/10/19 09:42:15
    ますます行きたくなってきた
    読み進めるうちにイスラムの芸術性の高さに是非この目で見たいと思いました。
    スペインに行ける団体ツアー(自分の力では安全面で大きく不安)で行きたい。ただし主人は反対しそう。彼はトルコに行っているからそちら方面の経験が少しあり私のような経験なしとは渇望の度合いが違うのです。(泣)

    sally

    sallyさん からの返信 2017/10/19 18:48:14
    Re:渇望の度合いが違う
    >彼はトルコに行っているからそちら方面の経験が少しあり私のような経験なしとは渇望の度合いが違うのです。(泣)

    笑!”渇望の度合い”って表現が、、、切実です。実はスペインに行くと決めてから、アフリカから北上したイスラム教の文化がかつてあって・・・と知って。それは絶対に行かなきゃと。
    初めはマドリッドとバルセロナだけだったのに。
    イスラム建築、結構ハマりますよね、知れば知るほど、、、です。
  • Pメテオラさん 2017/10/01 18:42:49
    自分自身で
    ご自身の視点、感性でアルハンブラを楽しまれて過ごした様子が分かります。何度見ても惹かれる場所ですね。

    sally

    sallyさん からの返信 2017/10/02 18:15:50
    Re: 自分自身で
    Pメテオラさん、一番枚数の多い旅行記、かつ何もわかっちゃいないかもしれない、感想と感覚だけで歩いた旅行記にコメント寄せて頂きありがとうございます。

    最近のガイドブック、、のみならず
    ネットでの情報過剰気味、画像加工しすぎて本物より美しすぎ、な具合に、現地での感動が薄まりそうで、あまり予習しすぎないようにしています。

    感性との対話は効率的でない旅の副産物だったりしませんか。

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