2017/08/10 - 2017/08/10
348位(同エリア16398件中)
+mo2さん
オルセー美術館の旅行記のつづき、ルノワール編です。
ピエール=オーギュスト・ルノワールは、フランスの印象派の画家ですが、ゴッホやダヴィンチ、ピカソなどと並んで最も有名な画家の1人ともいえます。生涯におよぶ作品数は4000点を下らないだろうと言われており、世界各地の美術館にその作品が収蔵されていますが、やはり代表作はここオルセー美術館にあります。
昨年(2016年)国立新美術館で開催された「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」へは3回も行きましたが、いくつかの作品に再会できました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
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ルノワールの作品は、ルーブル美術館やオランジュリー美術館にも数多く展示されていましたが、やはり代表作はここオルセー美術館にあります。
オルセー美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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「陽光の中の裸婦」1876年
第2回印象派展に出品された作品の中の1点、現在でこそ画家の印象主義時代の傑作のひとつとして名高い本作ですが、出品当時は「腐乱死体」とまで酷評されたようです。 -
「ジョルジュ・アルトマン夫人」1874年
シックな黒いドレスの色彩感が見事な作品。こちらは2016年の「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵ルノワール展」だけでなく2014年「オルセー美術館展 印象派の誕生 ―描くことの自由―」にも出展されておりました。 -
「ダラス夫人」1868年
こちらも2016年、2014年と国立新美術館で見た作品です。 -
「ヴェールをつけた若い女性」1875年
モデルも知られておらず肖像画というより風俗画に近い作品。 -
「読書する少女」1874-76年
モデルは、1870年代半ばの作品に多く登場する、モンマルトル出身の少女マルゴ。彼女が若くして命を落としたとき、画家は嘆き悲しみました。繊細に重ねられた色彩が、光を浴びた少女を浮き彫りにしています。 -
「ジョルジュ・シャルバンティエ夫人」1877年
ルノワールの有力な支援者となった、若き著名な出版事業者ジョルジュ・シャルパンティエの夫人で、美術、特に印象主義に大きな関心を寄せていたマルグリット・ルモニエを描いた肖像画で第3回印象派展に出品されています。 -
「バラ色のマロニエ」1881年
ルノワールの風景画でギュスターヴ・カイユボットのコレクションの1つ。 -
「アルジェリア風景、野生の女の谷」1881年
ルノワールは、1881年の3月から4月にかけて、アルジェリアを旅行しておりその時制作されたもの。 -
「バナナ畑」1881年
同じくアルジェリアの風景。 -
「アルフォンシーヌ・フルネーズ」1879年
セーヌ川を望むテラスに座るのは、パリ郊外の行楽地シャトゥーに今も残るレストラン“フルネーズ”の主人の娘アルフォンシーヌをモデルに描いたもの。ルノワールには他にも彼女をモデルにした作品が数点あります。 -
2016年の国立新美術館「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵ルノワール展」ではもの凄い人だかりだった「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」ですが今回はじっくり鑑賞することができました。
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「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」1876年
おそらくルノワールの中でも1番有名な作品。“ムーラン・ド・ラ・ギャレット”は屋外のダンスホールで、庶民の遊び場として人気だった場所。画面手前で談笑する若い男女はルノワール作品でお馴染みのモデルたちや画家仲間たちです。
この絵は本作より一回り小さい別ヴァージョンが存在し、1990年に当時大昭和製紙の齊藤了英会長が119億円(絵画史上2位の価格、1位も同月に了英氏が落札したフィンセント・ファン・ゴッホの「医師ガシェの肖像」125億円)で落札した ことで有名。バブル崩壊とともに売却されてしまい、現在は所在不明。そのまま残れば地元、静岡にあったかと思うと残念。 -
「ぶらんこ」1876年
これもまたルノワールの有名な作品の1つ。当時ルノワールはモンマルトルのコルト通りにアトリエを借りており、その裏手にあった木の生い茂る庭でぶらんこに乗る、隣人の娘ジャンヌ。彼女は「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」にも描かれています。紫がかった青い影と、木漏れ日が織りなす美しい日常のひとこま。 -
「都会のダンス」と「田舎のダンス」1883年
画商ディラン=リュエルに依頼され描かれた、ほぼ等身大の2作品。 -
「田舎のダンス」1883年
女性のモデルは、のちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴ。 -
「都会のダンス」1883年
踊っている二人は、ユトリロの母として知られ、のちに画家として活躍する17歳のモデル、シュザンヌ・ヴァラドンとルノワールの友人ポール=オーギュスト・ロート。 -
「ジュリー・マネ」あるいは「猫を抱く子ども」1887年
個人的にルノワールのなかで最も好きな作品。
ちなみにこの美少女は、エドゥアール・マネの弟ウジェーヌと女流画家ベルト・モリゾの娘ジュリー・マネの9歳のときのもの。ジュリーは美しく成長しモリゾのモデルとしても数多く描かれていますが、13~16歳の時に相次いで両親を亡くしており、詩人マラルメとルノワールがジュリーの後見人となっています。88歳(1966年)まで生きたジュリーですが、この作品は生涯彼女の手元にあったそうです。 -
「幼少期のフェルナン・アルファン」1880年
パリのユダヤ系大ブルジョワ一族の出身である少年を描いた作品。この少年は後に作曲家になるも第一次世界大戦で戦死したそうです。 -
「座る娘」1909年
モデルは若くて控えめな娘エレーヌ・ベロン -
左上から「身づくろい、髪を梳く女」1907-1908年、左下「まどろむオダリスク」1915-17年、中央「浴女たち」1918-1919年、右上「麦藁帽子の少女」1908年、「後ろ姿の横たわる裸婦」1915-17年
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「後ろ姿の横たわる裸婦」あるいは「浴後の休息」1915-17年
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「まどろむオダリスク」1915-17年
これら裸婦像はルノワール最晩年のもの。 -
「浴女たち」1918-1919年
ルノワールの人生における最後の数か月に制作されたもの。
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この旅行記へのコメント (1)
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- hirootaniさん 2017/12/16 22:21:41
- オルセー美術館、懐かしいです。
- +mo2さん、初めまして。hirootaniと申します。
いつも、いろいろな美術館の作品を解説付きで、楽しませていただいています。
私は、2006-2008年まで、ベルギーに駐在しており、その時に欧州の有名な美術館、博物館は大体回ったのですが、その中でもやはりオルセーが一番のお気に入りでした。そして、ルノアールの作品が大好きです。今回、その作品をじっくりと見させていただき、改めていいなと思った次第です。
今後も美術館・博物館の写真を楽しみにしています。
hirootani
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