2017/07/13 - 2017/07/18
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binchanさん
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7月15日土曜日、9:30。
オランダ時代に開鑿されたと伝承されている井戸を見た後は、製糖鉄道跡と緑色隧道を見に行きます。
かつての雲林縣はサトウキビの栽培が盛んで、その収穫を製糖工場に運び、製糖工場で生産された製品を運び出すための鉄道が多数あり、斗六からも古坑に向けて製糖鉄道が伸びていました。その鉄路はすでにありませんが、廃線跡を利用した公園があり、途中駅が復元されているので行ってみます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9:47、緑色隧道の途中にある雲林二二八紀念公園の駐車場。
緑色隧道景観公園は南北に1キロほど続く並木道を利用した公園です。この駐車場は南寄りにあり、私をここで降ろしたタクシーは北端に移動し、私は散策しながらそこへ向かう手筈。ちなみに、湳子車站はこの公園内にあります。 -
ウサギの耳のような部分が「2」、その下に横向きの「8」で二二八。
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1947年に台湾で起きた二二八事件はその後の台湾に大きな影響を及ぼしています。
現在台湾各地にその紀念公園がありますが、30年ほど前まではこの事件を「紀念」することは難しいことでした。立派な紀念碑を見上げながら、時代の移り変わりをしみじみ。 -
さて、二二八公園が面する緑色隧道には、土日限定の出店がずら~り。これは楽しい!
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タクシーのお姉さんとは、「湳子車站まで行って緑色隧道を歩いても15分くらいだから、そのくらいの時間に隧道出口で待ち合わせね」と申し合わせていたけれど、もっと時間もらえばよかった。気になるお店だらけ。
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さっそく、ちっこいイカ焼きのお店でイカゲット。柔らかくて香ばしくておいし~。
いかんいかん、とりあえず湳子車站までは直行せねば。 -
あ~、なんて言っている矢先に古坑コーヒーのお店発見!
雲林にある古坑は台湾産コーヒーの故郷だよ。絶対飲もうと思っていたのよ。 -
飲みながら歩けるアイスコーヒーを注文。
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私の話す華語(台湾國語)がお店のおばさんに通じないorz。おばさんの言っていることは少し聞き取れるので台湾語じゃないはずなのに…。近くにいた若い女の子が「華語→華語」の通訳をしてくれました。お互いなまってるみたいです。
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サイフォンで淹れるので時間がかかります。でもいい香りが漂ってきましたよ~。
おばさんは何度も「お砂糖もミルクも、本当に要らないの?」と聞いてきます。たしかに台湾では基本両方入ってますよね。 -
コーヒーの支払いをしようとメニュー表を見ていて気付いた。注文したアイスコーヒー(冰珈琲:実際は口ヘン)は普通のブレンドで、古坑コーヒーじゃなかった!しまった~。よく見ずに注文するからこういうことに…。残念がる私におばさんは「普通のアイスコーヒーもおいしいのよ」と言ってくれました。本当においしかったです。でも古坑の豆を味わいたかった(T_T)。
アイスコーヒー片手に、お姉さんと一緒に?箸子車站に向かいましょう。 -
15分後の待ち合わせに間に合いそうにないなあと思っていたら、なぜか目の前をタクシーのお姉さんが歩いていきます。慌てて声をかけました。
なんでも、スマホで湳子車站について調べたことを私に知らせようと探してくれていたらしい。なんて親切なんでしょう。
アイスコーヒーを飲みながらお姉さんと一緒に湳子車站へ歩きます。 -
斗六と古坑(終点は崁頭厝)を結ぶ製糖鉄道の駅です。
サトウキビだけでなく物資や旅客も運んでいたので途中駅にも駅舎があります。この線は斗六線、崁頭厝線、永光線など時代によって呼び方が違いますが、いつ廃線になったのかなどの情報が探し出せていません。何か情報がございましたらコメントただけるとうれしいです。 -
日本鉄道旅行地図帳歴史編成「朝鮮台湾」によると、1919年東洋製糖斗六線の駅として開業。斗六線は1912年に斗六糖廠から大崙がまず開業し、1919年に崁頭厝まで延伸したということがわかるのみ。現地に説明書きなども見当たりませんでした。
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右方向が斗六、左方向が古坑方面です。
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駅舎のそばにポンプ井戸。実際に水が出ました。
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この先が古坑方面ですね。
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斗六方面の線路はこのあたりかな、もう撤去されてるんだね~、なんて思っていたらお姉さんから情報が。
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この黒いのが貨車で、その下に線路があるでしょって。
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ほんとだ、線路残ってるじゃないの。気付かなかったよ。お姉さんありがとう。はるばるここまで来て、見るべきものを見落とすところだった。
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緑色隧道を歩きながらお姉さんの観光案内が続きます。
ここの並木は全部「土芒果(マンゴー)」の樹なんですって。5月くらいには実がなるので落ちてきたのを食べるそうですよ。へえ~、土芒果の樹ってこんなに大きくなるのね。そして、今では台湾フルーツの代名詞みたいになっているマンゴーも、もとは外来種とのこと。調べてみたら、16世紀にオランダ人によって持ちこまれたらしい。 -
緑色隧道を北の方まで歩いてきました。
立ち並ぶお店はテントで営業しているのですが、その後ろには客車を模した木製の小屋が並んでいます。この小屋が貸し店舗になっているらしいですが、風通しの悪い小屋では暑くて仕事にならないのでみんな別にテントを出しているそうです。窓に換気扇を付けたりして、皆さんの工夫が見てとれます。 -
公園入口付近には実際の車両が展示されています。これは貨車かな。
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先頭には機関車。
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その後ろにちらっと見える青い車両が客車。
客車は店の物置になっていて近づくことができなかった。中が見られるといいのにな、残念。 -
緑色隧道景観公園のマーケットは土日限定。とっても楽しいので斗六に行かれた際はぜひお寄りください。
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蜜蜂故事館(蜂蜜のテーマ館)もありますよ。
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タクシーのお姉さん。団扇片手に斗六駅前で頑張ってます。
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10:30、そろそろ斗六に戻りましょう。
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戻る途中に斗六糖廠(操業は終了)前を通るのですが、スピードを緩めてくれました。特に糖廠が見たいと言ったわけではなかったのですが、すでに私の好きそうなものが読まれてます。
そして、「あなたのリストにはなかったけど、もう一か所見どころに寄ってもいい?」と言って太平老街に車を向けました。斗六っ子としては、郊外の見どころだけで帰らせるわけにはいかないわよって感じ。 -
ところどころでスピードを緩めつつ、老街を走り抜けてくれました。お姉さんおすすめの斗六の見どころ、後日ちゃんと歩くからね~。
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思いがけなく老街も見物でき、駅前に戻ってお支払い。
1時間600元だったので、約2時間で1,200元支払いました。実際は1時間45分くらいだったけど、こちらから2時間分提示しました。こんなに気分よく観光できたので。
この後も2度タクシー観光をしたのですが、どちらも2時間半ほどで1,800元(交渉)でした。観光でチャーターする場合、1時間600元がこのあたりの相場なのではないでしょうか。
ちなみに、駅前以外ではタクシーはなかなかつかまりません。流している空車は全く見かけなかった記憶。アプリかコンビニで呼ぶのが今どきの方法のようです。
つづく
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