初めての長崎旅行　普賢岳登山と島原半島巡り3泊4日　その7パーク・アンド・ライドで長崎観光編

2017/06/09 - 2017/06/12

　二人で行く初めての長崎旅行です。長崎には魅力的な観光地が多くありますが、今回は3泊なので行ってみたかった普賢岳、小浜と雲仙の温泉に絞り、島原半島を周る事にしました。ただ5月に調整がつかず6月の梅雨の時期と重なるので、普賢岳登山で1日、島原半島の観光に1日、長崎市内の観光に1日とざっくりとわけ、天候により臨機応変に対応できるように計画。宿は1泊目と3泊目を小浜温泉、2泊目を雲仙温泉に宿泊。全くタイプの違う3軒の宿で温泉にもゆっくり浸かり疲れを癒しました。

　その7。長崎旅行最終日は市内の定番の観光スポット巡りです。出発前の週間天気では曇り雨だったのですが、この日も晴れ時々曇りになり、いい方に変わりました。さてレンタカーを借りていて市内を観光する場合、どのようにするか悩ましい所ですが、行く先で駐車場を探しまた取りに戻るよりパーク・アンド・ライドの方が時間短縮になるのではと考え路面電車で周る事にしました。観光スポットの多い市内で帰りの便は19時15分発。1日といっても7時間弱しかないので、行きたい所を選び、できるだけ効率良く観光しました。

　（観光した場所。風頭公園、亀山社中、昼食後、唐人屋敷跡、オランダ坂、孔子廟、大浦天主堂、グラバー園、出島の順に周りました。）

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス レンタカー ANAグループ 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

小浜温泉を9時前に出発、一般道を通り松山町駐車場に10時15分に到着。

JRの高架をくぐり、松山町電停から正覚寺下行きに乗り出発。

ただ最初はその電車が行きたい駅に停まるか分からず1本見送ってしまったので、乗車したのは10時25分過ぎでした。

松山町電停 (長崎県) 駅

観光通り電停で下車し、まず向かうのは風頭公園。バスで向かうので、浜の町から乗りました。

事前に長崎バスに問い合わせ、風頭山線のバス停浜の町はＳ東美という百貨店の前にある確認していたので、すぐ分かりました。

（ただ時刻表では浜の町の次は愛宕町だったので観光通り電停で下車しましたが、バスは正覚寺下電停の横を通っていったので、その最寄のバス停でもよかったわけです。）

長崎バス 乗り物

風頭山バス停に約14分で到着。

長崎バス 乗り物

バス停からは少し歩きます。

長崎バス 乗り物

バス停から3分ほど歩き、風頭公園に入ります。

風頭公園 公園・植物園

まず上野彦馬の墓へ。参道は写真師協会で整備したようです。

上野彦馬の墓 名所・史跡

入口は入れないようになっていたので、斜め前から手を合わせました。

詳しく人柄や人生を知っているわけではありませんが、かなり前に三谷幸喜さんの「彦馬がゆく」という舞台を見たので彦馬さんに少し親しみを感じています。そのかわり、浮かんでくるのは小日向文世さんの顔なのですが（笑）

上野彦馬の墓 名所・史跡

そして龍馬像。近くで見れば大きいです。

風頭公園 公園・植物園

横にある展望台からは龍馬が見ている長崎市内の景色が一望です。

風頭公園 公園・植物園

坂の町とは聞いていましたが、本当に山の斜面まで家が建っています。

風頭公園 公園・植物園

THIS IS 長崎の街という感じです。

その後、しばらく下っていきます。広場を通り過ぎ、

風頭公園 公園・植物園

龍馬通りの階段を下りると、

龍馬通り 名所・史跡

亀山社中の跡に到着。

記念館も見学。

亀山社中跡 名所・史跡

手前の部屋のみ撮影可でした。

複製の黒地羽二重の紋服とブーツ。

長崎市亀山社中記念館 名所・史跡

こちらも複製ですが、龍馬が愛用していたピストルや刀も。

長崎市亀山社中記念館 名所・史跡

隣の部屋は撮影できませんが、亀山焼きや当時の書簡なのが展示されていました。

梯子を上ると隠し部屋もあり、当時の状況が伺えます。

長崎市亀山社中記念館 名所・史跡

亀山社中から少し歩くとぶーつ像があります。当然ここに足を入れて立ち記念写真。

龍馬のぶーつ像 名所・史跡

さらに下っていくと、奥には若宮稲荷の鳥居、手前は伊良林稲荷神社の鳥居。

若宮稲荷神社 寺・神社・教会

そして（少し迷いましたが）上野彦馬宅跡に到着。

上野彦馬宅跡 名所・史跡

ここがかの有名な龍馬の写真が撮られた場所。龍馬の身長から考えても、台が低いのではないでしょうか。

ただ本当にこれだけがポツンとあるだけで、ちょっと寂しい感じです。

上野彦馬宅跡 名所・史跡

路面電車で新大工町電停から築町電停まで乗り、ランチに向かいます。

築町電停から中華街に向かい、すぐの所にある永盛楼。（着いたのは12時50分過ぎ）

永盛楼本店 グルメ・レストラン

特製チャンポン。

永盛楼本店 グルメ・レストラン

特製皿うどん。どちらも具沢山でおいしいです。

永盛楼本店 グルメ・レストラン

ここからは歩いて観光です。新地中華街を横目に見て歩き、

長崎新地中華街 名所・史跡

唐人屋敷跡に向かいます。入口にある大門。

唐人屋敷 象徴門(大門) 名所・史跡

一番手前にあるのが土神堂。（どじんどうと読みます）

橋が印象的です。

土神堂 名所・史跡

唐人屋敷に滞在していた船主の願いにより一番最初に建てられたものです。

火災や老朽化の為、現在のものは1977年に復元されたもの。

土神堂 名所・史跡

唐人屋敷のメインともいうべき通り。

唐人屋敷跡 名所・史跡

奥は左右交互に階段になっていたり独特の雰囲気もあり、タモリさんではないですがいい坂です。

唐人屋敷跡 名所・史跡

坂の途中にある蔵の資料館を見学。当時の唐人屋敷の全体像がわかる地図などがあり興味深いです。

坂を上り一番奥にあるのが天后堂。

天后堂 名所・史跡

1736年に南京地方の船主によって建立されたお堂です。

天后堂 名所・史跡

海の女神・媽祖（まそ）さまが祀られています。

天后堂 名所・史跡

天后堂を左に曲がり、目の前にあるのが観音堂。

福建出身の船主によって建立されたと考えられています。

観音堂 名所・史跡

少し坂を下った所にある福建会館。

福建会館 名所・史跡

火災で焼失し、1897年に再建。しかし原爆により倒壊し、現在は正門と天后堂が現存しています。

その後、オランダ通りまで戻り西へ歩いて行き、

福建会館 名所・史跡

「大浦東山手居留地跡」の石碑を左に曲がってすぐにオランダ坂があります。

（福建会館から歩いて13分掛かりました。）

オランダ坂 名所・史跡

さらに歩いて孔子廟へ。

孔子廟 中国歴代博物館 美術館・博物館

儀門。清朝政府と華僑が作ったもので、立派です。

中国様式の建物が素晴らしいです。

孔子廟 中国歴代博物館 美術館・博物館

72賢人石像がずらりと並び圧巻。

孔子廟 中国歴代博物館 美術館・博物館

大成殿。この中に孔子座像があります。

この2階、3階に史料館や展示館があるのですが、時間も押しているのでここまで。

孔子廟 中国歴代博物館 美術館・博物館

さらに歩いて大浦天主堂を見学。

（孔子廟から歩いて8分）

大浦天主堂 寺・神社・教会

中は撮影禁止。

解説のテープが流れていて、座って聞くことができました。その後堂内を見学したのでわかりやすかったです。

大浦天主堂 寺・神社・教会

さらに歩いて坂を上り、グラバー園へ。

グラバー園 名所・史跡

エスカレーターで登っていきます。

グラバー園 名所・史跡

一番高い所にあるのが旧三菱第二ドックハウス。

船がドックに入っている間、乗組員が宿泊する施設です。クラシカルな味わいのある建物です。

グラバー園 名所・史跡

ドックハウス2階からの眺め。グラバー園の向こうに長崎湾が見えます。

グラバー園 名所・史跡

北側には長崎の街もチラリ。

グラバー園 名所・史跡

三菱重工の長崎造船所も遠くに見えます。

グラバー園 名所・史跡

階段と下り、歴史の泉。

祈りの泉。

少し横に入り、旧リンガー住宅。木骨の石造りという珍しい建築です。

グラバー園 名所・史跡

カフェの横を通り、さらに下ると旧グラバー住宅。

グラバー園 名所・史跡

築150年の日本最古の西洋風建築。今見るとすごくおしゃれな作りです。

グラバー園 名所・史跡

反対側から。どこから撮っても絵になります。

グラバー園 名所・史跡

グラバー園は比較的ゆっくり見る事ができましたが、すでに15時40分。

路面電車で大浦天主堂下電停から築島電停まで移動。

グラバー園 名所・史跡

築島電停から歩いて最後に向かったのは出島。

東側の料金所から入ります。料金所がある建物が旧出島神学校。1878年（明治11年）に建てられた現存する最古のプロテスタント神学校です。

出島 名所・史跡

ミニ出島。出島を俯瞰して見る事ができ、全貌が分かります。

出島 名所・史跡

出島のメインストリート。

出島 名所・史跡

組頭部屋と銅蔵。

出島 名所・史跡

銅を計量していた様子が再現されていました。炉があるという事は精製もされていたのでしょうか。

出島 名所・史跡

出島の表門。

出島 名所・史跡

出島表門橋は今年中には完成予定。

2階に上がる階段が印象的なカピタン部屋。これは鎖国期の建物です。

出島 名所・史跡

2階の大玄関。

出島 名所・史跡

17.5畳の部屋。ここは商館の事務をする部屋だったと考えられます。

「ハイカラな」という言葉がすごく似合う部屋です。壁紙やシャンデリアは当時の最先端をいってたんでしょうね。

出島 名所・史跡

商館員の事務室。

出島 名所・史跡

大広間ではクリスマスの晩餐会が再現されています。華やかな雰囲気がよく分かります。

この時点で16時15分になり、少し余裕を持って駐車場に向かう事にします。結果論ですが、出島はもう少し見たかったので、孔子廟はパスすればよかったです。ただ出島で一番見たかったカピタン部屋は見れたので良しとしましょう。いつもの事ですが、やはり最後は時間が足らなくなります。

出島 名所・史跡

出島電停に向かう途中、南側護岸石垣を見る事ができます。発見された石垣に欠損部分は新素材を用いて復元されています。

さてパーク・アンド・ライドで半日長崎市内を観光しましたが、最後は体力勝負的なところもありました。6月だったからまだよかったですが、真夏だときついかもしれません。お気を付け下さい。

出島 名所・史跡

16時27分、出島電停から赤迫行きに乗車。

（路面電車に乗るのはたぶん4回で済むのではと考えていたのですが、実際4回でした。）

長崎電気軌道/長崎の路面電車 乗り物

松山町駐車場には16時44分に戻って来ました。（ここが駐車場入り口です。）2時間を超えると610円です。

空港へは高速を使い、17時50分に空港着。レンタカーを返却。

荷物を預け、まだ時間に余裕があったので、空港内のレストランで夕食。

つばきで地獄炊きをいただきました。

五島うどん つばき グルメ・レストラン

飛行機に乗り込むと、小浜温泉で見れなかった長崎の夕日がお見送りです。

今回は宿泊した3つの宿は温泉の質は間違いなく、それぞれに良さがあり大満足です。行きたかった所もほぼ全て見る事ができたので、いい旅行になりました。天候も事前の心配をよそに雨はほとんど降らず、大助かり。長崎にはまだまだ見たい所があるので、是非また来たいです。

長崎空港 空港