2017/04/28 - 2017/04/29
31位(同エリア734件中)
琉球熱さん
我が「登山の原点」丹沢の山旅、2日目。
塔ノ岳を出発し、丹沢山へ。
本当はそこから丹沢三峰山を経由して宮ケ瀬に降りたかったのだが、既にヤマビルシーズンに突入した丹沢にあって、宮ケ瀬はそのメッカである。
断腸の想いで(大袈裟)そのルートを断念、丹沢山をピストンし、大倉尾根を降りることにした。
爽快な稜線歩き、想定以上のハードな下山に、さすが丹沢!との思いを強くした山旅の締めである。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
丹沢2日目
塔ノ岳の夜明け
ダウンを着込んで日の出を待つ塔ノ岳 自然・景勝地
-
西側には早くも富士山の姿
-
今回の宿泊者たちはおしなべて早起き。
朝食時間(5時半)の1時間以上前からゴソゴソと動き出していた。尊仏山荘 宿・ホテル
-
イチオシ
いよいよ日の出。
この光景は山頂に泊まった者だけに与えられた特権。 -
普段は少しでも長く寝ていたいはずが、山に来ると夜明け前の起床も平気になるという不思議。
-
イチオシ
朝日を浴びて富士山もくっきり。
-
朝食を済ませ、今日の行程を考えると7時くらいの出発でも十分だったのだが、とにかくみんな早い早い。
のんびりコーヒーを飲んでいたら、誰もいなくなってしまった(笑)
なので我々も出発。それでも6:10。
丹沢山へ続く快適な稜線を行く。 -
イチオシ
左手に富士山。実にいい眺め。
頂の上にポツンと雲。
自分たちの影も一緒に写してみた。 -
ほとんど崩落している登山道。
丹沢にはよくある光景、多くの人が入る山の宿命とはいえ、やはり憂慮すべきこと。 -
塔ノ岳~丹沢山の稜線は、左手にいつも富士山。
ほぼ無風、快晴。これで快適でないはずがない。 -
振り返れば昨日の宿、尊仏山荘
-
これこれ。この風景。
この稜線を眺めるだけでテンションが上がる。 -
鼻歌混じりに(笑)
-
時折、こんな古木に出会う。
塔ノ岳~丹沢山~蛭ケ岳~檜洞丸にかけての樹林帯は、酸性雨の影響で多くが枯れてしまったと以前聞いたことがある。
最近では「酸性雨」という単語をすっかり見かけなくなったが、今の状況はどうなのだろう? -
尊仏山荘、辿ってきた道。
高山で出会うような景色。 -
そうこうしているうちに丹沢山到着。7:12
山頂標識が随分へたった・・・丹沢山 自然・景勝地
-
4年前。
なんという偶然か、4年前と同じ日! -
丹沢山系おそろいの標識。
-
山頂標識の前は広場になっていて、ベンチ・テーブルもある。
ほんの少し低くなっているため、この広場からの眺望はナシ。
それでもなぜか、とても落ち着ける場所だ。みやま山荘 宿・ホテル
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イチオシ
そして今回もまた、山頂でのんびりしてしまった。
みやま山荘で山バッジを購入し、出発。7:49
何度も言ってしまう、「この稜線、たまらん」 -
往路では気づかなかったアズマイチゲ。
以前と同じエリアで健気に咲いていた。 -
白いアズマイチゲ
-
イチオシ
この花を初めて見たのが正にここだった。
武骨な印象のある丹沢で、こんな綺麗な花が見られるのか!
とちょっと感動したことを思い出す。 -
こちらはこれからか。
青い花は2~3株だけだった。 -
塔ノ岳に戻ってきた。9:07
花の撮影で少々時間を食ってしまった。
早くも登頂してきた人、数名。塔ノ岳 自然・景勝地
-
実はこんなモノもある。いつもは人が多くてゆっくり見ることができないのだが、きょうはさすがに余裕。
西に赤石岳や農鳥岳・間ノ岳・北岳、北西~北には金峰山、甲武信岳の名前が見て取れるが、まさかここから見える?
多分無理だろうなぁ…
一息入れて下山開始。 -
大倉尾根への分岐、金冷やしに至る道。
野鳥のさえずりが耳に心地よい。
シジュウカラかと思いきや、コガラだった。 -
金冷やしを通過し(9:24)、いよいよ「バカ尾根」大倉尾根に取り付く。
前面に広がる相模湾。これはこれで壮観。 -
右手には富士山も見えているし、解放感たっぷりなのだが…
-
これだ…
写真ではわかりにくいのだが、かなりの斜度を持つ階段が延々と続く。
その階段、最近またきれいに整備されたようで大変ありがたいことなのだが、その段差が意外に大きい。こりゃ登りは相当きついはず。
その証拠に、登ってくる人たち例外なく険しい形相、中には挨拶を返す余裕すらないほど「半死の体」の人も…(笑) -
行程の中間地点あたり。
GW初日ということもあり、こんなきつい坂なのに人が切れない。後から後から続々と登ってくる。
このルートのきついところは、傾斜がきつい、中途半端な岩がゴロゴロ・・・ということもあるが、上に行けば行くほど休憩場所がないことだ。
後ろの人に先に行ってもらう、かつ対向者とも無理なく行き交えるという場所・広さがない。(それもあって、この地点まで写真を撮れなかった)
なので、とにかく登り続けなければならない。
下りでもけっこうきついんだから、そりゃ「半死」にもなるわ… -
ルート上にはまだ桜が。
ちょいと和む。 -
タチツボスミレも。
-
こんな写真を撮れるのも、下りの時だけだろうな。 -
バカ尾根 序の口
ここは紅葉シーズンもきれい。
登り、この先を知らないと、ルンルンで歩くところだ。
下り、ここまで来ると心底ほっとする。 -
で、桜を愛でる余裕も出る(笑)
ここに来る手前、戸沢分岐のベンチでちょっと気になる父娘に出会った。
「この先はどこに続いてますか?」
大倉尾根を登っていて、普通この質問はない。
聞いてみると、スタートは戸沢で、今は政次郎尾根にいると勘違いしていたようだ。
大倉尾根と政次郎尾根、この両者を間違えることはまずあり得ないし、戸沢からスタートしたということは、スタート直後に道を間違えたことになる。
地図はイラストマップのレベル。父(50歳代?)は丹沢をあまり知らない様子、娘(20歳前後?)は失礼ながら運動を生活に取り込めていない印象。しかもすでにバテ気味。
みんなに付いて行けば塔ノ岳に到達できることは伝えつつ、この先は、ここまでとはレベルの違う激坂が続くことも付け加えた。
娘の様子だと、仮に登り切れても下りが危ない。
しかも戸沢ではなく大倉に降りてしまいそうだ。
せっかくの楽しい計画が笑い話では済まないことになったら手遅れ。
年頃の娘と登山なんて何とも羨ましい親子関係だが、近いというだけで塔ノ岳に来るのは無謀だ。
ポピュラーな山域と言えど、年に数回の滑落や道迷いが発生しているエリアだし、大倉尾根は縦走のトレーニングに使われるような場所だ。
親子で楽しくハイキングするなら、同じ丹沢でも低山を選ぶべきだろう。 -
今がピークか
たくさんの桜に包まれるているようだ。 -
いよいよ終盤。
木漏れ日の中を快適に歩く。
樹林帯に入り、集落を抜け、大倉へ。
完全下山は12:23。金冷やしからちょうど3時間かかった。 -
今回の戦利品。
尊仏山荘もみやま山荘も、以前手ぬぐいは購入したので、今回は山バッジを。
ほんとは銀色の武骨なバッジが欲しかったのだが、相方に押し切られた。 -
●今回のルート
寄~鍋割山~塔ノ岳~丹沢山~塔ノ岳~大倉
案外なロングトレイル。
冒頭にも書いたように、本当は丹沢山から三峰山経由で宮ケ瀬に下山したかったのだが、既にヤマビル・シーズンに突入しており、山岳会の人に「間違いなく出てる」と言われ変更。
しかし、久しぶりの大倉尾根。
下りもきついバカ尾根は、当然登りは数倍きつい。
階段が整備されて逆にハードになってしまったかも。
それにしても、体力・筋力落ちた… -
【今回の記録】
●2日目
最高標高:1,567.1m
積算標高:1,832m
歩行距離:11.5km
●2日間合計
最高標高:1,567.1m
積算標高:2,226m
歩行距離:20.3km
久しぶりの丹沢メインルートは、それなりにきつかったけれど
丹沢、やっぱりいいわ~
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この旅行記へのコメント (4)
-
- kuniさん 2017/05/17 19:17:23
- 素晴らしい青空で
- 琉球熱さん、こんばんは。
いよいと夏山シーズン開幕ですね。
実は丹沢はまだ行ったことが無く、しかも小田急線に近いのに何故という山なのです。
今回の山行は素晴らしい青空に恵まれて、絶好の登山日和でしたね。
琉球熱さんの旅行記を見ていると山に行きたくなるのですが、行動が伴ってなくてお恥ずかしい限りです。
明日は仕事終わりに長野県飯綱のりんご学校の話を聞きに行きます。
少しは山に足が向くようになるかもしれません。(笑)
今後ともよろしくお願いします。
kuni
- 琉球熱さん からの返信 2017/05/17 23:58:50
- RE: 素晴らしい青空で
- kuniさん、まいど〜〜(^O^)/
丹沢が未踏? こりゃ意外。
でも、丹沢はこれからがオフシーズンです(笑)
狙うなら秋が良いですよ。
小田急からのアクセスは抜群ですから、是非。
今回の山行は天候に恵まれて、実に楽しい山歩きとなりました。
やっぱり丹沢、いいよ〜〜(笑)
kuniさんの場合、山だけでなく沖縄に加え海外遠征もあるから、なかなか計画が立てられないのは仕方ないでしょうね。
ゴールデンウィーク、実はあと2座、ちょこちょこと登っています。旅行記はまだまとめてません。上がったらまた山行気分を味わってくださいな(あ、でもあまりに軽すぎて気分にならないかも、です)
-
- らびたんさん 2017/05/12 08:36:45
- 山頂標識
- 琉球熱さん、おはようございます(^ ^)
いやあ快晴でしたね☆しかも無風。
丹沢山頂の標識って、4年前と同じものを写してるんですか?
ビフォーアフター、もちろんアフターのほうがボロいわけですが、
酸性雨の影響もあったりするんでしょうか。。
大倉尾根、私は下りのほうがきついように見えます。
近いようでなかなか行く機会のない丹沢、
痩せたら連れてってくださーい♪( ´▽`)
すれ違った父娘どうなったんでしょうね?
気になります…地図も持たずに。
服装や靴なんかもちゃんとしてなかったのでは。
せめて大山あたりにしといてもらえればいいのにという感じですね
らびたん
- 琉球熱さん からの返信 2017/05/13 11:00:21
- RE: 山頂標識
- らびたんさん、まいど(^^)/
久しぶりの丹沢、天気が良くて本当にヨカッタ!
あの稜線はたまらん!!
それに平日から動けたことで、大混雑にも巻き込まれず(翌日から丹沢の山小屋は連日満室だったそうな)
「丹沢山」の立派だった標識の変わり果てた姿よ・・・
たった4年なのに。山中の道標も同じような寿命だとすると、補修をしてくれる方々に感謝感謝です。
大倉尾根の上りと下り、どちらがきついか?
答は「どっちも」(笑)
しかし登ってくる人たちの形相たるや・・・
丹沢行くなら表尾根コース(ヤビツから塔ノ岳)が断然オススメ。
いつか一緒に歩きましょう。
> すれ違った父娘どうなったんでしょうね?
その先の茶屋に寄って下山、というのが無難だと思うけど、さて、どうしたかな?
丹沢を甘く見ちゃいけないね。
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