2013/11/11 - 2013/11/11
78位(同エリア731件中)
琉球熱さん
今年は事情があって11月上旬まで動きが取れず、おかげで紅葉シーズンを棒に振った。
山には7月の白馬以来、ご無沙汰続き。
ようやく解放された11/4、勇んで檜洞丸行きを計画したが、前日夜からの雨で中止。
かくなる上はと、代休を組み合わせて11/10~11で八ヶ岳の北横岳・山小屋泊を画策。あずさに乗って茅野まで行ったが、折りからの強風でロープウェイ運休。おまけに雨。
さすがに山小屋の人からも「今回は止めた方が・・・」と言われ、駅前でコーヒーを飲んで帰ってきた、つまり日帰り。
その翌日、本来ならば八ヶ岳で迎えたであろう朝、気持ちの持って行き処がなく、やけくそで3回目となる鍋割山を目指す。
天候はどんより…
つくづくついていない山行の記録…
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
スタートは大倉。
朝6時前に家を出発し、電車とバスを乗り継いで到着したのは8時過ぎ。
平日とあって空いているのは良いが、売店は休業。
8:18 -
民家を抜けてしばらく林道歩き。
道端に白い小さな花、これは?
ボタンヅルか? -
一つ目のポイント、二俣までは、いくつかの小さな滝を眺めながら静かな林道を歩く。
-
紅葉にはもう遅いかと思ったが、山の低い部分はまさにこれから。
-
二俣の手前に、こんな胸像が設置されている。
『山の恩人 尾関 広』とある。
昭和時代の登山家で、昭和30年に全日本山岳連盟を設立した。
その後全日本山岳連盟会長を務めた人物である。 -
二俣付近はちょうど紅葉の見頃。
-
二俣到着。9:41
ここは小さな川が流れる河原。 -
手作り感満載の木の橋を渡って行く。
晴れていれば、小川のせせらぎも心地よく休憩するのに最適。 -
次の分岐まで、開放感のある道を行く。
まだ林道だが、この景観は気持ちが良い。 -
ミズヒの分岐 10:06
滝があるのだが、今回は素直に鍋割方面へ -
ここも渡渉地点
先ほどの二俣もここも、雨の後は増水して渡れなくなることも・・・ -
林道に入ってからここまで、至る所から水が湧きだしていて、水溜りも多い。
水が多いのは植生には良いことなのだが、その分歩きにくい個所も多い。 -
ミズヒ分岐を過ぎると樹林帯に入り、途端に傾斜がきつくなっていく。
植林された杉林の中に、異様な裂け方をした気が数本。
落雷だろうか…? -
切り株は自然の植木鉢のよう。
美しい苔が生えていた。 -
もしかすると数十年後に大木?
-
水分が多いせいで、苔が見事。
厚く色も濃い。 -
息も荒くなるような激坂を登り、振り返ってみる。
やっぱりかなりの急勾配。
これを登り切ると、2つ目のポイントである「後沢乗越」。 -
後沢乗越到着。10:30
栗ノ木洞と鍋割山の分岐である。
大倉から登ってきた人は、等しくここで小休止。 -
キキョウのようだが…?
-
後沢乗越からは北進しながらの稜線歩き。
まだまだ紅葉が見られる。 -
こちらは黄葉。
-
道端で見つけた白い花。
菊の仲間に見えるが…
シラヤマギクか、リュウノギクか? -
この稜線はいくつかの小さなピークを越していくのだが、地味に高度を上げていく。これが実はけっこうこたえるのだ(笑)
両側の風景も、紅葉の盛りを過ぎた冬支度のものに変化していく。
曇天のせいもあって、うすら寒い風景(笑) -
こんな感じの尾根道。
決して嫌いな道じゃないけれど、山頂かと思うと次のピークが現れるという、まことに意地の悪い道なのだ。 -
2つ目のピークを登ったところで見つけた、手掘りの地蔵。
あたりはガス・・・(泣) -
まだ登りは続く。
これが本当に、長い!
挫けそうになる気持ちを奮い立たせながら歩く -
また地蔵。
周囲はガスに包まれ、眺望は全くナシ。 -
まだまだ登りは続く・・・
-
これは?
先ほど見たキキョウのような花の蕾だろうか? -
長い長い木道を文句たらたら登り続けて、ようやく到着した山頂。
11:40
出発してから3時間半。
有名な鍋割山荘。 -
山頂の標柱。
標高 1272.5m -
眺望はこの通り(泣)
まぁ仕方ない。
ここで昼食。
鍋割に来る人は、ここの山荘の名物「鍋焼きうどん」目当ての人も多い。
いつも激混みで、我々は一度も食べたことがない。
しかし今日は平日。あっけないくらい人が少なく、注文してすぐありつけたようだ。
並ぶのは嫌だからと、我々は今回も昼食持参。 -
食後の飲み物、今回は甘酒!
山頂の気温は6.5℃。じっとしていると芯から冷えてくる。
コーヒーは体が温まらないからと選んだのだが、結果的に大正解。
1時間ほど休憩し、出発。12:55 -
今回選んだ下山ルートは小丸尾根。
その分岐までの稜線である鍋割山稜は、穏やかな稜線。歩いていてとても気持ちの良いルートだ。
折りも折り、ようやく晴れ間が見えてきた。 -
1300m近くの標高では、さすがに紅葉も終わり、裸の樹林帯となる。
その分、明るくて眺望が利き、晴れやかな気分で歩くことができる。
思えば、初めてここを歩いたのも初冬だった。 -
わずかに残る黄葉
-
この稜線も、微妙に高度を上げていく。
歩いてきた道を振り返る。 -
まさに、紅一点
-
小丸分岐到着。13:36
分岐点からの眺め。
実はここの方が鍋割山頂よりも高い。1341mである。 -
山並みがすっかりガスで覆われてしまっている。
-
小丸尾根は人影もなく、落ち葉の道を踏みしめてひたすら下る。
-
こういう風景、好きだなぁ(笑)
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長い長い下り道。
西側の斜面に日が当たってポカポカ。
前方に人影。この道に入って初めてのニンゲンだ。 -
中間あたり、傾斜が緩くなって平坦な道。
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陽射しはすっかり西日で、ちょっと急がなければいけないのだが、
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この穏やかな風景、ゆっくりと味わいたい・・・
-
青い空に紅葉がきれい
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落ち葉の散歩道
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この穏やかな風景と絶妙なグラデーション、これだけでもやっぱり来てよかった!
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樫の実か?
なぜか なごむ -
サクサクと落ち葉の道を下り、もうすぐ分岐
-
暗い杉林を抜け、林道の分岐に出た。15:30
ここからは往路と同じ、二股を経由して大倉へ。
実はここからが地味に長く、退屈な林道を延々と歩く。
大倉に到着したのは16:56
辺りはすっかり暗くなってからだった。 -
今回、3回目にしてようやく入手した鍋割山のバッジ。
-
今回の歩行距離:16.1km
最大標高:1,341m
最大標高差:1,051m
八ヶ岳が荒天でダメになって、やけくそ気味に登った鍋割山だったが、久しぶりの表丹沢はやっぱり気持ちが良く、落葉の季節ならではの景観もあり、がっつり歩いて心地よい疲労感に浸って帰宅。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ごんじさん 2013/11/20 23:26:59
- こちらにもコメです。
- 後半は青空も見えてよかったですね!
陽射しが差し込む雑木林はいいですよね〜。
どんぐりも可愛らしいです。
鍋焼きうどんは、平日ならすいているんですね。
1時間待ちとかいう噂も聞いていたのですが・・
でも思ったより登りがキツそう。
トレーニング登山って感じですかね〜?
- 琉球熱さん からの返信 2013/11/21 00:12:40
- RE: こちらにもコメです。
- ごんじさん、書き込みありがとうございます。
山に行く時は事前にお知らせします(涙)
> 陽射しが差し込む雑木林はいいですよね〜。
そうなんです。落葉樹林が大好きで。特にブナ林は好きですね〜。
反面、杉林は嫌いです(笑)
> 鍋焼きうどんは、平日ならすいているんですね。
> 1時間待ちとかいう噂も聞いていたのですが・・
その噂は本当です。週末はスゴイです。それで私は一度も食べたことがないのです。山頂の1時間は大きいですよね、特に冬場ともなれば、、、
ご主人が一人で切り盛りしているから仕方ないのですが。
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