2017/03/17 - 2017/03/18
12位(同エリア204件中)
琉球熱さん
今シーズン最後かもしれない、と選んだ目的地は定番の北八ヶ岳。
今年はまだ十分な山行ができておらず、体力面での不安要素もあり、それでも容赦なくシーズンは終盤になり、できれば未踏の地などと贅沢を言っていられなくなった。
比較的天候が安定している北八ヶ岳は、こんなときとても重宝する。
3月の3連休、しかも前日は会社が休業…となれば、世間様が平日から行くしかないでしょ! と金曜日からスタート。
何度か足を運んだエリアだからこそ、ちょっと違うルートで行こうと色気を出したのが大失敗だった・・・
それでも最後は絶景にありつき、収支はトントン。ありがたや、北八ツ。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
茅野駅からバスに乗り、「横谷峡入口」で下車。
これから麦草峠まで歩く。横谷峡(横谷渓谷) 公園・植物園
-
乙女滝
轟音を響かせながら落ちる姿は、なかなか壮観。
「乙女」のイメージとは程遠い。
何をもって「乙女」としたのか?乙女滝 自然・景勝地
-
渓谷沿いの遊歩道をしばらく行くと、左側の斜面に一面の氷柱。
これまた見事。 -
裏にまわって、、、
陽光を浴びるつららが美しい
既に気温が高くなっており、氷は溶け始めていた。 -
思わぬ氷柱に得した気分なれど
崖の上を見上げると、何やらパイプ状のものが・・・
どうやらこれは人工的に造られたものらしい
写真には写っていないが、崖の上部をパイプが横切っているのだ。
赤岳ではアイスクライミングの練習用に大きな氷壁を人工的に造り、これが「アイスキャンディ」などと呼ばれているが、ここに人工的な氷柱群を造る意図って??? -
少々(かなり)残念な気分になりつつ歩を進める
霧降の滝
落差2mもないような小さな滝だ横谷峡遊歩道 公園・植物園
-
さらに進むと右側の崖一面に
かなり大規模な氷柱群
今度は“天然モノ”
本物だ! -
イチオシ
下がったテンションが再び上昇
川の対岸なので、真下まで行けないのが残念。 -
冬ならではの景観をしばし
-
イチオシ
氷柱に見とれる相方
かなり大きなものであることがわかると思う。
先月の雲竜渓谷のリベンジを、少し晴らすことができたかな? -
氷柱群を過ぎ、この峡谷最深部にある王滝との分岐を上がる。
王滝も見てみたかったが、往復で小一時間かかりそうなので断念。
つづら折りの道を上がると、そこには横谷観音。
ここからの眺望がまた良し横谷観音 寺・神社・教会
-
横谷観音の先に、大瀧神社
黒曜石をご神体とする珍しい神社だ。大瀧神社 寺・神社・教会
-
その先の駐車場に設えられた展望所から。
見晴抜群
御岳山が見える。 -
赤岳方面
-
雲一つない改快晴の空に
飛行機雲 -
車道を歩き、国道299(メルヘン街道)に合流。
無雪期であればここまでバスで来ることができるが、冬季は運休である。 -
一気に飛んで、冬季、車で行ける最深部。
実はここまでの車道歩きが非常に過酷だった。バスは運休しているものの、別荘地を走る国道はきれいに除雪されていて、車の通行自体はOK。
登山道のようなものはなく、否応なく車道をひたすら歩かなければならない。
計画段階でそれはわかっていたが、距離感を見誤った。
あの運休中のバス停からここまで、なんと2時間!
途中でくじけてコーヒーなど飲んでいたせいもあるが…
それで止む無く小屋に電話。送迎を頼んだ。
余談ながら、途中の車道で牡鹿に遭遇。にらみ合うことしばし。
結局牡鹿が踵を返して飛び去ったんだが、彼ら、ほんとに“飛ぶ”。
しかも(シャレではなく)「ケン」だか「キョン」だか判別しにくいが、鹿の鳴き声として広く認知されている声(どういう声だ?)で一鳴きして飛んでいった(笑) -
この時期の「送迎」がコレ。
スノーモービルである。
こんなんで大人4人乗れてしまう(笑)
お迎えのスタッフ
「よくここまで歩きましたね~」
いや、別に意図したわけじゃ…(笑) -
というわけで、スノーモービルに乗った状態では写真を撮るわけにもいかず、歩けば2時間かかるところを20分程度で到着~
今夜の宿 麦草ヒュッテ
いや~助かった!麦草ヒュッテ 宿・ホテル
-
麦草峠
大きな木製の看板が半分ほど埋まっている。
考えてみれば、無雪期に来たことがない。麦草峠 自然・景勝地
-
チェックイン後、部屋に荷物を置いて、小屋前の雪原でしばし遊ぶ。
一度やって見たかったんだ、これ(笑) -
アニマルトラック
ウサギか?
妙に蛇行・・・ -
動物の足跡しかない雪原
人間の痕跡がないというのは、こんなにも風景を清々しくするものか! -
浅間山
考えもしなかったが、そうか、地理的にも見えて当たり前の距離だ。
ならばもう少し左手に四阿山も見えるはず。 -
麦草ヒュッテの内部
(左上)入口、(右上)食堂
(下)有名山小屋らしく、色紙も沢山。
漫画家の鈴木ともこ、モデルの仲川希良
八ヶ岳の山小屋は通年営業が多いが、この麦草ヒュッテも然り。
無雪期であればクルマで来ることができるだけに、設備面は恵まれている。
何より電気が通じているので、各部屋にコンセントがあるし、炬燵もある。さらに、石油ストーブも各部屋に置かれている。
そんな小屋でも冬場になれば水は貴重。使っているのは地下水だが、冬場は汲み上げが難しくなる。よって、宿泊客でも使える水栓は1ヶ所のみ。
部屋は相部屋(6畳)と個室があるが、平日と言うこともあり宿泊は我々夫婦の他に1組の夫婦のみ。それぞれ相部屋を独占させてもらった。 -
【2日目】
快晴!
北八ヶ岳は天候が安定しているとはいえ、他の山域と違って妙に相性がいい。
山頂からの景色も期待できそう。 -
それでは出発。
本日のルートは麦草峠~茶臼山~縞枯山~北八ヶ岳ロープウェイと言うもの。
7:50 -
最初の分岐は大石峠。8:03
茶臼山に登るか、巻くかの分岐だ。
冬場の麦草峠へのルートは、ロープウェイから山を登って下って来るか、巻道を使うか、大体この2つ。
我々のように、横谷峡から来る酔狂者はいないらしい・・・
あんなに長い舗装路歩きとわかっていれば、私だってこっちを使うよ。 -
大石峠から茶臼山へは、実はけっこうな急坂を上る。
歩き出してすぐだから、これがかなりキツイ。
しかししかし、頑張ると突然こんなご褒美が待っている。
山頂手前の「中小場」という標高2232mのポイントである。 -
山頂まではこんな開放的な稜線。
アルプスの峰々を眺めながらの“絶景さんぽ”である。 -
まずは八ヶ岳
硫黄、天狗、赤、阿弥陀、権現の揃い踏み -
南アルプス~
北岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳 -
中央アルプス~
空木岳、宝剣岳、木曽駒
左手前の白い斜線が入った山は入笠山 -
お次は御嶽山
美しい~~ -
イチオシ
これをつなげてみると・・・
こんな景色が楽しめる -
イチオシ
北アルプス~
乗鞍岳、穂高連峰 -
イチオシ
穂高連峰をバックに車山
-
茶臼山山頂・・・ではなく「展望台」と言われる場所。8:53
穂高、槍、燕、立山、、、日本の名峰がズラリ一望
茶臼山の山頂は眺望がなく、山頂を過ぎて縞枯山に向かう途中に「展望台」が現れる。 -
さて、突然飛んで縞枯山展望台。
ここからの眺めも圧巻
茶臼山展望台から一気に縞枯山展望台まで飛んだ理由は、この区間、シラビソの樹林帯で眺望はゼロ。おまけに、せっかく登ったのにかなり下ってまた急登・・・という恨めしいコース。
そしてその縞枯山も山頂からの眺望は良くないので、手前に「展望台」があるという仕組み。 -
左が硫黄だろう。その手前の双耳が天狗、後方に主峰赤岳、右側に阿弥陀、その影に権現、ちょっと下がってお椀が編笠
-
これが縞枯山山頂に立つ標柱。2403m
9:35
ロープウェイから来た人たちが休憩中。
「この先からの眺めの方が良いですよ」と伝え、我々も大休止。 -
北八ツの風物詩、縞枯れ現象
痛々しくも見えるが、冬の青い空に良く似合う。 -
風もなく、歩いていると汗をかくほどのポカポカ陽気。
それでも止まれば冷えてくる。
それでお汁粉(笑) フリーズドライながら存外うまい!
最近は冬はコーヒーではなく、お汁粉か甘酒と決めている。
ここを下ればもう下界と言う安心感もあり、お汁粉2杯(笑)
お湯も使い果たしたのでそろそろ出発。10:10 -
縞枯山頂からは急坂と言うより「激坂」を一気に下る。しかも樹林帯の中。
樹林帯が開けるとそこはもう下界(同然)。すぐに縞枯山荘が見えてくる。縞枯山荘 宿・ホテル
-
坪庭の下を通ってロープウェイ山頂駅(坪庭入口)に到着。10:50
冬季ゆえの直登で2回上り、2回下ったわけだが、天候に恵まれご褒美の絶景もたっぷり。
このコースは特に危険個所もなく、のんびりと雪山を楽しむには最適だ。 -
昼前のロープウェイ下りはガラガラ。
そりゃそうだろう、下りを使うのは登山者だけだ。
午後はそこそこ混むに違いない。
ロープウェイからの景色もまた良し。
山麓駅でアイゼンやらスパッツやらを片付け、身支度を整えて茅野駅行きのバスに。北八ヶ岳ロープウェイ 乗り物
-
茅野駅に着いたら、昼食はここ。
「手打ち蕎麦 更科」
観光地仕様でない価格と量が嬉しい。
ここでゆったりと昼食を取り、下りの中央線に乗り込む。
いつもと違って、きょうはこれから松本まで。
せっかくの連休なので、松本観光をしようというわけ。信州名物 本手打ちそば 更科 グルメ・レストラン
-
今回の山バッジ。
縞枯山は既に入手済みだったので、『麦草峠』を。 -
【今回の記録】
・1日目
歩行距離:8.7km
標高差:641m -
・2日目
歩行距離:4.2km
標高差:370m
2日目の方が断然楽だった。今回はコース取りが本当に失敗。
このルート(初日)は2度と使いません・・・
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この旅行記へのコメント (5)
-
- みちるさん 2017/04/02 20:11:25
- 縞枯山
- 琉球熱さん、こんばんは
いつもお世話になって、ありがとうございます。
横谷峡、3月半ば過ぎでも、雪景色なんですね。
私は、去年10月の紅葉の最盛期に、横谷峡にいっているので、琉球熱さんのを拝見しながら、思い出を反芻してみました。
滝が、まだ凍ってるのですね、寒そうです。
横谷観音からの道を歩いて、車道に出られたのですね。
雪が凄いですね。
でもお迎えしてもらえて、良かったです。
そこんとこハラハラして見ました^^
あの時、明治温泉までの橋が寸断されて、橋があればすぐの距離を、車道に出て、別荘地をてくてく。
歩きくたびれました(^^ゞ
麦草小屋も懐かしい。
泊まったことはありませんが、前を通過しました。
夏道しか歩いてないので、こんな冬景色を堪能するのもいいですね。
懐かしい思い出をたどりながら、冬景色も想像してみました。
ありがとうございました。
- 琉球熱さん からの返信 2017/04/02 22:37:12
- RE: 縞枯山
- みちるさん、こんばんは
ご丁寧に投票&書き込み、ありがとうございます。
みちるさんも横谷峡に行かれたことがあるんですね。
紅葉はきっときれいでしょうね。
しかしあの別荘地の中の道はもう歩きたくありません(笑)
地図上でしっかり距離計測すべきでした。
それでも翌日の景色で救われましたよ。
-
- kuniさん 2017/04/02 12:34:41
- お天気にも恵まれて
- 琉球熱さん、こんんちは。
今回、と言うか、このシーズンの冬山の中で唯一お天気にも恵まれて、素晴らしい山行になりましたね。
夏にロープウエイで上がって麦草ヒュッテでコーヒー飲んで縞枯山を眺めたことを思い出しました。
やはり、冬は縞模様見えないんでしょうね。
でも本当に絶景を楽しまれて羨ましい限りです。
私はこの冬も雪山にチャレンジすることは無く、飛行機から眺める山々を楽しんだだけに終わりました。
今年の始動は5月後半の戦場ヶ原ハイキングになる予定です。
高山まで行けるかどうか、でも高いところは好きなのでどこかに登りたいです。
kuni
- 琉球熱さん からの返信 2017/04/02 16:31:35
- RE: お天気にも恵まれて
- kuniさん、まいどどうも!
北八つは相性が良いんです、なぜか。
これまで天候がパッとしなかったのは天狗岳くらい。
kuniさんが飲んだ麦草ヒュッテの珈琲は、自慢の一杯のようですよ。
なんでも、あそこで使っている地下水に合わせて焙煎してもらってるそうです。
晴れ男のkuniさんなら、北八つは超オススメです。
1〜2月なら、木々も真っ白でもっときれいですよ!
-
- kuniさん 2017/04/02 12:34:22
- お天気にも恵まれて
- 琉球熱さん、こんんちは。
今回、と言うか、このシーズンの冬山の中で唯一お天気にも恵まれて、素晴らしい山行になりましたね。
夏にロープウエイで上がって麦草ヒュッテでコーヒー飲んで縞枯山を眺めたことを思い出しました。
やはり、冬は縞模様見えないんでしょうね。
でも本当に絶景を楽しまれて羨ましい限りです。
私はこの冬も雪山にチャレンジすることは無く、飛行機から眺める山々を楽しんだだけに終わりました。
今年の始動は5月後半の戦場ヶ原ハイキングになる予定です。
高山まで行けるかどうか、でも高いところは好きなのでどこかに登りたいです。
kuni
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