2017/03/08 - 2017/03/13
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binchanさん
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3月12日日曜日、ついに阿里山森林鐵路各駅下車のクライマックスともいえる獨立山站に到着です。
列車に乗っていると車窓の風景や移動の楽しさが味わえますが、残念なことに列車が走っている様子は見られないですよね。絶景にある路線ほど難しいと思われます。山林や断崖絶壁には簡単に近寄れませんから。
林鐵敷設の難所の一つ、獨立山三連ループは世界的にも珍しい複雑なスパイラル構造で、図解や模型を見ると素人の私でも面白いと思えます。しかし実際に乗車してみると、やたらトンネルがあるしまぶしい方向がよく変わるうっとおしい区間、くらいにしか感じません。そこを、外側から見て観察できたらいいと思いませんか?
思わない方が大半だとは思いますが、私は見たかった。でもどうせ見られないのだろうと思っていたら、あたかもそのためにあるかのような遊歩道があることが判明。これは見に行かないわけにはいきません。
獨立山歩道は樟腦寮站から奉天岩というところまで伸びる遊歩道です。その途中で林鐵と何度も交差し、山の中を走り抜ける鉄道の様子が間近で見られるのです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
14:58、獨立山站で下車。
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ここで乗りこむ人もいます。
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獨立山站は無人駅だとばかり思っていたら、
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中に人がいます。外に出て安全確認したりはしないんですよ。何の要員なんでしょうか。
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海抜743m。ここから543mの樟腦寮まで下ります。鉄道なら距離が4.1キロあり、斜度はそれほどでもありませんが、歩道は2キロ足らず。そうとう急な坂だと思われます。
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列車は1日三往復便だけ(日曜日列車)。下り列車も当然3便しかありません。
1便目で獨立山站に到着し、2便目を撮影、樟腦寮站まで歩いた後3便目に乗らないと帰れません。30分後に来る次の列車を撮影ポイントで抑え、かつその30分後には樟腦寮站で最終便に乗る必要があるので、先を急ぎます。 -
まずはトンネルの上に向かっている道を登ります。標高が低い樟腦寮に向かうはずなのに最初はちょっと登りなんです。
獨立山站と樟腦寮站は獨立山の頂上をはさんだ反対側にあります。このトンネルの上はもう山頂間近。山腹を回り込むより、山頂付近の峠を越えちゃった方が近いんです。
いきなりの上り階段に若干後悔気味のへけけさん。この時はビールをおいしく飲むため仕方なく歩く、というテンションでした。獨立山站での列車出発シーン撮影が満足いく出来だったそうで、もう燃え尽き感漂ってたんですよね。 -
獨立山站は駅の両側ともトンネルですが、向かうのは登り方向の10号トンネル。このトンネルの上にさらにもう一層トンネルがあり、線路はそのレベルで8の字旋回しています。
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これは現地の案内看板の地図。歩道に合流するまでの動線はこんなかんじ。わかるかな~。
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この線路はさっきのトンネルを抜けて、山をまわりながらさらに2つのトンネルを抜けて来たところ。三連ループの最上部です。この先で奉天岩に向かう歩道ともう一度遭遇します。歩道には売店なんかもあるので、列車に乗っていると山の中に突然ハイカーと売店が現れて不思議な感じがします。
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上の写真の逆方向は12号トンネル。8の字旋回の最後のカーブで、三連ループ最後のトンネルです。
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歩道の本道に合流しました。今までの道は獨立山站から歩道へのアプローチ。
獨立山山頂を経由して樟腦寮へ向かうのが歩道本道です。へけけさん、ダリル姉さんに「頂上どうします?」と確認すると、「興味ない」とのお返事。私も寄り道して列車撮影に間に合わないと困るのでパスです。 -
というわけで、ここからはひたすら下って列車との遭遇ポイントを目指します。
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先ほどの線路からかなり急な石段を下ったところで10号トンネルの反対側に出ました。あんなに登って下ったのに、水平方向にはこのトンネルの長さ(126m)分しか移動してないってことですね。山って厳しいわ。
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線路を離れてさらに下る。
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樟腦寮まで1.1キロの矢印。
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そこから少し下ると、
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再び線路。
ここは第二迴旋ポイント付近です。(迴旋ポイントは私の造語です。「迴旋」する線路と歩道が交差する「ポイント」ということで…。) -
線路は獨立山を約三回周っています。乗車していると周っていることにはほとんど気づけないのですが、「迴旋ポイント」では眼下に樟腦寮站が見えるため、列車が山を周りながら登っていることを目で見て確認できるのです。(今回ここからは樟腦寮站を見ずに通り過ぎてしまいました。)
矢印のところが迴旋ポイント。現在は緑の矢印付近にいます。獨立山山頂を経由するコースなら第三迴旋ポイント(黄色の矢印)付近も通ることができます。列車の通過は第一迴旋ポイント(青の矢印)で待つ予定です。 -
午後はずっと湿度が高かったのですがついに雨になってしまいました。滑りませんように。
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小屋。
この近くにベンチがあったのでちょっと休憩。 -
遊歩道なので自然観察の案内看板もあります。
姑婆芋(クワズイモ)と山芋(サトイモみたいなの)の区別の仕方。クワズイモには毒性があるからちゃんと区別できないとね。でもこの説明文の中には一言も毒性について書いてない気がするんですけど。 -
第一迴旋ポイントが近づいて行きました。
眼下に見えるのが樟腦寮站とその先の橋梁。第二、第三迴旋ポイントからも駅と橋梁が見え、上がっていくにつれて小さく遠くなって行くのが面白いですよ。 -
2008年10月13日午後、眼下に見えるあの橋梁部分の路盤が崩落しました。降り続いた雨によって地滑りを起こしたそうです。嘉義から約23キロ地点だったため23K崩塌と呼ばれ、林鐵民営化頓挫の端緒となった災害です。
この件を調べてみると、当時「嘉義・樟腦寮」と「獨立山・阿里山」の区間運転で本線を復旧し、樟腦寮・獨立山を「徒歩」で接続していたという記事が見つかりました。それ本当?2009年2月の記事なのですが、簡単には信じがたい運行ですよね。
樟腦寮の駅に「阿里山森林鐵路乗り継ぎまで500m」という看板がある写真とかも掲載されてて、フェイクとは思えません。(阿里山森林鐵路竹崎樟腦寮段路基坍塌という記事です)でも、樟腦寮から獨立山まで500mは近すぎます。さらに調べてみると、利用した人のブログが発見できました。なんと、獨立山から崩落した橋梁直前の第二トンネル出口まで運行していたんですって。トンネルに半分列車が入っている状態で乗客が乗り降りしている写真があります。なるほど、そこまでなら樟腦寮から500mくらいです。しかしそこまでして運行していたなんて…。
23K崩塌の翌年8月8日、台風莫拉克によって林鐵線路は甚大な被害を受け全線運休。このトリッキーな運行は結局短命に終わりました。 -
第一迴旋ポイントには見晴らし台が設置されています。なぜか列車に乗り降りするのにちょうどいい高さです。ここで停車して、下車して風景を見られるようにしようとしたのかな?
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15:34、下りの中興號がやってきました。これを撮影するために歩いてきたんですよ。
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獨立山・樟腦寮は列車で12分かかります。その12分間列車は獨立山をぐるぐる回っているので、歩道を歩いているとずっとどこからか列車の音がするんですね。見えない列車にずっと追いかけられているみたい。これは実際に列車が運行しているときに歩道を歩いてみないとわからない感覚でしょう。
歩き始めた時はビールのためと言っていたへけけさんも、列車の気配がしてくるとともにテンションが上がってきたようです。「いいとこに連れてきてくれた。ありがとう」なんて言ってもらえて私もテンションアップです。 -
列車を見送ったら再び下り階段。
人気の遊歩道だけあって歩いている人がたくさんいます。 -
ハイカーの多くは自動車で樟腦寮まで来ています。なのでまずは奉天岩に向かって登り、また降りてくるわけ。同じところに戻ってくるために、私だったらこんな階段登りたくないです。人の趣味ってそれぞれですよね。
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難関「吊橋」。
2号トンネルと3号トンネルの間にあって、列車からも見どころの一つです。 -
高所恐怖症だから本当は渡りたくないんですが仕方ありません。
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なんとか渡り切った!
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下は小さな川が流れています。
奥のトンネルが3号トンネル。 -
こちらが2号トンネル(獨立山から見て入口)。
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2号トンネルを迂回しています。姉さん、へけけさん、私と列になって黙々と歩く。
獨立山歩道は途中が環状になっています。向かい側から降りてくる階段で、別ルートを通って奉天岩へ行けるのです。そちら側のルートは紅南坑歩道とも呼ばれます。 -
2号トンネル出口。
23K崩塌後の折り返し運転時はここで乗降が行われていました。 -
下ってきた道。
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ここで歩道は突然終了し、線路を歩くことになります。10分ほど前に列車が通過したばかりで、この20分後にはまた列車が通るのに。
本来は左の斜面を登っていく道があったはずなんです。斜面に柱みたいなものがありますよね。あれがたぶん歩道の柵の残骸。今は封鎖されちゃってます。紅南坑歩道からなら、線路を歩かずに樟腦寮まで行けるかもしれませんが、そちらの歩道では列車と遭遇できません。 -
線路を歩きます。そのすぐそばには「線路に入ってはダメ」っていう禁止看板があるのに…。でもここを通らないと駅に行けなのです。
ここから400mほど線路を歩きますが、ここがまさに23K崩塌現場。2011年に復旧工事が完了しましたが、その後運営上の問題などがあって、竹崎・奮起湖の本線再開は2014年でした。 -
橋梁の上からの眺め。なんかもうちょっと周囲の様子がわかる写真を撮ってくればいいのに、ただの山の斜面の写真しか撮れてないのが残念です。
獨立山站で列車を降りてから50分くらい経っています。途中列車を待ったりしていたので、歩いた時間は40分くらいかな。下りでもこのくらいかかるってことですね。
では、もう少し歩いて樟腦寮站へ。
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