ニューヨークで食べる世界の味（東南アジア・オセアニア編）

2016/10/01 - 2017/03/24

ニューヨーク市は人口が8百万を超える巨大都市であり、街を歩いていると、様々な人種の人に遭遇します。マンハッタンに、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズまでを加えると、様々な民族のコミュニティがあり、世界の料理の食べ歩きが可能です。

せっかくニューヨークに滞在しているので、世界各国の料理の味にふれることにしました。まずは、東南アジア・オセアニア編ということで、東南アジア・オーストラリア料理のお店をいくつか紹介したいと思います。

なお、基本一人での食べ歩きのため、豪華なお店というよりも、手軽に食べられるお店が多いので、ご容赦いただければと思います。

以下のお店を紹介します。

Num Pang（カンボジア）
House of Inasal（フィリピン）
Pulau Pinang（マレーシア）
Pho Vietnam（ベトナム）
Sky Cafe（インドネシア）
Pongsri（タイ）
The Australian （オーストラリア）

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道

マンハッタンに数店舗あるNum Pangは、カンボジアのサンドイッチを扱うお店です。

訪れたのは、グランドセントラル駅の近くに位置する店舗ですが、住所は「140 E 41st St, New York, NY 10017」 です。

バゲットのサンドイッチなので、ベトナムのバインミーを連想してしまいますが、ベトナムと同様にインドシナ半島に位置するカンボジアもフランスの植民地だったため、フランスの食文化の影響を受けていても不思議ではないです。

注文したのは、ビーフブリスケットのサンドイッチとカンポジアスローです。

サンドイッチは、お肉以外に人参やキュウリが具材として使われていて、米国系のサンドイッチで定番のレタスやトマトは使っていなかったです。ベトナムのバインミーではよく具材になっている大根も使われていません。

肝心の味の方ですが、飛び切りおいしいというより、まあまあという感じでしょうか。サブウェーのサンドイッチよりは、全然充実感はありますが、その分、値段も張ります。

マンハッタンのストリートアートであるグラィティのデザインを内装にしていて、ヒップな雰囲気を醸し出しています。

昼間のランチタイムは人が多く、中でゆったり食べるのは難しいので、とりあえず買って、天気のよい日は公園やベンチで食べるのがいいと思います。

メニューを見ると、サンドイッチ以外では、サラダやライスボウルと、マンハッタンでは、料理の国籍を問わず、最近ポピュラーな、ヘルシー志向の料理を扱っています。

次に紹介するのは、クイーンズのウッドサイドにあるフィリピン料理のお店、House of Inasalです。

住所は、「 65-14 Roosevelt Ave, Woodside, NY 11377 」です。

マンハッタンからですと、地下鉄の7番ラインに乗り、RooseveltAve/Jackson Heights駅で下車します。駅から歩いて数分のところにあります。

お店の内装はおしゃれな方で、食事に利用していた人は、（たぶん）フィリピン系の学生やカップルが多かったのではと思います。

お店の近辺は、NYCの中でもフィリピン系のお店が多い地域として知られています。

太平洋の島々の人は、豚をよく食べ、豚肉料理のレパトリーが多いです。

フィリピンに関しても豚を主要な食材にした料理がおいしいと聞いていたので、ここのお店では、Liempo（豚のぶつ切り肉の炭火焼き）を注文しました。

豚がメインで、横に野菜とお米が添えられていました。味の方ですが、なかなかおいしかったです。味付けはあっさりしているほうです。

次のPalau Pinangは、クイーンズのエルムハーストに所在するマレーシア料理のお店です。

住所は、「82-84 Broadway, Elmhurst, NY 11373 」です。

地下鉄のRラインのElmhurst Av駅の近くに位置しています。

お店の中は現地の中国系（マレーシア系中国人？）の人で賑わっていました。

クイーンズは、NYCのチャイナタウンの一つに数えられるフラッシングが中国系の飲食店が集中していて有名ですが、ここElmshurstも本格的な中華のお店をよく目にします。

マレーシア料理のお店では、中国系の炒め物料理に加え、インド系のカレー料理もメニューにあるのが特徴です。

写真に写っているのは、前菜として注文したRoti Canaiです。クレープのようなインド風のパンに添えられているカレーソースをつけて食べます。マレーシア料理では、定番の一品です。味はよかったです。

メインとして注文したのは、Haianese Chickenです。マレーシアやシンガポールで定番の一品です。

茹で鶏はおいしかったですが、添えられているライスはバランス的に量が多く、好みの味ではなかったでした。鶏ガラスープで煮込んだライスよりも、普通の中華系の白米をそのまま食べる方が個人的には好きです。好みが分かれるところではと思います。

次のPho Vietnamは、マンハッタンのチャイナタウンに数店あるベトナム料理のお店の一つです。

住所は、「87 Chrystie St, New York, NY 10002 」です。

メニューの表紙ですが、ベトナムの民族衣装アオザイを着用した女性とフォーを描いたデザインで、いかにもベトナムという雰囲気を出しています。

お店の内装の方も、ベトナムのカラーを出しています。チャイナタウンに多数ある中華系のレストランと差別化するには、すごく大事だと思います。

料理の方ですが、オーソドックスなお肉のフォーを注文しました。外は気温が低く、冷えていたため、冬に食べるフォーは夏に食べるよりも、各段に充実感があります。

薄切りのローストビーフ数枚がフォーの具としてのっていました。スープとお米の麺はあっさりしていて、全体的においしく仕上がっていました。

チャイナタウンのベトナム料理はミッドタウンで食べるタイ料理よりもコストパフォーマンスはよく、お薦めです。

次は、クイーンズのElmshurstにあるインドネシア料理のお店です。

Elmhurstには、インドネシア料理が数店ありますが、そのうちの一店です。

住所は、「8620 Whitney Ave, Queens, NY 11373」です。

先に紹介したPalau Pinangと同様に、地下鉄のRラインのElmhurst Av駅の近くに位置しています。

お店の中ですが、その日のおすすめが、看板に記載されていました。

テーブルの数は少なく、すごくこじんまりしたお店で、一人でオーダー等を仕切っていました。

前のテーブルに座っていた方たちです。オーダーを決めるにすごく悩んでいました。私の注文したものが出てきたら、何をオーターしたのか聞いてきたので、インドネシア出身の人たちではなかったのではと思います。

注文したのは、インドネシア料理の代表格のひとつであるNasi Remak Ayak Gorengです。メインのココナッツライスとフライドチキンにゆで卵と漬物が添えられ、揚げたニンニクのフレークがかかっていました。

タイ料理、ベトナム料理やマレーシア料理とも一味違っていましたが、なかなかおいしかったです。

Pongsriはマンハッタンのミッドタウンにあるタイ料理店です。

住所は「244 W 48th St, New York, NY 10036 」です。

メニュー表紙の記載でもわかりますが、このお店は1972年からありますので、今では星の数ほどあるニューヨークのタイ料理店の先駆者的な存在です。

シアター・ディストリクトにあるので、ミュージカルの前に利用する人が多いのではと思います。

味は別として、おしゃれでトレンディーなタイ料理店が多いニューヨークで、サバイブしているので、それなりの何かがあるのではと思います。

ネットで調べたら、タイ本国にもお店があるようです。

アメリカのタイ料理では、定番のドリンク、タイ・アイスティーを注文しました。

まずはトムヤムクンを食べました。

アメリカ人向けなので、あんまり辛くないですが、日本と違い、一人前で食べられるのが嬉しいです。

メインに注文したのは、ダックサラダです。

この一品もかなりアメリカナイズされていました。食べやすいように辛さや香辛料を控えているのだと思いますが、本来のタイ料理にはつきもののピリ辛さがまったく抜けていて、その分だけ少し物足りなさを感じました。

ボリュームはそれなりにあり、味のほうはまずまずでした。

お店の内装ですが、タイを感じてもらえるように工夫していたと思います。

次のお店は、ニューヨークでは珍しいオーストラリアのパブです。

住所は、「20 W 38th St, New York, NY 10018 」です。

ランチメニューですが、一品＄12なので、マンハッタンではかなり良心的な価格設定です。

お店の中ですが、サッカー（あるいはフットサル）の試合がテレビで放映されていたので、アメリカというよりかは、英国圏という雰囲気でした。

イギリスやアイルランドのパブはマンハッタンにそこそこありますが、オーストラリアのパブは数が少ないのではと思います。

注文したのは、オーストラリア料理の定番のひとつであるミートパイです。ポテトを付け合わせるにするとお腹に重いので、サラダを選びました。

注文して料理が運ばれるまで、結構待たされました。

味の方ですが、ミートソースが少し塩辛いかなという点を除けば、まずまずの味だと思います。

この旅行記へのコメント （2）

• kamaさん 2021/09/09 11:48:23

  はじめまして

  Antonioさん、こんばんは。
  kama と申します。
  
  この度は私の拙い奈良旅行記に
  投票下さりありがとうございます。
  
  美味しそうな食事たち。
  目で美味しいって分かります（フフ）
  食べるの大好きな私、大変羨ましく思いました。
  
  いつ海外へ行けるか分かりませんが、
  お出かけの際は食事の写真多めでお願いします（笑）
  楽しみに待ってます。
  
  次回もステキな旅を。
  今後とも宜しくお願い致します。

  Antonioさん からの返信 2021/09/09 22:23:23

  RE: はじめまして

  こんばんは。
  コメントをいただき、ありがとうございます。
  旅行記にはしていませんが、コロナ禍前に数度海外に行って食事の写真もたくさん撮ってきました。そのうち、掲載したいと思います。
  宜しくお願いします。