ニューヨークで食べる世界の味（南アジア・中央アジア編）

2017/05/12 - 2017/09/15

日本でもポピュラーなインド料理は、ニューヨークでもたくさんお店を目にします。マンハッタン・ミッドタウンのマレーヒルには、インド料理店がたくさん集中しているブロックがあります。また、クイーンズのジャクソンハイツまで行けば、かなりディープなお店がたくさんあり、見ているだけでもすごく興味深いです。ニューヨークには、インドの周辺国であるスリランカやアフガニスタンの料理店もあり、南アジア料理が好きな人はいろいろ楽しめます。

今回は、主に南アジアと中央アジアをテーマとして、お店と料理を紹介します。

Saravanaa Bhavan（南インド）
Sigiri（スリランカ）
Ariana （アフガニスタン）
Haandi（パキスタン）
Dhaulgiri Kitchen（ネパール）
Boishakhi（バングラデシュ）
Kashkar（ウイグル自治区）
Ema Datsi（ブータン）
San Rasa（スリランカ）
Cheburechnaya （ウズベキスタン）
Phayul（チベット）
Chennai Garden（南インド）
Bengal Tiger（北インド）

番外編になりますが、東南アジア2国のお店もついでに紹介します。

Khe Yo（ラオス）
Together（ミャンマー）

エリア ニューヨーク(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

最初のお店は、マンハッタンのマレーヒルにある南インド料理のSaravanaa Bhavanです。

住所は「81 Lexington Ave, New York, NY 10016 」です。

インドのチェンナイに本部があり、インド本国を含め、数か国で事業展開をしている本格的な南インド料理を提供するベジタリアンのレストランです。

店内です。

マンハッタンでは一番インド料理店が密集する地域に位置しているだけあり、お店を利用している人はインド系の人が多かったです。

メニューです。

インド料理の定番ドリンク、マンゴーラッシーです。なかなかおいしかったです。

さて、注文したのは、ベジタリアンターリーです。

野菜カレーが小皿に何種類か添えられ、ヨーグルト、バスティマライス、チャパティが付きます。

炭水化物系の多いため、食べ終えた後は、満腹になります。味の方はそこそこおいしいです。

レキシントン・アベニューを北方面に歩くと、クライスラービルが前に見えます。

次は、イーストビレッジにあるスリランカ料理のお店、Sigiriです。

住所は「91 1st Ave, New York, NY 10003」です。

お昼は主にビュッフェ形式でランチを提供しています。

店内です。人が多いと、少し窮屈かもしれません。

料理ですが、このような壺にカレー各種、ライス。野菜等が入っていました。

サラダとデザートです。

最初の一皿です。

味の方ですが、すごくおいしかったです。基本インド料理に似ているのですが、もう一捻りを加えたような感じで、食が進みます。

二皿目です。

お肉、野菜、ライス等をバランスよく食べられる点もいいです。

デザートも食べました。ゼリーとチョコレートのプディングです。

日系のフリーペーパーで紹介されたようです。この味なら納得です。

同じフリーペーパーですが、何度か紹介されたようです。

別のフリーペーパーでも紹介されました。よほど日本人の味に合うのでしょう。

自分が食べ歩いた範囲で、日系のペーパーでここまで紹介されているのは、アストリアのサラエボ料理店（https://4travel.jp/travelogue/11287426）くらいでしょうか。ただ、どちらもそれなりの味を提供しているので納得します。

いろいろなメディアで取り上げられたようです。

次は、マンハッタンのヘルズキッチンにあるアフガニスタン料理のお店、Arianaです。

住所は「787 9th Ave, Apt 3N, New York, NY 10019」です。

日本では東京の中野にあったのを覚えていますが、ニューヨークでもアフガニスタン料理のレストランは一般的ではないです。

メニューの表紙です。

お昼だったので、ランチメニューから注文しました。

店内です。

別の角度のショットです。異国情緒に溢れたインテリアです。

少し遅めのランチだったため、店内はほぼ貸し切り状態でした。

注文したのは、羊肉のミンチのケバブです。サラダとライスがつきます。

味の方ですが、普通においしかったです。

次は、マンハッタンのマレーヒルにあるパキスタン料理のお店、Haandiです。

住所は「113 Lexington Ave, New York, NY 10016」です。

マンハッタンでは、たまに見るパキスタン料理ですが、インド料理との違いについて聞かれたら、うまく説明できないと思います。

最初に注文し、店内で食べるか、テイクアウトが出来ます。

ずらりとおいしそうな料理が並んでいます。

陳列されているのを見ていると、何を注文すべきか悩みます。

注文したのは、チキンのカレーです。ライスと炒めたキャベツがつき、さらに野菜サラダもついてくるので、ボリューム満点です。タクシーの運転手に人気があるお店なのは、これで納得しました。

ボリュームのみならず、味の方もそこそこおいしかったです。物価が高いマンハッタンでは、コストパフォーマンスがいいと思います。

店内です。

何やら話し合っていますが、店内はネイティブの人が多かったです。

次も同じくマンハッタンのマレーヒルのお店ですが、ネパール料理店のDhaulagiri Kitchenです。

住所「124 Lexington Ave, New York, NY 10016」です。

元々はクイーンズのジャクソンハイツで営業していたようです。

メニューの表紙です。

ターリー（定食？）が中心ですが、いろいろな前菜を注文することができます。

店内です。

注文したのは、お肉のカレーのターリーです。

南インド料理のターリーと見たところ盛り付けは似ていますが。カレー系ばかりでなく、漬物のような野菜がついてきます。ライスとチャパティが付くのは、南インド料理と同じです。

味の方ですが、なかなかおいしかったです。量はあんまり多くなく、腹八分目のような感じだったので、ちょうどよかったです。

閉めに注文したチャイティです。こちらもおいしかったです。

お店の入口付近からのショットですが、カジュアルなお店であることがわかるかと思います。

次はクイーンズのアストリアにあるバングラデシュ料理のお店、Boishakhiです。

住所は「2914 36th Ave, Astoria, NY 11106」です。

地下鉄Nラインの36th Aveが最寄りの駅になります。

ガラスケースの中には、ビリヤニやタンドーリ各種が豪快に陳列されています。

これら料理ですと、インド料理とかなりのオーバーラップがあるのではと思います。

もちろんカレー類もあります。

各種惣菜類ですが、これらについては、マレーヒルにあるインド料理店では見ない内容で、かなり本格的で、ディーブなものではと思います。

ずらっと惣菜が並んでいます。

注文したのは、チキンのビリヤニです。これにチキンとほうれん草の煮込みをつけてもらいました。さらにサラダも追加です。

感想ですが、ビリヤニはすごくおいしかったです。日本で食べる炒飯に味が似ていました。

量が多かったので、最初は圧倒されましたが、いざ食べるとおいしいので、食がすごく進みました。ビリヤニはマンハッタンで何度か食べたことがありますが、ここのは一押しです。

店内です。昼時だと、少し窮屈かもしれません。

次は、ブルックリンのブライトンビーチにあるウイグル料理のお店、Kashkarです。

住所は「1141 Brighton Beach Ave, Brooklyn, NY 11235」です。

地下鉄Qラインのブライトンビーチが最寄りの駅になります。

メニューの表紙です。

ハラル（Halal）と記載のあるとおり、ウイグル自治区はイスラム教徒が多い土地柄です。

エスニックの雰囲気がたっぷりの店内です。

織物がたくさん飾られています。

前菜にラムの串焼きを一本注文しました。

味の方ですが、なかなかおいしかったです。

メインに注文したのは、うどんのような麺がラム肉のスープに入っているラグマンと呼ばれるウイグルの名物料理です。

うどんは歯ごたえがあり、なかなかおいしかったです。

ロシア系の人が多いブライトンビーチにあるので、店内はロシアや東ヨーロッパ方面の人が多かったですが、中国系のお客さんも一組いました。

次はクイーンズのウッドサイドにあるブータン料理のお店、Ema Datsiです。

住所は「67-21 Woodside Ave, Woodside, NY 11377」です。

地下鉄7ラインの69th Aveが最寄りの駅になります。

メニューの表紙です。

日本でも珍しい部類に入るブータン料理店ですが、米国でも数店しかないようです。

メニューにChilliの表記が多いですが、ブータン料理は唐辛子を多用します。

店内です。

山が多いブータンの一風景です。

ブータン王の宮殿です。

さて、注文したのは、ブータン名物で、店名にもなっているエマダツィです。

緑の唐辛子をチーズで煮込んだ料理です。米国では同じチーズがないため、米国のチーズを使っていると思うのですが、アジア料理とうまく調和しない味と感じ、残念でした。本場のチーズは調達できないのでしょう。

一緒についてきた赤米はおいしかったです。

「天国のドラムスティック」と呼ばれるチキンの骨付き唐揚げの一品も注文した。

こちらはふつうにおいしかったです。

次はスタッテン島にあるスリランカ料理のお店、San Rasaです。

住所は「226 Bay St, Staten island, NY 10301」です。

スタッテン島のフェリー乗り場から10分位歩いたところにあります。

スタッテン島はニューヨークの中でもスリランカ系の移民が多く住んでいて、おいしいスリランカ料理を食べられることで知られています。

メニューの表紙です。

このお店のスペシャルは、ランプリです。

300年前のオランダ植民地時代に由来するスリランカの名物料理です。

このページの説明書きを読んで、迷わずにランプリを注文することにしました。

各種カレーも食べられます。やはり、基本路線はインド料理に類似します。

店内です。おしゃれで清潔感があります。

別の角度から撮りました。

さて、運ばれてきたランプリです。

お米の上にお肉、茄子、ナッツ、野菜、調理用バナナ等のカレーとゆで卵がのせられ、バナナの葉っぱにくるので蒸されています。

はじめて食べましたが、なかなかおいしかったです。

スリランカの国旗が飾られていました。

次はクイーンズのレゴパークにあるウズベキスタン料理のお店、Cheburechnayaです。

住所は「9209 63rd Dr, Ste A, Rego Park, NY 11374 」です。

地下鉄の最寄りの駅は、EラインまたはRラインの63 Dr. - Rego Park です。

メニューの表紙です。

写真があるので、何を注文しているのかがわかります。

店内です。アジア系やロシア系の人が多い印象を受けました。

店内はテーブルが多く、広々としています。

さて、注文したのは、ウズベキスタン・ピラフです。

お肉と人参等の野菜を具にしてお米を炒めた料理ですので、炒飯に近いです。すこしこってりしていましたが、味は普通においしかったです。

羊の串焼きも一本注文しました。

こちらはお肉がジューシーですごくおいしかったです。

メニューで気になっていた緑のバクラバをデザートに注文しました。こちらもおいしかったです。

コーヒーも一緒に注文したのですが、こちらの方の味は少し微妙でした。

お店を出るころには、このように店内は満員状態でした。人気店であることが伺えます。

次はクイーンズのジャクソンハイツにあるチベット料理のお店、Phayulです。

住所は「37-65 74th St, Fl 2, Jackson Heights, NY 11372」です。

最寄りの駅は、地下鉄7ラインの74 St. - Broadwayです。

各種のチベット料理を食べることができます。

店内です。あまり広くありません。

ダライラマの写真がこのように供えられていました。

お肉と野菜の炒め物です。中華料理と変わらないですが、食べていて素材の新鮮さが感じられ、お勧めの一品です。

このお店に限らず、ジャクソンハイツはおいしいチベット（ヒマラヤ）餃子を食べられることで知られています。

この餃子はすごくおいしかったです。餃子が手作りなのを食べていてわかります。

餃子の断面です。

チベットの雰囲気を出しているインテリアです。

次はマンハッタンのマレーヒルにある南インド料理のお店、Chennai Gardenです。

住所は「127 E 28th St, New York, NY 10016」です。

ベジタリアンのお店のため、お肉料理は提供していません。

メニューの表紙です。

注文したのは、マサラ・ドーサのターリです。

ドーサは米とウラッド・ダールをすり潰して、クレープにした食べものです。写真では、見えていませんが、ドーサの中には煮たジャガイモが入っていました。

店内はすっきりしていて清潔感があります。

ザガットで高得点を獲得している人気店です。

次はマンハッタンのミッドタウンにある一般的なインド料理（北インド？）を提供するお店、bengal tigerです。

住所は「58 W 56th St, Fl 2, New York, NY 10019」です。

階段を二階に上がったところにお店があります。

虎のマークがいいです。

店内はすごく広いわけではないので、昼のピーク時はかなり混み合うかもしれません。

メインのカレーにライスとナンがついて$9.95が価格なので、マンハッタンのミッドタウンでは超良心的な価格設定です。

メニューの表紙です。

店内です。

注文したのは、チキンとほうれん草のカレーです。

味の方ですが、普通においしかったです。ボリュームが多いので、お腹を空かしている時にはいいと思います。

コストパフォーマンスがよいので、旅行者に人気があるのは頷けます。

次はマンハッタンのトライベッカにあるラオス料理のお店、Khe-Yoです。

住所は「157 Duane St, New York, NY 10013 」です。

トライベッカという場所柄、少しおしゃれなお店ですが、ニューヨークで唯一ラオス料理を食べられるお店として知られています。

ランチだったので、メニューの品数は限られていました。

すっきりした店内です。

別の角度から撮った店内です。

注文したのは、スカートステーキです。漬物が3種類とジャスミンライスがつきます。

味の方ですが、予想していた以上に上品で、おいしかったです。メインだけだとお腹がすくかもしれませんが、味はしっかりしていて、期待を裏切ることはないと思います。

ザガットでは高得点を獲得しています。この点数は納得です。

最後は、ブルックリンのベンセンハーストにあるミャンマー料理のお店、Togetherです。

住所は「2325 65th St, Brooklyn, NY 11204」です。

地下鉄の最寄りの駅は、NラインのBay Pkwyです。

こちらのお店は、ニューヨーク市で唯一ミャンマー料理を提供するお店として知られています。

お店の中は狭いので、テイクアウトのお客さんも多いと思います。

メニューです。

ミャンマー料理以外に、お寿司も提供しています。ミャンマー料理はタイ料理と違い、認知されていないので、人気のあるお寿司も提供しないと、お客さんを十分に確保できないのだと思います。

店内です。

レストランやカフェというよりも、デリカテッセンや日本の食堂のような雰囲気ですが、見かけはあてにならなく、このお店の料理の味はかなり本格的でおいしいです。

ミャンマーの有名女優でしょうか。

中華料理店のようにお茶が出ました。

さて、肝心な料理の方ですが、まず食べたのがスープ麺のモヒンガです。モヒンガはミャンマーの国民食として知られています。

お米の麺なので、ベトナム料理のフォーと似ていますが、決定的に違うのがスープです。魚のだしでとったスープですが、旨味があり、抜群においしかったです。

注文したもう一品は、豚の角煮のカレーです。

お米はジャスミンライスです。

豚の角煮です。こちらの方もおいしかったです。

店内に飾ってあった絵です。

ニューヨークではミャンマーの隣国であるタイの料理は何度か食べましたが、どこもアメリカナイズされた味で口に合いませんでしたが、このお店のミャンマー料理はすごくおいしく、いい意味で期待を裏切られました。

機会があれば、ぜひミャンマーに旅行に行きたいです。