ＷＴ信の湯布院療養日誌：6月26日(日）続・ウイリアム・ブグロー考

2016/06/26 - 2016/06/26

日曜日でリハビリ室は休み。

午後温泉館に行く以外は、昨日淳一郎先生からお借りしてきた、米永輝彦著「ウイリアム・ブグロー発見の旅」を読んで過ごす。

以下は私なりの米永輝彦氏のウイリアム・ブグロー論の要旨。
　
＊ブグローは近代絵画史の重要な転換期の新しい流れ（主として後の印象派）の起因に関係した人物。

＊その後は歴史上日陰の存在と化し、忘れ去られる格好となり、特にこの日本ではその存在すらさほど知られていなかった画家。

＊しかし日本人画家にない、その卓越した技術や、その精緻で甘美な世界に注目される様になって来た。

＊ブグローの神話・寓話を扱った作品や宗教画・肖像画には、甘 い茶系色を生かしたトーンの展開の美しさに加えて、考え抜かれた構成のなかに色彩の妙があり、肌の表現は迫真に満ちている。
これこそ「美の極致」と思 わせるその甘美な画風に人は酔いしれる。

＊ブグロ ーは、我々人間が神より多大な恩恵にあずかり生かされているという認識に立って自然と対峙している。
求めても求めてもただ神の偉大さを知らされるだけであり、泉のほとりで喉を涸らすがごとく理想を追い求め、曖昧さを許さなかった画家。

米永輝彦氏はブグロー芸術をよく表わす作品として３２点を厳選し、「ウイリアム・ブグロー発見の旅」に掲載しておられる。

その作品をweb上で、お許しが有るものを見つけ次第、順次掲載する予定。


7月16日現在ＵＰしたブグローの絵画は下記からお借りしました。

ヴァーチャル絵画館
http://art.pro.tok2.com/

ノラの絵画の時間
http://blog.livedoor.jp/kokinora/archives/1023738608.html

≪ アドルフ-ウィリアム ブグロー の甘美な絵画 ≫
http://www.abaxjp.com/bouguereau/bouguereau.html

William Bouguereau - Web gallery
http://allart.biz/photos/view/Bouguereau-1.html

エリア 湯布院・由布院温泉(大分)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

「レディ・マクスウェル」（1890）

「アムールとプシュケーーー子供たち」（1890）

「待ち伏せするキューピット」（1890）

「キューピットから身を守る娘」（1890）

「心の目覚め」（1892）

「春の夢」（1901）

「蝶とキューピット」（1888）

「愛しの小鳥」（1867）

「口づけ」（1890）

「休息のひと時」（1900）

「ひなぎく」（1894）

「モントロン公爵夫人の肖像」（1864)

「蜂食い」（1892）

「ガビリエル・コットの肖像」（1890）

「思索」（1897）

「天使の詩」（1881）

「慰めの聖母」（1877）

「ピエタ」（1876）

「イエス・キリストの笞刑図」（1880）

「プシュケの誘惑」（1895）

フローラとゼフェロス」（1875）

「ヴィーナスの誕生」