2016/06/28 - 2016/06/28
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kojikojiさん
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フエの最終日は安定宮へ行くことコムヘンとブン・ボー・フエを食べるくらいで、特に予定が決まっていない予備日でした。地図を見ていてこれは結構歩くことになるかもしれないと考えました。翌日は1日掛けて観光しながらダナン経由でホイアンまで行き、ホイアンでの1週間の滞在があります。さすがに連日35℃以上のフエの厚さの洗礼を受けて疲れも溜まっていました。10時のバスを予約する前にいろいろ考えて、タクシーをチャーターしたらいくらくらいかかるだろうかという思いが強くなりました。車ならいくつかの庭園屋敷にも行けるし、レジデンス・ホテルに立ち寄って、離れたレストランも巡りやすい…。レセプションに行ってツアーデスクのマイさんに相談してみると「ホテルの車をチャーターしたらいかがですか。」と提案がありました。6時間のチャーターで8,000円ほどと安くはありませんでしたが、結果的には正解でドン・バ市場に寄ってもらったり、郊外のタイントアン橋まで連れて行ってもらえました。何よりこの日は何度も土砂降りがあり、歩いてでは途方に暮れていたと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 船 レンタカー 自転車 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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フエ観光の最終日は急遽ホテルの車をチャーターして市内や郊外の行きたい場所に連れて行ってもらいました。統一鉄道の貨物が通過したので一気にバイクが走り出します。まずは旧市街側の「アンヒエン庭園邸宅」へ向かいます。
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ハノイへ向かう鉄路です。以前の旅でニャチャンからハノイ前の鉄路はバスに変わりましたが、ハノイからラオカイまでの鉄道は制覇しています。
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「アンヒエン庭園邸宅」に到着です。観光客目当てのお土産売りのおじさんがいます。
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「アンヒエン(An Hien/安賢)」平和の庭と名付けられたこの家は1895年に育徳帝(ズクドゥック帝)の18番目の娘の邸宅として建てられたそうです。嗣徳帝(トゥドゥック帝)の後継者の皇帝ですが、在位はほんの3日で最後は絶食させられて餓死しています。
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フォーン川沿いの門から真っすぐ道が続き木々の多さを感じさせます。正面には影壁が設えてありますが風が通るような造りになっています。
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庭掃除していたお兄ちゃんから「1人20,000VNDです。1ドルです。」と言われて支払ったけどチッケトなどはありません。
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フォーン川の北側に建ち、南に面して建物が配置されています。
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母屋の造りは伝統的なフエの建築様式です。屋根は5層になっています。またニャ・ルオン柱の家と呼ばれ、この家には釘やコンクリートなどをまったく使っていないそうです。柱はジャックフルーツ(バラミツ)の木が使われているそうです。
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この形の扁額はベトナムではよく見掛けるデザインです。
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タンティエン村の蓮の花がここにも飾られていました。
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川からの風はこの前庭の池でさらに涼しく感じさせるのでしょう。
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この邸宅のもう1つの名物は母屋の周りに茂る植物でしょう。
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これは幹生花の一種だと思いますが不気味です。地元の人が名前を教えてくれたのだけど忘れてしまいました。実を食べながらチュアとかチェみたいな言葉を何度もおっしゃるので酸っぱいのだろうと分かりました。言葉は分からないけれど酸っぱい感じがします。
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同じ幹生花のジャックフルーツです。
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季節のものですがまだまだ小さいですね。
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少し硬い皮を剥くと酸っぱい実が出てきます。あまり数を食べたい気にはなりません。
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ひと房もらってドライバーのタンさんに聞こうと思いながら忘れました。
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これはドラゴンフルーツの樹が別の樹に寄生しているところ。
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ドラゴンフルーツの花は初めて見ました。これはサボテン科の植物だと改めて感じます。最初に食べたサボテンの実はシチリアで食べたウチワサボテンの実で、インドのイチジクと呼ばれていました。
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青いパパイヤです。
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バナナも大きな房が垂れ下がっていました。ここは小さな植物園のようでした。
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次の目的地に向かう途中にフォーン川を走っていると、サイゴン方面へ走る列車が見えました。
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町中へ戻ると土砂降りの雨になりました。自分たちで歩いていたら大変なことになっていました。店先まで車を廻してもらったのが「BA HOA」です。
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有名なコム・ヘンというシジミご飯の店です。
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ご飯の上にシジミやモヤシに炒りピーナッツ、豚皮の揚げたものや香草が乗せてあります。
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濃厚なシジミスープが一緒に出てきます。店のお姉さんはゼスチャーを交えて、別々に食べるようにと教えてくれます。ご飯はかき混ぜてスープはスープで飲むのが本当の食べ方のようです。日本人はぶっかけご飯にする人が多いのでしょう。
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茹でたウズラの茹で卵がどのテーブルにも10個並んでいます。食べた分だけ精算します。
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食べなかったので中が何かは分かりませんがおこわのようでした。
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さあ混ぜ混ぜしていただきましょう。
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朝ご飯もしっかり食べているので、目的のシジミご飯以外は手をつけませんでした。この後も観光を交えながら2軒のレストランに立ち寄る予定です。
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この寸胴鍋の中に秘伝のシジミスープが入っています。
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妻はこういうお店がすっかり似合うようになりました。
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一体1日にどれだけのシジミを煮て貝から剥くのでしょう。
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ブン・ボー・フエは午後に食べに行きますし、バイン・ベオも専門店に行く予定です。
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このカウンターでコムヘンが出来上がるのです。
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ものすごい土砂降りだったのにほんの15分くらいで青空になりました。
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コムヘンセットで1人20,000VND。2人で200円のお勘定です。
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次に毎日前を通っていて気になっていた「ラ・レジデンス・ホテル」に向かいます。その前にドライバーのタンさんが車を停めてくれました。レ・ロイ通りを挟んだ反対側に。
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クオック・ホックという阮朝時代の1895年に皇室や官僚など特権層の子息の教育機関として創立された高等学校です。
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胡志明(ホーチミン)が通っていたのは有名ですが、武元甲(ヴォー・グエン・ザップ)将軍もこの学校だったと知りました。ディエンビエンフーの戦いでフランス軍を撃破して、「赤いナポレオン」と呼ばれ、ベトナム再統一の原動力になった方です。
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2013年の10月に訃報を聞いたとき、1つの時代が終わったと感じました。
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車を停めた広場の碑は志願兵の碑(BIA CHIiN SY TRAN VONG)と呼ばれ、第1次世界大戦当時にフランス占領下にあったベトナムからフランスは志願兵を募り、ドイツと戦わせました。その時の戦没者の碑です。
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フランス統治時代に建てられた総督の邸宅を改装して営業している「ラ・レジデンス・ホテル」です。ホテルの建物も興味がありましたが、ホテルのショップも覗きたかったのです。
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まずはフロントで「次回の滞在のために中を見させてください。」と声を掛けてパンフレットやカードをいただきました。
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ショップは高品質のものや他ではあまり見ないものがありましたが、値段の設定が町中の3倍くらいでした。もちろんFIXプライスのものもありましたが。
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ホイアンのアートショップHAYHAYの雑貨です。これは缶のプルトップで作られています。気に入ったのですが妻に却されました。店の女の子に「これ欲しかったんだけど、奥さんがダメっていうから…。」と写真だけ撮らせてもらいました。
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これはフエの伝統工芸の七宝でファップラム(Phap Lam)といいます。写真写りは良いのですが、日本の物に比べるとクオリティは…。ホテルプライスで手が出ず。
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ショップのお姉さんにお礼を言って館内を散策します。デヴィッド・スーシェの演じる名探偵ポワロがヒョコヒョコ出てきそうな雰囲気です。
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コンシェルジェの部屋に阮朝(グエン朝)の歴代皇帝の肖像画が並んでいました。
こちらは最後の皇帝バオダイ帝です。 -
12代皇帝の啓定帝(カイディン帝) です。一昨日見学した皇帝廟の主の写真を撮りました。
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4代皇帝の嗣徳帝(トゥドゥク帝)の肖像です。同じような衣装を着て写真を撮ったので親しみが湧きます。
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そして2代皇帝の明命帝(ミンマン帝)の肖像です。
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エントランスの正面はアールデコ調のバーカウンターになっていました。
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とても美しいカウンターです。
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夜ホテルへ戻る前に立ち寄っても良かったかもしれません。
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こんなアールデコの美しいスペースもあります。
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中学生の頃に4つ球からスタートしたビリヤード。バブルの頃にナインボールが流行りましたが、好きだったのはエイトボールだったっけと懐かしく思い出しました。
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昔の鎧戸が残っています。
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ちょっとしたスペースもこんな感じで、椅子のデザインも1920年代です。
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さあそろそろお暇しましょう。
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お客さんがチェックアウトして、チェックインする前の時間が止まったようなホテルのロビーです。
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松任谷由実の「時の無いホテル」を思い出します。
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とても美しいホテルでした。表に出るとタンさんが車を廻してくれます。
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次に向かったのはもう1つの庭園邸宅。「ラックティンヴィエン庭園」です。
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フォーン川からの運河沿いの道を進みます。この辺りは市場があるので露店が並んでいます。
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箒売りのおばさんがベトナムらしいです
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何と「ラックティンヴィエン庭園邸宅」は休みです。
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仕方ないのでこの先の「安定宮」へ向かいます。
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「安定宮」は啓定帝(カイディン帝)が即位以前に居住していた洋館で後に子の保大帝(バオダイ帝)の邸宅となります。門柱の対聯(ついれん)の初めの文字が左右で安の字と定の字から始まっています。
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近年修復が終わり公開が始まったばかりの宮殿です。
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「剪黏」のタイル装飾が見事です。
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入場料は大人20,000VNDとお安い設定です。
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チケット売り場には誰もいないのでそのまま入って庭を歩いていると、慌てておばさんがすっ飛んできました。
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門の内側も同じデザインです。
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振り返ると東屋と宮殿が並んでいます。
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中立亭と名付けられた東屋には銅像が立っています。
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近づいてみるとどこかで見た記憶がありました。
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これには驚きました。14年前にフエに来たときに啓定帝廟(カイディン帝廟)で見た皇帝の銅像です。
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つい最近まで皇帝廟に置かれていたようですが、現在はここ安定宮の東屋に立っています。先日の啓定帝廟の中で違和感を感じた理由が分かりました。
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宮殿内部は写真撮影禁止と書いてありました。禁煙のマークもあったのですが、タバコを吸っている係員がいたので「写真撮影禁止?」と聞いてみるとバツが悪いのかご自由にということだったので何枚か撮らせてもらいました。
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TBSの世界遺産で近所に住む女官だったおばあさんが最後に保大帝(バオダイ帝)を見たという部屋です。調度品も残されていたのでしょうか。
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入り口を振り返ってみます。啓定帝(カイディン帝)は1922年にフランスへ渡ったことがあり、その時に見た巨大建築の影響で西洋風の廟を建てたほどですから、この宮殿も同じ考えで建てたのでしょう。また後を継いだ保大帝(バオダイ帝)もフランスに留学していたので、影響を受けていると思います。
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ニャチャンの町外れの岬に「バオダイ・ヴィラ」というホテルがあります。14年前に泊まったことがありますが瀟洒な洋館がいくつか残っていました。ダーラットにも別荘があり、こちらもアールデコ風の建物で知られています。
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内部の部屋は全部が修復済みでは無く、あまり重要でない部屋は荒れ果てたままでした。
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2階のテラスから表を望みます。昔は運河を船を使って移動できたのでしょう。
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小雨が降って訪れる人もなく物思いに浸るにはもってこいでした。
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長春の偽満州宮殿の中を歩いているような気分になってきました。日本の傀儡だった溥儀とフランスの傀儡だった阮朝の末期の皇帝が重なったのかもしれません。
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フエの観光としては王宮と皇帝廟が有名ですが、この宮殿も見逃せない場所だと思います。
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エントランスホールが一番豪華でした。
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装飾品はフランスから運んだのでしょうか。その当時はスエズ運河を越えて船で運んだのでしょうね。
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全部がベトナムで造られたとは思えませんでした。
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歴代皇帝の廟や王宮を描いた絵が飾られていました。
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阮朝の終盤の2代に渡る皇帝の夢を垣間見たような気がしました。
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宮殿の奥にも建物があるようで広い庭までは出てみましたが、当時の調度品を展示したところがあるのを知らずに出てしまいました。この後もホテルの車でフエ市内や郊外を廻ります。
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