灼熱！順化（フエ）之旅（11）タイントアン橋まで足を延ばし、ドンバ市場でサンダルを買いクン・アン・ディエンとブンボーフエでフエを食べ尽くす。

2016/06/28 - 2016/06/28

ホテルの車で市内を廻ってもらうのはとても快適で、何回かの土砂降りも気になりませんでした。当初の予定はレストラン以外は終わってしまったのですがまだお腹は空いていません。フエ観光情報センターでいただいた「フエまちあるきマップ」を眺めて、タイントアン橋を指さしてドライバーのタンさんに相談してみました。「行きましょう。」とすぐに出発することになりました。位置的にはフエ市内から南東の方角でしょうか、タンさんの安全運転で20分ちょっとで橋のある集落に到着しました。そこまでの田園風景もあまりに美しく、途中に何度か車を停めてもらったほどです。ここなら自転車で来てもいいなと思った瞬間に土砂降りになりました。車で良かったと思い直します。予定外に来たタイントアン橋でしたが、妻はフエではここが一番気に入ったようでした。小雨が降っていたのも風情があってよかったです。地元に人が橋で休んでいました。屋根付きの橋というと中国のトン族の風雨橋を思い出しますが、関係があるのだろうかと思います。しばらく散策して雨がきつくなってきたのを合図に町に戻ります。すると今度はカンカン照りに変わります。着いたのはバインデオとバインロックで有名な「クン・アン・ディン」で安定宮と同じ名前の店です。ここも午前中に行ったコムヘンと同じ雰囲気の店でした。家族でバナナの葉に具材を包む作業を見せてもらったり。でも連れてきてもらわないと表通りからかなり中に入っているのでたどり着けなかったかもしれません。残りはブン・ボー・フエを食べるミッションだけですが、さすがに2軒連続は無理なのでドン・バ市場へ行ってもらいました。ここはただ冷やかすだけのつもりでしたが、妻が急に「サンダル買う。」と言い出し、すかさずおばさんが来て値段交渉が始まります。最初の値段は500,000VNDで、妻に日本での値段を聞くと1,000円くらいと言うので100,000VNDを提示して、一度決裂するも120,000VNDで購入できたのでまあまあの成果です。
市場横のバスターミナルも見ましたが、昔に比べてバスも格段に良くなっていて驚きです。小一時間市場をぶらついて最後のブン・ボー・フエに行きました。ここは14年前にもサイゴン・モリーン・ホテルからブラブラ歩いて行った記憶があるのですが、店には面影はありませんでした。２軒並んで同じような店がありますが、昔からの本家は左側の17番地の店で日本語の看板が出ています。注文は簡単で座れば２碗出てきます。ドライバーのタンさんにも「一緒に食べましょう。」と誘うのですが、遠慮して店には入ってきませんでした。ホテルに戻ってちょっとチップをはずみました。急に思い立って車をチャーターしたのですが、これが意外に楽しかったです。予定表を見たツアー・デスクのマイさんが「楽しそうだから私も行きたいわ！」と言っていたのはあながちお世辞ではなかったようです。

エリア フエ(ベトナム)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 観光バス 船 レンタカー 自転車 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ベトナム航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

フエでは「ドン・バ市場」が有名ですが、新市街側には「アン・クー市場」もあります。

市場の辺りでまた土砂降りになりました。雲の子を散らすように人が減っていきます。

しばらく走ると景色が変わるのでフエ市内を抜けたのが分かります。

絵にかいたような田園風景が広がります。

前日は自転車だったのですが今日はエアコンの効いた車なので快適です。

タン・トゥイ村の立派な門がありました。中国の伝統的建築様式の門の1つである牌楼（坊）の形をしています。

こんな田園風景の中に橋があります。

周囲は意外に整備されています。

「タイントアン橋」に到着です。出入り口側は魔除けのモザイク装飾が施されています。

ホイアンの日本橋に似ていると言えば似ています。今回は何の下調べもしないで来てしまいましたが、情報促進センターの地図が詳しいです。

http://gwweb.jica.go.jp/km/ProjDoc027.nsf/VIEWJCSearchX/2A7215C2EBDC888149257C93002F37E2/$FILE/タイントアン観光マップ.pdf

横から見ると中国のトン族の風雨橋に似ています。

一番美しいのは横からの姿です。

一番風の通り抜けやすそうな場所が塞がれています。

モザイク文字は左右に「福」と「寿」で、中央の四字熟語「清風明月」とあります。明るく澄んだ月とすがすがしい風が心地よい静かな夜の橋の様子と風雅な遊びや自然を堪能情景が浮かんでくるようです。

思わず靴を脱ぎたくなるようなきれいな板張りです。左右の欄干の部分が長椅子のようになっていて、地元の人が涼みに来ています。こんな情景も風雨橋と同じです。

塞がれていた部分には神様が祀られていました。これはホイアンの日本橋の祠に似ています。

反対側の四字熟語は読めませんね。

また雨が強くなってきました。時間があればもっとゆっくりしたい場所でした。

川沿いに進むと更に美しい橋の姿を見ることができます。

車の通れる橋の上からの姿が一番美しいと思います。ベトナム航空の機内誌の写真もこのポイントからでした。さあフエ市内に戻りましょう。また土砂降りになってきました。

タンさんに「着きましたよ。」と言われたのは何もない通りでした。道路工事中の路地を指さして「この先ですよ。」

表通りから50メートルほど進んだ右に店がありました。多分この左側が「安定宮」だったのだと思います。塀の造りが同じでしたから。

「クン・アン・ディン」は隣の安定宮と同じ名前のバインベオの有名な店です。

この店の一番の名物はバイン・ベオという小皿に米粉の生地を入れ、エビのでんぶとカリカリの豚皮が乗った料理ですが、おじさんが造っているのはバインロックというタピオカ餅です。

「写真撮っていいですか？」と尋ねるとこっくり頷いてくれました。大きな網に規則正しく並べていきます。この大きさがポイントです。

バインロックの生地はタピオカ粉を溶いたもののようです。

香ばしい味付けの海老です。材料はこれだけでバナナの皮に包んでいきます。

店の女の子は娘さんでしょうか。写真を撮っていたら「やだ?。恥ずかしい。」って感じです。

先ほどの網がそのままこの蒸し器に入る訳です。湯気が立っています。

バインベオとバインロックが出揃いました。フダビールは冷えてなかったのでハイネケンを2本いただきます。写真撮る前に食べないでってお願いしているのに。

バインベオが15皿で40,000VND。200円です。

バインロックは8個で25,000VND。125円です。

おばさんがバインロックを包み始めました。

書かれているメニューを全種類食べても1,200円くらいです。

バインロックを開いたところです。一体どれだけのバナナの葉を使うのでしょう。

まったりとした時間が過ぎていきます。

あっという間に空の皿が積みあがっていきます。

どこで食べても同じような味ですが、店の雰囲気はそれぞれです。でもやっぱり名物はその店で食べたいですよね。

ペロッと食べられてしまいます。

お客が途切れたところで次の準備が始まります。やはり家族経営なんでしょうね。

全部で105,000VND。500円ちょっとでした。

もう一度「ラックティエンヴィエン庭園邸宅」に寄ってもらいましたがやはり休みのようでした。

それでは仕方ないので「ドン・バ市場」に行ってもらうことにしました。

市場の横のバスターミナルに車を停めてもらいます。

ベトナムの郊外行きのバスもきれいになりました。昔はホットロッドみたいなタイヤの着いた青いおんぼろバスでした。普通のバスになったということは郊外への道路も普通になったということです。

昼過ぎの市場はまるで毒ガステロの後のように店番の女の人たちは倒れ込んで昼寝しています。たまに生き残ったおばさんがドリアンを運んでいたり。

お客さんより売り手の方が多いので、歩いていると必ず声が掛かります。

フエの名物はここで全部揃いそうでノンラーも種類が多いです。その下にはメースンという胡麻餅や宮廷茶や蓮の実などなど。

こちらはフルーツ屋さんです。6月下旬のベトナムはフルーツの多い季節です。

ドリアンもてんこ盛り。

妻が急に「サンダル買う。」と言い出し、それを聞いたおばさんとバトル勃発です。妻がサイズを確認している間に値段交渉です。最初の言い値が500,000VND。「日本だったらいくら？」「1,000円しない。」こちらの言い値100,000VNDからスタートして、結果は120,000VNDで落ち着きました。買う前に合図してもらわないと心の準備が必要です。

1日さまよっていても飽きなさそうです。

さすがにお昼を2軒食べた後では何か食べようという気にはなりません。

こういうところも好きなのですが。

2階にも上がってみます。

観光客にはあまり必要のない衣類の店ばかりでした。

この通りは広い方で狭いところはこの半分以下でした。風も通らないのでひたすら暑いです。

まったりとした時間が過ぎています。

妻もすっかり市場に溶け込んでいます。

篭とか買いたかったです。

表に出ただけで一瞬涼しい感じがしますが、やっぱり暑いです。

八百屋さんが一番ビジュアル的にはきれいでした。

八百屋と果物屋の違いがいまいち分かりません。

小一時間散策して市場を後にします。

最後にVTV８の放送局の近くのお店に寄ってもらいます。

「ブン・ボー・フエ」の店です。ここには2軒並んでいますが17番地のこちらが有名な店で19番地は人気にあやかって後から出来た店です。

ドライバーのタンさんに確認して店に入ります。午後2時を回った変な時間だったので2つの店共に誰もお客がいませんでした。

14年前にも「サイゴン・モリーン・ホテル」から弟と2人で歩いてきた記憶があります。でもこんな大きな店だったか…。まったく記憶と違っています。

大きな寸胴鍋を見ただけで美味しそうです。

レモングラスの束が入った寸胴でツミレを煮ています。

冷たいお茶を飲みながら出来上がるのを待ちます。

やってきました。具だくさんです。

更に生野菜とバナナの花をトッピングできます。

お好みで辛くすることも可能です。

大満足でスープまで全部いただきました。今日はお昼に3軒のレストランをはしごしました。ここは35,000づつ70,000VNDでした。１杯175円です。

時間も丁度午後2時半なのでホテルに戻ることにします。もうフエに思い残すことはありません。お腹もいっぱいなのでホテルに戻ってゆっくりしましょう。

半日車を運転してくれたタンさんと記念写真です。お世話になりました。一緒に食事をしたかったのですが、遠慮されてしまったのでチップを少しはずみました。
さあプールでクールダウンしましょう。