2015/09/02 - 2015/09/02
3903位(同エリア6159件中)
きゆうさん
2015年8月〜9月に、LCCと鉄道(青春18きっぷ及び北海道&東日本パス利用)で三陸と北海道を巡った旅行記、3日目です。
1日目はこちら→http://4travel.jp/travelogue/11087934
3日目は三陸の風景を眺めながら青森へ。久慈の海女さんと獲れたて生ウニ、さらに急行はまなす号乗車とテンション上がりっぱなしの1日。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
3日目の朝は比較的ゆっくりとした起床でした。朝風呂を浴び、朝食を頂いてホテルを後にします。
宮古駅は既に見慣れた(?)JRと三陸鉄道の駅舎が並ぶ造りです。今回はこちらの赤い駅舎へ。宮古駅 駅
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駅構内に入ると、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」でもおなじみの車両が登場です。車内はどうやら観光客が多いようでした。
宮古駅 駅
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三陸鉄道北リアス線 宮古駅→久慈駅 約1時間45分
列車は定刻に発車し、まずは山間を走ります。トンネルが多いこともあって元々展望は期待していませんでしたが、それ以上に霧が濃いのが気になります。これが三陸名物のガスなのでしょうか。
白く覆われた山々を貫き、列車は北へ向かいます。三陸鉄道 リアス線 乗り物
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行程も後半になると、列車は海岸沿いを走るようになります。天気も徐々に良くなってきて、視界も開けてきました。
ビューポイントでは徐行、停止して観光案内も行われ、1人旅の観光客には非常にありがたいものでした。三陸鉄道 リアス線 乗り物
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小さな漁港かな?
三陸鉄道 リアス線 乗り物
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さて、無事に久慈に到着です。真っ先に向かったのは…
久慈駅 駅
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駅舎内の弁当店「リアス亭」です。
こちらの名物うに弁当は1日20個限定ということもあり、週末には多くの人が行列を作るのだとか。
開店前に売り切れることもあると聞いていたので、11時も過ぎた頃に来ても買えないだろうなぁ、と半ば諦めていたものの…三陸リアス亭 グルメ・レストラン
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普通にありました(汗)
お店の人によればこの日はかなり客足が少ないとのこと。夏休み終了後の平日、さらに天候も不安定という条件が重なったからでしょうか。閑散期を選んで良かったと心から思いました。三陸リアス亭 グルメ・レストラン
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しかし、閑散期は観光客にとって厳しいものでもあります。これから向かう小袖海岸では海女さんの素潜りを間近で見られるのですが、基本的に休日限定。平日のこの日は海岸周辺を散策して何か食べれたらいいな、ぐらいに考えていました。
小袖海岸行きのバスまでは時間があったので、久慈駅周辺を散策します。
駅の向かいには、あまちゃんで有名になった駅前デパート。 -
ドラマに関する資料館のような、あまちゃんハウス。
入館は無料です。あまちゃんハウス 名所・史跡
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様々な資料が展示されています。
あまちゃんハウス 名所・史跡
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実際に撮影で使用された衣装…だったと思います。
あまちゃんハウス 名所・史跡
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観光客がどこから来たか、シールを貼っていく所です。圧倒的に東日本が多いですね。
あまちゃんハウス 名所・史跡
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ちゃんと熊本から来た証を。
あまちゃんハウス 名所・史跡
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岩手県北バス 久慈駅→小袖海岸 約40分
しばらく時間を潰し、三陸鉄道の隣にあるJR久慈駅前のバス乗り場に戻ってくると多くのお年寄りの姿がありました。どうやら地元の方々のようです。発車時刻が近づくと観光客らしき姿もちらほら現れました。
やがてバスが到着し、人々が一斉に乗り込みます。最終的に満員状態での発車となりました。
発車後しばらくしてから、近くに座っていた地元のお年寄りとお話をすることができました。6割ぐらいしか聞き取れませんでした(汗)が、「あまちゃん」放送後の急激な観光地化には戸惑いや反感もあったようです。久慈駅 駅
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自分のような観光客に話しかけられるのも嫌だったのかもしれない、と初めは少し緊張しましたが、目的の小袖海岸に近づくにつれて海岸沿いに点在する岩の名前や海水浴のできる砂浜などを紹介して頂けて、とても助かりました。
やはり地元の方から直に聞く情報が一番ですね。ガイドブックやインターネットで見るのと違い、心に残ります。久慈海岸・小袖海岸 (あまちゃん街道) 自然・景勝地
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そうこうするうちにバスは小袖海岸へ。バスを降りて海岸へ歩いていくと、誘導員さんが「こんにちはー‼ようこそ小袖へ〜」とフレンドリーに話しかけてくれました。
さらに今日は団体の予約が入っていて、これから海女さんの素潜り実演が行われるとのこと。これはラッキーだ、と足取りも軽くなります。
歩きながらまず目に入るのは、「じぇじぇじぇ発祥の地」の石碑。
まぁ、確かに流行りましたけど…久慈海岸・小袖海岸 (あまちゃん街道) 自然・景勝地
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他にも様々な石碑が建ち並ぶ中、港の全景と「海女センター」が見えてきました。
グッズの販売やレストラン、展望台など小袖観光の拠点となる場所です。
隣に見えるのは夫婦岩。小袖海女センター 名所・史跡
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周辺を散策していたら、既に海女センター前で素潜り実演が始まっていました。見学料金の500円を払って見物客の輪に入ります。
観光客向けということもあり、伝統的?な格好の海女さんが潜っていました。彼女らがウニを獲る度に拍手が沸きます。
ただ、聞こえてくる息遣いは中々に苦しそうで、テレビで見た時とはまた違う印象でした。小袖海女センター 名所・史跡
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そんな光景がしばらく繰り返され、やがて海女さんが海から上がってきました。
小袖海女センター 名所・史跡
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袋から出てきたのはたくさんのウニ。このあと悪魔の(?)ささやきが…
小袖海女センター 名所・史跡
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「500円でスプーンを買うと、獲れたてのウニがまるまる1匹食べられますよー」
!?
どうしよう…小袖海女センター 名所・史跡
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頂きました。バフンウニ(笑)
一口、口にいれるだけで広がる豊かな風味。時間がたったものにありがちな臭みなど一切無く、さすが捕れたての味でしたね。小袖海女センター 名所・史跡
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ウニの後は、もう1つ郷土料理を食します。
それが「まめぶ汁」。
味としては豚汁に近いものの、特徴はクルミ入りの団子でしょう。巷で言われるように塩気と甘さが同居するこの味は、好き嫌いが分かれるものかもしれません。
大のクルミ好きな自分にとってはとても美味しかったです。小袖海女センター 名所・史跡
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まめぶ汁を完食すると、帰りのバスの時間です。帰りもフレンドリーな誘導員さんに見送られて、海岸をあとにしました。
晴れ間が見えたので車内から急いで写真を撮りましたが、10分もしないうちに再びガスが出てきて辺りは白っぽくなってしまいました。
天気の変わりやすさを実感していると、あっという間に久慈駅に到着です。久慈海岸・小袖海岸 (あまちゃん街道) 自然・景勝地
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しばしの休憩を挟んで、JR久慈駅の改札へ。ここからは「北海道&東日本パス」を使っての移動となります。
1両目海側のボックス席を確保し、発車を待ちました。久慈駅 駅
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JR八戸線 久慈駅→八戸駅 約1時間50分
発車後、しばらくは山の中を走ります。鈍重な旧型車両が唸り声をあげながら、一歩一歩進んでいくような感じでした。
ここで遅い昼食です。メインはもちろん久慈駅のうに弁当。JR八戸線 乗り物
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中身は蒸しウニを贅沢にご飯の上に敷き詰めた、シンプルかつ贅沢な一品でした。
生のウニを多く食べると気分が悪くなってしまうような自分でも、ペロリと平らげてしまっていましたね。
昼食にこの弁当を食べられたのはラッキーでしたし、海女さんが目の前で採ってくれたウニを味わえたのもラッキーでした。天気がもってくれたことも含めると、この日はたくさんの幸運が重なって素敵な体験をすることができたように思います。JR八戸線 乗り物
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山越えを抜けると一転、海岸沿いを駆け抜けます。打ち寄せる白波と太平洋、そして空が重なる美しい景色を眺めながら、列車は北へ。
JR八戸線 乗り物
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時折小雨が降りながらも日が射す時間が長く、種差海岸や白浜あたりでは特に美しい景色を眺めることができました。
JR八戸線 乗り物
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鮫駅を過ぎると八戸市内へと入ります。
乗客が徐々に増え、景色は工業地帯や住宅街に変わりました。
この頃になると下校時間ということもあってか、列車はいつの間にか学生で満員になって八戸駅のホームに到着。
接続する青森行きの列車に乗り換えです。
青い森鉄道 八戸駅→青森駅 約1時間40分
発車後、インターネットのニュースを眺めているとJR北海道関連の情報がいくつか出ていました。まずは苫小牧市付近での豪雨で千歳線が運転見合わせ。この後のはまなす号や翌日に行く予定の道東方面に影響がないことを祈ります。
そしてもう1つはそのはまなす。北海道新幹線の開業後、カシオペアなどの寝台特急も含めて正式に廃止される予定との報道が出ていました。
これで2016年3月末以降は、新幹線以外で青函トンネルを抜けることができなくなります。(クルーズトレイン等を除く)
北海道と本州を鉄道で安く移動できるのも残りわずかか。JR八戸線 乗り物
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2時間弱で終点の青森駅。ここで急行はまなす号に乗り換えて、いよいよ北海道へ上陸します。
…しかし発車までしばらく時間があるので、青森市内で入浴や買い物を済ませることにしました。
まずは青森駅から程近いところにある「青森まちなか温泉」へ向かいます。徒歩10分ほどでしょうか。比較的低料金で設備も整っている良い施設でした。
しっかり暖まった後は、買い出しをして駅に戻ります。そして…青森駅 駅
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ついにはまなす号とご対面です!
青森駅 駅
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青森駅 駅
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青森駅 駅
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機関車で青い客車を牽引する、夜行急行列車。
…かつては日本全国で見られたであろう姿も、今はこの列車に残るのみとなりました。それも間もなく見られなくなります。
そんなはまなす号ですが、自分にとっては半年ぶりの再会となります。
…そして最後の乗車となるでしょう。
半年前の乗車時にも廃止される見込みだと知ってはいましたが、いざ廃止が決定的となったその姿を目の前にすると、一層深い名残惜しさに包まれました。青森駅 駅
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この列車で自分が一番好きな空間、それが指定席車両の端にあるロビーです。
この古びたスナックのカウンターのような所で、見知らぬ人々と酒を飲んだり話を交わすことを何より楽しみにしてきました。
今回はどんな人と出会えるかな…青森駅 駅
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さて、列車に乗り込んだら乗客が増える前に車内を撮影していきます。
こちらは寝台車。THEブルートレインといった感じで、趣は満点です。青森駅 駅
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続いて、はまなす号で一番人気といっていいのがこちらの「のびのびカーペット」。
先程の寝台車は指定料金と寝台料金が必要ですが、カーペット席は指定席料金だけで同じように横になれる優れものです。
それだけに真っ先に埋まる席でして、自分が予約した時にはもう満席でした。泣く泣く通常の指定席を確保せざるを得ませんでしたね。青森駅 駅
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どれだけのびのびできるかお分かりいただけるでしょうか(笑)
青森駅 駅
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とは言え、指定席も結構ハイグレードです。
「ドリームカー」の名が付いたこの車両では、座席がかなりの角度でリクライニングし、眠るのには十分な作りとなっています。
(車内の写真は撮れませんでした)青森駅 駅
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JR津軽海峡線 急行はまなす 青森駅→苫小牧駅 約6時間45分
撮影を終え、指定席に座ります。やがて列車は動き出し、夜風の吹き付ける青森駅に別れを告げました。
車内改札時に、隣席の青年に声をかけると、快く会話に応じてくれました。旭川出身の大学生で、帰省途中だとか。お酒も飲めるということが分かったので、ロビーへ移動。
先程の買い出しで確保したアルコールとつまみを広げ、プチ飲み会の始まりです。北海道と九州、それぞれの話題や文化の違いなど話が弾み、函館までの2時間半はあっという間に過ぎました。
函館出発後は席に戻り、仮眠をとることにします。しかし、今回は途中の苫小牧で下車するということもあり、寝過ごさないか不安でよく眠れませんでした。
果たして無事に降りれるのか、その答えは…
(続く)青函トンネル 名所・史跡
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