錦秋！--紅葉の石神井公園を往く

2015/12/05 - 2015/12/05

　東京都練馬区石神井公園三宝寺池。そこは東京であって東京とは思えない風景が広がる。
　前から好きな所だった石神井公園に、紅葉の時期を見計らって、久々に行ってきた。西武池袋線、高架複々線化され別世界の駅になっていた石神井公園駅を降り、10分ほど歩くと、もう石神井池のほとりに出る。そこからしてもうすでに錦秋のモミジ。とても12月上旬とは思えない。
　だが、メインは石神井池ではない。その奥に存在する、三宝寺池こそが、紅葉の美しい所なのである。都道の信号をこえると、武蔵野の湧水を集めた自然のままの池が存在した。メタセコイアやカエデ、ブナなど、黄色茶色朱色の紅葉に囲まれたその池は、やはり東京都練馬区とは思えない。
　いつ行っても、上高地に似てるなあと思うその風景。写真でご覧あれ。

エリア 練馬(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回も西武池袋線を使い、石神井公園駅までゆく。

石神井公園駅は、複々線化とともに高架化され、以前の2面3線の駅から引き上げ線つき2面4線の大きな駅になっていた。
東急東横線からの電車で、この駅折り返しになるものも結構ある。

石神井公園駅 駅

歩いて10分ほどで、石神井池にほとりにいきなり出る。池の南側の森は見事に錦秋。

石神井公園 公園・植物園

　朱、赤、黄色、まさに錦秋、石神井公園。

池の北側はほとりまで家がせまり、池沿いに道があるが、その道沿いも一面モミジなどで綺麗に染まってる。
休日なので紅葉狩りに来た人も多い。

紅葉の石神井公園、上流方向（西方向）をみる。

池を下流方向にのぞむ

北側ほとりから南東を望む、こうやって見ると都区内の池とは思えない。

錦秋の石神井池その２

池沿いの道をどんどん西へ進む

さて、西の池の端（都道とぶつかるあたり）から南側にちょっと廻り込み、稲荷諏訪神社のあたりの森を見てみる。

稲荷諏訪合神社 寺・神社・教会

このあたりはブナ科の黄色い木々が多い。

稲荷諏訪合神社 寺・神社・教会

では、いよいよ都道をこえて、秘境、三宝寺池公園へ。

三宝池の入口（やや北側）にあたる、石神井公園（石神井台1丁目26番地のアスレチック場のあるあたり）も、武蔵野の雑木林そのまま。特にこのあたり、モミジが密集して生えていて、朱色のトンネル状態だ。

こうやって見ると狭山か多摩のあたりにしか見えない。

ここはほんとに練馬区なのか。

まさに武蔵野の原風景。石神井公園は大体海抜50ｍ前後、井の頭公園や善福寺公園も同じくらい。

もみじ一色に囲まれた中にある、食事処「豊島屋」。ここで食事をとり、水辺観察園から北、西、南と池を廻るコースをとった。

豊島屋 グルメ・レストラン

水辺観察園。

三宝寺池沼沢植物群落 公園・植物園

水辺観察園、園内に湧き水があり、綺麗なせせらぎが池に流れている。

水辺観察園その３

水辺観察園をふりかえる。

水辺観察園周辺。

さて三宝池池をぐるっと北回りに歩く。
とても練馬区と思えん。

三宝寺池。

三宝寺池沼沢植物群落 公園・植物園

やっぱ練馬区とは思えないよね。

上高地だよねこの景色。

うーん、背景に雪山が入れば大正池だよこれ。

ポンプアップした湧き水を見ながらひたすらメタセコイアの紅葉の下を西へ往く。

姫塚の麓、そろそろ池の奥、対岸に厳島神社が見えてきた。

一番奥、西側から東側をのぞむ。
石神井池は人工の池だが、この三宝寺池は、武蔵野の湧水が集まってできた天然の池で、周囲は城跡など史跡が多い。

厳島神社裏手まで来た。池の南岸。小さな祠と史跡があった。穴弁天というらしい。意味深である。弁天様は水源地に祭られることが多い。

厳島神社から水神社を見る。

さらに東にすすみ、水神社から厳島神社と浮見堂をみる。

南岸をひたすら歩く

石神井城跡 名所・史跡

そして元いた場所に戻ってきました。

都道に出て、荻窪・阿佐ヶ谷駅方面行きの西武バス（30分間隔）に乗って、西武新宿線の駅まで出る。

西武新宿線上井草駅。知る人ぞ知るアニメ巡礼地で、ガンダムで有名な日本サンライズのアニメスタジオが近くにあるのだ。ここから新宿行電車に乗って帰りました。
12月なのに暖かく、都内はどこも紅葉が真っ盛り、温暖化の影響か、年々紅葉の時期が遅く、そして汚くなっていってるが、ここは、東京都練馬区とはとても思えない、武蔵野の原風景がそのまま残り、見事な錦秋を彩っていた。いつ来ても私的な所である。
　今回の旅程、大成功。