マレーと中国の融合、プラナカン文化の色濃いカトンを散策！　インドネシア・シンガポールの旅5-1

2015/09/19 - 2015/09/19

2015年9月19日（土）

ジャカルタを後にして、やってきたシンガポール。

Ｆ１開催にぶつかったのが幸か不幸か、空港とマリーナ地区の間にある“カトン”と呼ばれるエリアに宿泊しました。

カトンには、マレーと中国の文化が融合した“プラナカン文化”が息づいています。

プラナカン様式の家並みを眺めながら、散策を楽しみました！

（旅行期間：2015年9月15日〜9月21日）

エリア シンガポール(シンガポール)

• 交通手段: 徒歩

5時半、イトコのY姉さんの目覚ましで起こされる。
早起きする必要ないのに、なんでこの時間にセットしたんだＹＯー！
　　＃マイラーさんをパクってみました（＾＾）
もう一度寝直して、7時起床。

カーテンを開けると、外はどんより。
景色は霞んで、海の様子はよくわからず…。

姉さんは、時々、咳きこむのは相変わらずですが、シンガポールを元気観光できそうです！

グランド メルキュール シンガポール ロキシー ホテル

部屋を12時まで使えるので、8時、朝ご飯の場所を探しがてら、カトン散策に出発！
ローカルフードを食べたいと、朝食なしのプランにしたのです。

ホテル前の道。土曜の朝で空いています。

ホテル脇のBrooke通りを、海と反対方向に行くと、イースト・コースト通りにぶつかりました。

さっそく、道沿いにプラナカン様式の家が見えてきます！
セブン・イレブンが、街並みにとけ込んでいる。(^^)

公文もプラナカン。

とんかつ屋さんもプラナカン。ここで日本語を見かけるとは。

フード＆ワインの店、シックな色合いだねー。

そのちょっと先に、カラフルな家並！

プラナカンとは、マレーシアやシンガポールに根づいた中華系移民の末裔を指します。
道沿いに並ぶ家々は、1階が店舗や事務所、2階が住居になっている“ショップハウス”。
彼らが築いた独特の文化が、こうやって家並みにも表れているのだそうです。

イースト・コースト通りとジョー・チアット通りがぶつかる角に、“112カトン”というショッピングセンターがありました。

i12 カトン ショッピングセンター

朝ご飯を食べられそうな店、ありそうです！

なんと、鼎泰豊も入っています！

以前、オーチャードで食べたお粥の味が忘られず、無意識のうちに、そういった店を探していましたが、ほとんどの店が開店前…。

それで、“トースト・ボックス”という店に入ったのですが、これが大正解。
姉さんが食べたがっていた、カヤトーストがありました！

でも、どれを頼めばいいのやら…。

メニューを眺めていたら、「何を食べたいんですか？」と日本語で話しかけられました。
親切な地元の方でした。

「カヤトーストです」と答えると、「私もそれを食べます。セットがありますよ」と教えてくれました。
ありがとうございます！

カヤジャムはどれ？？？
左奥の不思議な色合いのが、そうかな？

いただきまーす！
初体験のカヤジャムは、ココナツ風味のねっとり系。美味しいね！
コーヒーはミルク入りで、甘く、ブラックがよかったかも。

プラナカンの家並みを眺めながら、カヤトーストをいただきました。

調べたら、トースト・ボックスはチェーン店で、シンガポールのあちこちにお店がありました。

ヤクン・カヤトーストという店は、シンガポールだけでなく、ジャカルタにも展開していることがわかり、さっそく、イトコのMちゃんに知らせました。

（トーストボックス）
http://www.toastbox.com.sg/
（ヤクン・カヤトースト）
http://www.yakun.com/

ショッピングセンターのトイレに寄って、8：45、散策開始！

シンガポールに寄るのは、姉さんの希望でしたが、滞在が中2日しかないため、観光は、ぶどう畑がまだ訪れたことのない“カトン”と、新名所の“ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ”周辺を重点に置きました。

まず、イースト・コースト通りを進みます。

行列ができている店がありました。
みんな、箱の入っているレジ袋を下げて出てきます。
店頭には、点心らしき写真があります。朝ご飯に食べるのかしら？

その近くに、カラフルな家の並ぶ路地。家は新しい感じ。

イースト・コースト通りに戻って。
ペットのお店かな？

道の向こうに素敵な建物！サンタナ・グランド・ホテルでした。

また、行列の店が。スイーツのようです。

わ、いい感じ！
カトン・アンティーク・ハウスでした。

プラナカンの貴重なコレクションを見ることできるそうです。
見学は予約が必要で、有料らしい。
1階のショップは無料とのことですが、11時からでした…。

カトン アンティーク ハウス 博物館・美術館・ギャラリー

素敵です〜。

こちらのタイルは、お隣のホテル“プラナカン・イン”のもの。

アンティーク・ハウスの前で道を渡って、歩いてきた方向に戻ります。

（左がプラナカン・イン、真ん中がカトン・アンティーク・ハウス）

行列ができていた店は、“Chin Mee Chin Coffee＆Cake Shop”。

姉さんが、セブン・イレブンで水を買いました。
薄曇りですが、蒸し暑い…。

店の人が手にしている果物はなに〜？

サンタナ・グランド・ホテル前のタイル。建物も素敵だったけど、通路もシックでいいね！

フェンスがレースのようです！

1軒目の行列の店は、この建物に入っていました。

お菓子屋さんの前を通ります。月餅がいっぱい！

色とりどりのお菓子、どんな味なのかなぁ〜。

112カトンの交差点まで戻ってきました。

海岸と平行に走るイースト・コースト通りと直角に交わる、ジョー・チアット通りに入ります。

1939年に建てられた？うなずけます。

この通りは、時代を感じさせる家が多い。　鎧戸のこげ茶がシック！

籐の家具を扱う店がありました。

パステルカラーの花模様が可愛い家やら、

清楚な雰囲気の家も。雰囲気、いろいろ。

レストラン、何料理の店だろう？

この家はオークションハウス。

手入れしている家と、していない家。（おっと、失礼）

これもオークションハウス。

金色の装飾が高級感を醸し出す。

色合いがモダンですねー！軒下の模様も凝っています。

ここでジョー・チアット通り通りを右折。クーン・セン通りへ。

この建物の装飾も、よく見ると凝っています。色は地味だけど、さりげなくおしゃれ。

ジョー チアット ロード 散歩・街歩き

目的の家並みが見えてきました。　わぁ〜！

花の模様が綺麗！

パステルカラーがいいね！

ところが、道の先に人だかり。
なにやら撮影しているよう。ドラマかな？

カメラを向けていたら、「写真を撮らないように言って！」という声が聞こえてきました。

感じわるー。　そっちこそ、クレーンどけてよ。　プンプン！

上司に命令された女性は申し訳ないと思ったのか、「どこから来たんですか？観光ですか？」と聞いてきました。

「日本から、この家並みを見にきました」答えると、取り繕うように「カトンは“ラクサ”も有名なんですよ」と言います。

ラクサ…？ガイドブックに載っていた、麺のことかな。

「美味しいお店を教えて」と言ってみたら、困った顔して「どこでも美味しいですよ」だって。
な〜んだ、知らないんじゃん。

この家も、玄関先に撮影機材が置かれて台無し…。
撮影は、銀行のコマーシャルだそうで、丸1日かかるとのこと。
ホントかどうか怪しいけれど、あと数分で終わるってことはなさそうです。

道の反対側の家並みを眺めながら帰ることにしました。
こちらの家々は、少し古いようです。

レリーフが鷺や鹿、玄関の上には“坤成”の文字。中国を感じます。

こちらのレリーフは、麒麟と象？
向かいの同じような色合いの家とは、趣が異なりますね。

写真を撮っていたら、おうちの方が出てきました。
いけない！個人のお宅だった。
「家の写真を撮ってもいいでしょうか？」伺うと、快くオーケーしていただけました。

「レリーフが素敵ですね！」と言うと、嬉しそうに描かれている動物のことを教えてくださいました。
でも、聞いたことのない単語で覚えられず…。

その方は、生まれた時からこの家に住んでいるそうです。
言われたお歳よりずっと若く見える、かくしゃくとしたご老人で、写真を撮らせていただきました。
私たちの写真も撮ってくださって、お礼を言って失礼しました。

先ほどまでのプンプンはすっかり忘れ、ほっこりした気持ちになっていました。(*^.^*)

では、帰ろうか。

道の角まで来たら、日が射してきました。写真が綺麗に撮れる！
姉さんにはホテルに先に帰ってもらうことにして、道を引き返します。

この家、イギリスの陶器、ウェッジウッドのジャスパーシリーズを彷彿とさせます。

綺麗な若草色。花模様も綺麗です。

戻ってきたものの、なんだかうまく撮れないし、スッキリと晴れわたる空でもなく、もういいかなって気に…。

もう一度、家並みをカメラに収め、ホテルに向かいます。

この建物、何だと思います？　スーパーなんですよ。

こちらはホテルでした。

エルディンガー？！
ドイツのビールが飲めるパブのよう。ドイツ好きなので、思わず反応。

イースト・コースト通り沿いに、プラナカングッズを扱う“ルマー・ビビ”がありました。

（ルマー・ビビ）
http://rumahbebe.com/

ルマー ビビ 専門店

ちょっと覗いてみよう。
刺繍のジャケット、とっても素敵！だけど、着るかなぁ？着ないなぁ…で諦める。

店にカラフルなお菓子があったので、買ってみました。
特別に、1種類づつ、組み合わせてもらえました！
ブルーの部分は、米粉でできていると言ってたような。お菓子…だよね？

通り沿いに、刺繍の靴を売る店もありました。

この店のお菓子も気になる〜！

歩道橋を渡って、

メルキュールの裏手にあたる、ロキシー・スクエアを通り抜けてみることにしました。

ロキシー スクエア ショッピングセンター

ロキシー・スクエア、こういう所だったのか。朝ご飯、ここでもよかったかもね。

姉さんは、行列ができていた店に行って、なにやら買ってきました。
ソースが付いているってことは、オカズ系？

外は相変わらず、薄ぼんやりと曇っています。
スマトラ島などの焼き畑の煙が、シンガポールにもが及ぶそうで、そのせいなのか…。
せっかくの海側でしたが、景色はパッとしないままでした。

この後、チェックアウトして、次のホテルに向かいます。

グランド メルキュール シンガポール ロキシー ホテル

この旅行記へのコメント （2）

• Katsuさん 2016/03/11 15:56:46

  古き良きシンガポール

  ぶどう畑さん
  
  視点の良さを感じさせる投稿、ありがとうございます。９０年代最後半から２０００年代半ばまでシンガポールに住んでおりましたが、シンガポールらしいというか古き良き、シンガポールに雰囲気を写された写真の数々、すばらしいです。
  
  

  ぶどう畑さん からの返信 2016/03/11 21:25:12

  RE: 古き良きシンガポール

  Konhenさん
  
  こんにちは、初めまして！ ぶどう畑と申します。
  
  旅行記へのコメントをどうもありがとうございました。
  
  以前、シンガポールに住んでいた知り合いを訪ねた時は、セントーサ島より少し西側のエリアのアパートに泊めていただいたので、シンガポールの住宅の印象＝立ち並ぶ高層住宅でした。
  
  今回は、まだ訪れていない場所に行きたいと、カトンに行ってみたら、古き良きシンガポールに出会えました。
  チャイナタウンにも、プラナカンの家並みが残っていて、シンガポールの印象を新たにした次第です。
  
  24年ぶりのシンガポールは、随分変わったと感じたりもしましたが、もともとが持っている国の雰囲気は変わらないのかもしれません。
  
  またぜひ、行きたいと思っています。