青空にそびえ立つ聖堂群！世界遺産プランバナン　インドネシア・シンガポールの旅3-5

2015/09/17 - 2015/09/17

2015年9月17日（木）

ボロブドゥール・サインライズツアー、最終観光地の“プランバナン遺跡群”にやってきました。

まずは、ロロ・ジョグラン寺院を見学。 両親の写真の中でも、特にここが印象に残っています。

大きな、大きな尖塔が並ぶ様子は、とても感動的でした！

（旅行期間：2015年9月15日〜9月21日）

エリア プランバナン周辺(インドネシア)

• 交通手段: 観光バス 徒歩
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

15時、プランバナン遺跡群にやってきました。

車を降りたら、暑い〜！　マジ、くじけそうな暑さです。
でも、ここを見なくてなんとするー！

（チケット売り場の建物にあったプランバナンの模型）

プランバナン寺院遺跡群 史跡・遺跡

遺跡に向かいます。
思っていた以上に大きい！　そして、尖塔の形が綺麗です。

この遺跡の名称が“プランバナン”と思っていましたが、正しくは“ロロ・ジョグラン寺院”。

サンジャヤ王朝のお姫様“ロロ・ジョグラン”の名がついている寺院と、その周辺の遺跡を含めて、プラバナン遺跡群と呼ばれているのでした。

780年に建造が始まったと言われているボロブドゥールより少し後の、856年に建立されたと推定されています。

遺跡の手前の瓦礫は、崩れたペルワラ（小祠堂）。
今は大きな聖堂がいくつか残っているだけですが、チケット売り場の模型のように、たくさんのペルワラに囲まれていたのでしょう。

遺跡の説明

遺跡の参道にやってきました。
逆光なのが残念…。　午前中に来るといいのかもね。

彫刻が施された石。

獅子の彫刻に見下ろされています。

遺跡に近づくにつれ、その大きさに圧倒されます！

ロロ・ジョグランの中央にそびえるのは、シヴァ神を祀る、高さ47ｍもあるシヴァ大聖堂。

シヴァを中心として、左にブラフマー、右にヴィシュヌと、3つの大聖堂がそびえ立っています。

シヴァ、ブラフマー、ヴィシュヌでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、プランバナンはヒンドゥー教遺跡なのです。

ボロブドゥールは仏教寺院。　
時代もそう変わらず、場所も遠くないのに、宗教の違う2つの大きな遺跡があることがちょっと不思議。

それは、ボロブドゥールを建てたシャイレンドラ王朝と、プランバナンを建てたサンジャヤ王朝が、友好的な縁戚関係にあったからだそうです。

いつの世も、そうだといいのに…。

まず、シヴァ大聖堂向いの、ナンディ堂から見学。

3つの大聖堂の向かいには、それぞれの神様の乗り物を祀った、少し小さめの聖堂が並んでいます。

シヴァ神の乗り物は雄牛“ナンディ”。
背中のコブが特徴的。
かなり大きいです。　高さは1ｍ以上あります。

ナンディの左に祀られていた仏像。

ナンディの右に祀られていた仏像。

お堂の壁には、綺麗な仏様がたくさん彫られていました。

コマのような形のものはリンガ。

ナンディ堂からみるガルーダ堂。
ガルーダは、ヴィシュヌ神の乗り物です。

こちらはハンサ堂。
ブラフマーの乗り物は水鳥のハンサ。

シヴァの乗り物だったナンディだけは、ロロジョグランにありますが、ガルーダとハンサは、ジャカルタの国立博物館に展示されているそうです。

堂の下の部分に、こんなレリーフを発見！
人の顔を持つ鳥。　そして、ギョロ目の獅子。(^^)

階段の部分の彫刻。
蛇の口から、なにか出ている。

正面から見ると、こうなっています。
蛇の口に鎮座しているのも、獅子？

次は、シヴァ大聖堂を見学！

獅子に乗った仏像が愛らしい。
勝手に獅子と言ってますが、獅子でいいのかな？（笑）

シヴァの像。
あぁ、ブレてしまいました…。（泣）

回廊部分を歩きます。
リンガの向こうに見えるのは、ブラフマー大聖堂。

屋根の部分にもリンガ。
ロロ・ジョグランには、いったいいくつのリンガがあるのしょう。

シヴァ大聖堂に描かれているのは、ラーマヤナの物語だそうです。

矢を放っているのが、ラーマ王子？

描かれている人たちの表情が豊か！

ラーマの矢が、魔法師が化けた鹿に当たり、その正体をあらわしたところ。

シヴァ大聖堂、西側の部屋に、

息子の“ガネーシャ”が安置されていました。

北側の部屋に安置されているのは、シヴァ神の妻“ドゥルガー”。
ロロ・ジョグラン姫の呪われた姿として、有名なのだそうです。
呪われた姿…？　そのいきさつ、知りたい。

ドゥルガーは、悪魔王“マヒシャ”が化けた水牛を退治したとのことで、右手で水牛のシッポをつかみ、左手で悪魔の頭の頭髪を握りしめているとのこと。
かなりのツワモノなのですね。(^^;

北側の部屋を出て、遺跡の階段を下ります。

たくさんの彫刻が施されています。

排水口。　ボロブドゥールに比べるとシンプル。

西側の入口。　人影が少なく静かです。

時刻は15：45。
少し柔らかくなってきた陽射しを浴びて、遺跡がとても綺麗に見えます！

ブラフマー大聖堂。
遺跡はどれも大きくて、無理やりカメラに収めます。

並ぶリンガ。

ブラフマー大聖堂を見学。
安置されていたブラフマー像。　4つの顔と4本の腕を持っています。

しかし、暑い！
陽射しは弱まっても、気温はまだまだ高く、ジャカルタ在住のMちゃんもさすがにげんなりしている様子。

ぶどう畑はひとり頑張って、ヴィシュヌ大聖堂も見学しました。

ヴィシュヌ像。
ビシュヌも4本の腕を持っているとのこと。
一般的に、右にはチャクラ（円盤）と棍棒を、左にはホラ螺貝と蓮華を持っているそうです。

2006年5月27日のジャワ島中部地震で落ちた尖塔。
かなり揺れたのですね…。

これにて、ロロ・ジョグランの見学終了！

北側の門から出て、遺跡に別れを告げます。

ラーマヤナの看板がありました。　この公園で上演されるのでしょうか。

ほかの遺跡は、公園内を走るトランで見学するとのこと。

トラン乗り場から、ロロ・ジョグランを眺めながら、叔母が嬉しそうに「選んだツアーの内容がよかった」と、話していたことを思い出していました。

両親が、Mちゃんの両親と一緒にプランバナン訪れたのは、だいぶ前。
あの頃は、両親も、叔母夫婦も、元気だったなぁ…。

奇しくも、Mちゃんと一緒にプランバナンに来ているんだ、と思ったら、なんだかとても感慨深く、ひとり胸を熱くしていました。

この旅行記へのコメント （2）

• frau.himmelさん 2016/02/21 21:01:22

  ご両親の思い出を辿る旅

  ぶどう畑さん、こんばんは。
  
  ご両親が訪れられた外国旅行の足跡をたどる旅だったのですね。
  思い出の地に立たれて、ご両親を偲ばれるぶどう畑さんのお気持ちがひしひしと伝わってきます。
  
  私の両親のことと重ね合わせて拝見しています。
  私も両親を外国に連れていけばよかったなー。
  一緒にドイツに行きましょうかと誘っても、私は日本の温泉の方がいいと言っていた母。
  女学校の同級生でハワイ行きの話が出たときは、父親の入院か何かで行けなかったけど、「いいのよ、私はあんまり外国には行きたくないから」って強がりを言っていましたが、時々その話がでて寂しそうにしていました。
  
  ぶどう畑さんのご両親はいろんなところへ行らっしゃって、お幸せでしたね。
  ぶどう畑さんも、行き先々でご両親のことを思われて、親孝行な方ですね。
  
  久しぶりに両親のことを思い出して、しんみりしてしまった私でした。
  ありがとうございます。
  
  himmel
  

  ぶどう畑さん からの返信 2016/02/21 21:29:27

  RE: ご両親の思い出を辿る旅

  himmelさん
  
  ぶどう畑です。
  旅行記を読んでいただき、ありがとうございます！
  
  私も両親と海外旅行には行ったことはありません。母からは「一緒に海外旅行には行かない！」と宣言されていましたし。(^^;
  
  母は、いつも楽しそうに海外旅行の感想を話していましたので、両親が訪れた場所に行ってみたいと思うのでしょうね。
  ドイツも、実は、両親に先を越されています。たった一回のツアーで、随分、いろんなところを周ったようです。
  
  父に対する文句も聞かされましたので（笑）、ちょっとだけhimmel夫妻の旅行に重ね合わせたりして。
  
  himmelさんの次のご旅行は、新緑の時期ですね！
  藤はきっと、ドイツのどこでも見れると思いますよ。
  
  私の次の旅行は、またまた、アジア。3月5日から、ベトナムに行ってきます。
  （この旅は両親には関係ないです）
  ヨーロッパの旅はお休みしていますが、またいつか再開します！