2015/06/01 - 2015/06/07
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ken-kenさん
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2015年の南ドイツ旅行ではミュンヘンを起点にして各地に出かけけました。(本当はガルミッシュに泊まりたかったのですが、サミットのため総ての宿泊施設が警察に押さえられてしまいました。)
けれども、歩いてみて再確認したのですが、自分にとってミュンヘンは大好きな街です。
もし日本を離れてどこかに住まなくてはいけないと言われたら、ミュンヘンかウィーンがいいなと思うくらいです。
いろいろな場所から帰って来た後、夕方はミュンヘンを少しずつ観光しました。
そのミュンヘン市内観光の記録です。
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ミュンヘンのレジデンツそばにある将軍堂です。
まるでフィレンツェのロッジアのようです。
ルードウィッヒ1世が1841年に建てさせたもの。
左側に建つのがローテンブルクのマイスタートリンクの時計台に現れるティリー将軍です。
ミュンヘンはカトリックの町ですから、30年戦争でカトリックに勝利をもたらしたティリー将軍は英雄です。
右側は多分ナポレオン戦争の時にフランスと戦ったヴェルデ王子です。
真ん中はバイエルン軍隊記念碑。
普仏戦争(1870年)の記念だそうですから、これだけはあとから建てられたものでしょうね。 -
マックス・ヨーゼフ広場から見たレジデンツ。
10年前来た時も5年前に来た時も工事中で覆いがかけられていました。
今回やっと建物を見ることが出来ました。
バイエルン王家のヴィッテルスバッハ家の居城です。
外観はまるでフィレンツェのピッティ宮殿のようです。
ルネッサンスからロココ様式まで素晴らしい内装を見ることが出来ます。 -
レジデンツ中庭にあるペルセウスの泉。
なんと貝殻で出来ているそうです。
これもフィレンツェ・ピッティ宮のグロッタ(洞窟)に似てグロテスクな感じがします。 -
イチオシ
ここから中に入ると、まずはアンティクヴァリウムと言う大広間に出ます。
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内装はルネッサンス様式だそうです。
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天井画が素晴らしいです。
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その後暫くは博物館が続きます。
王家が所有する食器や壺などが展示されていますが、この辺はあまり興味が無いのでパスします。
暫く行くと王家が使用していた華麗な部屋が現れます。 -
バロック様式の内装となります。
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大きなシャンデリアに絵画が照らされています。
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バイエルンの人々はバロックとロココが好きなような気がします。
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レジデンツの部屋に飾られていた絵。
これ、ローマのファルネジーナ宮殿の壁に描かれているソドマのフレスコ画(アレキサンダー大王とロクサーヌの結婚)の模写ではないですか!
多分ソドマ自身が絵画にしたのではないかと思います。 -
レジデンツ、王の寝室の隣にある控えの間。
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レジデンツ、控えの間。
ヴェルサイユ宮殿のように華麗な装飾です。
ただ天井画が無いのが少し寂しいです。
多分天井は空襲で崩れてしまったのではないかと思います。 -
イチオシ
そしてその隣にある王の寝室です。
ルードウィッヒ2世が建てた城の寝室もこれをもとにしたものです。 -
レジデンツの部屋の中でも豪華な内装の一つです。
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5年前まではレジデンツを観光する人はあまりいなかったのですが、今回は結構観光客が多く、人のいない写真を撮るのに苦労しました。
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その隣には金色の装飾で部屋中を飾った部屋があります。
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イチオシ
絢爛豪華とはこのことですね。
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今回は行かなかったのですが、この銀色版がミュンヘン近郊のニンフェンブルク城にあるアマリエンベルク離宮です。
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ちなみにこれがそのアマリエンブルク離宮の鏡の間です。
2010年に行きました。 -
その金の間の隣に「赤の間」と呼びたい赤いタイルで飾られた小部屋があります。
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赤一色なので下手をすると下品になってしまうのですが、そこを紙一重で食い止めています。
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王の寝室に戻り、階段を下りると、先祖画ギャラリーに出ます。
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この部屋にはヴィッテルスバッハ王家の代々の先祖の肖像画が飾られています。
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ちなみにこれはルードウィッヒ2世の肖像画です。
壮年になってかなり肥満しています。
この肖像画を見ながら、ルードウィッヒ2世は年とって醜くなったのを気に病んだせいで、短命だったなどと戯けた解説をなさっていた日本のガイドさんがいらっしゃいました。
面白い解説をしようとしたのでしょうが、史実無視はいただけませんね。 -
先祖画ギャラリーです。
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先祖画ギャラリーの突き当たりに陶器が飾られた小部屋があります。
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その小部屋から先祖画ギャラリー方面を見ました。
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レジデンツを出て、クヴィリエ劇場に向かいます。
途中の中庭です。
チェスのようなオブジェが。 -
これもレジデンツの中庭です。
クヴィリエ劇場の前の庭です。
クヴィリエ劇場は宮廷劇場で、レジデンツの内部にあります。 -
18世紀、選帝侯マックス・エマヌエルに仕えたフランソワ・クヴィリエが設計した、世界でも指折りのロココ様式の劇場です。
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とにかく華麗の一言です。
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イチオシ
舞台側から見た桟敷席。
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昔の貴族たちのさんざめきが聞こえてくるようです。
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フランソワ・クヴィリエは前述のアマリエンブルク離宮の設計もしたそうです。
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クヴィリエ劇場の桟敷席です。
時折、ここでもコンサートやオペラが演じられるようです。 -
一度ここでオペラを見てみたいものです。
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桟敷を支える彫刻も素晴らしいです。
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レジデンツを出て南に少し行くとマリエン広場に出ます。
マリエン広場ではなんと言ってもこの新市庁舎が一番目立っています。 -
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新市庁舎の時計塔。
仕掛け時計のグロッケンシュピールが有名です。
動きは単純ですが、ローテンブルクの仕掛け時計に比べるとずっと派手です。 -
イチオシ
クライマックスは馬上槍試合です。
バイエルン大公ヴィルヘルム5世とロートリンゲン公女レナーテの結婚式を祝した馬上試合だそうです。
二人の前で、馬に乗った騎士が戦います。
最初はただ通り過ぎるだけですが・・・・ -
二回目で左の騎士が右の騎士を見事槍で突いて倒します。
なんと言ってもこれがクライマックスです。
見ている観客から拍手が起こります。 -
マルクト広場そばにある聖母(フラウエン)教会。
15世紀に後期ゴシック様式で建てられました。
本当は床のどこかに悪魔の足跡と呼ばれるものがあるのですが、見当たりません。
どうも閉められた柵の向こうだったみたいです。
そこに立つと一切の窓が見えなくなるとのことですが、違う場所でも結構同じような光景を見ることが出来ます。
教会が出来たと聞いて、悪魔が様子を見に来ましたが、窓が一切見えなかったので、こんな変な教会に誰も来るわけないと、安心してもう一歩踏み出したら窓がいくつもあることに気付き、悔しがって風を起こしてこの教会を壊そうとしたが、頑丈でびくともしなかったという話です。 -
フラウエン教会はゴシック建築なので簡素です。
それでは物足りないという人にお勧めが、このアザム教会です。
バロック建築で有名なアザム兄弟が自分たちのために建てた教会です。
外観からして見事にバロックしていますね(笑)。 -
イチオシ
内部もすさまじいくらいにバロック様式です。
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自分はバロック大好き人間なのですが、正直ここまで凄いとちょっと辟易します(笑)。
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絵画の温かみが無く、全てが金属で出来ているような気がします。
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重厚と言うより威圧感すら感じてしまいます。
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アザム兄弟が自分の屋敷の隣に建て、寝室から教会を覗ける構造だったとか。
ツィンマーマン兄弟といい、この頃の教会建築は兄弟でというものが大変多いですね。 -
しかし個人でこんな豪華な教会を作ったのですから、建築家って実入りのいい商売だったんですね。
アザム兄弟って他にどんなものを建てたのかと思って調べたのですが、こんな装飾過多なものは建ててはいませんでした。(ヴェルテンベルクの礼拝堂はロココ様式。インスブルクの聖ヤコブ教会とレーゲンスブルクのそばにあるロール教会はバロックですがもっと地味です。)
敷地面積が狭かったためか、今まで建築主の意向に合わせただけで本当はこんなゴテゴテが好きだったのかわかりませんが、とにかく一般人には落ち着かない教会ではありました。
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