２００５年ドイツ旅行　ミュンヘン編

2005/05 - 2005/06

２００５年にドイツを旅行してきました。
ミュンヘンとバイエルン地方を回りました。
まずミュンヘンの観光から始めましょう。

ミュンヘンはバイエルン王国の首都でした。
かつてドイツはいくつかの国に分裂していました。
その中で強大な王国と言えばプロイセン、ザクセンとこのバイエルンです。
バイエルン国王は代々カトリックだったので、王宮も教会も派手に飾られています。(プロテスタントは質素を旨とするので意外に簡素）
そのおかげでバロックとロココの建物が街中に立ち並んでいます。

建築王ルードウィッヒ２世がバイエルンから生まれたのも、ミュンヘンの建物を見れば納得してしまいます。

エリア ミュンヘン(ドイツ)

ミュンヘンにあるニンフェンブルク宮殿です。

ニンフェンブルク宮殿。
一日２回噴水が上がります。

ニンフェンブルク宮殿の庭。
広大な庭が後ろに控えています。

ニンフェンブルク宮殿の庭。
ドイツと言うと無骨なイメージがありますが、バイエルンの王室の人々はオーストリアのハプスブルク王家と親しかったためか、優雅な庭園を造っています。
ヨーロッパ一の美貌を誇ったオーストリア后妃エリザベートもバイエルン王家の出です。

ミュンヘンの郊外(と言っても中央駅から市電で１０分くらいです）にあるので、とてつもなく広大な庭が広がっています。
この時点で３分の一も来ていません。

ニンフェンブルク宮殿の大広間です。

ニンフェンブルク宮殿大広間の天井画です。

ニンフェンブルク宮殿には美人画ギャラリーと言う部屋があります。
ルードウィッヒ２世の祖父であるルードウィッヒ１世が、自分とかかわった３６人の美女たちの肖像画が飾られています。

中でも有名なのがこの画です。
ローラ・モンテスの肖像画です。
ルードウィッヒ１世の愛人となり、贅沢三昧をし、国費を散在し、ルードウィッヒ１世の退位の原因となった女性です。

ニンフェンブルク宮殿の庭園内にあるアマリエンブルク（狩の館）。

ロココ様式の傑作と言われています。

中でも有名なのがこの鏡の間。

ミュンヘン市内の中心地にあるレジデンツ。
アンティクヴァリウムと呼ばれる部屋です。
ルネッサンス様式の大広間です。

後はバロック様式の華やかな部屋が続きます。

ルードウィッヒ２世の作ったノイシュヴァンシュタイン城などの内装はキンキラキンと揶揄されますが、彼が生まれ育った宮殿のどれもがキンキラキンです。
彼にとって普通の感覚だったのかもしれません。

ミュンヘンの観光ツアーはニンフェンブルク宮殿に行くので、ここはいつ行ってもあまり人はいません。

ピンボケですが、レジデンツの王の寝室です。

こんな寝室で寝てみたいとも思いますが、実際寝たら落ち着かないでしょうね(笑）。

寝室の隣にあった部屋です。
狭い部屋にこれでもか言うほどの金箔が・・・・

レジデンツ観光のラストはこの先祖画ギャラリー。
バイエルンの代々の王様や王族の肖像画で飾られています。

その先祖画ギャラリーの奥に位置しているきらびやかな部屋。

レジデンツの内部にある劇場です。
キュビリエ劇場。

１７５０年にマキシミリアン３世がフランソワ・キュビリエに建てさせたものです。

第２次大戦時はバラバラにして疎開させていたため、戦火を逃れたそうです。
レジデンツ自体は空襲で廃墟になったものを戦後再建したみたいです。

ミュンヘン市内にあるバロックの傑作アザム教会。
とにかく豪華絢爛の一言です。
あのヴィース教会よりも豪華かもしれません。

傑作絵画ぞろいのアルテピナコテーク（古典絵画館）

レオナルド・ダ・ヴィンチ「カーネーションの聖母」

アルテピナコテーク

ラファエロ「カンジャニーノの聖家族」

アルテピナコテーク

デューラー「四使徒」

アルテピナコテーク

ボッティチェリ「ピエタ」

アルテピナコテーク
　
フィッリピ・リッピ「受胎告知」

ミュンヘン郊外にあるシュライスハイム城。
シュライスハイム城は２つあり、こちらは新シュライスハイム城。

新シュライスハイム城と庭。
ニンフェンブルク宮殿とシュライスハイム城は映画「去年マリエンバードで」のロケ地になりました。

シュライスハイム城の先にはルストハイム城が対面しています。

新シュライスハイム城の内部。
絵画館の別館になっているようです。
ただしそれほど有名な絵はありません。
ヴェラスケスのマルゲリータ王女のコピーがありました。