2014/01/12 - 2014/01/12
97位(同エリア951件中)
琉球熱さん
当たり前だが冬は日が短い。ということは行動時間も短くなるので、日帰りで行ける山もかなり限定されてしまう。
奥多摩も丹沢も、ほぼ行き尽くした感がある中で、さて困ったと探していたら、あった。
シダンゴ山
例のごとく我が家から登山道入口までは2時間半かかるものの、歩行距離が短いので下山時刻にも不安なし。
丹沢は秋から春までしか遊べない(それ以外はヤマビルシーズン)ので、ちょうどいいかというわけで…
- 旅行の満足度
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
自宅最寄り駅を6時少し前に出て、小田急線の新松田駅から「寄(やどりぎ)」行きのバスで終点まで。
途中の小田急線も、バスも、拍子抜けするくらい空いていた。なぜだ?
終点の「寄」着が8:20。中津川に架かる大寺橋を渡り、集落を抜けて登山道に入る。
ほどなく大寺休憩所。8:35
トイレとベンチがある。
ちょうどウォーミングアップが済んで体が温まってきた頃。
ここでウェアを一枚脱いで調節。 -
樹林帯の切れ間、送電線が走る場所には雪。
空気は冷たいが、風もなく爽快。 -
登山道は雪が残るものの、アイゼンなしでも全く問題なし。
気温が低いのでぬかるみもない。 -
登山道が意外に心地よい理由の一つは、これ。
小枝や枯葉が敷き詰められているので、ふかふか。足にとても優しい感じ。 -
そうこうしているうちに、頭上が開けてきた。
この低木は馬酔木だろうか?きれいに植林されている小径。 -
あっという間に山頂。9:30
シダンゴ山 標高 758m -
山頂には小さな祠。
横の説明板によると、「シダンゴ」は「震旦郷」と書くらしい。
欽明天皇の時代に寄集落に仏教を伝えた仙人がこの山に棲み、この仙人をシダゴンと呼んだという。「シダゴン」とは仏教の修業を積んで悟りに達した人を意味するという。
この「シダゴン」が転じて「シダンゴ」になったそうだ。
欽明天皇の時代ということは、聖徳太子よりかなり前の時代ということになる。
その頃から箱根の明神ヶ岳や塔ノ岳と頻繁に行き来していたというのだから、遥か昔から開かれた山だということがわかる。 -
西側には富士山。
「片袖富士」というらしい。 -
北東方面の眺望
正面の山は塔ノ岳だろう。 -
北西方面の眺望
奥に見える雪をかぶった山は蛭ヶ岳か… -
北側は鍋割山のはずだが…
-
西側の山々も雪を残している。
-
山頂には馬酔木が植林されていて、意外に整備されている。
まだ誰の踏み跡もない雪・・・
私がしっかり足跡を付けたけど(笑) -
時間はまだ10時前だったが、それでも朝食から4時間半を過ぎていたので、昼食をとることに。
きょうは時間はたっぷり。のんびり景色を眺め、のんびり食事をとって、一息ついて出発。
たっぷり1時間強の休憩で、10:40秦野峠方面へ。 -
馬酔木並木?を富士山を見ながら歩く
-
山頂を降りてすぐ、秦野峠と宮地山の分岐。
ここにも道標に雪ダルマ。しかし天城山で見たものよりだいぶブサイクだ(笑)
ここを宮地山方面へ。 -
山腹を巻くようにして樹林帯を進む。
パラパラと舞い落ちて来るモノあり。 -
その正体がコレ。
頭上の葉にこびり付いた氷片。
逆光で見ると、にわかダイヤモンドダスト。
なかなかキレイ。 -
途中に巨大な送電鉄塔がある。
真下から見上げる。
今までありそうでなかった体験。 -
送電鉄塔を過ぎたあたりから、ブナ林。
柔らかい日差しに映えるのは、やっぱり落葉樹だな〜 -
50分ほどで宮地山到着。11:33
512mの低山。 -
ほんとに山頂と呼べるのか?
眺望もないので、頂に到着した感覚は全くない。
それでも広い園地で人影もなく、のんびりするには良いかもしれない。 -
山頂では立ち休憩のみで再出発。
山腹の九十九折りを下って行く。
ここも落葉樹林、南斜面で気持ちが良い。 -
里に近づいてくると畑。
しかしこちらは手入れをする人もいなくなったらしきミカン畑。
これだけたわわに実っている姿が物悲しい。 -
茶畑の向こうに集落。
立派な柿の木が見える。 -
その柿の木。誰も収穫しなかったのか、枝に付いたまま“半干し柿”状態に。
これだけ成っているのに鳥も食べなかったのだろうか? -
あまりに立派な木だったので、まじまじと見てしまった。
見事な枝ぶりと結実。まるで花が咲いているように、夥しい数の実を付けていた。
根の周りも落ちた果実でいっぱい。 -
大寺橋たもとの地蔵尊
かなりの年代もの -
中津川に架かるこの大寺橋、別名「メロディー橋」。
欄干部分が鍵盤になっていて、木製のマレットで叩くと「お馬」のメロディになるという・・・
なぜここに設置したのか、なぜ「お馬」なのかは謎。
もちろんやってみた(笑) 往路、つまり寄バス停から大寺地区に向かって渡る際にやってみると、たしかに“お馬の親子はなかよしこよし〜♪”となる。
下山時にやると…(笑) -
寄自然休養村
キャンプ、BBQ、釣りのほか、テニスなどもできる。
この脇が新松田駅行きのバス停。
下山時刻は12:10 -
今回のコース
歩行距離:5.7km
最大標高:758m(シダンゴ山)
最大標高差:477m
これだけのんびり歩いても4時間かからずに下山できてしまう。
低山ながら山頂からの眺めは抜群で、ちょっとした掘り出し物を見つけた気分。
さて、次はどうしよう?
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この旅行記へのコメント (2)
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- jun1さん 2014/01/29 22:30:39
- シダンゴ山、面白い名前〜。
- 琉球熱さん、こんばんは。
おととい軟弱ハイクだったのに、下りばかりだったせいか、太ももが筋肉痛で書き込みしてます。
シダンゴ山、知らない山で、興味深く拝見しました。
天気よく陽だまりハイクだったようですね。
振袖富士山が見えて、丹沢の山々が見えて、良い山だわ。
jun1
- 琉球熱さん からの返信 2014/01/30 23:19:03
- RE: シダンゴ山、面白い名前〜。
- jun1さん、書き込みありがとうございます。
面白い名前でしょ?
なので、最初はなめていました(笑)
意外にも景色も良くて、まずまずです。
ここからの丹沢山系の眺め、なかなか良いですよ。
この時期は山探しに苦労しますね〜
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