2013/02/17 - 2013/02/17
363位(同エリア788件中)
琉球熱さん
箱根の丸岳でアイゼンの練習をしたばかりだが、1回だけでは不充分…ということで、トレーニング第2弾は丹沢。
とはいえ、丹沢でこの時期、我々のような雪道初心者が安心して行けるような場所は非常に限定されてしまう。
選んだのは仏果山。
無雪期であれば、ファミリーハイキングのフィールドとして使われるような低山。
それでも景色はそこそこ、コースの取り方次第で2〜3の山を一度に周遊できるという、バラエティに富んだ場所でもある。
また、ヤマビル出没でも定評がある(?)らしい。
ならばなおさら今の時期しかないだろう、というわけで、経ヶ岳〜仏果山〜高取山というコースを想定し、時間が厳しくなったら最後の高取山はスキップするという計画を立てた。
※ヤマビルの出没期は3月〜11月
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
本厚木からバスに乗って「半僧坊前」で下車。
意外に交通量の多い道路脇に山へと入る道がある。
ここで身支度を整えていざ出発。7:58
※ここで早くも「ヤマビル注意」の貼り紙。
入口のガードレールに立てかけられていた太めの枝は、ハイカー向けの杖だろうか? -
この時の気温は確実にマイナス。
道路の水溜りが凍結している。 -
退屈な杉林を登っていくと、展望が開けた。
8時半を回ったばかりの空はまだ澄んでいて、スカイツリーが良く見える。 -
とは言え、写真だとわかりにくいのでズームアップ
-
稜線に出るとベンチとテーブル。
普通、こういうモノがあるのは山頂だったりするので、早くも一つ目のピークに到達したかと勘違い。
この一帯は、とにかく休憩処が随所にあることが、この先わかってくる。 -
林道を横切り、さらに上へ。
この坂が意外に、地味にきつい… -
急坂と言うことは、短い距離で高さを稼ぐということでもあり、展望が開けると素晴らしい眺望が待っているという・・・
まぁ、これがなければ坂を上る気力も失せるのだ。
あの山並みは何だろう? 大山あたりか? -
山と言うのは面白いもので、それまで普通だった道が、ある地点を境に突然こんな雪道になる。
だからこの時期は、念のためアイゼンを携行する必要があるのだ。
ただ、このあたりではまだ登山靴で大丈夫。この先が楽しみになってきた。 -
尾根を下っていく動物の足跡。
これは何だろう?タヌキか、ウサギか…
本当はこんなことも見分けがついたりすると、もっと面白くなるのだが。
※この先、非常に数多くの足跡に遭遇することになる。
恐るべし、仏果山 -
第1のピーク、経ヶ岳に到着。9:27
633.1mとある。 -
ここからの眺望もなかなかのもの。
左端の山が大山。そこから右に、二の塔、三の塔と続く。
塔ノ岳への代表的なルートだ。
あのコースをたどって塔ノ岳に登ったと思うと、ちょっと感動(笑) -
さらに右に視線を移せば、塔ノ岳、丹沢山。
-
経ヶ岳山頂からちょっと下ると、この山名の由来となった『経石』がある。
弘法大師が経文を埋めた岩、経石がある山だから経ヶ岳、というわけだ。 -
実際の『経石』はこんな感じでルートをふさぐように鎮座。
写真左側を巻いて通過するのだが、この岩のおかげで非常に狭くなっており、邪魔でしょうがない(笑) -
経石を通過してしばらくすると、嫌になるほどの上り。
思わず息も上がる。
登り切ったところで振り返る。
かなりの急坂でしかも長い… -
そして今度はひたすら下り。それも私の嫌いな杉林(笑)
下り切ると再び林道に合流。
ここが半原越である。10:01 -
その昔、煤ケ谷の集落から半原へ、繭を運んだ峠だそうだ。
-
さて、ここから再び上り。
このアップダウンがじんわりと効いてくる・・・ -
ここもそこそこの坂。雪が少ないのがせめてもの救い。
-
50分強、登りっぱなしで到着したのは、革籠石山(かわごいしやま)。
10:55
標高640m
山頂は見事に雪に覆われていた。 -
あまり眺望もないので、一息入れて出発。
-
この辺りも動物の足跡でいっぱい。
これは?ウサギ? -
雪が残るものの、トレースはしっかり。ところどころ凍っているので、スリップしないように慎重に歩く。
登り始めてから初めて出会ったのは、猟友会の人たち(笑)
そういえば、途中で犬の鳴き声が遠くで聞こえていたが、おそらく猟犬だったのだろう。
驚くのは、猟友会の人たちがこの悪路を長靴で闊歩していたことだ。 -
左手に宮ケ瀬が見えてきた!
-
そろそろアイゼンを着けないとまずいか?、、、なんて思っていたら、雪がなくなって・・・
-
それでも日陰となる斜面はこの通り真っ白。
だいぶ踏み荒らされた感があるが、どうやら猟友会の人たちと彼らの犬の足跡のようだ。 -
突然、目の前が開け、妙に開放的な尾根に出た。
目の前には表丹沢の山系が一望。すごい! -
塔ノ岳、丹沢山が真正面。
-
眼下には宮ケ瀬湖が広がる。
とにかく絶景パノラマである。 -
気をよくして、ふと前方を見ると、目指す仏果山の山頂は文字通り目の前、、、なのだがその前にはぎょっとするようなヤセ尾根…
-
仏果山頂直前の尾根道は非常に細く、左右はかなりの崖!
強風でも吹いていようものなら相当危険だ。
慎重に歩を進める。雪がなかったのが幸い。 -
到着! 11:47
仏果山 標高747m
ここまで出会った人間は、猟友会のメンバーだけだった。 -
-
これが仏果山のシンボル、展望塔。高さは約10m。
-
山頂は意外に広く、ベンチとテーブルも多い。
既に団体が2つ、昼食の真っ最中。反対側から登ってきたのだろう。 -
わかりにくいが、展望台からのパノラマ。
こちらは大雑把に言うと横浜方面。 -
イチオシ
こちらは大山〜塔ノ岳などなど
-
宮ケ瀬湖
青い水を湛えていた。 -
展望台から頂上の園地を見下ろす。
-
-
山頂にあった石仏
そろそろ出発 13:05 -
イチオシ
高取山に向かう道に入った途端、登山道の脇の雪原にはこんな足跡が・・・
-
振り向けば、仏果山の山頂(展望台)が見える。
-
こずえが騒がしいので見上げてみると、エナガの群れ。
忙しなく枝から枝へ飛び回っていた。 -
雪の残る登山道を進み、宮ケ瀬越に到着。13:38
-
宮ケ瀬越からわずか20分足らずで、最後のピーク、高取山山頂に到着。13:55
標高は705.7mである。 -
ここからの眺望もまたなかなかのもの。
市街地が一望。 -
ここからも宮ケ瀬湖が良く見える。
-
向こうに見えるのは仏果山だ。
-
こちらは宮ケ瀬ダム
高取山にも、仏果山と同じような展望台があり、山頂も広い。仏果山とほとんど同じ印象だが、こちらの方が圧倒的に人が少なく、ゆっくりできる。
それでも、食事は仏果山で済ませてきてしまったので、一休みして下山。 -
高取山からの下山ルートは、あまり人が通らないらしく、踏み跡もない雪原が残っていた。
-
高取山の展望台。手前にはいくつもの動物たちの足跡。
-
イチオシ
-
まっさらな雪・・・
-
誰かさんの足跡
-
反対側の登山口に到着。15:05
ここにもヤマビル注意の看板。
この山系は本当にヤマビルが多いらしく、この看板もルート上で何回も見た。
さらに、いくつかのポイントでは、ヤマビル除けのスプレーまで置いてあるという念の入れよう。
それでもみんな来てね、ということか?いたるところにベンチとテーブル。
正に、至れり尽くせりのコース。
しかし、ヤマビルが活発に活動する時期にはきたくないなぁ(笑) -
今回、道中で見かけた動物たちの足跡。
タヌキ、ウサギ、シカ、、、ほかにどんな連中が歩いていたのだろう?
いつかは会ってみたいものだ。 -
今回のルート。
全行程:10km 最大標高:747m 最大標高差:638m
短いコースながら3つの山を縦走できる面白いコース。
それにしてもアップダウンが想像以上で、地味に疲れる(笑)。
仏果山頂手前の稜線は、強風だったり雪が残っていたりしたら、かなり危険。
低山ながら、侮れない山だ。
また、登山口までが少々厄介。
下山してからバス停までの距離が長く、また非常にわかりづらい。
集落に入って道がわからなくなり、見当をつけて歩いていたら突然バス停の前に出たという偶然(ラッキー)。
1時間に1本のバスに乗り遅れたら、相当凹むところだった。。。
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