2013/09/25 - 2013/09/25
350位(同エリア659件中)
YAMAJIさん
- YAMAJIさんTOP
- 旅行記689冊
- クチコミ78件
- Q&A回答2件
- 2,036,197アクセス
- フォロワー50人
サマルカンドについて
「青の都」、「イスラム世界の宝石」、「東方の真珠」など、さまざまな異名を持つサマルカンドは、常にシルクロードの中心都市としての道を歩んできた町です。紀元前4世紀に到達したアレキサンダー大王に、「話に聞いていたとおりに美しい、いやそれ以上に美しい」といわしめています。その繁栄の担い手はソグド人で、商才と工芸技術に長け、さまざまな王朝の支配を受けながらも、営々とサマルカンドを築きあげてきました。
しかし、1220年のチンギス・ハーンの攻撃を受け、約1900年間続いた、アフラシャブの丘に築かれた街は、一瞬のうちに廃墟と化しました。そのサマルカンドを蘇らせたのが、ティムール(1336〜1405年)であった。かれは各地から建築家や職人を集め、壮大な建築物を造り町を復興させていきました。「チンギス・ハーンは破壊し、ティムールは建設した」といわれ、600年を経た現在でもその建築群は、圧倒的な迫力を持って旅人の心をつかんで離しません。サマルカンドの文化十字路は、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
1、ウルグベク天文台跡
ウルグベク(1394〜1449年)は、ティムールの孫です。教育・文化に力を注いだ彼が、1428年に作った天文台が、ウルブベク天文台です。ここで観測したデータから、恒星時1年間を365日6時間10分8秒と推測する。これは、今日の観測結果と誤差1分に満たない正確さでした。丸い天文台の基礎部分と六分儀の地下部分が保存されています。
2、シャーヒ・ジンダ廟群
11〜15世紀に建設された、20以上の霊廟やモスクが並んでおり、サマルカンド有数の聖地で、「青の都」の世界を堪能できます。主な建築物は、コシュ・グンバス廟(15世紀の建築、ウルグベクの天文学の先生カズィ・ザデ・ルミの廟)やシャーディムルク・アカ廟(1372年の建築、ティムールが愛した美しい姪の廟)、シリンベク・アカ廟(1385年の建築、ティムールの妹の廟)、八角形の廟(15世紀の建築)、クサム・イブン・アッバース廟(11世紀の建築、サマルカンドで最も古い建物で、クサム・イブン・アッバース廟とモスクが一体になっている聖地)、フッジャ・アフマッド廟(1350年の建築、この廟の様式が残りの廟の原型になったといわれています)、無名の廟(1361年の建築、ティムールの妻クトゥルグ・アカの廟ではと言われています)、トゥマン・アカ廟(1404年の建築、ティムールお気に入りの妻トゥマン・アカの廟)などです。
3、ビビハニム・モスク
1404年に完成した1万3千人収容の、当時中央アジア最大のモスクでした。中庭の中央に巨大な大理石のラウヒ(コーラン書見台)が置かれ、かっては世界最古のコーランが置かれていたという。正面の大モスクは、ファサードとドームが一体構造になっています。大モスクの内部はまだ修復されていません。中庭の左右に小モスクがあり、中庭の四隅にミナレットが立っています。ビビハニム・モスクから道路を挟んで向かいに、ティムールの妻ビビハニムの廟があります。ビビハニムと母親、従兄弟が葬られています。
4、シャブスキー・バザール
サマルカンド最大のバザールで、ブロックごとに同じ品物を扱う店が集まっています。カラフルなナンも並んでいます。サマルカンドナンは、2〜3ケ月は保存できるそうです。中央アジアのお土産といえば、ドライフルーツとナッツです。やりてのお兄ちゃんと「駆け引き」を楽しみながら、ドライフルーツ&ナッツセットや干しブドウ、干しアンズ、ピスタチオ、アーモンドなどを買いました。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 1.0
- 交通
- 1.0
-
ウルグベク天文台跡です。ここで観測したデータから、恒星時1年間を365日6時間10分8秒と推測した。今日の観測結果と誤差1分に満たないから凄い。サマルカンド文化交差路は、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
-
イチオシ
丸い天文台の基礎部分と六分儀の地下部分が残っています。1429年に天文台が完成、1449年にウルグベクが暗殺された年に破壊され、1908年にロシアの考古学者によって発見されました。
-
六分儀の地下部分に入ります。
-
この六分儀は、地下部分11mと合わせて高さ40mあり、弧長は約63mと巨大なものだったという。
-
天文台跡からは、、アフラシャブの丘が一望できます。
-
向いにあるウルグベクの功績などを展示した博物館です。博物館の写真撮影料は3000スム(約1.5ドル)でした。
-
ウルグベグの紹介と肖像画です。ティムールは軍人として一大帝国を作り、ウルグベクは天文学者、教育者、詩人、神学者、歴史学者として、学問・文化を重んじ、ティムール朝のイスラム文化を開花させた人物です。
-
ウルグベクとその仲間達です。彼のもとで多数の優秀な天文学者が観測・研究に励みました。
-
ウルグベクの時代、ティムール朝は中央アジアおよびヨーロッパ、アフリカの一部まで 支配をしていました。
-
ウルグベク・メドレセの模型です。ウルグベク自身も教壇に立ったという。
-
天文台の説明パネルです。
-
ウルグベク天文台の復元模型です。
-
ウルグベクも眠る、アミール・ティムール廟の模型です。
-
彼の功績は、イスラム世界だけでなく、全世界的にも偉大なものでした。
-
世界の偉人達のパネルも。
-
イチオシ
シャーヒ・ジンダ廟群です。11〜15世紀に建設された、20以上の霊廟やモスクが並んでおり、サマルカンド有数の聖地になっています。
-
シャーヒ・ジンダ廟群の入口の門(1434年の建築)です。共通の写真撮影料は3000スム(約1.5ドル)でした。
-
シャーヒ・ジンダ廟群の案内図で、図の右端が入口の門です。リストには44の廟やモスクなどの名称が記載されています。
-
入口を入って左側に礼拝所があります。椅子が並べられており、休憩所になっています。
-
霊廟群の廻りには、一般の人達の墓地が見られます。
-
イチオシ
「天国の階段」です。この階段を数えながら上がり、その数が行きも帰りも同じだったら、天国に行けるという。
-
コシュ・グンバズ廟(15世紀の建築、リストNO.17)です。ウルズベクの天文学の先生、カズィ・ザデ・ルミの廟だと言われています。
-
天国の階段の左側途中にあり、2つのドームが連なるのが特徴です。
-
この廟の奥からは、ビビハニム・モスクが見えます。
-
イチオシ
中央のアーチを入ると、サマルカンドの「青の都」の世界が広がります。
-
中央アーチから左側の2棟目に、シャーディムルク・アカ廟(1372年の建築、リストNO.8)があります。ティムールが愛した美しい姪を祀った廟です。
-
シャーヒ・ジンダ廟群の中で、最も美しい廟と言われています。
-
内部の装飾にも、青いタイルが多用されています。
-
天界を映したような、青いタイルのドーム天井です。
-
中央アーチから右側の3棟目に、シリンベク・アカ廟(1385年の建築、リストNO.14)があります。ティムールの妹を祀った廟です。
-
内部の装飾は、淡い黄色を基調としています。文字模様や鍾乳石模様、植物模様の組み合わせが見事です。
-
内部の墓石です。
-
ドーム天井もどこかモダンです。
-
中央アーチから右側の4棟目に、八角形の廟(15世紀の建築、リストNO.20)があります。誰の廟か不明ですが、珍しい形の廟です。
-
ドームの天井を覗いてみました。
-
右側の空いたスペースにも墓石が並んでいます。
-
一番奥のアーチです。
-
イチオシ
メインストリート(1本道ですが)を振り返ります。
-
クサム・イブン・アッバース廟(11世紀の建物、リストNO.21)です。サマルカンドで最も古い建物です。この廟に3回詣でると、メッカに詣でたのと同じことになると信じられていたので、この扉は「楽園のドア」と呼ばれています。
-
霊廟と一体となっている、モスクの礼拝堂と青いミフラーブです。
-
巡礼者の部屋です。透かし彫りの格子の向こうに、クサム・イブン・アッバースの墓石があります。
-
巡礼者の部屋のドームの天井です。クサム・イブン・アッバースは、預言者ムハンマドの従兄で、布教のためサマルカンドにやってきます。異教徒に襲われ首をはねられますが、動じることなく礼拝を終え、自分の首を抱え深い井戸に入っていった。そこで永遠の生命を得て、イスラムが危機に陥ったとき、救いに現れるのだという。
-
最後のアーチを入って正面に、フッジャ・アフマッド廟(1350年の建築、リストNO.6)があります。ここでは2番目に古い廟で、この廟の様式が残りの廟の原型になったと言われています。
-
廟の内部は白い漆喰に覆われています。
-
内部の墓石です。
-
ドームの天井も真っ白です。
-
最後のアーチを入って右側に、無名の廟(1361年の建築、リストNO.7)があります。ティムールの妻クトゥルグ・アカの墓ではと言われています。
-
廟入口上の鍾乳石飾りです。
-
内部の墓石です。
-
ドームの天井です。
-
最後のアーチを入って左側に、トゥマン・アカ廟(1404年の建築、リストNO.15)があります。ティムールお気に入りの妻、トゥマン・アカを祀った廟です。
-
廟入口上の鍾乳石飾りです。
-
イチオシ
ビビハニム・モスクです。1404年完成の当時中央アジア最大のモスクでした。1度に1万3千人がお祈りできるという。
-
モスク前で出会った女性達です。
-
ビビハニム・モスクの巨大な正面入口です。写真撮影料は3000スム(約1.5ドル)でした。
-
写真は修復前の、ビビハニム・モスクです。ソ連崩壊後、ユネスコの協力で修復が進んでいます。
-
中庭の中央に、巨大な大理石のラウヒ(コーラン書見台)が置かれています。かってここには世界最古のコーランが置かれていたという。
-
イチオシ
正面の大モスクです。ファサードとドームが一体構造になっています。
-
大モスクを正面から見ています。
-
大モスクの中は、まだ修復されていません。
-
茶色い壁がむき出しのドーム天井です。
-
かっての装飾が、僅かに残っていました。淡い落ち着いた色づかいで、フレスコ画のようです。
-
左右に同型の、小モスクがあります。こらは右側の小モスクです。ファサードの下で本を購入、新品を見せ・・古本とすり替えられる。
-
小モスクのドーム屋根です。
-
四隅にミナレットが立っています。
-
ティムールの妻ビビハニムの廟です。ビビハニムと母親、従兄弟が葬られています。道路を挟んで、ビビハニム・モスクの向かいにあります。
-
シャブスキー・バザールです。サマルカンド最大のバザールで、ブロックごとに同じ品物を扱う店が集まっています。
-
ドライフルーツ売り場のやり手のお兄ちゃんです。ナッツセットや干しブドウ、干しアンズなど30ドル買いました。
-
カラフルなナンが並んでいます。サマルカンドナンは、2〜3ケ月は保存出来きます。
-
卵卵卵です。
-
タシケント通り沿いに、小学校がありました。皆お揃いの制服を着ています。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
中央アジアの旅
-
前の旅行記
ウズベキスタンの旅(3)・・ティムールの生まれ故郷シャフリサブスを訪ねて
2013/09/24~
シャフリサーブズ
-
次の旅行記
ウズベキスタンの旅(5)・・サマルカンドのレギスタン広場とアミール・ティムール廟、アフラシャブ考古学博物館、...
2013/09/25~
サマルカンド
-
キルギスの旅(1)・・アク・ベシム遺跡とブナラの塔と石人、伝統騎馬ゲームを訪ねて
2013/09/11~
ビシュケク
-
キルギスの旅(2)・・イシク・クル湖の歴史文化博物館と湖上クルーズ、岩絵野外博物館、カラコルを訪ねて
2013/09/13~
イシククル湖周辺
-
キルギスの旅(3)・・ビシュケクのキルギス国立歴史博物館とアラトー広場、バザールを訪ねて
2013/09/14~
ビシュケク
-
カザフスタンの旅(1)・・アルマティの国立中央博物館と民族楽器博物館、パンフィロフ戦士公園を訪ねて
2013/09/15~
アルマトイ
-
カザフスタンの旅(2)・・タラス川の古戦場跡とアイシャ・ビビ廟を訪ねて
2013/09/16~
その他の都市
-
ウズベキスタンの旅(1)・・ホレズム王国の都ヒヴァを訪ねて
2013/09/17~
ヒワ
-
トルクメニスタンの旅(1)・・ホレズム王国の発祥地クフナ・ウルゲンチとパルティア王国の都ニサ、トルクメンバシ...
2013/09/19~
アシハバード
-
トルクメニスタンの旅(2)・・トルクメニスタン国立博物館とアナウ遺跡、アシハバードの街を訪ねて
2013/09/20~
アシハバード
-
トルクメニスタンの旅(3)・・シルクロードの重要な隊商都市として栄えたメルヴ遺跡を訪ねて
2013/09/21~
その他の都市
-
ウズベキスタンの旅(3)・・ティムールの生まれ故郷シャフリサブスを訪ねて
2013/09/24~
シャフリサーブズ
-
ウズベキスタンの旅(4)・・サマルカンドのウルグベク天文台跡とシャーヒ・ジンダ廟群、シャブスキー・バザールを...
2013/09/25~
サマルカンド
-
ウズベキスタンの旅(5)・・サマルカンドのレギスタン広場とアミール・ティムール廟、アフラシャブ考古学博物館、...
2013/09/25~
サマルカンド
-
ウズベキスタンの旅(6)・・ウズベキスタンの首都タシケントを訪ねて
2013/09/26~
タシケント
旅行記グループをもっと見る
この旅行記へのコメント (1)
-
- adachiさん 2015/03/28 21:39:09
- テレビ朝日「スゴ〜イデスネ!!視察団」スタッフの安達と申します。
- YMAJI様
お世話になります。
テレビ朝日「スゴ〜イデスネ!!視察団」スタッフの安達と申します。
今回ウズベキスタンの「ウルクベク天文台」を取り上げる予定です。
ご紹介の際に出す画像を探しています。
YAMAJIさんが掲載しているサイトのお写真を
できれば使用させていただきたいです。よろしいでしょうか?
まだリサーチ段階なので使用するかは決定ではございませんが、
使用許可をいただけると嬉しく思います。
もしよろしければスタッフ安達宛e-mail:adachi@ucom-net.jpに
ご連絡いただけると嬉しく思います。
お忙しい所恐縮ですが、ご返信よろしくお願いします。
****************************************
テレビ朝日「スゴ〜イデスネ!!視察団」
株式会社ユーコム
〒107‐0062東京都港区南青山
2−5−17ポーラ青山ビル12階
Tel:03-5770-3110 Fax:03-5770-3117
安達 杏奈
TEL(携帯):080-3753-4158
mail:adachi@ucom-net.jp
****************************************
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
サマルカンド(ウズベキスタン) の人気ホテル
ウズベキスタンで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ウズベキスタン最安
1,760円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ 中央アジアの旅
1
71