2013/09/16 - 2013/09/17
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YAMAJIさん
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間寛平が「アースマラソン」で一時拘束される
マラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」に、チャレンジしていたお笑いタレントの間寛平が、キルギスとカザフスタンの国境線で一時拘束されたのは、2010年8月9日でした。今回の旅行で、キルギスとカザフスタンを案内してくれた、エルメックさんもこの「アースマラソン」のコーディネーターの一人だったと話してくれました。 その当時、キルギスで2度目の革命が起き、政情が悪化、銃器等の流入を恐れてカザフスタンが国境線を封鎖していました。間寛平が走っている道は、そうした政情不安定な国境付近のカザフスタンの道路で、その道路は場所によってはキルギス領内に入っているため、キルギスへの不法入国したと疑われ一時拘束されてしまったのだという。
僅か100〜200mほどキルギス領内に入った。このためキルギス兵士が銃を構え、寛平を呼び止め、パスポートの提示を求めた、ホテルの手配などでコーディネーターにパスポーを預けていたため提示できず、一時拘束される。パスポートを取って来ると約束し、その場を解放されたが、今度はカザフスタンに戻る際に、カザフスタンの兵士に銃を向けられることに、英語で「アースマラソン」について説明し、事なきを得、さらにカザフスタンの兵士がキルギスの兵士にも「アースマラソン」について説明してくれたので、無事アースマラソンを再開できたということでした。
タラス川の古戦場跡について
751年7月に、唐軍とアラブ軍(アッバース朝)による、天下分け目の戦いがあったのがタラズです。唐軍とアラブ軍合わせて十数万人がタラス川を挟んで対峙、東西文明の激突は、アラブ軍が大勝利し、この地点が中国の西方進出の限界点となるとともに、中央アジアのイスラム化が決定的になりました。この戦いで捕らえられた唐軍の捕虜の中に紙すき職人がいて、「門外不出」の製紙法が西側諸国へと伝わっていきました。
タラス川の西側にアラブ混成軍、東側に唐軍が布陣、総勢は十数万人と言われています。寝返った遊牧民カルクルが唐軍の背後に回り、唐軍は壊滅しました。アラブ混成軍は、唐軍5万人を殺し、2万人を捕えたと伝わっていますが、この数字はオーバーにしても、たった5日の間です。凄まじい戦いだったことが判ります。
タラス川は、キルギスの天山山脈の支脈、キルギス・アラ・トーに源を発し、国境を越えて、ここカザフスタンに入り、ムユンクル砂漠で消滅しています。タラス川古戦場の丘に立つと、真下にタラス川が流れ、タラズの町が緑豊かに広がっています。正面(東側)に雪を頂いたキルギシ・アラ・トーが綺麗に連なって見えます。
アイシャ・ビビ廟について
ここは、ナザルバエフ大統領の故郷で、数日前にもこの地を訪問されています。霊廟の庭は良く手入れされ、トイレは今までで1番綺麗でした。大統領は、アイシャ・ビビ廟とタラス川の古戦場跡をセットで、観光の目玉として海外に売り込んでいます。アイシャ・ビビ廟は、タラズ郊外に12世紀に築かれ、カラ・ハン朝の王と商人の娘アイシャ・ビビの、悲話伝説が伝えられています。カラ・ハン朝は、中央アジアで興ったトルコ系のイスラム王朝で、首都はバラサグンでしたが、タラズもカラ・ハン朝の中心地のひとつでした。
商人の娘アイシャは、カラ・ハン朝の王と恋に落ちたが、父親に反対されます。母親が乳母のババジ・カトゥンをつけて密かに旅出たせます。タラス川の河畔で王を待つが、不運にも毒蛇にかまれ瀕死の状態になります。急を知らされたカラ・ハン朝の王が駆けつけ、アイシャを抱き上げ司祭に結婚式をあげてもらいます。彼女以外の妻を持たないこと、立派な廟を建てることを誓います。アイシャはビビ(妃)となって息絶えました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
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アルマティを出発しタラズへ向かいます。600km10時間の移動です。牛の放牧風景です。
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冬の準備が進む牛舎です。
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ロバに乗る牧童です。小規模な放牧では、ロバを使う牧童を多く見かけました。
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小麦畑に群れるカラス、落穂拾いだそうです。
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間寛平がアースマラソンで拘束(2010年)された話を、現地ガイドのエルメックさんが話してくれた。
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コルダイの町で昼食です。シャシクリを焼いています。今日の昼食と期待したのですが?
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トマトとキュウリのサラダ、ボルシチ、ラグー麺を頂きました。
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トマトとキュウリのサラダです。
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ロシアの定番料理ボルシチです。
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中国からの影響ラグー麺です。
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くだものや皮製品を売る市場によりました。
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スイカやハミウリを売っています。休憩所もあります。
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串焼き用の薪でしょうか。
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キルギスとカザフスタン国境の監視塔です。国境の鉄条網がアルマティからタラズまで延々と続いていました。
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国境の監視塔から情報を集め指令を出している施設です。2度の革命があったキルギスを、カザフスタン側が警戒しているためでしょう。
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道路整備が進んでいます。
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石油スタンドでトイレタイムです。キルギスもカザフスタンも移動中はほとんど青空トイレです。トイレが利用できても、水洗はほとんどなく、臭い、個数も少ないなど、旅行者には辛い現実が続きます。
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アルマティからシムケントへの鉄道です。線路は電化されています、ここは車両基地のようです。
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客車も通りました。
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タラズの中央広場、タラズ市役所の別館群が並んでいます。タラズは、ジャンブール州の州都です。
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道路の向かいには郵便局があります。
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タラス川古戦場の展望台への入口です。
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タラス川古戦場の丘に建つ、イスラムの聖者の霊廟です。
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手前の霊廟は、イスラムの英雄マムベット(18世紀)の霊廟です。
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霊廟内のマムベットの棺です。
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奥の霊廟は、カラ・ハーン朝の王テクトルマズ(11世紀)の霊廟です。
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霊廟内のテクトルマズの棺です。
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霊廟裏のタラス川古戦場の展望台です。
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イチオシ
展望台の左側の眺めです。751年7月唐軍はアラブ混成軍と5日間の激戦の末敗れる。これにより唐(中国)の勢力の西端が確定すとともに、中央アジアのイスラム化が始まります。また捕えられた捕虜の中に紙すき職人がいて製紙法が西へ伝わりました。
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タラス川の手前側(西側)にアラブ混成軍(アッバース朝軍)、対岸(東側)に唐軍が布陣、総勢は10数万人とも言われています。寝返った遊牧民カルルクが唐軍の背後に回り、唐軍は壊滅しました。アッバース朝軍は、唐軍5万人を殺し、2万人を捕らえたと伝わっています。
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タラス川は、キルギスのキルギス・アラ・トーに源を発し、国境を越えてここカザフスタンに入り、ムユンクム砂漠で消滅しています。
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左奥に火力発電所が見えます。最初は原発かと見誤りました。
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すぐ下にユルタ(ゲル又パオ)が見えました。
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イチオシ
展望台の正面の眺めです。タラズの町は緑豊かです。
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雪を頂いたキルギス・アラ・トーが綺麗です。
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イチオシ
アイシャ・ビビの霊廟を、数日前に大統領が訪れています。ここはナザルバエフ大統領の故郷です。
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正面は、アイシャ・ビビの霊廟です。王子カラハーンとの悲恋・純愛物語のヒロインです。
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アイシャ・ビビ廟(12世紀)の入口です。
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アイシャ・ビビの棺です。
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アイシャ・ビビ廟の天井です。
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正面入口上の模様です。
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壁面に施されて模様です。
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右側は、乳母ババジ・カトゥンの霊廟です。
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良く手入れされた庭には、ラベンダーが咲いていました。今までで一番トイレが綺麗でした。ナザルバエフ大統領は、アイシャ・ビビ廟とタラス川の古戦場を、観光の目玉として海外に宣伝中です。
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イチオシ
大草原でお写真ストップです。春にはポピーのお花畑が。中国新疆ウイグル自治区に始まった天山山脈は、東から西へと、クンゲイ・アラ・トーとテルスケイ・アラ・トー、キルギス・アラ・トー、タラス・アラ・トーへと続いていました。
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シムケントが近づいたころ、車窓に列車が。綺麗な長い編成の列車、特急でしょうか。
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シムケントで昼食です。
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ガイドのエルメックさんが、ハミウリとスイカを差し入れてくれました。
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ナンは膨れているところが、柔らかくて美味しい。
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トマトとキュウリはベストシーズンです。
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大きいマントゥイです。
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シャシクリは柔らかく焼き具合もバッグンです。ただし一人1本でした、残念。
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完熟のハミウリは最高でした。今日の昼食はとても美味しかった、満足・満足です。
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