2013/09/14 - 2013/09/14
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YAMAJIさん
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キルギス共和国とビシュケクについて
キルギスの人々は非常に親日家です。ほとんどのキルギス人は、「キルギス人と日本人は元々同じ民族であったが、魚が好きな者は東に行き日本人になる、肉の好きな者は西に行きキルギス人になった」という言い伝えを信じています。確かに今回の旅行でも、日本人に「瓜二つ」で、見分けのつかない人を多数見かけました。 カザフスタンやウズベキスタン、トルクメニスタンの人々も親日家がとても多いです。トルコと同様に、帝政ロシアの南下政策の中で戦い、苦しめられた思いが強いのでしょう。日本はこの帝政ロシアの進出を食い止めたのですから。又、ソ連邦の崩壊後にいち早く援助を行ったのも日本でした。 「ヤポーネ・・・」と声をかけてきます。私達が日本人と判ると、笑顔、笑顔、笑顔に変わります。中央アジアでは、独裁国家が多いですが、キルギスは、2度の革命を経験し、民主国家に生まれ変わっています。
ビシュケクは、キルギス共和国の首都で、人口は約85万人です。天山山脈の支脈キルギス・アラ・トーの北斜面、標高750〜900mに位置する、美しい町です。町のどこからでも南の方に万年雪を頂いた、キルギス・アラ・トーの山々が見えます。アラ・トー広場には、キルギス民族の英雄、マナス王の騎馬像が立ち、国民を見つめ、励ましているようです。以前は同じ場所に、「レーニン像」や「自由の女神像」が立ち、国民を萎縮させていたのですから。
1、国立歴史博物館
アラ・トー広場に建つ、3階建ての大きな博物館です。この博物館の見どころは2階で、ソ連邦時代の展示がそのまま残されており、世界でもここだけだと言うことです。マルクス・エンゲルスから始まって、レーニンによる説得、戦艦ポチョムキンの反乱、全ての権力をソビエトへ、クレムリン開城などのプロパガンダの群像が並び、圧巻です。 3階には、キルギス国内で発掘されたカサ族(スキタイ民族)の青銅器や突厥の「石人」、ユキヒョウの剥製、伝統的な民族衣装、マナス王のコーナー、遊牧民の移動式住宅ユルタなどが、展示されています。
2、キルギス民族の英雄マナス王
キルギス人が1000年も前から語り継いだ、英雄叙事詩のヒーローがマナス王です。この叙事詩は、「マナス」一家子孫8代が、他民族の統治者の略奪と抑圧に抵抗するため、キルギス族の民衆を指導し、それと戦い民族統一を果たす物語です。マナス王は、知恵と勇気と力の象徴なのです。1995年、キルギス共和国は、国を挙げて「マナス1000年祭」を祝いました。
3、バザールめぐり
市民の台所バザールに立ち寄ります。時間の制約があり、主に生鮮食品売り場を回りました。ドライフルーツとナッツ売り場からです。アンズやブドウ、クルミ、アーモンド、ピスタチオなどが、1kg200〜500ソム(約400〜1000円)です。お米の売り場には、長い米、小粒の米、オズギョン米(赤米でプロフに最適)、朝鮮米などが、オズギョン米は高価で1kg170ソム(約340円)でした。果物も豊富で、ハミウリやスイカ、ブドウ、モモ、リンゴ、ナシ、ブラックベリー、ラズベリー、プラムなどが並んでいました。カザフスタンやウズベキスタン、トルクメニスタンのバザールも、とても活気があり、整理整頓、清掃が行き届いていました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
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道路と並行して鉄道が走っています。ビシュケクとバルクチを結ぶ夏期限定の観光列車が走ります。日本人捕虜達もこの鉄道建設工事に従事したそうです。
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キルギス国立歴史博物館です。博物館内の写真撮影料は8ドルでした。
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正面には上海協力機構(中央アジア5ケ国と中国・ロシアが加盟)会議の大きな横断幕が、上海協力機構の首脳会議が9月13日ビシュケクで開催されました。
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国立歴史博物館のコンコース右側です。2Fにはソ連時代のプロパガンダ群像、3F踊場にユルタ、3Fには先史時代からのキルギスの歴史や出土品などが展示・解説されています。
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共産主義の生みの親、マルクスとエンゲルスです。ソ連時代のプロパガンダの群像が並びます。世界的にもソビエトを称賛するモニメントは珍しく貴重です。
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レーニンによるインテリ・富裕層の説得の場面でしょうか?
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戦艦ポチョムキンの反乱の場面でしょうか?
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全ての権力をソビエトへ!
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クレムリンの開城の場面でしょうか?
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放牧民の伝統的な家であるユルタ(ゲル又パオ)と馬具を着けた馬の展示です。
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ユルタの中です。
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キルギスの歴史は、人類の始まりから解説されています。
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カサ族(スキタイ民族)の青銅器の展示です。
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黄金人間(紀元前5世紀のスキタイ戦士の衣装)の解説、本物のレプリカはカザフスタンで見られます。
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イチオシ
突厥(6〜8世紀)の石人、7体が展示されていました。
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各地から発掘された土器類の展示です。
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イチオシ
ユキヒョウの剥製も展示されていました。ユキヒョウは尾が長く太いです。
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皮製品の器や布など、右上が馬乳酒を入れた器です。
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女性の伝統的な衣装です。
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男性の伝統的な衣装です。
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キルギスの英雄マナス王(10世紀のキルギス族の王)の叙事詩の本の展示です。
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アクセサリー、お守りでもあったようです。
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動物の爪でできたお守りが並びます。
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鐙などの馬具の展示です。
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カラフルなデザインの布が並びます。
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ミユジアムショップにて。
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イチオシ
アラ・トー広場のマナス像と国立歴史博物館です。アラ・トーとは「山脈」の意味です。
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キルギス民族の英雄、マナス王の騎馬像です。
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国立歴史博物館から見たアラ・トー広場です。「マナス像」の位置にはかって、「レーニン像」や「自由の女神像」がありました。
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アラ・トー広場には国旗が掲揚されています。
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国旗掲揚施設は、2人の衛兵が守ります。
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今日のお昼のサラダ、完熟トマトが美味しかったです。
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薪で炊いたプロフ(ピラフ)もなかなかです。
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デザートはクレープのハチミツかけでした。
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バザール(野外市場)に立ち寄ります。右の建物が生鮮食品売り場です。左は衣類などが売られています。
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ドライフルーツを売っています。1kg200〜500ソムで約4〜10ドルです。どの売り場も米ドルが歓迎されます。
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ブラックベリー、ラズベリー、プラムを売っています。
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今が旬のハミウリとスイカです。
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ブドウ、モモ、リンゴ、ナシ、カキです。秋の味覚が並びます。
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新鮮な野菜も盛りだくさんです。
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キノコもありました。
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小麦粉も種類が多いようです。料金表示は1kg単位で、30ソムは約0.6ドルです。
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プロフ用の赤米でしょうか。1kg170ソムで約3.4ドルです。
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大きい方のナンは、1枚30ソム約0.6ドルです。
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大きなソーセージです。
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惣菜売り場もありました。
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花屋さんです。
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バザールではチェスを楽しんでいました。
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今日のホテル「アク・ケメ」です。
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夕食はホテルのレストランです。
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きゅうりのサラダです。
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キノコのスープです。
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メインの牛肉のステーキです。牛肉のステーキは、食べきれませんでした。
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ホテルのベランダからは、キルギス・アラ・トー(キルギス山脈)が見えます。
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ビシュケクの南側には、雪を頂いた4000m級のキルギス・アラ・トーが迫ります。
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雪山にズームアップです。
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ホテルには立派なプールもあります。ビシュケクの朝夕は肌寒い感じです。連日30度を超えた、ウズベキスタンやトルクメニスタンの遺跡めぐりの後に、プールがあったら泳いでいたことでしょう。
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