ローマ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
私はヴァチカンを訪れるのは3回目で、広大なヴァチカンでこれまでも沢山観た筈だが、従来通り美術館が先の観光順だと、ヴァチカンに行ってきましたとは云えても、ヴァチカンの全体像を観てきましたという感じが持てていない。<br /><br />とは云え、サン・ピエトロ大聖堂からのヴァチカンの改修工事順に観ていくのも専門家でない我々には肩がこる。<br /><br />現在のツアーでない巡礼者的観光者は、恐らくテベレ川を渡り、サンタンジェロ城の前の道を、真っ直ぐ西へ向うと、ヴァチカンで先ず出会うのがサン・ピエトロ広場であり、そこから正面の大聖堂に向かったはずで、これが最も普通の、理解しやすいルートであったろう。<br /><br />現在ここは目の粗い、背の低い鉄格子と鉄の鎖で二重に仕切られており、ここから広場に直接入場は出来ないが、サンピエトロ広場や大聖堂の景観を楽しむことは出来る。<br /><br />悩んだ末にブログはこの普通の順序(ツアールートの全く逆)に従い、ヴァチカンの旅をサン・ピエトロ広場の東端から始める。<br /><br />その為写真の撮り方が少々可笑しい場面もあるかと思いますがご了解ください。<br /><br />また広大なヴァチカンは、その全体像をカメラに1枚の写真に収めきれない。<br /><br />そこで、ヴァチカン市国の空撮写真を用意し、照合しながら漸う々ブログを書いた。<br /><br />サン・ピエトロ広場は東側の幅196m、奥行148mの楕円形(卵型)の広場とその奥に大聖堂へのコンコースも兼ねた、幅100m前後の台形の前庭とも云うべき広場からなる。<br /><br />大聖堂のファサードの両端から、4本の石柱が屋根を支える柱廊が広場を抱きかかえる様に伸び、東側で口を開いていえる。<br /><br />その柱廊の上からは、聖人達が並び見下ろす。<br /><br />聖人像は140体もあるらしい。<br /><br />サン・ピエトロ広場の拡張工事を計画したのは1656年教皇アレクサンデル7世、工事を命ぜられたのがベルニーニ。<br /><br />ベルニーニは着工を開始してから完成までに11年を要している。<br /><br />彼の頭の中には腕を広げて優しく巡礼者や信者を向か入れる聖母マリアが浮かんでいたという。<br /><br />他にサン・ピエトロ広場で目を惹くのは、楕円の広場の中央に聳えるオベリスクと、その両端に置かれた対の噴水。<br /><br />対の噴水はやはりベルニーニの作だが、オベリスクだけはベルニーニの作で無く、ヴァチカンの丘の近くのカリグラ帝の戦車競技場跡から、ベルニーニが広場の工事を始める100年前にここに移されたエジプト製の物。<br /><br />ヴァチカンの歴史を知る唯一の生き証人だが、残念ながら口を聞いてくれない。<br /><br />

第2部ヴァチカンを飾る4人の天才を巡るローマ美術散歩12ヴァチカン市国その1ベルニーニの柱廊・in サン・ピエトロ広場

3いいね!

2012/03/14 - 2012/03/14

4830位(同エリア6773件中)

WT信

WT信さん

私はヴァチカンを訪れるのは3回目で、広大なヴァチカンでこれまでも沢山観た筈だが、従来通り美術館が先の観光順だと、ヴァチカンに行ってきましたとは云えても、ヴァチカンの全体像を観てきましたという感じが持てていない。

とは云え、サン・ピエトロ大聖堂からのヴァチカンの改修工事順に観ていくのも専門家でない我々には肩がこる。

現在のツアーでない巡礼者的観光者は、恐らくテベレ川を渡り、サンタンジェロ城の前の道を、真っ直ぐ西へ向うと、ヴァチカンで先ず出会うのがサン・ピエトロ広場であり、そこから正面の大聖堂に向かったはずで、これが最も普通の、理解しやすいルートであったろう。

現在ここは目の粗い、背の低い鉄格子と鉄の鎖で二重に仕切られており、ここから広場に直接入場は出来ないが、サンピエトロ広場や大聖堂の景観を楽しむことは出来る。

悩んだ末にブログはこの普通の順序(ツアールートの全く逆)に従い、ヴァチカンの旅をサン・ピエトロ広場の東端から始める。

その為写真の撮り方が少々可笑しい場面もあるかと思いますがご了解ください。

また広大なヴァチカンは、その全体像をカメラに1枚の写真に収めきれない。

そこで、ヴァチカン市国の空撮写真を用意し、照合しながら漸う々ブログを書いた。

サン・ピエトロ広場は東側の幅196m、奥行148mの楕円形(卵型)の広場とその奥に大聖堂へのコンコースも兼ねた、幅100m前後の台形の前庭とも云うべき広場からなる。

大聖堂のファサードの両端から、4本の石柱が屋根を支える柱廊が広場を抱きかかえる様に伸び、東側で口を開いていえる。

その柱廊の上からは、聖人達が並び見下ろす。

聖人像は140体もあるらしい。

サン・ピエトロ広場の拡張工事を計画したのは1656年教皇アレクサンデル7世、工事を命ぜられたのがベルニーニ。

ベルニーニは着工を開始してから完成までに11年を要している。

彼の頭の中には腕を広げて優しく巡礼者や信者を向か入れる聖母マリアが浮かんでいたという。

他にサン・ピエトロ広場で目を惹くのは、楕円の広場の中央に聳えるオベリスクと、その両端に置かれた対の噴水。

対の噴水はやはりベルニーニの作だが、オベリスクだけはベルニーニの作で無く、ヴァチカンの丘の近くのカリグラ帝の戦車競技場跡から、ベルニーニが広場の工事を始める100年前にここに移されたエジプト製の物。

ヴァチカンの歴史を知る唯一の生き証人だが、残念ながら口を聞いてくれない。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

PR

この旅行記のタグ

3いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

イタリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
イタリア最安 307円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

イタリアの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP