第２部ヴァチカンを飾る、４人の天才を巡るローマ美術散歩28カラヴァッジョの”巡礼の聖母（ロレートの聖母 ）”サンタ・ゴスティーノ教会

2012/03/16 - 2012/03/16

カラヴァッジョの”聖マタイ三部作”の感動冷めやらぬままにサンタ・ゴスティーノ教会の”巡礼の聖母（ロレートの聖母 ）”の前に立つ。

円熟味が増したからであろうか、個人的にはこちらの方が惹きつける思いは強かったような気がする。

頭に聖なる輪が描かれているものの、姿はまさに一人の人間の母親の、力強く、人間味溢れる聖母像。

当時のこの絵を見た民衆も、「我が姿を映してくれた」と感動したらしい。

”巡礼の聖母”の絵を挟んで、右に聖者、左に巫女？のフレスコ画も気持ちよい。

フレスコ画と云えばこの教会の堂内に、上部にフレスコ画、下部の壁龕の彫刻で飾った柱が有る。

上部のフレスコ画はラファエロの”預言者イザヤ”、下部の彫刻はフィレンツェ出身の彫刻家ヤコポ・サンソヴィーノの”出産の聖母”だと云う。

他にもこの教会には入り口脇の柱に、とても美しい聖母像が置かれており、美しい聖母たちで、心を癒された信者も大勢いただろう。

サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会近くのエルベ川越しに、大きき純白の”最高裁判所”と、その横に小さいながら尖塔の林で
飾られた屋根が見事な”参政権の教会（Chiese Parr Sacro Cuore del Suffragio）”が並ぶ景観も素敵だった。

エリア ローマ(イタリア)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）