三神合祭殿参拝を終えた翌日芭蕉達は、白装束に身を改め、行者の身支度で月山登拝に出発する。<br /><br />羽黒山山頂を南下し、荒沢寺（現月山ビジネスセンター辺り）、大満原を経由し、険しい山の坂道をを辿って、八合目の小屋で昼食を取ったようだ。<br /><br />我々は随身門前からバスで八合目に着く。<br /><br />八合目からは緩やかな坂道の湿原に設えられた木製の渡り回廊を、月山中宮近くまで辿る事になる。<br /><br />月山中宮には月山頂上を背にして鳥居が建ち、鳥居の右手に御田原神社と休憩場所の御田原参篭所が建って居る。<br /><br />月山中宮の辿り着いた時には、鳥居の間から滅多に人目に姿を晒さないという月山山頂が望めたが、見る見る雲がその姿を蔽ってしまった。<br /><br />我々は此処から月山山頂を拝んだが、芭蕉達は6月だと言うのにまだ残雪をのこすこの道を、約2時間かけて山頂へ向かい、御室と呼ばれていた月山神社に参拝し、角兵衛小屋と呼ばれた山小屋で”笹を舗、篠を枕として”一夜を明かす。<br /><br />月山頂上からの膨大な眺めを芭蕉が詠んだ句<br /><br />　　雲の峰　幾つ崩れて月の山　　芭蕉<br /><br />我々はこの景色は味わっていない。　　<br /><br />八合目からの弥陀ヶ原湿原はお花畑とよばれ、点在する小さな沼の周りを色とりどりの花や、高山植物が蔽っていた。<br /><br />2009年此処を訪れた時期は秋（10月）で、抜けるような秋空の下、稜線まで明確な月山を背景に、今回と対照的に紅葉が弥陀ヶ原湿原一杯に広がっていた。<br /><br />またその奥に、今回は殆ど見えなかった鳥海山の、裾を長く伸ばした姿も眺める事が出来た。<br />よほど運が良かったと見える。<br /><br />芭蕉達は翌日湯殿山登拝に向かうのだが、我々の行程は月山を下山し、手向村散策経由で、古口から最上川下りをし、清川に立ち寄った後、宿舎のある酒田に向かった。<br /><br />＊参考<br />04弥陀ヶ原の湿原散策 in 月山<br />http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10385674/<br />

奥の細道を訪ねて第11回19月山への弥陀ヶ原湿原の遊歩道と月山山頂遠望

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2012/08/29 - 2012/08/29

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#ハイキング・登山

旅行記グループ奥の細道を訪ねて第11回大石田より三大霊場のひとつ湯殿山まで　（目次）

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三神合祭殿参拝を終えた翌日芭蕉達は、白装束に身を改め、行者の身支度で月山登拝に出発する。

羽黒山山頂を南下し、荒沢寺（現月山ビジネスセンター辺り）、大満原を経由し、険しい山の坂道をを辿って、八合目の小屋で昼食を取ったようだ。

我々は随身門前からバスで八合目に着く。

八合目からは緩やかな坂道の湿原に設えられた木製の渡り回廊を、月山中宮近くまで辿る事になる。

月山中宮には月山頂上を背にして鳥居が建ち、鳥居の右手に御田原神社と休憩場所の御田原参篭所が建って居る。

月山中宮の辿り着いた時には、鳥居の間から滅多に人目に姿を晒さないという月山山頂が望めたが、見る見る雲がその姿を蔽ってしまった。

我々は此処から月山山頂を拝んだが、芭蕉達は6月だと言うのにまだ残雪をのこすこの道を、約2時間かけて山頂へ向かい、御室と呼ばれていた月山神社に参拝し、角兵衛小屋と呼ばれた山小屋で”笹を舗、篠を枕として”一夜を明かす。

月山頂上からの膨大な眺めを芭蕉が詠んだ句

　　雲の峰　幾つ崩れて月の山　　芭蕉

我々はこの景色は味わっていない。　　

八合目からの弥陀ヶ原湿原はお花畑とよばれ、点在する小さな沼の周りを色とりどりの花や、高山植物が蔽っていた。

2009年此処を訪れた時期は秋（10月）で、抜けるような秋空の下、稜線まで明確な月山を背景に、今回と対照的に紅葉が弥陀ヶ原湿原一杯に広がっていた。

またその奥に、今回は殆ど見えなかった鳥海山の、裾を長く伸ばした姿も眺める事が出来た。
よほど運が良かったと見える。

芭蕉達は翌日湯殿山登拝に向かうのだが、我々の行程は月山を下山し、手向村散策経由で、古口から最上川下りをし、清川に立ち寄った後、宿舎のある酒田に向かった。

＊参考
04弥陀ヶ原の湿原散策 in 月山
http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10385674/