梅雨の朝日連峰

2016/07/16 - 2016/07/19

朝日連峰は山形・新潟県境にある大きな山、主峰の大朝日岳は1,870ｍしかありませんが、飯豊連峰とならぶ東北を代表する山です。
初めて登ったのは1984年夏でした。丸２日以上、全くお金を使う機会がないくらい深い山でした。2014年夏に30年ぶりで歩きましたが、北端の以東岳(1,771ｍ)をパスしたので、今回はこれに登ろうという計画です。

海の日３連休(＋翌日)は08年から毎年、山登りしてます。山小屋の混雑避けるために、比較的空いている南アルプス南部が５回と多いですね。南ア北部が２回。ただ、海の日には梅雨が明けていないことが多くて(>_<)。もう１週後だともっとうれしいですが、それはぜいたく!?　今回初めて東北の山に。
東京駅前で夜行バスを待っていると、山姿の人から｢月山ですか？　鳥海山ですか？｣と聞かれましたよ。たしかに16日朝、鶴岡駅前から、多くの若者が月山に向かっていきました。

私は圧倒的少数派、乗り合いタクシーで、泡滝ダムに。曇り空の下、大鳥池に向かいます。寝具・食料持参なので重荷にヘロヘロ(苦笑)
正午ころ大鳥池に着きました。ここで泊まることも考えられましたが、明日の天気がはっきりしないので、以東岳に登って、狐穴小屋を目指すことに。
32年前は８月中旬だったのでさほど記憶にないですが、今回は花盛り(^○^)。以東岳頂上周辺はハクサンシャクナゲやミヤマリンドウが多かったです。他にハクサンイチゲ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、ヒメサユリも。
以東岳には３時すぎ到着、以東小屋の再建工事をやっていました。まだ泊まれないので、狐穴小屋までさらに２時間歩きました。３連休初日で結構混み合っていましたが、何とか寝場所を確保。

２日目は朝こそ晴れ間があったのですが、８時すぎから雨。正午前、天狗小屋に逃げ込みました。でも昨日一日降られずに済んだし、今日もガレ場をすぎた後の降雨だったので、まあラッキーでしょうか!?
さて昼下がりの山小屋といえば酒盛りしかない？(笑)　昼すぎから始まった宴会は延々と盛り上がり！(私は夕方リタイアしました)
こんなレアな避難小屋に来る人はかなりの山中毒でしょう。でも小屋番の石川さん曰く｢俺が来てから泊まる人が増えた。大半はリピーター｣だそう。この日は30歳前後の若者２人と40歳代のご夫婦でした。私も含めて再訪を誓わされてました(笑)

３日目は雨こそ降ってないもののイマイチな天気なので、近くの障子ヶ岳はパスして下山しました。途中にヒメサユリが少し。今年は花期がかなり早かったようです。
下山後は大井沢の橋本荘で寛ぎました。ただ、大井沢の立ち寄り湯が臨時休業(涙)

最終日は山形市内を軽く観光して帰宅しました。今回も観光協会の無料レンタサイクルのお世話になりました。ありがとうございます。
花が結構見られたし、酒盛りも楽しかったので、まずまずの山旅でした。ただ梅雨時の山歩きは難しいですね。

エリア 月山・朝日岳(山形)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

16日　大鳥池

以東岳近くから振り返って見た登山道と大鳥池

以東岳(左)と建設中の以東小屋(右)

ミヤマリンドウ

ハクサンシャクナゲ

ハクサンシャクナゲ、アップ

32年ぶりの以東岳

ハクサンイチゲ

ここから２日目(17日)
狐穴小屋と左端に北寒江山

悔しいので２年前(2014年)の夏の画像です

以東岳
この後、雨が降り出しやや難路を必死に歩いたので画像がありません

これも２年前、この道を登ったとき　熊にかじられた道標
どうでもよい話ですが、グレートトラバース３で、田中くんが初冬にこの道を必死で登っていました

ここから３日目(18日)
天狗小屋　また来ることを誓わされましたが(笑)まだです

このときは登らなかった障子ヶ岳と障子池(2014年８月に登りました)

ヒメサユリ　目あてのひとつでしたが、終わりに近かったです

大井沢・橋本荘の夕食
３日ぶりにまともな食事にありつきました(笑)

大井沢 自然・景勝地

ここから最終日(19日)
山形城跡の最上義光像

山形城跡(霞城公園) 名所・史跡

なぜか猫が！

山形市郷土館
特徴的な建物です

旧済生館本館(山形市郷土館) 美術館・博物館

この旅行記へのコメント （6）

• 琉球熱さん 2020/05/11 11:57:55

  意表を突いて

  ねもさん
  
  朝日連峰でも山小屋は混んでいるんですね
  この辺りはもう少し空いているのかと思っていたので、意外です
  今年の夏、動けるようになれば東北か南アルプスと漠然と考えていたので、「うへぇ~」という感じでしょうか(笑)
  今年は平日に休暇を取りにくいので、どうしても連休に予定を組まざるを得ません
  となると、混雑は覚悟しなきゃいかんか…と逡巡してます
  （そんなことより、そもそも夏に外出できるかどうかですが）
  
  東北は福島の山しか行ったことがない、、、あぁそう言えば蔵王があったな…などと思いながら読み進んでいると、突然霞城公園！　さらに済生館！
  山行記だとばかり思って読んでいたので、意表を突かれました(笑)
  
  済生館(郷土館)は寄られましたか？
  意外に面白いです
  
  山の話じゃなくてすみません(笑)
  
  

  ねもさん からの返信 2020/05/11 18:12:30

  Re: 意表を突いて

  琉球熱さん　いつもコメント＆ご投票ありがとうございます。
  さすがに朝日とか飯豊とかになると、山中で何かあると困るので、(前夜発)４日の日程で、うまく下山できれば最終日は山形か米沢あたりを観光が定番です。
  山形に思い入れがありそうな琉球熱さんには申し訳ないですが、基本的に暇つぶしなので、やる気が感じられないでしょう？
  だからご質問も、こうして画像があるので、たぶん訪ねたんでしょうねという程度(笑)　改めて琉球熱さんの旅行記を拝見して「そうだったんだ」と思い出しました。
  
  基本的にそんなには混まないと思います。ご存知かもしれませんが、朝日連峰に登る人の多くは古寺鉱泉からの大朝日岳ピストンです。
  このときは３連休の初日だったのと、近くの以東小屋が使えなかったせいで混んでました。見方を変えれば、５時すぎ到着で普通に寝る場所を確保できたのだから、北アルプスなどに比べれば天国では？(2015年のシルバーウィーク５連休の飯豊は超混んでいました)
  (どうでもよい話ですが、食事付きでない山小屋に泊まるのは普通の山ノボラーには結構ハードル高いんですね)
  
  そんなことは知ってるよと言われそうですが、八ヶ岳は６月から営業予定の山小屋と当面休業の山小屋に分かれていますね(南アルプス南部は今季休業確定(><))。北アルプスの大規模山小屋は様子見のようですが、全部が休業ってことはないんじゃないですか。

  琉球熱さん からの返信 2020/05/11 19:35:01

  Re: 意表を突いて

  ねもさん
  
  特に思い入れがあるわけじゃありませんが、山形市は市内も見どころが沢山あります。これも歴史があるからでしょう。
  歴史があって、それがきちんと残されていたり、脈々と息づいている街、好きなんですよ。　暇つぶしにはもってこいです(笑)
  同じ理由で松本も好きですね。
  
  八ヶ岳の山小屋は経営者によって判断が分かれているようですね。
  実際6月から再開しても、交通機関がダメなら行けません(涙)
  八ヶ岳に限らず、同じ山域でやっている山小屋とそうでない山小屋があると、営業している山小屋にどっと人が押しかけそうで…
  
  そういえば、今回のねもさんと似たようなルートを歩いた人がいて、時期は違いますが、面白い偶然だなと（旅行記アップの時期が重なっていたので）
  
  https://4travel.jp/travelogue/11620878
  
  この方もいろんな山に行かれてます。アルプスから低山まで実に幅広く、テント泊などもこなしてしまうんですが、全く力みが感じられないのが凄いです。
  
  ---------琉球熱--------
  

  ねもさん からの返信 2020/05/11 20:31:39

  Re: 意表を突いて

  琉球熱さん　再コメントありがとうございます。
  そこが私とは違う琉球熱さんの旅人魂とおもいます。
  
  山小屋やっているのに、バスが運休ってことはないんじゃないですか。
  お薦めのコースは……と考えながら旅行記拝見しました。西岳にも登られたなんて八ヶ岳通です。私は大昔に一度だけ。
  青年小屋に泊まって、あの付近の山(権現岳など)ってのはいかがですか？　青年小屋は空いていて食事美味しい小屋です。
  車なら観音平に置けるし、公共交通機関でもタクシー代は片道3,000円くらいだったと思います。
  
  ご紹介ありがとうございます。初めて朝日連峰を歩いたとき(1984年夏)は、同じコースを歩きました。当時はまだテント泊OKで、よく歩いたものです。
  2014年には酒盛り山行(笑)　竜門小屋で小屋番の遠藤さんのお誘いで楽しい酒と山談義(^_^)　また泊まりたいなぁと思ってたのですが……
  この旅行記の後に急死、ショッキングな出来事でした。

• 働きマンさん 2018/09/06 13:29:23

  このときの山形は雨だったんですね？

  ねもさん
  
  こんにちわ！
  ほーーんと丁度同じ時に旅行に出かけていたんですね？
  我が家も尾瀬は途中で雨が降りましたから（笑）
  
  ところで
  ＞寝具・食料持参なので重荷にヘロヘロ(苦笑)
  と記載がありますが、山小屋って寝る為の山小屋なのですか？
  寝具と食料は出てこないのですかね！？
  
  登山暦が浅すぎて、山小屋と言うと富士山の「鎌岩館」しか泊まったことがありません。（しかも、あそこ綺麗でしたしね。。。（笑））
  昼の山小屋が酒盛りだなんて！
  下戸のうちの夫はどうすりゃあいいの？（笑）
  
  働きマン

  ねもさん からの返信 2018/09/06 19:35:47

  Re: このときの山形は雨だったんですね？

  働きマンさん　コメント＆ご投票ありがとうございます。
  海の日３連休は梅雨が明けていないことも多くて……　直感としては半分は雨に遭ってます。結局毎年出かけてますが(笑)
  
  昔はいろいろでしたが、現在の山小屋は｢不便な旅館｣という認識で間違いないと思います。だいたい普通の人に｢泊めてやっても良いけど、寝具・食料は持ってきて｣なんて言ったら、お客さん来ませんよ(違う!?)
  ただ東北とか北海道の山奥だと山小屋の営業が成り立つほどのお客さんがないのでしょう。そうすると、無人の避難小屋を作って勝手に泊まってとするか、ハイシーズンだけは誰かに頼んで小屋番をやってもらう。で、誰に頼むかですが、地元の山岳会関係者にやってもらうのが多いようです。
  そういう半分ボランティアみたいな人に、寝具の管理や食事作っては到底無理ですね。
  
  余計なお世話ですが、(避難小屋じゃない)普通の山小屋に泊まるなら評判をネットや実際に泊まった人に聞いて調べることをお薦めします(富士山登山ではお調べでしたね)
  もうほとんど旅館に近い山小屋もあれば、相変わらず昔ながらの山小屋もあります。わが家は、2004年夏に北アルプスの某山小屋に泊まってから、山小屋はできるだけ避けようということに(苦笑)
  私の経験では、八ヶ岳の山小屋は平均点が高いです。山小屋間の競争が厳しいので、食事や待遇に頑張っているようにみえます。お薦めは、赤岳鉱泉、オーレン小屋、青年小屋かな。
  
  当然ですが、今はお客さんに酒を強要するようなことはありません。｢良かったら、こっちで一緒に飲まない？｣という感じです。昔に比べると、そういうお誘い自体も減っているようです。長々失礼しました。
  
  PS　お時間あれば、避難小屋での若い女性との楽しい一夜!!　https://4travel.jp/travelogue/11291009