
2015/07/23 - 2015/07/26
70位(同エリア229件中)
nasunoさん
- nasunoさんTOP
- 旅行記98冊
- クチコミ2件
- Q&A回答1件
- 83,671アクセス
- フォロワー27人
一昨年予定していた、大鳥から朝日鉱泉への縦走が集中豪雨で行けなくなり、今回はそのリベンジです。
縦走は約10年前の立山・剣岳以来で、今回の山小屋泊まりは全て自炊なのでリュックも18kと重くなり、果たして体力が続くか心配です。
予定では朝日連峰の主脈縦走コースで、7月23日:自宅 〜 朝日鉱泉(泊)〜 鳥原小屋 〜 大朝日小屋(泊)〜 狐穴小屋 〜 大鳥小屋(泊)〜 帰宅
残念ながら今回は天候が悪く、途中の竜門小屋から下山しました。
7月23日:自宅 〜 朝日鉱泉(泊)〜 鳥原小屋 〜 大朝日小屋(泊) 〜 竜門小屋(泊)〜 日暮沢 〜 帰宅
朝日連峰のお花畑を眺めながらの稜線歩きを期待したのですが、雨・ガス・強風の為、大鳥小屋には行けず心残りの縦走になりました。
でも、ヒナウスユキソウ、タカネマツムシソウをはじめ、期待にそぐわぬお花畑に出会えたことで、少し満足出来ました。また、小屋では管理人さんとお酒を飲みながら楽しい時間を過ごす事が出来ました。
竜門小屋の遠藤さんは毎年ネパールにトレッキングに行かれており、それも自らガイドをされていると言われ驚きました。今年の3月も皆さんで6000m級に登られ、その時の写真を見て私も行きたいと思い、酒の勢いもあり再来年あたり行けるかもと言ってしまいました。遠藤さんの事は何も知らなかったのですが、帰ってネットで調べるとすぐに分かり、ヒマラヤk2登山隊の副隊長もされた凄い人だと知りました。そんな方が山小屋の管理人をされているとは思いもよりませんでした。
天気も悪く撮った写真は少な目です。またまた何時の日かリベンジです。
日暮沢(根子?)から左沢駅まで送っていただきました宮城の西川山岳会の方、大変お世話になりました。
*追記
8月28日に遠藤さんから、BSフジの絶景百名山で撮った朝日連峰のDVDが送られてきました。竜門小屋の管理が8月23日に終わり40日ぶりに下山されたそうです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 自家用車 徒歩
-
自宅から車で左沢駅に行き、左沢駅からはジャンボタクシー(バス)で朝日鉱泉ナチュラリストの家に到着です。13時発のバス乗ったのは私一人でした。
途中の道は、5月の姥湯温泉と同様狭い道でした。
1泊2食8,000円、タクシー3,000円 -
今日の部屋は6畳です。押し入れに布団は6組ありましたので、最大6人泊まるのでしようか。
風呂に入れますよと言われたので早速温泉に入りました。温泉は鉄分のため茶褐色をしています。
風呂上がりはもちろん生ビールです。(^_^) -
夕食は6時からなので時間があり散歩に行きます。
鉱泉の入口はガクアジサイ、ギボウシが咲いています。 -
登山道を谷に降りると、発電用の取水ダムがありました。
川の水は雨で増水しています。 -
小屋近くの登山者用の駐車場です。
-
駐車からの林道を上流に散歩ました。
左上:キツリフネ(黄釣船)「ツリフネソウ科」
右上:ツリフネソウ(釣船草)「 〃 」 -
-
左上:ソバナ(岨菜)「キキョウ科」岨は切り立った崖という意味で、若芽は食用になる。ツリガネニンジンは花が輪生しているが、ソバナは一つずつ独立して咲く。
-
翌朝部屋より 4時56分
残念ながら小雨が降っていますが、天候の回復を願い出発することにします。最悪、大朝日小屋に泊まって下山する予定です。 -
登山道分岐(右上の鳥原小屋に、左は最短ルートの中ツルコースで日帰りの方が多く利用)5時22分
-
登り始めて約1時間です。幸い雨は上がりましたが、蒸し暑く汗びっしょりです。6時10分
-
やっと尾根に出ましたが風も無く蒸し暑い。6時37分
-
霧の中に・・・
-
やっと鳥原小屋の分岐に着きました。此処までで体力を消耗してしまった感じです。9時10分
-
鳥原小屋の湿原です。
-
上:鳥原小屋。ベンチが置いてあり眺めの良い場所かと思いますが、ガスで視界不良です。
下:朝日神社で、お山開きの安全祈願が開かれます。管理人さんの話では、前日の大朝日小屋では大宴会が恒例のようです。 -
上:キンコウカ(金黄花)「ユリ科」
下:池塘、この先に古寺鉱泉の分岐がありました。 -
鳥原展望台より、ガスの中に見えるのはY字雪渓かな?。ここは紅葉の名所でもあります。(9月下旬頃) 10時00分
鳥原展望台の下りの石段で転び、右肘を打ちました。 -
左奥に見えるのが小朝日岳。10時35分
小朝日岳の登りも所々にロープがあり急でした。 -
小朝日岳から熊越が一番急な下りでした。(振り帰って)途中で雨がひどくなり合羽を着ましたが、ズボンはビショビショになりました。
右は写真以上に急斜面です。 11時50分
管理人さんの話では、登山道に熊がよく休んでいると言ってましたが・・・。 -
上:ノウゴウイチゴ(能郷苺)「バラ科」
下:ハクサンシャジン(白山沙参)「キキョウ科」=タカネツリガネニンジン -
登山道わきの銀玉水。今回の水場の中で一番美味しい水でした。12時50分
ここからの登山道脇には雪渓が残っており、チングルマ、アオノツガザクラ、ウサギギク等のお花畑が広がりました。 -
やっと大朝日小屋に着きました。バテバテの状態です。13時30分着:歩行時間8時間25分)
大朝日小屋は町が管理していますが、土地は東北電力が借りていると。
何故か小屋の写真を撮っていません。 -
小屋2Fの今夜の寝床で、私は左奥です。右は途中で追い越された宮城の男性です。
この日の宿泊者は5人でした。(テープで一人分のスペースが区切ってあります)
管理人のアベさんが、昨日NHKグレートトラバースの田中陽希(200名山で以東岳へ)が、狐穴小屋に泊まったと言っていました。
昨年の百名山の時はこちらの小屋で休憩したと言っていました。
天気が悪いので、明日の大鳥は諦め、狐穴小屋泊まりに変更しました。(日曜日は天気が回復しそうなので)
風が強くて、ビュービュー、ゴーゴー、ガタガタと中々熟睡出来ません。 -
小屋の前のクルマユリ(車百合)。
これから大朝日岳に登ってきます。7時15分 -
登山道で見たカタツムリ(蝸牛)
-
大朝日岳頂上を目指します。
-
大朝日岳頂上です。(7時30分)
昨年のトップオブチロルと同じで残念ながら何も見えません。
風も強くすぐ小屋に引き上げます。 -
8時過ぎに大朝日小屋を出発し狐穴小屋を目指します。
金玉水です。水場は登山道からは少し下がります。(8時20分) -
左上:ヒナザクラ(雛桜)「サクラソウ科」金玉水の近く
右上:アオノツガザクラ(青の栂桜)「ツツジ科」
左下:ハクサンイチゲ(白山一華)「キンポウゲ科」
右下:ニッコウキスゲ(日光黄菅)「ユリ科」
ヒナザクラ以外は登山道で良く見かけました。 -
竜門小屋の水場です。(11時15分着)缶ビールが待っていました。(^_^)
大朝日のアベさんは、竜門小屋まで2時間と言っていましたが3時間かかりました。
西朝日岳の急登で疲れ、はたまた西朝日岳から竜門山の稜線歩きでは、横からの強風に煽られ転んでしまいました。これまでの登山歴で、風で飛ばされたことは無かったのですが。今回、風の怖さを知りました。
ツエルマットで買った帽子もこの時飛ばされ何処へ・・。
暫らくして私の後に出発した女性が小屋に着いたのですが、やはり風で3度転んだそうです。
天気も悪いので狐穴小屋は諦めて、竜門小屋泊に変更です。(アベさんの言うとおりビールの誘惑に負け)
明日はここから日暮沢小屋に下山します。 -
今日の宿泊者は4人で、2階は私と、神奈川県の女性と二人です。1階は新潟の方と、管理人の遠藤さんの差し入れに登られた宮城の男性二人です。
階段を上がってすぐが今夜の寝場所です。 -
酒を飲みながら話ていると暗くなり、遠藤さんがローソクを出しました。
この燭台は遠藤さんがここの管理人になってからずーっと使っているそうです。
垂れ下がった蝋を見ると年季が入っていますね。ところで燭台の基は何だか分かりますか?。
遠藤さんはBSフジ「絶景百名山」のガイドをされたそうです。
第49回「朝日岳・秋」http://www.bsfuji.tv/super_view/hi/49.html
ここに書かれている遠藤さんの言葉には心感じるものがありました。
遠藤さんいわく、「縦走してこそ朝日連峰、長い尾根を辿ってこそ良さがわかる」と
遠藤さんはこう言います。「この長い長い道をゆく時、誰もが自分に語りかけながら登るはず。足元を確かめ、人生を確かめて歩くことが出来る、朝日の山々はその時間をくれるのです。」遠藤さんもこの朝日連峰で世界の高峰への夢を育んだ一人でした…。
-
翌朝、朝日連峰に来て初めて見る稜線です。4時30分
夜中の3時頃にトイレに行ったのですが、ガスが晴れて新潟市や寒河江市の灯が見えました。
此処の小屋は水洗トイレで、小屋の中は異臭が全くありません。 -
北寒江山に続く稜線です。
この稜線はお花畑が広がっていると言われたので、南寒江山まで行く事にします。 -
小屋の左手は新潟三面方面?。夜は新潟の夜景が見えたのですが?。
-
-
北東の寒河江方面。久しぶりのご来光も残念ながら見えませんでした。5時35分
-
お花畑を見に寒江山に向かいます。5時50分
竜門小屋を振り返って。(上:竜門山1687m) -
振り返って、清太岩山?日暮沢への尾根。6時10分
-
ヨツバヒヨドリ(四葉鵯)「キク科」
-
小さなピークを過ぎ、これから登る南寒江山。
残念ながらまたガスがかかって来ました。6時15分 -
タカネマツムシソウ(高嶺松虫草)「マツムシソウ科」
この辺りには良く咲いています。スイスよりも紫色が濃いです。遠藤さんの話では年によって花の色も変わるそうです。 -
南寒江山?です。(三角点有り) 6時50分着
-
ヒナウスユキソウ(雛薄雪草)「キク科」=ミヤマウスユキソウ
花の百名山で紹介されている通り大群落が有ります。残念ながら花は終わって灰色になっています。
満開の真っ白な時に来てみたいと・・・。
エーデルワイスに比べると全体に細目で、可憐な感じの日本女性?のようです。 -
イブキトラノオ(伊吹虎の尾)「タデ科」
-
上:ミヤマリンドウ(深山竜胆)「リンドウ科」
下:ミヤマクルマバナ(深山車花)「シソ科」
ミヤマクルマバナは登山道脇に良く咲いており、時々群落状で美しいピンク色が目を和ませてくれます。 -
小屋で一服し日暮沢へ下山します。8時30分出発
日暮沢の分岐、上が大朝日岳へ。 8時44分 -
トモエシオガマ(巴塩竃)「ゴマノハグサ科」とタカネマツムシソウ
-
左は天狗小屋に続く尾根ですが。
雪渓は夏で全部消えてしますそうです。 -
ユウフン山より清太岩山。9時17分
この後、小屋で一緒だった神奈川の女性と宮城の男性と一緒に下山しました。 -
小朝日岳方面と湧き上がる雲。9時35分
この後、清太岩山で休んでいると目の前にカモシカがヒョッコリと頭を出し出会いました。写真をと思ったのですが間に合いませんでした。 -
日暮沢小屋に着きました。12時25分
一昨年の集中豪雨で林道が崩れたので、ここから約2時間林道を歩きました。
やはり下界は暑く、やっと二人に付いて歩きました。
この後、車に乗せていただきすぐ近くの大井沢温泉に入り、疲れを癒す事が出来ました。
ヒナウスユキソウの頃、再リベンジ出来ると良いのですが?
(日頃の行いが悪いのか、リベンジが増えています。) -
追記
2017年 3月20日 ~ 4月18日まで遠藤リーダーを含め計10名でエベレスト街道トレッキングに行って来ました。
ヒマラヤの美しい神々の峰々に出会えました。もう2度と体験出来ないトレッキングかと思っています。
写真は3月31日7時16分 カラパタールへ登山中エベレストからの日の出です。 -
年末の13日に、ヒマラヤトレッキングに行った山形のE氏からメールが入り、あの遠藤博隆さんが急逝されたと連絡が入りました。
本当に信じられませんでした。ネパールに行った時に、今年はK2に再チャレンジされると話しておられましたし・・・・。下山中、ナムチェのホテルでは午前中からみんなで飲んで楽しい時間を過ごしましたが。
また竜門小屋を訪れて、あのローソクの下で酒を飲もうと思っていたのですが・・・。
あの優しい目の笑顔を2度と見る事が出来なくなってしまいました。
本当に残念です。
ただただ、ご冥福をお祈りするしか有りません。
ネパールトレッキングの様子ですが、そのうちアップしようと思っています。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
55