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今年は家族で富士山へ登ろう。春先に一気に盛り上がったものの、そろそろ具体化しようとしたとたん息子夫婦はパス。すると先月、山ガールセット?を揃え、尾瀬で足慣らしを終えたばかりの女房も、今年は行かないと言い出して、結局いつものように今年もオールナイトの単独登山となりました。気力は十分なものの、このところ慢性の腰痛でギックリ寸前の状態。<br />予報によると3連休の日、月の富士山の天気は良好、ただ山頂は強風で、気温も5℃前後との情報でしたが・・・<br />山頂にたどり着いた6時過ぎの気温はなんと1.4℃で、78キロある私の体が風であおられてふらふらしてしまうほどの強風でした。

天気晴天なれど風強し、極寒の中、トラブル続出の4度目の富士登山

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2012/07/15 - 2012/07/16

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ぬいぬい

ぬいぬいさん

今年は家族で富士山へ登ろう。春先に一気に盛り上がったものの、そろそろ具体化しようとしたとたん息子夫婦はパス。すると先月、山ガールセット?を揃え、尾瀬で足慣らしを終えたばかりの女房も、今年は行かないと言い出して、結局いつものように今年もオールナイトの単独登山となりました。気力は十分なものの、このところ慢性の腰痛でギックリ寸前の状態。
予報によると3連休の日、月の富士山の天気は良好、ただ山頂は強風で、気温も5℃前後との情報でしたが・・・
山頂にたどり着いた6時過ぎの気温はなんと1.4℃で、78キロある私の体が風であおられてふらふらしてしまうほどの強風でした。

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  • 22時35分、五合目から登山を開始して6合目までは30分足らずで到着。<br />ここまでは順調でした。

    22時35分、五合目から登山を開始して6合目までは30分足らずで到着。
    ここまでは順調でした。

  • しかしこの後7合目からがなんか変。<br />最初は特に足が痛いとか苦しいとか、そんな感じではないのですが、思うように足が前に進まない。しかし徐々に息苦しくなり、五合目でもう少し体を気圧に鳴らしてスタートすればよかったと後悔。<br />あまりの息苦しさに、もしかしたら今日は頂上までいけないかも、そんな一抹の不安が頭の片隅を横切りました。ここにたどり着く直前に最初のトラブル発生。足元を照らしていたLEDヘッドライトの照度が徐々に暗くなっています。<br />しまった電池切れだ。

    しかしこの後7合目からがなんか変。
    最初は特に足が痛いとか苦しいとか、そんな感じではないのですが、思うように足が前に進まない。しかし徐々に息苦しくなり、五合目でもう少し体を気圧に鳴らしてスタートすればよかったと後悔。
    あまりの息苦しさに、もしかしたら今日は頂上までいけないかも、そんな一抹の不安が頭の片隅を横切りました。ここにたどり着く直前に最初のトラブル発生。足元を照らしていたLEDヘッドライトの照度が徐々に暗くなっています。
    しまった電池切れだ。

  • 事前のチェックで十分明るかったので電池を換えなかった事を悔やんでも遅い。<br />しかもこの休憩の後さらに悲劇が・・・<br />強風で横においていたヘッドライトが崖下に飛ばされてしまいました。<br />写真では明るみ始めているように見えますが、山小屋を抜けて上に10mを進むとまだ暗闇の世界。<br />ここから明かりなしに岩場を手探りで先に進むことに。

    事前のチェックで十分明るかったので電池を換えなかった事を悔やんでも遅い。
    しかもこの休憩の後さらに悲劇が・・・
    強風で横においていたヘッドライトが崖下に飛ばされてしまいました。
    写真では明るみ始めているように見えますが、山小屋を抜けて上に10mを進むとまだ暗闇の世界。
    ここから明かりなしに岩場を手探りで先に進むことに。

  • 既に東の空がかなり明るくなってきました。

    既に東の空がかなり明るくなってきました。

  • トラブル続きで思うように先に進めなかったために、まだ七合目

    トラブル続きで思うように先に進めなかったために、まだ七合目

  • ここまでは4回登った中で、2度目のバリ島から帰国した翌日に登った富士山に匹敵する遅さです。

    ここまでは4回登った中で、2度目のバリ島から帰国した翌日に登った富士山に匹敵する遅さです。

  • 九十九折の坂道を登って山小屋を何度通り過ぎても、いつまでたっても七合目

    九十九折の坂道を登って山小屋を何度通り過ぎても、いつまでたっても七合目

  • せめて八合目でご来光を迎えたいもの

    せめて八合目でご来光を迎えたいもの

  • ご来光までは後20分ほど

    ご来光までは後20分ほど

  • もう間もなくご来光カウントダウン

    もう間もなくご来光カウントダウン

  • いい感じに染まってきました

    いい感じに染まってきました

  • 周りの景色も徐々にはっきりと見え始めてきました

    周りの景色も徐々にはっきりと見え始めてきました

  • 先ほど暗闇の中を手探りで登ってきたコースはあんな道だったんだ

    先ほど暗闇の中を手探りで登ってきたコースはあんな道だったんだ

  • ただ今4時20分  登り始めて約6時間<br />

    ただ今4時20分  登り始めて約6時間

  • 八合目の山小屋の前のご来光を待つ人たち

    八合目の山小屋の前のご来光を待つ人たち

  • ご来光の瞬間は一瞬また暗くなって・・・

    ご来光の瞬間は一瞬また暗くなって・・・

  • ご来光の瞬間です

    ご来光の瞬間です

  • 写真で見るとサンライズなのかサンセットなのか良くわかりませんが、生で見ると感動ものです。

    写真で見るとサンライズなのかサンセットなのか良くわかりませんが、生で見ると感動ものです。

  • まだ斜面には雪が残っています

    まだ斜面には雪が残っています

  • 七合目からは縦に連なる山小屋をジグザグに通り抜けて登っていくルート。<br />暗闇の上りでは様子がわからなかったものの、明るくなって上から見下ろすと登山道の様子が良くわかりますね。

    七合目からは縦に連なる山小屋をジグザグに通り抜けて登っていくルート。
    暗闇の上りでは様子がわからなかったものの、明るくなって上から見下ろすと登山道の様子が良くわかりますね。

  • 向うに見えるは山中湖

    向うに見えるは山中湖

  • さすがにこの高さから見ると小さな池のように見えますね

    さすがにこの高さから見ると小さな池のように見えますね

  • この辺りの冬の積雪量はどのくらいなんでしょうね。

    この辺りの冬の積雪量はどのくらいなんでしょうね。

  • 八合五勺(標高3,450m)富士山頂に最も近い山小屋です。<br />

    八合五勺(標高3,450m)富士山頂に最も近い山小屋です。

  • ここまで来るともうひとがんばり、へとへとの体に一気に活力がみなぎります。

    ここまで来るともうひとがんばり、へとへとの体に一気に活力がみなぎります。

  • まだ下からは続々と登ってきます。

    イチオシ

    まだ下からは続々と登ってきます。

  • 下山道にはもう下り始めている人々の姿が

    下山道にはもう下り始めている人々の姿が

  • 山頂まで600m、平地であれば10分もかからないこの距離も、3500mを越えるここから山頂までは30分以上かかります。しかも九合目からはいつものように数珠つながりの大渋滞が待っているはず。

    山頂まで600m、平地であれば10分もかからないこの距離も、3500mを越えるここから山頂までは30分以上かかります。しかも九合目からはいつものように数珠つながりの大渋滞が待っているはず。

  • さあ、もうひとがんばりで山頂です。

    さあ、もうひとがんばりで山頂です。

  • わずかに600mなので山頂は見えているのですが、なかなか近づいてこないのがこの辺り

    わずかに600mなので山頂は見えているのですが、なかなか近づいてこないのがこの辺り

  • でもこの9合目の鳥居を抜けるとあと400m

    でもこの9合目の鳥居を抜けるとあと400m

  • でも毎度のことですが九合目からは大渋滞

    でも毎度のことですが九合目からは大渋滞

  • いったんとまった列は一向に進みません

    いったんとまった列は一向に進みません

  • この渋滞のおかげで、五合目からの疲れと、空気の薄い息苦しさは少し解消

    この渋滞のおかげで、五合目からの疲れと、空気の薄い息苦しさは少し解消

  • あの鳥居をくぐれば山頂です

    あの鳥居をくぐれば山頂です

  • 五合目から山頂まで、途中何度も休みながら、七合目からはライト無しの手探り登山、そして九合目からの渋滞で約8時間もかかりましたが、無事登りきることができました。<br />山頂の茶店 ここはめちゃ高なのでパス

    五合目から山頂まで、途中何度も休みながら、七合目からはライト無しの手探り登山、そして九合目からの渋滞で約8時間もかかりましたが、無事登りきることができました。
    山頂の茶店 ここはめちゃ高なのでパス

  • 山頂のお鉢の前で記念撮影<br />疲れてます<br />この時点での山頂の気温、1.9度<br />下界の猛暑がうそのようです。<br />写真では伝わってきませんが、手袋の中の指先は感覚がなく、4枚重ね着しても震えがとまらず、強風で体が飛ばされそう

    山頂のお鉢の前で記念撮影
    疲れてます
    この時点での山頂の気温、1.9度
    下界の猛暑がうそのようです。
    写真では伝わってきませんが、手袋の中の指先は感覚がなく、4枚重ね着しても震えがとまらず、強風で体が飛ばされそう

  • 山頂からの眺望は、やっぱり最高ですね。

    山頂からの眺望は、やっぱり最高ですね。

  • 昨年はほとんど同じ時期の登山でしたが、5m先が見えないほどの濃霧だったためお鉢の状態が全くわかりませんでしたが、今年はこんな晴天

    昨年はほとんど同じ時期の登山でしたが、5m先が見えないほどの濃霧だったためお鉢の状態が全くわかりませんでしたが、今年はこんな晴天

  • 本当はお鉢めぐりをしたいところですが、下山のリミットまであと1時間しかないため今回もあきらめました。

    本当はお鉢めぐりをしたいところですが、下山のリミットまであと1時間しかないため今回もあきらめました。

  • 富士山観測所へ行ってみたいけど、山小屋宿泊の2日かけての登山でないと時間的に無理

    富士山観測所へ行ってみたいけど、山小屋宿泊の2日かけての登山でないと時間的に無理

  • でも気温は低く風が強いためここに立っているだけでも大変

    でも気温は低く風が強いためここに立っているだけでも大変

  • それにしても寒い 下界はここ数日気持ち悪くなるほどの猛暑だったせいか、全く別世界にいるみたい

    それにしても寒い 下界はここ数日気持ち悪くなるほどの猛暑だったせいか、全く別世界にいるみたい

  • あまりの寒さに下山することに。<br />

    あまりの寒さに下山することに。

  • 登りは8時間かかっても、下りは4時間足らず

    登りは8時間かかっても、下りは4時間足らず

  • ここで3回目のトラブル発生<br />

    ここで3回目のトラブル発生

  • トレッキングシューズの中に砂利が大量に入ってしまい、中の砂利を取り除こうとかがんで靴を脱ごうとしたとたん、両足の付け根から太もも、ひざの外側にかけて広範囲で足がつってしまい動けない状態に

    トレッキングシューズの中に砂利が大量に入ってしまい、中の砂利を取り除こうとかがんで靴を脱ごうとしたとたん、両足の付け根から太もも、ひざの外側にかけて広範囲で足がつってしまい動けない状態に

  • 下山できるのか、どうなってしまうのか一瞬頭がパニック

    下山できるのか、どうなってしまうのか一瞬頭がパニック

  • でも、無理して歩いていたら何とか普通に歩けるようになりました。

    でも、無理して歩いていたら何とか普通に歩けるようになりました。

  • どうやら登りから下りへのギアチェンジが体がうまくついていかなかったようです。<br />

    どうやら登りから下りへのギアチェンジが体がうまくついていかなかったようです。

  • 九合目の鳥居

    九合目の鳥居

  • 下山道のすぐ脇は崖 ザクザクした溶岩の砂利は滑りやすく、ちょっと気を抜くとズルッと滑ってしまいます。

    下山道のすぐ脇は崖 ザクザクした溶岩の砂利は滑りやすく、ちょっと気を抜くとズルッと滑ってしまいます。

  • 両脇に雪の壁の残ったところもあります。

    両脇に雪の壁の残ったところもあります。

  • 7月のこの時期でこれだけの高さがあると言うことは、冬場はいったいどれだけ積もっているのか

    7月のこの時期でこれだけの高さがあると言うことは、冬場はいったいどれだけ積もっているのか

  • このあたりまで来るとだんだん暖かくなってきて1回目の着替え。<br />

    このあたりまで来るとだんだん暖かくなってきて1回目の着替え。

  • 先ほどの足がつったトラブルも、下りになれたせいか徐々にスピードが上がってきました。下りは順調です。

    先ほどの足がつったトラブルも、下りになれたせいか徐々にスピードが上がってきました。下りは順調です。

  • ここで富士山の○合目の不思議について一寸触れてみます。

    ここで富士山の○合目の不思議について一寸触れてみます。

  • 富士山を山頂から下りながら高さを見ると<br />山頂(3776m)〜(206m)〜九合目(3570m)〜(220m)〜八合目(3350m)〜(600m)〜<br />七合目(2750m)〜(300m)〜六合目(2450m)〜(145m)〜五合目(2305m)<br />とバラバラなんです。

    富士山を山頂から下りながら高さを見ると
    山頂(3776m)〜(206m)〜九合目(3570m)〜(220m)〜八合目(3350m)〜(600m)〜
    七合目(2750m)〜(300m)〜六合目(2450m)〜(145m)〜五合目(2305m)
    とバラバラなんです。

  • 六合目から八合目あたりまでが一番きつい場所ですが、同じ一合なのにどうして高さが4倍も違うのか?<br />わかりませんね。

    六合目から八合目あたりまでが一番きつい場所ですが、同じ一合なのにどうして高さが4倍も違うのか?
    わかりませんね。

  • どなたかわかる人教えてください。<br />毎回大変な思いをして登る富士山。<br />でも、どんなに辛い思いをしても、何故かまた来年も登ろうと思ってしまうのは不思議。<br />これって富士登山の魔力なんですね。

    どなたかわかる人教えてください。
    毎回大変な思いをして登る富士山。
    でも、どんなに辛い思いをしても、何故かまた来年も登ろうと思ってしまうのは不思議。
    これって富士登山の魔力なんですね。

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この旅行記へのコメント (4)

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  • トラッキー☆さん 2012/07/21 00:12:44
    天気よかったのに・・・
    ぬいぬいさん、こんばんは☆

    やっぱ、ご来光はいいですね。
    写真を見ているだけでも、いいことありそう。
    今年もまた、ノンストップで行かれたんですね。

    この日、「今頃、下山してる頃かな?」と思いながら、江ノ島から富士山を見ました。
    江ノ島は天気がよくて、海水浴日和だったけど、富士山は寒かったんですね。

    連休を取ることができたら、いつかご一緒したいですね。

    とら☆

    ぬいぬい

    ぬいぬいさん からの返信 2012/07/23 22:30:27
    お天気は最高でした
    とら☆ちゃん こんばんは

    今年もオールナイト単独富士登山がんばっちゃいました。
    でも、年々きつくなっているようで、やっぱり年を感じますね。

    来年は七合目仮眠コースでお鉢巡りをする野もいいかなと思いますね。
    来週は中央アルプス、千畳敷カールと乗鞍、栂池のトレッキング

    再来週からの夏季休暇は熊野古道から関西を経て、瀬戸内海クルージングの
    釜山と旅が続く予定です。

    また今年もガウディがお預けになってしまい、3年越しのスペインの実現は来年になりそうです。

    そのうちトレッキングオフ会企画しましょうね。

    トラッキー☆

    トラッキー☆さん からの返信 2012/07/24 21:38:47
    RE:ぜひ、 トレッキングオフやりましょ〜!!
    ぬいぬいさん、こんばんは☆

    > 来年は七合目仮眠コースでお鉢巡りをする野もいいかなと思いますね。
    > 来週は中央アルプス、千畳敷カールと乗鞍、栂池のトレッキング
    >
    > 再来週からの夏季休暇は熊野古道から関西を経て、瀬戸内海クルージングの
    > 釜山と旅が続く予定です。

    夏の予定が目白押しですね。
    しかも、私の行きたいとこばっかり。
    私は連休が1回しかなくて・・・みんなが休んでいる間、働きますよ〜!!

    > そのうちトレッキングオフ会企画しましょうね。

    ぜひぜひやりましょ〜!!
    富士山はなかなか難しいけど、近場の山だったらいいですね。
    予定は合えば、来年以降、富士山もぜひ!!

    とら☆

    ぬいぬい

    ぬいぬいさん からの返信 2012/07/28 08:47:27
    トレッキングオフ いいね!
    サッカーと暑さで眠れない夜が続き、最近アクティブな私もさすがにヘタレ気味。
    これからオリンピックがは始まると、ますます眠れない夜が続きますね。

    そんなときは、一石二鳥を狙って高尾山の上のビアガーデンオフなんかいいかも。

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